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- ハイキューBL!
- 日時: 2015/06/13 22:43
- 名前: くるる (ID: rd7NbV2E)
初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。
・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月
うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.289 )
- 日時: 2015/01/24 19:55
- 名前: 陽姫 (ID: w1UoqX1L)
くるるさん
遅くなり申し訳ありません。
質問に答えてくださりありがとうございます。オリキャラでしたか、ハイキューキャラでもできるんですね。
あと、リクよろしいでしょうか?
キャラがわかったらで良いので京矢をお願いします。
ご都合がよいときでいいのでよろしくお願いします。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.290 )
- 日時: 2015/01/26 19:05
- 名前: くるる (ID: 4pC6k30f)
京矢
狂犬、と呼ばれているそいつは本当にその様だ。
何処か異様な雰囲気を放ち、荒いプレーをしていて
危なっかしい。けれど、そんな中にもちゃんとした
繊細なボールの触れ方があるんだろう。俺はそれを
知っていた。つもりだったんだ。
「狂犬ちゃん、今指やったでしょ?」
「狂犬ちゃん!今のトスごめーん!」
「京谷!大人しくしろ!」
「京谷、今の良かったぞ」
俺なんかよりも、ソイツを知っている人はいた。
その人達は阿吽の呼吸、なんて呼ばれてて息もぴっ
たりで、お互いの事をよく見ていた。
お互い、という小さな範囲だと思っていた。けれど
人の異常に気づく人は、きっと、他の人にも気づく
事が出来るのだと。そう思った。
「はあ...」
「.....しけた顔してんじゃねえよ。キモい」
「んなぁ!?」
誰のせいだと思っているんだ、誰の。
コイツまたでかくなってねえか?なんか身長差.....
や、うん。深いことを考えるのはやめよう。
「ん、おい京谷。それ、痛くねえの?」
「あ?......別に」
「嘘つけ!お前危なっかしいんだよ!ほら、座れ。
手当てしてやるから」
「はぁ?いいよ、これくら......ッ!?」
頑固なソイツを無理矢理座らせる。足の腫れが少し
酷かった。先程の変な着地のせいだろう。
テーピングをしてやった。まだ慣れない手つきです
ればソイツは口元を緩め、笑っていたんだ。
「よしっ、できた!」
「......こんなんしてもらわなくても、」
「だーめーだっ!とにかく、これからそういうの
あったら俺じゃなくてもいいから言えよ!」
「いやだ」
「はぁぁッ!?」
ソイツはもどかしそうに口を開閉した後、ハスキー
ボイスと言われる声で、言った。
「これからも、お前にしかしてもらわねぇ」
ソイツは少し口元を緩ませた。きっとこの先見ることは少ない笑顔。
「......おい?」
「あっ、ああ。わ、わかった。」
休憩が終わった。それぞれがコートに戻る。ソイツは
ずんずん先に進んでいった。あぁ、やっぱりお前は狂犬だよ。思わせ振りな態度も、時折見せる愛しい仕草も、稀に見る、その笑顔も。
「...追い付いてやるからな」
狂犬に追い付き、追い越され、そして並ぶ。
そんな日が来るのはまだ、きっと、もっともっと
先のお話しであろう。
end
初音ミク×初音様
ありがとうございます。
それでは、初音と呼ばせて頂きます。
タメはまだ馴れていないので、ごめんなさい。
陽姫様
京矢、こんなもので良かったですか?
目、は、大丈夫ですか?
