二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- World Saver Team(WSTの小話有)
- 日時: 2013/12/07 20:10
- 名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)
これはある作者が今後に備えたデータ集だ。
このチームはあの悪夢の逃走中をきっかけに結成された・・・
簡単に言うとこれはもっとも出番が多いキャラの設定集です。厨二ちっくな部分あり
『キャラデータ』
「スマブラチーム」
マリオブラザーズ>>7 ピーチ&リンク>>8 トゥーン&プリン>>9 メタナイト>>10
フォックス&ファルコ>>14 ウルフ>>15 母組>>16 FE組>>17-18
「なのはチーム」
なのフェイ>>19 スバル>>20 ティアナ>>21 ヴォルケンリッター>>22
「ぷよぷよチーム」
「ポップンチーム」
「黒バスチーム」
「ロンパチーム」
タグ:クロスオーバー アニメ・ゲーム・漫画 スマブラ・リリカルなのは・ぷよぷよ ポップン・黒子のバスケ オリジナル設定あり
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- 依頼6:犯人を捕まえろ!真相編(その2) ( No.854 )
- 日時: 2015/03/03 20:55
- 名前: りゅーと (ID: 6cIiBe7I)
ドレディア「だけど、一部のトレーナーは私に対して夢や目標のために一緒に頑張ろうと言って来たのよね。そのためにも絆を深めたり、一緒に頑張ろうと言って来てさー・・・あれって、正直ウザったいんだけど!?私が泥臭いバトルや厳しいトレーニングをしないといけないわけ!?ふざけんじゃないわよ!ああゆうのはマジで嫌なんだけど!?その馬鹿がいるせいで私は泣く泣くいい暮らしを諦めなくなったんだよねー・・・あー、この間のベテラントレーナーとメイドさんはいいカモだったのに、ポケモンリーグへ行こうと言ったり、どんな仕事でもこなすように体力系のを選んで来たからさっさと去って正解だったわー・・・それにー・・・」
ドレディア「トレーナーとポケモンが手を合わせて頑張ったり、何かに対して一生懸命になるなんて馬鹿らしいからね」
そう言うと、花ポケモンは高笑いをする。このポケモンは自分が楽して過ごしたいために相手を騙し、人とポケモンの絆や夢や努力を踏みにじったのだ・・・!
ドレディア「それに今回のコンテストに出た理由はね、多くあるの。まずは「リゼリスよりもいいカモを見つけるため」。ここでちょっとぐらい活躍すればいいトレーナーさんとも出会う確率もあるからね〜。お偉いさんにも気に入られるチャンスだったのにどこぞの雑草のせいで一部台無しになったのが悔しいわね。んで、急遽、「会場に来た出場者やお客さんの貴重品を盗んで新しいトレーナーを見つけるまでの費用稼ぎ」に変更!」
りゅーと「どっちに転んでも得する方法を考えてたのね・・・!だったら、どうして妨害行為をしたのよ!いい暮らしをしたいのなら、多くの人を狙う必要はないじゃない!ステージで華やかに目立てばいいだけじゃない!」
ドレディア「だーかーらー、私は努力するのが嫌いなのー!理由はすんなりと本戦に進むためであり、有力候補を先に潰す。そして・・・」
ドレディア「夢や目標のために頑張るトレーナーとポケモンの絆や努力を壊そうと考えたの!」
プリン「それだけのために・・・!?」
ゲコ太「ここまでクズなポケモンは見た事ないでござる・・・!」
ドレディア「言えば?私、元から絆とか努力とか頑張るのは嫌いだし。だから、長い時間築き上げたものをぶっ壊したら、人やポケモンはどんな反応をするかと試したの!絆とか努力って言葉は聞くだけでも虫唾が走るわ!過去にバトル大会に出る優勝候補のポケモンの足を事故と見せかけて折ったら、活発だったブリーダーの子が愛するポケモンを抱きかかえて号泣したのはゾクゾクしたわ!だけど、それがきっかけで引きこもりになったのは予想外だったんだけど。」
プリン「酷い・・・!」
トレーナーとポケモンが築き上げたものを平然と壊す悪魔にプリンは涙をこぼす。彼女だけじゃない、りゅーととゲコ太も同じだ。コンテストの出場者達もあのドレディアのせいで台無しにされ、事件の犯人に仕立てられたリゼリスもその犠牲者だ・・・!
