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ハイキューBL!
日時: 2015/06/13 22:43
名前: くるる (ID: rd7NbV2E)

初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。

・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月

うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL! ( No.390 )
日時: 2015/07/04 15:07
名前: くるる (ID: DgEDzvxC)


おいかげ

多分、君も俺も愛を伝えるのが下手くそで、こんな形でしか愛せない自分を今日も悔やむ。そうしてどんどんその“愛”が歪んでいく。最も、君は俺の事なんてどうでも良かったんだろうね。
俺だけを見ない彼が酷く嫌で、嫌で、それなのに教えを乞う君に更に嫌になってあんなことをしてしまった。幼馴染みが止めてくれてなかったら俺は今頃どうなっていただろう。あんなに綺麗で愛しい顔に俺は何をしようとしていたのだろう。
怖がらせて、だんだんと、孤独になっていく君を見るに耐えなくていつだか、君に会うことも少なくなっていった。
君は高校に行ったらしい。まぁよくその頭で、と一人笑みを浮かべた。それから君に会ったのは一つの練習試合。本当、育った。生意気な目も顔も変わっていない。トスなんて、前より進化しちゃって。ねぇ飛雄、お前がまさか他人に合わせるなんてね。本当、イラつく。

「それでさぁ、ムカついてムカついて連れてきちゃった☆」
「っ、ありえねぇ...」
「及川さんは何でも出来るんだよー、凄いんだよー。だからさ、」

お前の全部、俺にちょうだいよ。

「なに言って...」
「ねぇ飛雄。俺、お前が好きなんだよ。知らなかったでしょ?」
「な、んで、」
「まぁ飛雄はさ、馬鹿だから気付かないんだろーけど」

あぁ、馬鹿なのは自分の方だ。
君を傷付けてそれで自分も勝手に傷付いて、好きだって気付いた時にはもう君は手の届かない所にいた。だからあんなことをしてしまった。それでも、気付いてほしかったなんて。
なんて酷い話だろう。

「っ、あ、おい、かわさ」
「飛雄、お前、俺のこと好き?」
「..........嫌い、です」

あぁほら、やっぱり。
君は俺のことなんか好きじゃないなんて、答えを聞くまでもないのに。
これで終わり。俺の初恋は。

「嫌いです。いつも女子に囲まれている貴方を見るのが。その優しい声で俺に語りかけてくるのが。トスを上げるその指が。何年も築き上げてきたその体が。何より、その、目が、きら、い」
「嫌い?」
「嫌い、だから、はな...して...」
「無理だよ。だってお前今、どんな顔してるか分かる?」

そんな風に涙でぐしゃぐしゃな顔で真っ赤にさせながら嫌いなんて今更信じられない。

「正直に答えな単細胞。俺のこと、本当に嫌い?」
「やだ...なんでっ」
「飛雄」

出来るだけ、優しい声音で名前を呼ぶ。君に届くか分からないけど。

「す、き」
「うん」
「好きなんです。貴方の全部が。その指で撫でられたい、その声で名前呼んで欲しくて、その体で俺をだ、抱いて欲しくて、他の女なんか見ないで、俺だけを、見て」
「うん」
「すき、で、好きで、ごめん、なさ」
「何で謝るのさ。俺は嬉しいんだけど?」

そう言うと、顔を赤くさせて俯く君を見ると何だかおかしくて、笑ってしまった。
君は顔を赤くさせたまま少しこちらを睨んでくるから、その滑らかな肌に指を這わせる。

「...っ...?な、に」
「んー、飛雄が可愛いからね」

完全に無意識だった。思わず触れてみたくなって、君に声をかけられるまで。

「ね、飛雄。両想いなんだから、付き合おっか?」
「...いいんすか。俺で」
「飛雄だから付き合いたいんだけど?」
「.....及川さん、あんたやっぱり卑怯っす」

そんな呟きに、ごめん、と返す。そしてもう一度問うと、小さな頷きと微かな声が帰ってきた。
憧れて、傷つけて、そうしないと愛を育めないなんて。
欲しがるなんてしたこと無いのに、こればっかりは。


( (はじめてのわがまま〉〉



end



Re: ハイキューBL! ( No.391 )
日時: 2015/07/05 16:45
名前: くるる (ID: VpfXouOp)


牛大

ガタンゴトンと、電車の揺れる音がする。
景色は都会の方から建物のない町の方に移る。今から向かうのは彼の祖母の家らしく、快く了承を得たそうだ。
そういえば、田舎の方に行くと言ったら母は驚いていた。けれどその後泣きながら行かないでと叫んでいた。謝って抱きしめるしかできなくて、それで貰えた了承はあまり気持ちの良いものではなかった。

「わかとしー、着いたぞ」
「ん、あぁ。...それにしてもいい所だな」

緑に囲まれたこの場所は静かで、所々にある灯りがなんだか暖かい。しばらく歩くと、彼の祖母の家が見えてきた。確か自分の祖母もこんな佇まいでは無かったかと、思考を巡らす。

「ばあちゃん、こんばんは」
「お邪魔します」
「おやおや、こんばんは。大ちゃん見ない間にしっかりして〜!
....あら、あと、あなたが牛島若利くんかい?」
「はい」

なるほど確かに、彼とどことなく雰囲気が似ている。優しそうな目元とかけして大きくは無いけれど、どこか安心感がある。
彼女は、微笑み、優しい声音で口を開いた。

「大変だね...、まだ若いのに...。大したことは出来ないけど、ゆっくり休みなさい」
「ありがとうございます」
「礼なんていらんよ。さ、疲れたろう。風呂入りなさい。大ちゃん、あんたも一緒に」
「はいよ」