リクありがとうございました。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.291 )
- 日時: 2015/01/27 21:19
- 名前: くるる (ID: 4pC6k30f)
episode 6
よくわからない感覚が、ケイを襲っていた。それもそうだろう。太股はクロの手によってまさぐられ、ケイは先程から体を震わせていた。
「くっ、あ......ッ!」
「ふんふんふーん」
「クロさっ...!」
呼んでみても、聞かないふりの一点張りでケイは為す術を無くしていた。何とも機嫌が良さそうに鼻歌を歌うクロをケイは少し恨みがましそうに見つめていた。少しばかり睨んでみたが相手にとっては逆効果だった様で、さらにまさぐる手は激しくなった。ああ、もう、いっそのこと、直接触ってくれたらいいのに。
.....と、酷く欲求した事を思ってしまった。
違う。自分が自分じゃ無くなっている。嫌だ、やめて。こんな穢らわしい僕を、見ないで。見ないで。
「や....!」
ケイはクロを強く突き飛ばした。驚いた様子のクロは体勢を直し、首を傾げている。どうしてこんな風にされたのか、分からないような表情だった。ケイはしまった、という様な表情をしてクロに頭を下げた。
「すみませ...」
「ッや、何で謝るんだよ。そういやそうだよな。俺も気持ち考えてなかった。ごめん」
何故か二人共謝り、よく分からない。クロに至っては土下座でもせんばかりの光景で、ケイはそれを見て、笑っていた。
「あ、頭、あげてください...」
「いやいやいや。何言ってるんだよ。これは一生償いわねぇと!よし、結婚するか」
「........え?」
「とか言うのは嘘だ。ジョークジョーク。何言ってるんだろうな、俺。いや、うん。忘れてくれ」
凄い謝られて凄い冗談を言われてまた謝られた。ケイにとってはあまり気持ちの良いものでは無かったので何度も、いいですよ、大丈夫です、と言い続けているのだがやはり申し訳無さそうに、ごめん、と呟くばかりだった。
......僕にこんな冗談はダメだって思ったのかな。別にいいのだけれど。
「クロさん」
「え?」
「......結婚、しましょうか」
「え、マジ?」
「いや、嘘ですけど」
クロは暫く静止した後、ああ、うん。と何処かに意識が持っていかれた様な感じだった。上の空で、何を言っても同じ返事ばかりで、ケイは此方の方が申し訳無くなった。
「あ、や、あんまそういうの言わねぇ方が」
「...ですよね。すみませんでした」
ケイが意外とあっさりと、けれど、分かりやすすぎる程にしょんぼりとしていた。クロは諦めた様に溜め息をつき、ケイの眼前まで迫る。
「ぅえっ?」
「あのな、ケイ」
「あ、はい」
「俺はな、実際嬉しいんだよ?結婚しようとか言ってくれて。いやもうそりゃ壁に頭ぶつけても痛くないくらいにな。けど、それは冗談だろ?」
息がつまった。喉に棘が刺さった様に痛い。言葉が出なくて、出そうとしてもひっかかって、浅い呼吸が繰り返された。薄々気付いてはいたのだ。たった2日なのに随分とクロが自分に好意を寄せていることが。自分も、実際にクロに好意を抱いていたのだ。それを言おうとした。冗談じゃない、と。本当に好きなんだ、本当に、本当に。けれど、言えなかった。何処かの誰かが自分の感情を邪魔しているかの様に。それを知っていた。たった一人の親戚の、意地の悪い笑みをしている、彼奴の事だと。
「.........」
「...ごめんな。ちょっと口調強かったな」
「ちがっ、違うんです!」
また繰り返すのか。クロにまた、隠し事をするつもりなのか。そんなのはもう、嫌だから。だから全部、全部話してやろう。彼奴の顔を、思い浮かべる。過去の様々な思い出が鮮明に蘇った。かぶりを振り、真っ直ぐとクロの顔をみつめる。今ここにいるのは、及川ではなく、クロだ。この人だけは、全て知っていてほしかったから。
「話します。僕の過去を、全部」
生ぬるい風が、少し開いた窓から吹き抜けた。
初夏。
君と夏を迎えられるように。
to be contented...
