BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ハイキューBL!
- 日時: 2015/06/13 22:43
- 名前: くるる (ID: rd7NbV2E)
初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。
・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月
うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.259 )
- 日時: 2015/01/04 17:34
- 名前: くるる (ID: atRzAmQi)
鑑識様
お久し振りです。
文体は、そうですね。以前より変わりました。
綺麗ですか!?読みやすいですか!?
良かったです、一人でもそう言って頂けると
励みになります(●´∀`)
ツッキーは、はい、相も変わらずw
だけど最近は赤葦さんとか国見ちゃんとか...!
牛島さんは、クロ月書いてから牛月いいな、と
思って、書いたものがあります。
牛島さんね、もう、あの方は攻めです。安定。
ただの、詩。ですかw
詩って言えるレベルなのか...w
応援ありがとうございます。
頑張らせて頂きます!!
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.260 )
- 日時: 2015/01/04 20:13
- 名前: ミーナ♪ (ID: faEjOLLx)
あけましておめでとうございます!
皆さんお久しぶりです><
小説いっぱいだー!って感じで一気読みしました!相変わらず読みやすい……。
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.261 )
- 日時: 2015/01/04 23:02
- 名前: くるる (ID: GDWSGe53)
死んだらしい。
電話一本、たったそれだけなのに
伝えられた事はとても深刻で重い
出来事。思わず受話器を落とした。
遠くなっていく、主将の声と意識。
段々と、朦朧としてきた意識は母の
声で蘇った。
受話器を急いで取り、電話の向こう
にいる人物の話に耳を傾ける。
泣いた後なのか、それとも泣いてい
るのか、鼻声交じりの声は少し、
聞きづらかった。
交通事故、轢かれた、大型トラック
病院、病室、聞こえてくる言葉から
印象的な単語だけを繋ぎ合わせる。
はい、と一つ返事をする。
待ってるからな、とか細い声で呟か
れて、すぐに電話は切れた。
どうして
そんな事を考えている暇は無かった。
必要な物を揃え、家を出る。
走り出すと、冷風が肌を刺激した。
そろそろ寒くなるであろう此処も
貴方と一緒に行きたいと言っていた
カフェも全速力で駆け抜ける。
足がもつれる、幾度となく転びそうに
なった。遂に転んだ時には人通りが
少ないとは言え、人の目には入るのか
どこか笑いを含んだ目付きで見られた。
そんなことを構っている暇など無かった。
起き上がり、また走り出す。
ただ、今はただ、あの人の元へ。
病院に着き、すっかり上がっている息
を落ち着かせる事もなく、病室へと
向かった。
病室のドアを開けると、静寂が部屋を
包み、すすり泣く声が聞こえた。
自分以外の者はもう集まっていた。
どうして、こうも遅れたんだ。
いや、遅れなど関係無い。
どうして死んでしまったんだ。
「あぁ、月島」
「......菅原さん、は、」
「ここだよ、来い」
その人の母に頭を下げる。
すっかりと泣き腫らした目は、あの
人に少し似ていた。
小幅で、菅原さんの元へと寄る。
顔を覗く。比較的白い肌に泣きぼくろ
特徴的な眉は、いつもと何ら変わらな
い筈なのに、
目が、開いていない。
開けてください、いつものあの目で
笑ってほしいんです。
「あ...俺たち、行くな」
「ハイ...すみません、ありがとうござ
います」
気を利かせた主将が、他の部員を連れ
て病室を出た。
菅原さんの母も少し頭を下げると、静
かに病室を出ていった。
残ったのは、僕と菅原さん。
何度見ても閉じたままの目は開かなく
てその事に納得できなくて、何で死ん
だんですか、と呟いてみた。
本当に、何でですか。
どうしてですか、何でですか、何で、
何で、なんで、貴方は、どうして。
そうやって言葉を投げかけてみても
無表情で、答えてなんかくれないって
事、分かっている。分かっているんだ。
だから余計に信じたくなかった。
「菅原さん」
何も返ってこない。
「菅原さん、カフェ、行きましょ。
ケーキ食べたいです。菅原さん」
何も返ってこない。
「菅原さん、僕はとても扱いにく
かったかも知れません。何考えて
いるのか、分からなかったかもし
れません。でも、それでも、僕は
貴方が好きでしたよ」
なにも返ってこない。
「笑うと目尻が下がる所とか、
すぐ照れる所とか、何か嘘をつい
ている時は首筋を触ったり、喧嘩
した次の日には必ず僕に謝って、
くれ、て、それで、」
なにもかえってこない。
「とにかく、全部好きだった」
なにも、かえって、こない
「全部、好きだっ、たんです。
いえ、今も好きです大好きで
すよ。愛しています。
だからッ、ねぇ、菅原さん」
どうか、目を、目を開けて。
「菅原さん!お願いです!
逝かないで!どこにも逝かな
いでください!何で死んじゃ
ったんですか!なん、で、」
何で。
もうよく分からなかった。
自分の思うままに声を出して
それに泣いて。
悲しい、なんて、一括りに
はできない感情。
自分の理性なんて何処かに
飛んでしまって苦しいのか
よく分からないけれど喉元
はひゅっ、と締め付けられた。
「菅原さ、返事してください。
ねえ、目を開けてください。
早く、早く目を、開けて。お願
いします。すがわらさ、」
「月島!!」
不意に、後ろから声をかけられ
た。振り向くと立っていたのは
「王様...」
「テメェが泣いてんじゃねぇよ!
何なんだよ!こっちは気持ち抑えて
見てたのに、それなのに!」
「え?」
「だから、俺は!好きだったんだよ!
菅原さんの事が!」
え?
間抜けな、本当に間抜けな声が
出た。
空気みたいな、小さな声が。
嘘だろ。王様が、菅原さんを?
「いつ、から」
「気持ちに気付いたのは、最近。
その時にはもう、お前ら...」
口をつぐんだ。
本当に辛そうだった。
けれど、涙は流していない。
何処かにしまい込んだ、そんな、
表情を浮かべて僕の顔をじっと
見つめた。
「月島、俺は、菅原さんが
好きだ。今もだ」
「僕も、だよ」
「だけど、お前らが付き合って
るって聞いた時心底恨んだ。
本当に恨んだ...」
こいつの...影山の言っている事が
理解しても理解したくなかった。
好き。影山が、菅原さんを。
いつからだ?もしかしたら僕より
ずっと前からかもしれない。
それなら、それなら僕は
「だけど、お前ら見てると恨み
切れなかった。無理だった。
菅原さんが幸せそうに笑って、
それで、俺は十分だった」
「そっか...」
相槌を打つ。
そうして、菅原さんを見る。
変わらない、表情。
きっともう目は覚まさない。
僕に笑いかけてはくれない。
ただ、
「ほら、いくぞ」
「......ん」
ただ、僕が愛するのは
貴方だけだから。
雲一つ無い炎天下の下に
現れた、雛鳥。
「行きましょうか、菅原さん」
また、貴方に恋をする。
end
落ちとか知らね
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.262 )
- 日時: 2015/01/04 23:10
- 名前: くるる (ID: GDWSGe53)
ミーナ様
お久し振りです。
たくさん更新させて頂きました!
- Re: ハイキューBL!リク受け付けてます ( No.263 )
- 日時: 2015/01/05 19:15
- 名前: 陽姫 (ID: w1UoqX1L)
くるるさん
遅くなってすみません。
初めてであの完成度ですか?すごいですね。くるるさんの文才には感嘆するばっかりです。
クロ月の続きありがとうございます。とても面白かったです。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83