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ハイキューBL!
日時: 2015/06/13 22:43
名前: くるる (ID: rd7NbV2E)

初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。

・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月

うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL! ( No.396 )
日時: 2015/07/11 16:24
名前: くるる (ID: gfjj6X5m)

好きで、ただ、好きで。
傍で見られるだけで良かった。それ以上、特別な関係を求めていたわけではないから。だから、俺の傍に居て欲しかったのに。君に彼女が出来たと聞いた時、悲しくて、悔しくて。どうしても踏み込めない俺の気持ちを、君の横をその女に取られ、踏みにじられた。

「...松?」
「っ、あ、ごめん。なに?」
「それがさー!彼女がもうすぐ誕生日らしいんだけど、どうしたらいい?なにあげたら喜ぶと思う?」

嬉しそうな顔で、そんなこと話さないでくれ。嫉妬でいっぱいの自分が惨めで堪らない。

「そうだな...、花の好きなものでいいと思うよ」
「シュークリームしかないし」
「はいはい」

もし。
今この時間が止まって、君と二人きりになれたなら。
そしたら俺は、多分君を連れ去らって誰もいないところで君と一緒に、


「死ぬんだろうな」

酷く小さな声。幸い君には届いていないのか、うきうきとした様子だった。
君を好きな気持ちは、誰よりもあるのに。


ちくしょう。ちくしょう。




君どうしても踏み込めない。

end


春、君と迎えた最後の年。

夏、暑くて君と騒いで、喧嘩した。

秋、肌寒くて会う機会があまり無くなった。

冬、いよいよ終盤という時。きみが、しんだ。


信じられなくて、有り得なくて、気付いた時には倒れていた。一気に君との思い出が流れていって、これが走馬灯か、なんて。呑気なことを考えていたら、目が覚めた。
死ねなかったことが嫌だった。君と一緒に行きたい場所があった。君と一緒に生きたかった。君と一緒に逝きたかった。君と、君に、君へ、したいことがあったんだ。


後悔しても、もう、遅かったんだ。



(大王様は、神様を恨んで、戦士を、愛した)


end

Re: ハイキューBL! ( No.397 )
日時: 2015/07/12 13:55
名前: くるる (ID: 4pC6k30f)


蝉が喚いている。茹だるような暑さだ。

ウォンウォンとエアコンが音を鳴らす。
それはどこか泣いている様で、耳を塞ぎたくなったからヘッドホンを耳につけた。
目の前にいる彼女は不機嫌そうな顔でこちらを見つめて何か言っている。ちょっと待てコード引っ張るな。痛い痛い。

無理矢理に外されたヘッドホンを目で追うと、彼女と目が合った。菫色の、瞳。

「ねぇ、ちょっと、聞いてる?」
「聞いてるよ。で、なに?」
「やっぱり聞いてない!だーかーら、ここ分からないから教えてって。学年一の秀才さん?」
「はっはっはっ、褒めんなよ」

我ながら寒いことを言った。暑さのせいだ。彼女もほら、いつもは白けた目で見てくるのに、今日はなにそれ、と笑っている。
そんな君の笑顔があまりにも綺麗に見えて、恥ずかしさを紛らわす為に暑いな、なんて呟いた。

「暑いなんて言ってるから暑いの。ほら、教えて」
「へーへー。てか、お前ほかの教科は出来るのに国語だけダメとか」
「分かんないもん」
「こんなの、漢字とか古文のコツとか押さえとけば、」
「そうじゃないよ」

やけに、その声は耳に響いた。
寂しさを、孤独を、無理やり押し込んだようなその声が酷く恐ろしく思えた。

「覚えても、理解できない。人の気持とか、作者の言いたいこととかよく、分からないんだよ」

だから分かんない、と屈託の無い笑顔でこちらを見た。あぁ、いつもの彼女だ。先程の声も顔も一気に吹き飛ばすような彼女の笑顔だ。

「俺が教えてやる」
「え?」
「気持ちとか、言いたいこととか、お前が教わってこなかったこと、俺が、教えてやる。だからもう、分からないとか言うな」
「...ふふ。何それ、今日ちょっとおかしいよ」

確かにおかしい。こんなことを言うなんて自分らしくない。だけど、そんな発言もこの赤い顔も全部。

「暑いからだろ...」

今だけ、暑さのせいにしようか。


end

オリキャラだよ!NLだよ!あっついよ!

Re: ハイキューBL! ( No.398 )
日時: 2015/07/21 00:25
名前: くるる (ID: j7.TiE4.)