可愛らしい外見とは裏腹に狡猾で残虐かつ非道な行いを躊躇(ためら)わないポケモンを何としてでも止めないといけない・・・!
ドレディア「さて、お話はもういいよね?お喋りはもう飽きちゃった。リゼリスの家が芳香製品を扱う会社だから、今後のためにも持っておこうと考えてたんだ。いいカモを見つけるためにね?まあ、今回ので実証されたし、せっかくの再会だから元に戻してあげるねー!」
そう言うと、ドレディアはプリンの近くで気を失うリゼリスに近づき、何かをした後・・・
ドレディア「ほら、行って来なさいよ!」
と、リゼリスをりゅーととゲコ太の方へ突き飛ばす!
リゼリス「うっ・・・うん・・・あれ?私、何でこんな所にいるの・・・?えっ・・・!?私のドレディアが何で怪我してるの・・・!?」
ゲコ太「もしかして正気に戻ったのでござるか・・・?」
プリン「まずいわ!ドレディアがリゼリスの体に爆弾を仕掛けたわ!」
素早い動きに対応が遅れるものの、プリンは突き飛ばされたリゼリスの腰に何かがつけられたのが見えた。それは何かを包んだ葉っぱと透明の液体が入った小瓶であり、突き飛ばされた衝撃で液体が揺れる。あれを見た瞬間、彼女は直感的に嫌な予感がした。そう、花粉を利用した爆弾・・・!
ゲコ太「この距離だと、リゼリスや拙者達が・・・!作者、離れろぉぉぉぉぉ!」
りゅーと「言われなくても分かってるわ!あのクソポケモンがああああー!!!」
最悪な事態を避けようと、ゲコ太は手裏剣を構えてリゼリスへ接近し、りゅーとはリゼリスのドレディアを抱えて走る。だが、爆弾を取る前に腰についている小瓶の中で葉っぱが溶けて、中の花粉が液体に触れる。次の瞬間・・・!
ドッカァァァァァン!!!!
目を晦ますほどの閃光がしたと同時に廊下に爆発音が響く。爆発はそれほどではないものの、爆風で至近距離にいたリゼリスとゲコ太は爆発に巻き込まれて大きく吹き飛び、りゅーとはドレディアをかばう態勢で吹き飛んだため壁に強く打ちつけられた。最悪な事に当たり所が悪く、作者は壁に頭を打ち付けて気を失った・・・。
プリン「ドレディアァァァァァァァァァァ!!!」
ドレディア「あれー?せっかくの再会なのにもうちょっと近づかないとダメだよー?証拠の隠滅的意味でさー?」
人の気持ちを玩ぶ悪魔にプリンは激怒し、ジャイロボールの回転を利用してエルボーで攻撃する!だが、みがわりでかわされる。それでも攻撃の手を緩めずに追撃をする。
プリン「あなたのようなポケモンを外に出す訳にはいかない!絶対にレンジャーや警察に引き取ってもらうからね!」
ドレディア「また戻されるとなっても、あんたをブッ倒して逃げればいい話よ!第一、絆や努力なんてあっても邪魔なだけよ!」
プリン「邪魔って・・・!」
ドレディア「何が絆よ!トレーナーはポケモンがいないと何も出来ないし、私達ポケモンよりも劣ってるくせに!ポケモンに強くなる道具を与えたり、ただ指示を出しているだけじゃない!戦ったり目立ってるのはこっちよ!有名なトレーナーやコーディネーターやポケドルが夢や目標を達成したり近づいてるのはポケモンの力を借りてるじゃん!ただの平凡な人間なくせに!ポケモンも同じよ!人より勝る力や能力を持っているけど、人には勝てない部分はあるじゃない!しかもさ、己が持っている強い技や魅力的な能力を本気を出せば好き放題出来るのに、トレーナーのために力を使うなんて馬鹿らしいじゃない!」
「利用できるものは利用する」と豪語する花ポケモンはポケモン界の歌姫の攻撃を受け流したり回避する。多くのトレーナーや人を騙して得た知識のおかげで、他のポケモンよりも勝っていた。当然、トレーナーがいるポケモンとの戦い方も熟知している。
- 依頼6:犯人を捕まえろ!真相編(その3) ( No.855 )
- 日時: 2015/03/03 21:02
- 名前: りゅーと (ID: 6cIiBe7I)
一瞬の隙を突こうとプリンは空中技を使おうとしたが、そこをドレディアは見逃さなかった。
ドレディア「隙を見せたわね!めざめるパワー!」
プリン「めざめるパワー持ち・・・!?」
