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- ハイキューBL!
- 日時: 2015/06/13 22:43
- 名前: くるる (ID: rd7NbV2E)
初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。
・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月
うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.294 )
- 日時: 2015/01/30 22:54
- 名前: くるる (ID: tuakPBCn)
笛が鳴った。相手のチームはどこか浮わついた感じで、自分達のチームは落胆とした表情を浮かべて、泣いていた。あまりに皆が泣くから、自分も抑えれなくなって少し、視界がぼやけた。隣にいるフワフワとした黒髪を見て、声をかけずにはいられなかった。
「赤葦」
「なんですか」
冷静さはまだあるのか、それとも、それを装っているだけなのかよく分からなかったけれど君は俺から目を逸らすから泣きそうなのかな、と首を傾げた。
「もう、お前のトス打てねぇのか」
言うと、本当に少し顔を歪ませてそうですね、と細い声で答えた。何かを我慢している様に。それを必死に溜め込んでいる様に。俺はそれが何だか、見ていられなくって、何か言わなきゃ、と思って出たのは
「辛いな」
なんて、凄く平凡であまりにも慌てていたから声は震えていた。いや、きっと、俺は、泣いていた。
「打ちてぇよ、赤葦」
「おれだっ、て」
堰を切ったように涙は溢れ出て、止まらなかった。俺も君もわんわんとみっともない程に泣くから、通りすがる人に変な目で見られたけどそんなのは気にしなかった。浸っていたかった。今だけ、この二人だけの世界とやらに。きっと俺はこの時間を、世界を求めていたんだ。落ち着いた頃、君は少し微笑んで酷い顔、何て言うから、俺もそれに合わせるかの様にお前もだ、と笑ってみせた。笑えていたか、分からないけど。無性に撫でたくなって頬に手を伸ばし、ぐにぐにと表情筋をつまめば、いやいやと、否定の目を向けられる。俺は多分、その時自然に笑った。そこで俺は、きっと錯覚していた。まだ試合は続くと。まだ君の顔を見て、声を聞き、柔らかな肌に触れられるのではないのか、と。
「ねえ、木兎さん」
意外にも声をかけてきたのはそっちで、俺は少し驚いていた。
「ん?」
出た声は裏返ったもので、気恥ずかしさもあったが君はそれに気付いていない様に言葉を続けた。
「俺、まだバレーしたいです」
『できるよ』
とは言えなくて、俺は曖昧すぎる笑みを浮かべて、ごめん、とそう言うしかなかった。固まったそいつの肩を軽く押して、移動するぞ、と声をかけても暫くは固まったままだった。俺は、目を、逸らした。逃げ出したかったんだろう。俺には何も出来ないんだ。こいつにはもう何も言う言葉は見つからなかった。
暫く歩くと3年生がいた。既に泣き終わった後だろう。目尻を赤くさせ、肩は微かに震えていた。
皆俺をみると、駆け寄り、また、泣いてごめん、ごめんな、と。謝った。俺は堪えきれなくて、また泣いた。俺こそごめんと。本当にごめんと。何度も何度も、頭を垂れて、泣きながら謝った。
「ぼく、とさっ」
声がした。それはきっと君だったんだろう。けれど俺は振り返らなかった。今はその時では無い。君とはここで区切りを付けるべきなんだ。
この気持ちにも、きっと。
ああ、けれど、誰か、
誰か、この収まらない気持ちを、助けて。
end
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.295 )
- 日時: 2015/02/01 20:16
- 名前: くるる (ID: LpTTulAV)
episode 7
『過去』
何処に行けばいいのか分からなかった。どうすればいいのか分からなかった。どうして自分ばかり殴られるのか、どうして自分だけこうなるのか。こんな事をされている自分はどうして、泣かないのか。
僕は元々親がいなかったけれどそれなりに裕福な方ではあったから、何の不自由も無かった。けれど、数年後何者かに屋敷を燃やされた13歳の僕は行く宛もないままさまよい続けた。そんな時親戚の及川家が引き取ってくれた。そこも何かと裕福で、ここで新しい生活が始まるんだろう、と期待していた。.....まさかそこが、どんな所かも知らずに。
