二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- World Saver Team(WSTの小話有)
- 日時: 2013/12/07 20:10
- 名前: りゅーと (ID: V2fBShP3)
これはある作者が今後に備えたデータ集だ。
このチームはあの悪夢の逃走中をきっかけに結成された・・・
簡単に言うとこれはもっとも出番が多いキャラの設定集です。厨二ちっくな部分あり
『キャラデータ』
「スマブラチーム」
マリオブラザーズ>>7 ピーチ&リンク>>8 トゥーン&プリン>>9 メタナイト>>10
フォックス&ファルコ>>14 ウルフ>>15 母組>>16 FE組>>17-18
「なのはチーム」
なのフェイ>>19 スバル>>20 ティアナ>>21 ヴォルケンリッター>>22
「ぷよぷよチーム」
「ポップンチーム」
「黒バスチーム」
「ロンパチーム」
タグ:クロスオーバー アニメ・ゲーム・漫画 スマブラ・リリカルなのは・ぷよぷよ ポップン・黒子のバスケ オリジナル設定あり
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- 依頼5:鈴の謎を解け・その2(その4) ( No.709 )
- 日時: 2014/09/16 02:31
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
ナカジ「まずは肝心のベートーベンを・・・バッハ、シューベルト、モーツァルト、ベートーベン・・・いたいた。ベートーベンには・・・ん?装置付きの倉庫がある・・・」
阿求「これは古い音声認識装置ですね。特定の音に反応して仕掛けが起動するのでしょうか?ヘ−6について調べて見ましょう。こちらもお手伝いします。」
ナカジ「阿求、もしかしたら分かったかもしれない。ベートーベンって多くの曲を作ったんだよな?その中にヘ−6があるんじゃないか?」
阿求「大方あり得ますね。確か、彼の曲はたくさんありますし交響曲が有名ですね。備品はないんですか?」
音楽室や音楽準備室で関係しているものを探すも、荒らされた部屋から探すのは厳しいし、大半が風化しているので全く読めない・・・。ここは待機組の力が必要だ。
阿求「お任せください!ベートーベンの曲・・・ありました!彼の曲に該当するものがあります!田園の曲です!」
稗田の少女が言うにはベートーベンの交響曲第6番ヘ長調の田園を指す。これを流せば宝珠が手に入るに違いない。ナカジは相手にお礼を言い、室内にあったCDラジカセでベートーベンの田園を流す。古いラジカセから音楽が流れ出し、音声認識装置に認証させる。
ポタポタポタポタ・・・カチッ
ベートーベンの写真が目から赤い涙を流し、装置のロックが外れる音がした。そこを開けると紫色の宝珠があった!
ナカジ「いただくか」
カチッ
阿求「ナカジさん、今、音がしませんでしたか!?」
ナカジ「音・・・?おい、宝珠が置いてあった場所に防犯センサーがあったぞ!?こんな所に罠を仕掛けたのか・・・!?」
敵が防犯対策をしている事に驚きを隠せない。同時に音楽室のドアと音楽準備室のドアがピシャリと閉められ、完全な密室に閉じ込められてしまう!同時に男が異変に気づいて接近してきた!
男「宝珠を盗む奴は誰だぁぁぁぁぁー!!!」
ナカジ「天井から出てきやがったぞ!!」
急に天井から姿を現し、着地地点にあったピアノの鍵盤を踏み鳴らしながら男が登場。予想外の事にナカジと阿求は絶句。相手は包丁を持っており、すぐさまにナカジに襲い掛かる。
ナカジ「力を持っているとは言えど厄介だな・・・大和の祈り・・・はあっ!」
男「ふんっ!」
パワーアップをし、重力魔法を使うも避けられる。男は掛け声をあげると、音楽室にあった楽器が宙に浮き始めて、そのすべてが彼に向かう!