予想外の一撃にプリンは不思議な力によって吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。めざめるパワーのタイプは最悪な事に毒であり、思わぬ痛手を喰らってしまう。
プリン「ううっ・・・」
リゼリス「前のトレーナーがめざめるパワーのタイプを聞いてたのを覚えてて正解だったわ。リゼリスを呼んで保険に入れててよかった・・・」
奥の手を持っていたドレディアは床に落ちているセレナのきのみ袋を花びらで吹き飛ばす。満身創痍のプリンに近づく。
ドレディア「ポケモンが足りないものは人間を利用するために近づき、それを覚えるためにちょっとのわがままや親密になったふりをすれば、ポロっとこぼしたりやってくれるんだよねー。んで、自分が今後のために使えるか使えないかで判断し、用済みになったら去るのみよ?」
「あんたが信頼しているトレーナーも同じ考えをしてんじゃない?」と嘲笑い、プリンの前に来ると右手に光を集める。急いで立ち上がろうとするも、体が悲鳴を上げているので動かせない・・・!相手の息の根を止めようと、至近距離でソーラービームを放つ。
ドレディア「さようなら、トレーナーとの絆や努力もろ共散ってね?」
熱を帯びた光が発射されるはずだった・・・!
ドレディア「ソーラービー「たああああああああああー!!!!」なっ!?」
第三者の声がしたと同時に、ドレディアはバランスを崩す。足に謎の違和感があり、そちらの方を見ると、頑丈なつるが地面を貫通して足に絡みついていた。足元が不安定になったせいでドレディアは転び、ソーラービームは近くの自販機に飛んで行く。
ドレディア「誰よ!邪魔をしたのは!」
???「あなたの思い通りにさせない・・・!」
プリンの危機を救ったのはリゼリスのドレディアだ・・・!自分達よりも酷い怪我を負う彼女は最後の力を振り絞り、くさむすびを発動した。威力は変動する技であるものの、相手の猛攻を止めるのに成功する。
ドレディア「放しなさいよ!この雑草が!」
ドレディア(本)「リゼリスや心のケアが必要なポケモン達に・・・酷い目に遭わせた罪は大きいわよ・・・!私達みたいにこれ以上の犠牲者を出させない・・・!」
自分が仕留めたはずが最後まで足掻く事に怒りを露わにしながら、ドレディアは足掻こうと必死に切り刻む。だが、草は相手のドレディアの念が籠っており、すぐに再生する。
ドレディア「あんたらのようにトレーナーや人と仲良くしたり共にいる考えが分からないんだけど!?人間なんか、私達よりもよわっちいくせに!?何で、人の言う事を聞くわけ!?」
ドレディア(本)「あなたのような馬鹿には分からないようね・・・大事な主人を心の底から思う気持ちを・・・!」
ドレディア「何よそれ!?」
プリン「あなたには一生分からないみたいね・・・自分の欲のためにトレーナーをホイホイ変えるポケモンには、トレーナーとポケモンが織りなす絆や努力と言うのがね?そんなんだから、あなたはすぐに見限られるのよ・・・!」
声がした方に振り向くとプリンが立っていた。満身創痍の彼女の目は輝いており、プリンは助けてくれた相手を見てニッコリと微笑む。その笑みには「あなたを苦しみから解放してあげる」と意味が含まれている。
プリン「確かにトレーナーやポケモンにはいいところと悪いところはあるよ。お互いに羨ましいと思うものはあるし、プリンもそう思ってた。だけどね、お互いが手を取って一緒に頑張れば、トレーナーやポケモンは強くなれるのよ!戦いやコンテストだけじゃない・・・嬉しい事や悲しい事や楽しい事もパートナーがいれば、気持ちが二倍になったり半分にもなるの・・・!共にいたり共に努力したその分だけ、絆は強いものになって、夢へ近づけるのよ・・・!」
彼女の脳裏には今回の戦いに出られなかった主人や仲間、依頼のために協力してくれた恋人や友人や仲間、同じステージで競い合ったライバル、自分を応援してくれるファン、自分が憧れる人・・・。その思いを右の拳に魔力と共に込める。十分な力を溜めると、相手に接近し・・・!