かぽーん。
そんな音が似合いそうな風呂だった。そこは広くて、熱いものが体の芯から染みるような感覚。幸せだと思った。

「んんー...やっぱお前、ガタイいいよな」
「...そうか?まぁ日頃鍛えてはいるが」
「俺も頑張ってんだけどなー。さすがだな、お前」


笑って、肩を叩かれて。この時間が続くなら、何をしてもいいのに。


「きっと俺は、バチが当たったんだろうな」

呟くと、隣にいる彼は驚いた顔をした。
ほとんど聞き取れないのに、なんでだよ、と音にもならない声で言った。あぁ本当に、彼は優しすぎる。

「力が強い者が上にいるのは当然で、弱い者はいらないと。そう勝手に思って、自分こそが選ばれた者だと勝手に解釈して....ああ、そう。端的に言えば」

調子に乗っていたのだ。自分はできると。自分は選ばれた者だからと。自己満足のような、そんな感情を抱いていた。

「なん、で...違うだろ...、お前は、だって...」

彼はただ首を横に振り続けた。違う、間違っている。そうじゃないだろ、そう言いながら。彼に確証なんて無いだろうけど、それは違うと言っている。焼けた肌に、涙。

見ているのが本当に痛ましくて、また俺は抱きしめることしか出来なかった。それでも、彼が俺を抱きしめ返してくれたのだから、本望だ。

「好き、だ...あいしてる...」
「俺もだ」
「だから...、死な、ないで」

お願い、嫌だ、死なないでくれ。そんな言葉が一つ一つ胸に突き刺さって、謝ることしか、できなくて。

「...っごめ、もう、大丈夫」
「ああ。そろそろ上がろうか。のぼせただろう」

多分、もうすぐ俺は眠ってしまうから。
多分、二人で『明日』は迎えられないから。
もうすぐ、終わってしまう。俺と彼の時間が、愛し合うと決めたばかりなのに。

「...わか、とし?」
「だいち、もう、眠たいんだ」
「...っ!ねるな、おい、やめろ」
「最期にお前といれて本当に良かった。本当に、愛している」
「っや、やだ、なあ!やめてくれ、嫌だ、逝くな...なんっ、で、」


意識が朦朧とする中、彼の声だけが耳に響く。愛いその声を、笑顔を、もう聞けない。見れない。けれど、もう充分だ。後悔はない。
だから、大地。

「笑って、くれないか」

そう言うと彼は涙でぐしゃぐしゃな顔で精一杯笑顔を作った。
それはとても美しくて、そんな笑顔もぼやける視界の中で消えていく。

生まれ変わっても、俺は君に恋をするから。必ず出会うから。またその笑顔を見せてくれ。最期の最後まで彼を愛していた。終わらせたのは自分。だから、彼の幸せを最後まで願っている。
段々何も聞こえなくなってきた。

愛していた。彼の笑顔も温もりも匂いもその姿も存在を。




さようなら。







=======================================================

「死んじゃったの?」
「ああ。とっくの昔に」
「そうだったね。全く、事故死なんてついてないよねぇ」
「悔いとかは、無さそうだな」
「まぁね。最後に彼といれたんだから」

本当に悔いのなさそうな彼を見ると、昔の自分を思い出す。もう何十年も待っているが、彼は現れない。それは良いことなのだが、待ちくたびれた。こんな我侭を言ってはいけないけれど。

「ま、今まで悲しかったろうけど。俺が来たんだから」
「別に悲しくないが」
「...お前、それ本気で言ってる?今、泣いてるよ」

頬に湿っぽいものが伝う。それが涙と言われるまで分からなかった。...ああ、大地、俺は本当に自分勝手だ。早く会いたいし、一緒に生まれ変わって、また愛し合っていきたい。


早く、早く、来てくれ。





この気持ちが、もし彼に伝わるのなら。
声を枯らしても叫び続ける。






彼は叫び続けた。






愛しい人の名とたった一言の言葉を。







______あいしている______





かれはさけびつづけた。


Re: ハイキューBL! ( No.392 )
日時: 2015/07/08 18:11
名前: みい (ID: 1DXeiWDK)

今日運動部の皆が「朝練大変だー;」「お前も朝練付き合えやー;」ってみいに言ってきたから、
みい(←元:美術部の現:帰宅部)が・・・




「「帰宅部に朝練なし」」o(。`ω´。)9どやっ




・・・って言ったら名言登録された;

Re: ハイキューBL! ( No.393 )
日時: 2015/07/10 00:51
名前: くるる (ID: ejGyAO8t)


名言...さすがすぎる!w
帰宅部ですか、いいですね。私は弓道ですよ〜楽しい(σ◉∀◉σ
もう三年なのでそろそろ引退なんですけど...w

小説書かねぇとな...なんか大会的なのありますよね、今。
誰が入賞?優勝?されるのか楽しみです。

Re: ハイキューBL! ( No.395 )
日時: 2015/07/11 14:16
名前: くるる (ID: ???)  


好きだから、触れたい彼と

好きだから、触れない俺は

根本的には似ていて、表面上では似ていなかった。

彼が触れようとすれば、俺はそれを拒んだ。
俺は触れたら壊れてしまいそうな君を抱き締めるなんて出来なくて、愛してると、ただ、言い続けた。
だから関係は崩れた。
君は泣いて、愛してるのに、と。
俺も、俺も愛しているよ。だから触れられない。

分かり合えなかった。
言葉を交わすだけでは、ダメなのだ。言っても分からない。あぁ、もう、これが最初で最後の恋だ。



幸せでした。






end

短い。というかスランプ


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