ナカジ「ちいっ!繚乱ヒットチャート!」
男「甘い!甘い!そんな程度で勝てると思うのか!」
ナカジ「(俺の技、ほとんどが接近戦のが多いんだよな・・・!奴め、遠距離を使いやがる!)カムイの・・・」
男「お前の弱点は見切ったんだよ!」
接近戦特化であるのを見破り、男は白い布を相手にかぶせる。急に視界を奪われたナカジは急いで布を取り外すも、男はいない。
ナカジ「どこに行きやがった!」
男「ここだぁ!」
ブチン
とっさにギターでガードをするも男の持つ包丁に付加があったらしく、ナカジの愛用するギターの弦が千切れてしまう!普段からギターを演奏する彼は万が一の時に備えて弦の方も加工はしているが、その弦をいともたやすく切った事に彼は言葉を失う。
ナカジ「・・・」
男「他にも攻撃手段はあると思うけど、音を発する魔法が使えないと意味が無い!」
ナカジ「確かに俺は接近戦特化タイプだ。だけどなぁ、ギターが使えなくなったという時の対処は取得してるんだよ!」
ギラギラメガネ団のリーダーは弦が切れたギターを掴み、そこから何と刀が出現した!予想外の事に男は攻撃が逸れてしまう。
ナカジ「これは命(みこと)の刀。俺の家は霊力が強い奴が生まれてこういう事には慣れているんだよぉぉぉぉぉー!!」
ナカジ「インマイライフ!」
刀に力を込めて構えて一気に走り出し、すれ違いざまに男を斬った!二つに斬られた相手は切り口から血を流し、そのまま息絶えた・・・。
阿求「ナカジさんの家は霊力が強い人達が集う中島家の一族の一人ですね。その霊力だとその刀も扱えますね。その刀は邪悪なものを切ると言われる命(みこと)の刀は持ち主を選ぶと言われてますし、形を変えるのが特徴です。以前にも本物は見た事があるんですけど、身近な人が持っているとは・・・」
ナカジ「阿求、よく知ってるな。まあ、この刀は親が俺がちっさい時にくれたんだ。小さい時から見えないものが見えた俺は自分や周囲にも降りかかるから修行している。この刀はあまり使わないようにしているが、緊急事態だから取り出した。」
阿求「刀なしでも使えるのに驚きですよ。タローさんとサユリさんが礼に立ち向かえるのはあなたが教えたからでしょう。何だかんだ言って仲間思いですね。これ以上言うと本人が怒るので黙りますけど、これで男に追いかけられる事は・・・」
ナカジ「何を言ってる。さっき、切った時に手ごたえがなかった・・・」
死体の方を見ると、命が無くなった肉体は黒い液体となりそのまま蒸発して消えた。二人はこれを見た時、倒したのは男の一部と判断する。悪夢から開放されるには元を叩かないといけない・・・。紫の宝珠を手にすると、最後の戦いに向けて音楽室を後にした・・・。
サユリ「理科室に来ちゃった・・・;」
夜の学校に最も来たくない場所に来たサユリ。彼女はドアの前で深呼吸をし、鍵を使ってドアを開ける。理科室には巨大な机が九つと前方に大きな机があり、床には椅子や教科書や実験用具が乱雑に散らかっている。棚の大半は開いており、実験用具や薬品などが転がっている・・・。窓辺には人体模型と骨格模型があり、人体模型の臓器はなくなっていた・・・。
サユリ「人体模型の部品を集めればいいだけかな?「ぐにゃ」今、何か踏んだような・・・?」
サユリが踏んだもの:腸
サユリ「○×△□♪〒〜〜〜〜〜!!!(声にならない叫び」
慧音「落ち着け;」
どうやら踏んだのはゴムやシリコンなどの柔らかい素材で出来た人体模型のパーツだった。しかも、踏んだ腸は小腸部分がほどけているせいで余計に本物にしか見えない・・・;
ガチンコホラーすぎる・・・
- 依頼5:鈴の謎を解け・その2(その5) ( No.710 )
- 日時: 2014/09/16 02:39
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
慧音「それよりも男に遭遇する前に宝珠を入手するぞ。サユリは戦闘が出来ると言えど、今回は危ない・・・」
紙飛行機の少女は能力は攻撃・防御・サポートが優れているも、今回の敵は一人では厳しすぎる。相手が来る前に逃げた方がいい。七不思議の人体模型の臓器を集めて宝珠を見つけたらさっさと去ろう。