プリン「おんがえしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
みんなの思いを背負った彼女のパンチはドレディアの顔を思いっきり殴る。その拳は今までの技よりも威力が高く、相手を吹き飛ばすほどの威力があった。会場の壁を一気に突き破り、最後は会場近くに駐車してあったパトカーの中にあるポケモン捕獲用の檻へ一直線へと飛んで行った。
ドレディア「どうして・・・私が負けるのよ・・・人の世界を熟知してるのに・・・」
プリン「理由?言うまでもなく・・・」
プリン「あなたがトレーナーとポケモンの絆や努力を甘く見たからじゃないの?」
トレーナーとポケモンの絆は時として大きな力となり奇跡を起こすのだ・・・
後日、今回の依頼をまとめようとWSTにみんなが集合していた。体の怪我は少し残っているものの、全員動けるまで復活した。
事件の犯人であるドレディアはレンジャーと警察に引き渡され、今度は別の場所へと連れて行かれた。幾度も問題を起こした彼女は相手に懇願するも、残念ながらその言葉は届かない。連れて行かれた場所はあまり言えないが、その場所は二度と外の空気や日の光を浴びる事すら出来ない場所だと言っておこう・・・。
りゅーと「聞いた話なんだけど、あのドレディアは国際警察やレンジャーがマークしてたポケモンなのよ・・・しかも、相当な悪なのよ・・・」
トゥーン「あのドレディアは人の世界でとんでもない事をしたんだね・・・」
- 依頼6:犯人を捕まえろ!真相編(その4) ( No.856 )
- 日時: 2015/03/03 21:08
- 名前: りゅーと (ID: 6cIiBe7I)
事件の真相はこうだ。あのドレディアは色違いで生まれ、それがきっかけで周囲からちやほやされ、「自分は選ばれた存在」と選民思考を持つようになった。
ウルフ「チュリネの時から色違いと生まれた時、その珍しさで周囲からいろいろと持てはやされて性格が歪んだのか・・・色違いは普通と違ってレアだからな・・・そういや、こっちのプリンもさりげなく色違い設定されてたよな?」
プリン「確かにプリンもこの目は色違いの証だし、少しだけはレア度が高いよ。でも、そんな事は気にしていないもん。色が違うと言っても、それに生じるのはいい事ばかりじゃないからね・・・」
ポケモン界の歌姫の言うとおりに色違いでも悪い部分はある。その珍しさで狙われたり因縁を付けられる事だってある・・・。その言葉の通りに問題が発生した。色違いで周囲から可愛がられた彼女の最初の引き取り先はポケモンの知識に詳しくないトレーナーだ。それも金持ちの。
マリオ「おそらくはアクセサリー代わりで引き取ったんだろうな・・・」
りゅーと「こうなるとさ、何が起きるか分かるよね?」
レイド「ポケモンの知識が無かったり、一時的な感情が原因で問題が起きたんでしょうね・・・」
セレナ「さらにトレーナーが甘やかすから、ポケモンがつけ上がったんだと思う・・・」
みんなの予想通りに中途半端な知識や一時的な感情でポケモンを飼ったため、飽きるのは言うまでもない。これこそがポケモンがトレーナーの言う事を聞かずに暴れたり、逆にトレーナーを見下す原因にもなる。もちろん、ドレディアもそうだ。
さらに拍車をかけたのが「最低限のしつけをせずに最初から甘やかして贅沢に育てた事」。毎日、美味しい食事や綺麗なお洋服を用意したり、プロのトリマーによる手入れや有名施設にいつでも行けると、誰もが羨む環境の中で過ごしていたせいでドレディアの暴走が助長していった。
暴走はどんどんエスカレートし、流石にトレーナーも異変に気付いた。だが、相手は彼女に注意をするどころか、邪魔になったと捨てたのだ。
ゲコ太「ポケモンに詳しくない素人が一時的な感情でポケモンを手にしないでほしいでござる・・・!」
リオ「トレーナーなら責任を持ってください!ポケモンにも命はあるんですからね!!」