「あー、えっと、名前は?」
「僕は、」
「あ、ごめん。やっぱいいや。君に名前は無い。野良猫のように生きていくんだ」
そんな最低な出会いが、及川家の跡取り息子....及川徹との出会いだった。だから、今となっては自分の名前なんて忘れている。所詮君は野良猫なんだよ、と笑いながら言った彼奴の顔が、頭に浮かんでくるだけ。
それからはもう地獄だった。色々な知識を埋め込まれ、やりたくない誘惑の仕方を教えられて僕はもう崩壊寸前でいつも吐き気がした。本当に壊れたのは、その後なのだが。初めての交渉の時、連れてこられたのは狭くて暗い路地で、現れたのは中年の無精髭を生やした男性だった。息が荒く、何かに興奮している様な姿に悪寒を覚え、逃げ出そうと試みたが、あっさりと捕まりその後はされるがままだった。汚物を無理矢理くわえられ、抵抗すれば殴られて、痛い、痛い、と何度も泣いても返ってくるのは荒い息と笑い声。もう嫌だ。あんなのは、思い出すだけで嫌だった。僕は気絶した。相手は散々に行為を済ませるとさっさと帰ってしまっていた様で、路地には白濁としたものが流れていた。
目が覚めるとそこはいつもの及川家で、辺りを見回すとニコニコとした及川の顔が。
「おはよ。目覚めはいい?」
「......こっ、こなっ...!来ないで!!」
「あー、大丈夫だよ。ちゃんと体は洗っているし。彼は少しヤりすぎたね。しっかりと始末はしといた」
「そういう事じゃ....ッ!」
「じゃあ、どういう事なの?」
笑顔を決して崩さない及川が異常に感じた。体を動かそうと試みるが、昨日の一件で思うように動かず、結局ベッドに体を預けた。及川の口元が歪んだ。
「抵抗、しないんだ?」
「そーいう事、する主義じゃないんで」
「へえ、昨日は凄かったけど?」
「......日によります」
「ハハッ...君最高だよ!本当に良い!」
「どうも」
冷静さを取り戻してきたケイは及川に対して少し反抗的な態度をとる。それでも笑顔を崩さず、淡々と問いかけて来る及川。
「それより、昨日のあれ酷かった。まあ最初だからだろうけどさ」
「は?」
「振る舞いだよ振る舞い。痛いだの助けてだの.....あれじゃあする方は萎えるよ?まあ、相手が奇特な奴だったし、良かったけど」
元々歪んでいた顔を更に歪ませた及川は、次はないよ?とまるで、そう、悪魔のように笑ったんだ。
体がすくみ、動くことが出来ない。及川という悪魔が無言の圧力でケイを縛り、逃げ出すことが出来ないようにしている。
「しょうがないな。それじゃあ...」
「......ッ!?」
及川の体がふわりとケイに被さり、及川はケイの手首を拘束し、動けないようにしていた。
そして、言った。全く崩さぬ不気味な笑顔で___。
「レッスン開始と行こうか」
及川の手がケイの服に伸びた。
to be contented...
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.296 )
- 日時: 2015/02/02 19:05
- 名前: くるる (ID: RJ0P0aGF)
episode 7.5
『躾』
そこからの記憶は曖昧で、ただ、覚えているのは及川の笑顔と体温。よくわからなかった。酷く醜く、穢れてしまった自分が、よく、分からなかった。生ぬるい及川の指の感触や及川の手や舌が自分の体に這う時、自分の理性など消えてしまっていて、行為の最中に教え込まれた喘ぎ声を、ただただ発していた。
「おっはよー」
「....ッ!」
「ははっ、まだ混乱してる?大丈夫だよ、直に馴れる。それより、仕事だよ」
「も、いや、です」
「.....お前はそれでも野良猫なの?」
ゾワッ。
何だ、今のは。全身の神経が逆立ち全てが及川に向けられる。警戒心を高めていくが、勝てないと分かっているのか少しずつ、少しずつ大人しくなっていった。
睨みを止め、及川から目を逸らすと及川は柔らかい笑みを浮かべて、頭を撫でてきた。それはなんだか逃げることも出来なくて、少し、心地よかった。
「良い子だね。それで、やるよね?」
「...は、い」
「大丈夫だと思うけどなー。だってほら、前みたいな奴では無いし。欲情している普通の男だよ」