サユリ「ううっ、素材がゴムのせいで本物を掴んでいるみたいで嫌だ〜・・・;」
慧音「サユリ、泣くな・・・;」
パーツの大半は見つかり、残りは理科準備室の方に。鍵を使って開けると、中はそこそこ広かったがまたしても恐怖の原因になるものが・・・。理科室側のドアの近くに大きな机二つと教材やカリキュラムやビデオが閉まっている棚があるのはまだセーフ。だが、視線の先には耳や心臓や脳などの部分模型やホルマリン漬けが展示されている棚がずらりとあった。これを見た時は悲鳴が出るも、他にも何かないか調べる。奥には化石や地層や石のレプリカが展示された棚、窓辺には消火用の水が置かれており、近くには取り扱いが必要な薬品や貴重な実験用具が入った棚がある。
サユリ「ホルマリン漬けが怖い・・・;そう言えば、番外編で私達の文化祭でお化け屋敷をしてたわね・・・」
慧音「サユリ、話し相手になるから落ち着け;しかし、ここの学校は改めてみると当時は貴重なものも扱っていたとは・・・」
今いる校舎が取り壊しになるのはもったいないものであり、あの神隠しがなければ今でもあっただろう・・・。誰もが思う中、準備室にあった人体模型のパーツが見つかった。あとはセットして宝珠を入手するのみ。
サユリ「脳と肺をセットして・・・あれ?ぜんぜんはまんない?」
慧音「もしかしたら順番があるんじゃないのか?例えば、新品同様にきっちりするとか」
サユリ「あっ!そっか!」
正しい順番でセットした方がいいと指摘され、人体模型の取扱説明書がないか探す。理科室にはそれらしいものがなく、再度準備室の方へ。
サユリ「このお部屋いたくない・・・;パーツはあった!これで入手がで・・・」
ホルマリン漬けが飾られている棚にある取扱説明書を取ろうとした瞬間、サユリは言葉を失う。なぜなら、薬液で漬けられた何かの生物が入ったガラスケースの奥に男がこちらを睨んでいたからだ・・・!
男「お前、何をしてるんだ・・・?」
サユリ「あ・・・あの・・・人体模型を直そうと・・・」
男「そうか・・・つまり、パーツを入手する気かああああああー!!!」
サユリ「きゃああああー!!!」
男は少女がしようとしている事を当然知っており、それを許さない。彼は持っていた包丁を振り下ろす。急いで避けると同時に棚が真っ二つになる。
サユリ「逃げないと・・・!」
ガチャガチャガチャ!!!
慧音「こっちも特殊な力で封じられているのか!?最悪な事に他の子達も戦闘中や遠い場所にいるから厳しい・・・!」
サユリ「開いてよ!お願いだから!」
男「逃がすかぁぁぁぁぁー!!」
サユリ「怖い!怖い!えいやっ!式神ドール!ペーパーライフルー!」
男を牽制しながらドアを壊すも、入口に張られた結界同様にビクともしない。紙鉄砲や式神人形で応戦しても厳しい面がある。必死に攻撃するも、男に向けて発射した折り紙が外れてしまう。
サユリ「しまった・・・!」
男「もらったぁぁぁぁぁー!!!」
サユリ「来ないでぇぇぇぇぇー!!!!」
急接近して来た敵にとっさの反応で突き飛ばした。恐怖と火事場の馬鹿力によっての威力は思った以上に大きく、男は棚に突き飛ばされてしまう。ぶつかった衝撃で棚の中にあった薬品が落ちる。男はそんな衝撃を気にせず、包丁を持って再度襲いかかろうとした時・・・
男「あぢゃあああああー!!!」
サユリ「!?」
突然、男の体が火だるまに包まれたのだ。相手は悲鳴を上げ、近くにあった消火用の水を体にかけて火を消そうとする。だが・・・
ゴォォォォォ・・・
サユリ「逆に勢いが増した・・・!?」
信じられない事に水をかけたら突然炎の勢いが増した。相手は必死に炎を消そうとするも、なかなか消えずにその場で暴れ出す。男が黒炭の死体になって炎が消火するまで紙飛行機の少女は腰を抜かし、その場から動けなかった・・・。
数分後・・・
慧音「・・リ・・・サユ・・・・サユリ!」
サユリ「ひゃうっ!?」
あの衝撃的な光景から歴史喰いの半獣の声によって目を覚ます。気が付くと男はいなくなり、部屋の結界はなくなった。これで危機が去ったのだ・・・。