ミュウツー「身勝手な人間もいるせいで、人に対して不信になるポケモンや人に危害を加えるポケモンが増えるんだぞ・・・!」
みんなが怒る中、話を戻す。双方に理由がある中で急に捨てられたドレディアは当然激怒し、新たな居場所を求めて次のトレーナーを探す。だが、自分勝手な性格は治らず、それどころか逆に悪化した。前のトレーナーとの生活で人間世界の事をある程度熟知しており、そのおかげで次のトレーナーを見つける事に成功した。次は若い夫婦であり、捨てられたポケモンを演じるポケモンを我が子のように可愛がった。前回の失敗から学んだ花ポケモンは猫をかぶって大人しくし、そこそこの暮らしでも自分の地位を得た。
ある程度は保っていたものの、彼女のお姫様の座が陥落する日が来た。それは夫婦に子供が生まれたからだ。子供が生まれた事によって、夫婦や周囲の興味はそっちに集中し、これが彼女の怒りに火をつけた。
マーナ「まさか・・・!?」
りゅーと「そのまさかが起きたのよ。自分の邪魔になる存在に危害を加えたのよ・・・」
リズ「ありがちな事なのに手をあげるなんて酷いわね・・・!ねぇ、子供は・・・!?」
りゅーと「幸いな事に子供は無事だったわ。急に攻撃した事に周囲も驚き、夫婦はやきもちを焼いたかと最初は思った。だけど、ドレディアは次第に子供にあたるようになり、この狂気に相手も早く気づいたわ。命の危険を感じ、夫婦はポケモンセンターやレンジャーに依頼をしたんだけど、彼女はとっくに逃げ出した・・・」
その後はさまざまな場所でトレーナーに捨てられた可哀想なポケモンや密猟者から逃げ出したポケモンを演じて、いろんな人達に拾われた。その際にいろんな知識を身に着けて狡猾さを磨きながら、好きなように暮らしたり楽に暮らせる場所を探していた。この時にはトレーナーを「ポケモンがいないと活躍が出来ない奴」と完全に見下しており、自分の思い通りにならなかったら手段を問わずに事件を起こしたり、自分が不利になる事が起きた場合は発覚する前にさっさと退散して新しい居場所を探した。
こんな事が何度も起きるうちにレンジャーや国際警察も彼女をマークし、捕獲命令が出された。最初のうちは優秀なブリーダーやトレーナー達が協力してケアをしたり更生させるものの、それは猫をかぶっていただけであり、外に出ると同じように暴れた・・・。
りゅーと「幾度となく行われる逃走劇にあっちも対策を練り、最近になってやっと捕獲されたの・・・;」
セレナ「全国のレンジャーと国際警察の皆さん、お疲れ様です・・・;」
ホモまつり「人間世界に長くいたせいで狡猾さを磨いたのか・・・;うわぁ・・・;」
レンジャーや国際警察から貰った資料を見た時、信じられないものが多く記載されていた。一体何をしたかと気になるも、大勢の人達や重要機関がたった一匹のポケモンを捕まえるために出動するほどなので想像は出来るだろう。最近になってやっと捕獲に成功したが、その矢先にまた逃走した。
楽な生活が出来ずに逃亡生活を強いられる事に苛立つ花ポケモンは何とかして安全な居場所はないかと探し続けた・・・
ドレディア「ぜぇ・・・ぜぇ・・・どうして、私がこんな目に遭うのよ・・・何でよ・・・ん?」
リゼリス「ドレディア、今日はピクニックは楽しい?」
ドレディア(本)「うん!とっても楽しいよ!ここで新しい香水の花が見つかるといいね!」
逃走先では事件の被害者であるリゼリスと彼女のドレディアがピクニックに来ていた。その時の彼女達は新作の香水のヒントになる花を探そうと気分転換で外に出ていた。相手のは自分と同じ瓜二つであり、優しそうな主人と幸せな毎日を充実していた。
- 依頼6:犯人を捕まえろ!真相編(その5) ( No.857 )
- 日時: 2015/03/03 21:18
- 名前: りゅーと (ID: 6cIiBe7I)
その光景を見た瞬間、ドレディアの心の底から黒い感情が湧き出した・・・。