初めて会ったときは何だか油断できない奴。人間観察が得意でよく見てきたけど彼の様な人物は初めてだった。部活まで一緒だったのは驚きだったが、嬉しい誤算だった。彼をもっと見ていたいと思ったのだ。知りたい。奥の奥まで、踏み込んでみたい。


「花さんや」
「何だい松さんや」
「英語...たすけて...」
「っんとに松は、英語だけダメだよな」

けれど人並み以上に出来ている所がまたムカつくのだが。英語だけは彼より俺の方が上だった。彼曰く「花は発音いいし教え方うまいし」との事だそうで。まさかそう言われるとは思っていなかったので少し面食らった。いや、正直に言おう。嬉しかった。それはもうとんでもなく。

3年間、彼をずっと見てきてまず初めに彼の印象と言えば、油断できない奴。それは変わらない。けれど、もうそれだけでは無いのだ。大人びた容姿や、体の芯まで響くような声。細く長い指や、しっかりと鍛えられた体に、何より、言い表せられない色っぽさ。艶っぽさが、たまに目を奪われる。それに彼はとてもいい奴だった。誰に対しても気さくで、冗談が通じて、何かとモテていた。
俺はそんな奴を好きになったんだ。手も出せないくせに。

「はな?」
「っあ、ごめん。あ、ここスペル間違ってる」
「げっ...、またやっちまった」
「気を付けろよ。ここら辺単語だけじゃなくて他のも間違えやすいし」
「さっすが花先生」

そう言って、君は妖しく笑う。目尻を下げて、唇から少し覗く赤い舌が、綺麗で。泣きそうになった。
こんなにも、お前と一緒にいるのに、お前は、なんで。


「好きだよ」
「.....花?」


俺は今、なんて。


「っちがう、から!間違えた!頭ん中の歌詞出てきた!」
「あ、そーなん。...そん、な慌てな、くても...」

いやまぁ、今のは確かにやり過ぎた。必死すぎた。

「っあー...可笑し。ほんと、花は可愛いなー」
「男子高校生に可愛いとか言うなよ...」

これでいいんだ。高望みはしない。彼の傍にいられるのならそれでいい。だから、気持ちなんて伝えられない。伝えたらお前は多分泣きそうな顔で笑うんだから。





(彼は何とも美しい高嶺の花でした)



end

遅れて申し訳ございません。
及川さん!!HappyBirthday!!!!!!
別のところでちゃんとお祝いしましたよ!この小説書いててここでは書けなかったけど!愛だけは!ちゃんと!あります!

Re: ハイキューBL! ( No.399 )
日時: 2015/07/21 17:49
名前: 雪阿 (ID: LpTTulAV)




初めまして……何てね!
久しぶり、夏鈴だよ。

くるるに会いたくて、帰ってきました 笑
一応、占ツクと掛け持ちすることにしたんだ。

相も変わらず素晴らしい文才で^^
花巻さん、可愛い。NLも、良いっ!
私も見習わなきゃ!
まぁ、こっちでも、活動再開してるから、また暇だったら見に来てね。

Re: ハイキューBL! ( No.400 )
日時: 2015/07/22 07:05
名前: くるる (ID: j7.TiE4.)


あなたに名前を授けましょう。一生消えることのない、一つの印。

「...そんなの、いらないよ。俺はもうあるんだから」

それはダメです。前世のあなたの名がそうだとしても、来世では異なる名を、との事ですから。

「それなら俺は来世なんて無くていいよ」

...強情、ですね。そこまで自分の名が気に入りましたか?

「そーだよ。俺にはこの名前以外有り得ないんだから」

及川、徹。本当に素晴らしい名を付けたものですね、あの方は。

「最後まで貫き通す...。それが俺だよ」

本当に、あなたは...。今のあなたも、前のあなたも...、その前の前のあなたも。その名に相応しい行動をしておりました。

「え...?それ、って」

今回も、負け、ですかね。...何回も説明していますけれど、本人の希望が強ければ、そのままの名前を、と言うことがあるんですよ。あなたは常連さんです。

「っあ、はは...。そっか、前の俺も、その前の俺も...そっかぁ」

ええ。...少し安心しました。変わっていなくて、良かった。

「ん、それじゃ、来世に行かせてもらえる?」

はい。
...及川徹。あなたに名を授けます。名は徹。最後まで信念を貫きなさい。闘志に燃えるその目をいつまでも宿しなさい。












「いっわちゃーん!」
「離れろ気色わりぃ!」

なぁ、神様。
久々にアンタの夢を見たよ。いつまでも変わらぬその姿に後どれくらい会えるだろうか。



なぁ、神様。







その夢を見たってことは、俺はもうすぐ死にますか?


end

た、ただ純粋に及川さんの誕生日祝うつもりだったのに...


雪阿
お久しぶりです。本当に、本当に、お待ちしておりました。
占ツク、度々見せて貰っています。
文才...欲しいw
また宜しくお願い致します。


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