サユリ「どうして急に発火しちゃったのかな・・・?」
慧音「おそらくは先ほど突き飛ばした棚に空気に触れると発火する薬品があったのだろう。それによって発火し、さらにその薬品の発火は通常の水だと余計に悪化した。ああゆうのは専用の消火剤じゃないと危ない。まあ、何はともあれ、生き残ってよかった・・・」
男を倒したのはある意味奇跡であり、命がまだある事が信じられない。その証拠に心臓の音はまだなり続いている・・・。死ぬ思いをした彼女は急いで人体模型のパーツを全部はめ込み、模型の口の中にあった赤い宝珠を入手すると結界へと走って行った・・・。
ルイージ「和樹、厄介な事に巻き込んじゃってごめん・・・」
和樹「別に気にしないよ・・・それに僕も手伝う・・・」
ルイージ「ありがとう・・・だけど、危ない時は逃げて・・・」
宝珠がある美術室へ進むルイージは和樹を守りながら校舎内を歩く。閉じ込められた校舎内に生存者がいたのは奇跡的であり、何としてでも守る必要がある。結界にいれば当分の間は大丈夫であるものの、彼は相手が頑張っているためのんびり待つ事が出来ない。
ルイージ(絶対にショー子と和樹は守る・・・!何としてでも・・・!)
男に遭遇した場合は生存者達をこの身を犠牲にしてでも守ると決意し、ひたすら進む。しばらく進むと目的の部屋に到着。鍵を使って部屋に入ると、中には教卓と無数の机があり、奥や周囲には教材用のトルソーや美術品の写真やレプリカが展示されている。山積みになっている段ボールの中にはさまざまな美術用具が入っている。美術準備室の方も確認すると、ろくろや粘土やキャンバスや画板と美術室とほぼ変わらない。だが、美術室から何か異臭がする・・・。それは生臭い鉄の臭い・・・。
サユリちゃんすまん;
- 依頼5:鈴の謎を解け・その2(その6) ( No.711 )
- 日時: 2014/09/16 02:48
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
七不思議に関係する絵描きの少年を探そうとした時、美術室に違和感があった。それは・・・
少年の幽霊「・・・」
美術室の開いているスペースで幽霊が絵を描いていた。幽霊がキャンバスに描こうとしているのは美術室の窓から見える光景。外は異世界になってたはずなのにそこの窓だけ夕暮れ時になっており、オレンジ色の空と外の森の組み合わせは写真にしても絵にしても美しい。だが、幽霊は絵を描けない。何故なら絵の具がないからだ・・・。
ルイージ「この幽霊が欲しい色を与えればいいのかな?オレンジと赤と黄色と緑がメインだから・・・肝心の絵の具があまりない・・・」
和樹「この絵を描いている少年の欲しい色ってなかなかないよね・・・」
二つの部屋を行き来して絵の具を集めるも、見つかったのは青と黄色の絵の具だけ。他の色は混ぜれば作れるが、特に赤はどうしても外せない・・・。さっきから部屋の異臭が強くなっているような・・・?血の臭いが鼻を刺激する・・・
和樹「ねぇ・・・さっきから血の臭いがするんだけど・・・」
ルイージ「異臭が酷い・・・」
和樹「あの・・・」
ルイージ「何・・・?」
和樹「最悪な場合、赤が見つからないんだったら作ればいいんじゃないかな・・・?」
美術室から赤い絵の具が見当たらない。見つからないなら作ればいい。部屋からする血の臭い・・・作り出せる赤ってまさか・・・
ルイージ「まさか、血を赤絵の具の代わりに・・・?」
赤い絵の具を作るには血を流す事だった。この一言に緑の人気者は言葉を失う・・・。
体の中から流れる血は赤であるものの、その血で絵を描くとなると量が半端ない事になる・・・。じゃあ、美術室からの異臭は多くの人達が七不思議のために血を流したというのか・・・!?
和樹「あの、よかったら僕が腕を切って・・・」
ルイージ「ダメだ!大事な命を粗末にしちゃよくないよ!だけど・・・」
赤絵の具のために血を出せばいいのだろうか・・・?血の臭いが鼻だけじゃなく、思考までも蝕む・・・。
ルイージ(和樹にそんな事させたらよくない・・・!赤絵の具はどこに・・・?美術室から見つからないのなら・・・でも・・・!)