ドレディア「贅沢な暮らしをしている私が何でこんな風に逃げ回らないといけないの?普通にあり得ない。レンジャーや警察に捕まりたくはない。しかし、あそこにいるあのドレディアは自分とそっくりの色違い・・・あのドレディアは私じゃないかな?私の居場所はあそこで、あの女の人が私のトレーナーなんだ。じゃあ、どうしてあいつがいるの?きっと、あのドレディアが色目を使って私の主人に近づいて居場所を奪ったんだ。私の主人に近づくな、私の居場所を返せ、お前の居場所はそこじゃない」
りゅーと「同じ色違いのドレディアが幸せそうに過ごしているのを見た相手はそれに嫉妬して、最終的に自分が不在の間にあのドレディアが主人に近づいたと思い込んだ・・・。嫉妬心で崖から突き落としてリゼリスの手持ちとして成り変わったのよ・・・」
フシギソウ「すみません、何を仰ってるのかさっぱり分かりませんけど・・・!?しかも、その思い込みが狂気の域に達してませんか・・・!?」
ポケモンがブラックな思考をしたのと嫉妬の感情で平然と危害を加えた事に全員が青くなる・・・。当然、リゼリスのドレディアは抵抗するものの、幾度の逃走劇で修羅場や人間世界に長く紛れ込んだドレディアには勝てず、崖から落とされて大怪我を負ってしまう。そのあとは野生のポケモンに襲われたと嘘をついてごまかしたのだろう・・・。
ロップ「それで成り変わったのね・・・そこに相手の職業が絡むのね・・・」
りゅーと「タイミングが悪い事にリゼリスは新しい香水の開発と新しい患者のために香りの研究中だったの・・・これをあのドレディアが目を付けたのよね・・・」
ドレディア「へー、ここの家って香水やポプリを開発中なんだ。何々、精神安定効果やヒーリング・・・そうだ・・・これを使えば・・・!」
リゼリス「ドレディアー、どうしたの?あら、研究室にいたのね?」
ドレディア「(やばっ!)うん!いい香りがしたからちょっと気になったの。リゼリスが作る香りっていいね!これ、徹夜で作ったんでしょ?リゼリスが忙しい中頑張っている時に私が不注意で怪我しちゃってごめん・・・リゼリスのパートナーとして失格だね・・・」
リゼリス「何を言うの!私は新しい香水よりも、あなたが無事ならそれでいいの!大事なパートナーを心配しないトレーナーなんかいないわよ!怪我を治してからでもいいからね?」
ドレディア「ありがとう・・・(何が大事なパートナーだよ、私のパートナーはあんたじゃないわよ」
リゼリス「ドレディア、あなたが言ってたコンテストの件なんだけど・・・」
ドレディア「コンテスト・・・?」
リゼリス「ほら、バレンタインのイベントが絡んだコンテストよ。いつものように参加してたけど、今回の怪我もあるから辞退しようかなって考えているの・・・」
ドレディア(コンテスト・・・あれか、身なりのいいカモや絆馬鹿や努力馬鹿が集う大会か・・・あれでいいご主人様に出会ったんだよね・・・あの雑草、コンテスト出場者だったのね)
リゼリス「悲しいけど、あなたの体を考慮して治療に専念し・・・」
ドレディア「ダメ!それはよくない!せっかくのイベントを楽しまないなんて損だよ!!リゼリスもたまに気分転換で参加した方がいいよ!」
リゼリス「でも・・・」
ドレディア「最近、リゼリスは私の事や仕事の事で缶詰め状態になってるじゃない・・・たまには息抜きをした方がいいと思う・・・こういうのは滅多にないから息抜きで楽しむ方がいいよ?怪我の事は大丈夫だよ・・・だから、参加しよう」
リゼリス「分かったわ、私もここでくよくよしてちゃダメね。プランは考えておくわ!あなたの怪我を考慮しておくから安心して!それと、もし無理な場合はリタイアをしてもいいから!無茶しちゃダメよ!」
ドレディア「うん・・・!(いいカモを見つけるチャンスだから、潰さずにすんだわ・・・つか、うっとおしいわね!」