欲情って、と呆れた顔で呟くとクスクスと楽しそうに、まるで子どもの様に笑う及川にこの日少しの嫌悪感と警戒心を抱いた。十分注意しておこう、と一人頷く。
「いつになったら、この仕事辞められますか」
「え?一生だけど?まあ、ある程度の年齢を超えたら流石に無理だけど。その役職は例え君が大学に行っても引っ掻き回す。人の事など知らずにね」
「なっ...!なんでっ!嫌だ!やめてくださいッ!」
「誰に向かって口聞いてるの?奴隷が」
息が、詰まった。喉に何か刺さっている様に痛い。声が出ない。体が固まる。口を開いた。けれど出てきたのは猛烈な吐き気と、その後に続く汚物。
「あーあ、やっちゃった」
「...あ......ゲホッ、うあっ...お...え"ッ」
「ふー。まあいいや。君は依頼した人の所、行きなよ。こっちは処理しとくから」
「やっ、やだ...もう.....ッ!」
座り込んだケイに及川は緩やかな歩調で近づく。やがてケイの耳元で囁いた。あまりにも残酷すぎる言葉を。
「お前は一生、この及川家から逃れられない。一生ね。逃げても無駄だよ。捕まえるし、そのあとどうなるか...もう分かってるだろ?」
「......あ...うぁ...」
「返事は?」
痺れを切らした及川はカッターを取りだし、それをケイの体に、切りつけた。鈍い声と共にケイは崩れ落ちる。及川は先程の笑みとは反対に無表情になり、何度も何度もケイを切りつけた。白いシャツにケイの真っ赤な液体が栄えていた。
「ねえ、ねえ。返事は?ほら、ねえ」
「や、やだ、ごめ...なさ......」
「返事は?昨日教えたじゃん?」
ケイは暫く口を開閉した後、及川の目を見て答えた。
「はい....徹さま...」
フッ、と笑みを浮かべ、良い子だね、そう言った。
血だらけのケイは人形の様に動かなくなり、やがて倒れた。及川はケイをまじまじと見ると、柔らかい頬に手を当て、そのまま、キスをした。
柔らかく、温かな、酷く歪んだキスを。
「こんな形でしか、愛せないんだ」
呟く及川は、とても儚げで、消えてしまいそうだった。
「愛しているよ」
及川の声は、ケイには聞こえておらず静かな吐息とまた一つ、リップ音がした。
to be contented...
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.297 )
- 日時: 2015/02/03 21:22
- 名前: くるる (ID: ktd2gwmh)
「あかーし」
「何ですか」
「俺ね、お前のこと好き。もー、ほんとに大好き愛してる。結婚しよ、赤葦」
「そうですね。俺もですよ」
「ねー、あかーし?聞いてる?」
「はい。そうですね」
「赤葦俺のこと嫌い?」
「はい。そうですね......え?」
「あっ、赤葦.....」
「う、嘘です!嘘です!全然違います!本当は俺もあいっ...愛、してます...」
「赤葦いいいいいいっ!」
「だああ!離れてください!」
「岩ちゃんさ、何で俺と付き合ってくれるの?」
「死ね」
「え、うん?なんで?」
「じゃあ、お前は何でだよ」
「そりゃ、岩ちゃん可愛いし!俺岩ちゃんのこと愛してるし!可愛い!大好きだし!!」
「後で殺す。つか、俺もそれだよ」
「え、ほんと?」
「......帰るぞ」
「まっ、待って!岩ちゃん!顔真っ赤!可愛い!」
「っるせえんだよクソ川ァ!!」
「花巻、俺らもする?」
「おお。いいな、それ」
「.....本気にしてないね。花巻のバカ」
「え、マジだったの?って、ちょ、え。何でそんな近いの?どしたの?ま、待て。松川超まって」
「減るもんじゃない」
「減る。何かが減るから。ちょっ!まっ!」
「おーい、研磨」
「ん....んんぅ」
「こっちじゃなくてベッドで寝ろ」
「やだ...クロ運んでよ」
「......はあ。いーよ、わかったわかった」
「んにゃ....ありがと...」
「襲っていいのか」
「ダメ」
短編ですん
会話文のみ。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.298 )
- 日時: 2015/02/03 21:41
- 名前: みい (ID: FyO1WjVc)
やっほ〜くるるちょっとよってみましたー♪(*´∀`)ノ
毎回よくそんな上手い小説作れるねぇ〜
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