いろいろ試行する中、ふと前方を見ると彫刻刀と水入れがあった。その水入れはやけに赤く、彫刻刀の先端は錆びており、刃こぼれした刃は真っ赤だった・・・。ここで血を流せば宝珠が手に入る・・・ほんの少し我慢すれば・・・
ルイージ「ちょっとだけでいいかな・・・?」
必ず通る道だから少しだけ腕を切ればいいと思い、彫刻刀で腕を切ろうとしたその時だった。
チリン!
ルイージ「!?」
耳にある陰陽玉に鈴の音色が響く。その音色に彼は正気を取り戻し、手に持っていた彫刻刀を落とす。目を覚ました彼はとんでもない事をしようとした事に気づく。
ルイージ(何やってんだよ僕!みんなで生きて帰ると言うのに自分を傷つけてどうするんだよ!危ないところだった!他にも方法があるはず・・・よく考えろ!)
和樹「・・・?」
絵の具を作り出す方法を考え出し、ついに見つけた。それは職員室にあった・・・!
ルイージ「職員室の赤土だ・・・!」
先ほど、職員室で赤土を見つけたのを思い出した。あの赤土なら赤絵の具は自分で作る事も可能であり、美術室にはベストな絵の具が作れる固着剤と樹脂はあった(絵の具は色土や鉱物などで色を付けているし、絵の具を作る画家もいる)。
和樹「大丈夫かな・・・そんなので・・・」
ルイージ「血なんて差し出さない方がいいよ!さっきから、この部屋から異臭がするからね・・・!」
とっさの機転で赤の絵の具を作り出す事が可能と判断し、急いで職員室へ。職員室へ引き返すと、赤土はまだあった。
ルイージ「ガリガリと削って・・・」
和樹「・・・」
美術室から持参したへらで土を削る。必死に土を削る彼の背後では和樹が棒立ちになっており、相手をただ見るだけ。その姿をしばし見た後、和樹は机の上にある鋏を見つける。静かに手を取り、組み合わさった二枚の刃を開いたり閉じたりする。すると、用事を終えたルイージがこちらを振り向く。
ルイージ「土が集まった。これなら納得いくはず・・・あれ?和樹、どうしたの?」
和樹「何かないかと職員室を調べた・・・そしたら、使えそうな鋏を見つけた・・・一応持って行く・・・」
職員室で用事を済ませると、また美術室へ。ルイージは絵の具の作り方を知っているので手際よく作る。赤土を網で振るって不純物を取り除き、そこに固形剤や樹脂などを混ぜて調節すれば赤い絵の具がたくさん出来上がった・・・!最後に絵の具を幽霊に渡すと、幽霊は絵の具をしばし見た後に絵を描き始める。
ルイージ(心なしか幽霊が凄い笑顔だ・・・ここにいる幽霊は美術部員化絵を描くのが好きだった生徒かな?過去はこんなにも綺麗な絵を描いてたのに男の神隠しで・・・好きなだけ絵を描いてもいいからね・・・)
和樹「ねぇ・・・ちょっとトイレに行ってもいい・・・?」
ルイージ「行ってもいいよ。でも、一人で大丈夫・・・?」
和樹「大丈夫・・・すぐに戻る・・・」
「危ない目に遭いそうになったら結界へ逃げてね」と告げると和樹は美術室から出る。そして、幽霊の絵が完成し、相手はルイージに何かを渡す。それは緑色の宝珠だった。
幽霊「絵が完成した・・・これで眠れる・・・」
ルイージ「どういたしまして」
絵を描き終えた幽霊からすんなりと宝珠が手に入り、和樹と合流して先へ進もうと美術室から出ようとした。
ピシャン!
最悪なタイミングで部屋のドアが閉まる!男や人ではないものに襲われる前に急いで調べるもビクともしない。しかも・・・
ルイージ「炎を出して・・・って、あれ!?ちょっと待って!?オバキュームや発火能力や電力操作が出来ないんだけど!?」
何と、男が獲物が逃げないようにと強い結界を展開して足止めしたようだ!しかも、一度逃げられた相手であるせいでその執念が深い・・・!