ドレディア(コンテストまで時間があるから、あの女の香水や香りを応用させていいのを作らないと・・・いいトレーナーさんに気に入られれば、毎日が遊び放題だわ!つか、コンテストの練習がきついわね・・・!あら、催眠効果が出来たわ・・・これにちょっとバラの香りを・・・)
リゼリス「ドレディア、入っていい?」
ドレディア「うん、いいよ(確認の言葉と同時にドアを開けないでよ!」
リゼリス「何か新しい香りを作ったの?商品のヒントにもなるかもしれないから、ちょっと嗅いでもいいかな?」
ドレディア「うーん・・・今回の出来はまずまずだから、香りがすぐになくなっちゃうよ?(うっとおしいわね」
リゼリス「香水は消えるまでの時間を楽しむものなのよ?ん?今、ドアを叩く音がしたような・・・ちょっと出るね!」
ドレディア「(よし、あと少しで完成・・・だけど、実用させるには誰かにかけたりしないと・・・)「きゃああー!」うっさいわね、騒がないでよ。心配するふりして・・・リゼリス、どうしたの!?」
りゅーと「そこにあたしが保護したリゼリスのドレディアが家に戻って来たのよ・・・彼女は衰弱しており、ポケモンセンターに運ばないといけないほどだった・・・主人を助けるためにここまで来たの・・・」
そこからはもう想像出来るだろう。成り変わった事に気づいたリゼリスはあのドレディアに問いだそうとした時に香りを嗅がされたか粉をかけられて催眠状態になった・・・。
りゅーと「トレーナーとポケモンの絆を利用した事件だから胸糞悪いわね・・・最悪な事にあのドレディアは操られた主人の手で一度は殺されそうになったの・・・」
リゼリス「・・・」
ドレディア(本)「リゼリス・・・やめて・・・!首を絞めないで・・・あぐっ・・・!」
ドレディア「リゼリス、その雑草は摘み取っちゃって。あ、摘み取った雑草は出来れば焼却炉に投げ飛ばしてくれたら嬉しいわ。」
プリン「大好きな主人の手によって殺されるなんて酷すぎる・・・!しかも、草ポケモンに対して焼却炉で燃やせって・・・!」
レイド「催眠状態でやったと言えど、その事は記憶には残ってませんよね!?」
りゅーと「幸いにも残っていないわ・・・もし、残ってたら・・・」
コンテストの妨害犯を捕まえるために挑んだ依頼がまさかこんな事態になるなんて誰も思ってもないだろう・・・。一つでも道が違ったら、心に残る傷を一生背負ってしまう事になる・・・!
- 依頼6:犯人を捕まえろ!真相編(その6) ( No.858 )
- 日時: 2015/03/03 21:28
- 名前: りゅーと (ID: 6cIiBe7I)
りゅーと「だけど、焼却炉には放り込まれなかったわ。何でだと思う?推測出来るのは二つほどあるわ。一つは粉や香りが出来たばかりだったから、ドレディアが逃げ出す隙が生じた。もう一つは・・・」
ピチュー「操られたリゼリスが始末しなかったからでチュか・・・?」
小さなネズミポケモンの答えは奇跡に等しい答えだ。だが、トレーナーとポケモンの絆があるのなら、こういうのは起きてもおかしくはないはず・・・。そこの答えの通りに焼却炉ではなく、ダストボックスから捨てられた・・・。
マーナ「何か、危ないね・・・たった一匹のポケモンがここまでの大事件を起こすなんて思わないよ・・・リゼリスもポケモンを愛してたんだ・・・」
ロップ「私はトゥーンちゃんのようないいトレーナーに出会えたけど、中々いいトレーナーに出会えないポケモンもいるよね・・・」
ルカリオ「今回の事件の犯人に仕立てられたリゼリスは姿が似ていたと言えど、大事なポケモンが傷ついたら心配するのは当たり前だ・・・」
ピチュー「あのドレディアも同じポケモンでチュ・・・贅沢なんかしなくても幸せになれる方法はたくさんあるんでチュよ・・・」
傷ついたポケモンを救おうとしたリゼリスの行動も当然だし、あのドレディアも色違いと言う点を除けば普通のポケモンだ。どうして、このような最悪な事件が起きてしまったのだろうか・・・?