花巻さんHappy Birthday
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.292 )
- 日時: 2015/01/27 21:59
- 名前: 陽姫 (ID: w1UoqX1L)
くるるさん
ありがとうございます。
とても上手でしたよ、二度もリクに答えていただき誠にありがとうございます。何回お礼言っても足りないぐらいです。
クロ月の方も楽しみにしていたのでとても嬉しかったです。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.293 )
- 日時: 2015/01/29 23:03
- 名前: くるる (ID: mG18gZ2U)
終わったんだと、改めて知った。自分達に向かれる拍手や、チームメイトの鼻をすする音や目尻を赤くさせて、何とも悔しそうな顔をする様子が窺えた。
「赤葦」
「なんですか」
「もう、お前のトス打てねぇのか」
「そうですね」
辛いな、と冗談交じりの声はちっとも笑ってなんかいなくて、それは、震えていた。泣いていたのだ。あの人が、いつもテンションが高くて、チームを引っ張るあの人が。それでようやく、やっぱり、終わったのか、と感じた。終わったんだ、終わり、end、フィニッシュ、おしまい、そう、終わり。終わり、なのに。終わったのに。それなのに、何で、
「打ちてぇよ、赤葦」
「おれだっ、て」
高ぶった感情は両目から溢れ出た。止まらなかった。
糸がプツンと切れたように、感情は、いつもの頭では整理できない程に泣いていた。
どちらもみっともない顔をして、全部感情を吐き出した後に相手の顔を見て、酷い顔、なんて呟いてみると、笑って、お前もだ、とまだスパイクを打ち付けた後の手は冷めず少し火照っていた。その手で、頬を撫でられ、ぐにぐにと表情筋をつままれた。
いやいやと否定の目を向けると、いつも通りに笑う貴方が永遠に感じて、ずっとここにいるのではないか、と錯覚してしまったんだ。
「ねえ、木兎さん」
「ん?」
「俺、まだ一緒にバレーしたいです」
最後のあがきだった。もう無理なんだと分かっていても、そうせずにはいられなかったかの様に口が開いた。けれど木兎さんの顔をみると、それは無理なんだと感じた。躊躇いながら笑うこの人にもう無理な顔はさせたくなかった。困らせたかった訳じゃない。謝ってほしかった訳じゃない。ただ、そう。ただ、
真実が欲しかったんだと思う。この人の口から、俺達はもう一緒に出来ないんだと。もう終わったんだ、と。それを聞きたかった。のに。出された答えは謝罪の言葉で、何かに縛られた様に動けなくなった俺に、移動するぞ、と肩を軽く押された。
振り返ってみてもその人はもういなかった。どんどん先を行って、人ごみに紛れて、見えなくなっていた。
俺はそれを追い掛ける様に走り出した。時々人にぶつかりそれに対して軽い謝罪を述べながら、あの人を見失わない様に、最後くらい一緒にいられる様に。
「ぼく、とさっ」
その人を捉えた視線の中にあったのは、3年生のとてもとても、悔しそうな姿だった。誰もが泣き、自分を責め、何度も謝っていた。良い思い出になったな、とかそんなどこかで見たような青春じみたものではなくて、実にリアルで見たくないリアルだった。目を伏せて背を向けた。そのまま俺は、人ごみにまみれた。その人達だけにしてやろうと思ったのもあるし、きっと、俺なんかが力になれない、とそう思ったから。俺がいても、何かが変わるわけないと、そう思った。
夢を見ている様だった。足元はフラフラとおぼつかない。何度も転びそうになる。下を向いていると目尻が熱くなって、泣きたくなって、ぼやけた世界はもう見れなかった。
ああ。誰か、誰でもいい。
この気持ちに、この悔しさに、憤りに、自分の不甲斐なさを、自分の弱さを、
誰か助けて。
end
なんかすげえおかしいな。ごめんなさい続けます。
ぼっくん目線で。
陽姫様
いえいえ、お礼なんて本当に勿体無いです。
クロ月は試行錯誤中なのでまだまだ続きますね。頑張ります。いつもありがとうございます!
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