ミュウツー「ポケモンも問題を起こすのもなりがちだが、元を辿るとポケモンを理解せずに向き合わないトレーナーが原因だ・・・・人気や珍しさや自分を高めるアクセサリーとして手を出し、トレーナーが中途半端な知識での飼育で興味が無くなったり言う事を聞かなくなったら捨てる事からだ・・・」
数えきれないほど存在するポケモンとの出会いは様々だ。草むらや洞窟などで出会ったり、貰った卵が孵化したり、知り合いから譲ってもらったりとある。当然、自分だけのポケモンを欲したり、ポケモンを飼いたいと思うようになる。それがきっかけで、その先の未来で大事な友のように一緒に過ごしたり、仕事のパートナーとなったり、大きな目標に向かって共に進むだろう・・・。
だが、流行や珍しさと言う一時的なものや中途半端な知識や責任感がない状態で飼育すると後に大きな問題となってしまう。こうなる原因は相手を理解する気持ちがないのと、ちゃんとした信頼関係を築けていないからだろう・・・。こうならないためにもお互いが歩み寄ったり、相手とちゃんと向き合う必要がある・・・。今回の依頼でみんなはそれを知った・・・。
今回の依頼でトレーナーとポケモンの信頼関係を見直すべきだと考える中、ギルドに来客が。来客はリゼリスと彼女のドレディアだ。散々と酷い目に遭わされたトレーナーは完治しており、催眠による副作用はなかった。その傍らには大事な主人に甘える花ポケモンの姿があった。
リゼリス「皆さんに迷惑をかけてしまって、本当にごめんなさい!私の不注意のせいで・・・!」
りゅーと「いえいえ、あなたは被害者ですし、大事な手持ちを心配するのは当然ですからね。何よりも頼りになる相棒もいますから、その相棒と共にお仕事を頑張ってください。」
リゼリス「ですが、操られてたと言えど、みんなに酷い事をしてしまった・・・!癒す者が逆に傷つける者になるなんて・・・!」
操られてたとは言えど、取り返しのつかない事をやってしまったのは事実だ。コンテストの妨害の件はWSTや国際警察やレンジャーが掛け合ったので罪は軽かった。だが、自分が担当しているポケモンを傷つける行為をしてしまい、再びトラウマを植え付けてしまった・・・。
プリン「何を言うの?あなたは大事なものは失ってないよ・・・。そこのドレディアちゃんも知ってますし、あなたの愛情と絆は強固で簡単に揺るがないものだと、プリンは思うの・・・」
ウルフ「だったら、今見てみるか?」
そう言うと、ウルフはモンスターボールを数個投げ飛ばす。そこから出て来たのはナットレイとニューラとクロバットとゲンガーと自分が担当するポケモン達だった。彼らの姿を見たリゼリスは全てを失う覚悟をしたが、そこで待ってたのは拒絶ではなかった。
ゲンガー「リゼリスー!会いたかったー!」
ニューラ「リゼリスさん、ごめんなさい・・・僕達のせいで・・・」
クロバット「あなたは悪くはありません・・・!悪夢を見ただけです・・・!」
ナットレイ「・・・(気にするな」
彼らもリゼリスを信じてた。元々はトレーナーの虐待や捨てられた事で傷ついた彼らは一時期、人が信じられなくなった。だが、優しいリゼリスのおかげで心の傷はある程度は癒えた。いつの日か恩返しをしようかとした時、あの事件が起きた。大好きなトレーナーが変わり行く事に不安を覚えていた。ドレディア同様に助けようとした矢先に、一瞬の隙で催眠状態になってしまった・・・。
プリン「心の傷を負った子達もリゼリスさんを信じてたからだと思うの・・・みんな、リゼリスさんの事を思ってたし、どんな目に遭ってもあなたが元に戻るのをずっと待ってたと思います・・・」
リゼリス「こんな私でも思ってくれるポケモンもいるのね・・・あなたもいい主人や仲間に出会ったわね・・・ありがとう・・・出来れば、ちゃんとした出会いがしたかったわ・・・」
トレーナーとポケモンの絆が深ければ深いほど、どんな事が遭っても簡単には砕けない。今いるのは一部の子であり、他の子達は後日リゼリスのところに戻る。その際にまた傷ついてしまったポケモンもいるが、彼女らならそのポケモンの心の傷を癒せるだろう・・・。
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