大ピンチ!感想まだ
- 依頼5:鈴の謎を解け・その2(その7) ( No.712 )
- 日時: 2014/09/16 02:58
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
ルイージ「準備室のドアもダメだ!だったら窓を壊して・・・!せーの・・・!」
ドゴォォォォォン!
ルイージ「窓さえもダメなの!?そんな・・・!和樹!お願いがあるんだけど、そっちに何かない!?今、まずい事になってて・・・!」
外へ逃げられないようにされており、完全に逃げ場がない。その間に男はどんどん近づき・・・
ガラッ!
男「・・・」
美術室に男が入って来た。男は先ほどの戦いのせいで体にダメージを負っており、体に傷跡と焼き焦げがあった。七不思議の餌でやって来た相手を仕留めようと強い力で閉じ込めた。机の下や棚の陰、大きな段ボールの中などを調べる。だが、そこにはおらず、最後に掃除用具に目をつける。にやにやと笑い、取っ手に手を取ると一気に開けた・・・!
男「いないだと・・・!?」
何と、自分が仕留めたかった相手がいなかったのだ・・・!?あの部屋は自分の力で逃げられないようにし、さらに能力が使えないようにした。だが、相手は煙のように瞬時に消えたのだ!
男(あいつが足止めしたと言うのにどこへ逃げやがった・・・!宝珠はこれで三つ入手された・・・!あそこに近づきやがってる・・・!)
WSTが真相に近づくにつれ、男は焦り出す。男は獲物に逃げられた事に苛立ち、近くの机に八つ当たりで蹴る。物に当たった後、すぐさまに別の場所へ向かう。男がいなくなったと同時に用済みになった美術室の移動や能力を制限した力はなくなった。すると、壁際にあった山積みの小さなダンボールからルイージが出現した。
ルイージ「怖かった・・・死ぬかと思った・・・」
どうやら彼は山積みの小さなダンボールに穴を開けて体を通して隠したのだ。かなり気づかれにくい作戦であったものの、男が接近した時は流石に怖かったようだ・・・。
ルイージ「何とか危機を回避したのはいいんだけど、能力封じって信じられないよ・・・;あの様子からすると全部屋は不可能っぽいね。宝珠がある部屋には何かの仕掛けを施してたり、校舎を外の世界から孤立させるほどの強い力があるのは間違いない・・・しかも、幽霊が言う協力者もいる・・・」
敵が本気を出して来た事に緑の人気者は気を引き締めて先へ進む。真っ先に和樹を探すも、和樹は男子トイレにはいなかった。先ほどので巻き込まれたんじゃ・・・!?
ルイージ「最悪な事になった・・・!僕のせいで和樹が・・・!?みんなに伝えなきゃ・・・!」
生存者を再び一人にしてしまった事にしてしまった彼は急いで探しに行く。彼が美術室があるフロアからいなくなった後、和樹がやって来た。彼の顔はどこか不機嫌であり、少し苛立っていた。
和樹「何で正気に戻るの・・・?あとちょっとで・・・美味しい味覚が手に入るはずなのに・・・」
彼はぶつぶつと何かを言いながら美術室へ向かう。出来上がった絵を見るなりそれを蹴飛ばし、出来上がった作品を踏みつける。部屋からする血の臭いに彼は興奮すると同時に心が安らぐ・・・。
和樹「部屋に・・・薬剤をぶちまけたのに・・・何で正気に戻るの・・・」
どうやら部屋に何か細工がしてあったらしく、血の臭いに紛れて精神に異常をきたす薬を混ぜてあったのだ。あの部屋で血の臭いをかぎ続けると思考が麻痺してしまい、別の赤絵の具が出来上がってしまう・・・
和樹「ちょっとお腹空いた・・・ご飯食べよう・・・」
美術室の机に相手から貰ったサンドイッチを食べようとする。サンドイッチを取り出すと、それに何かをかけた。かけたのは何かの液体であり・・・
鉄の臭いがする赤い液体だった・・・
赤く染まったサンドイッチが出来上がると、それを躊躇(ためら)いもなく口にする。味は美味しかった・・・。これを食べた時、青年は一口一口を味見しては楽しむ。
和樹「おいしい・・・僕の味覚が満たされる・・・もうちょっと欲しい・・・」
春香「いったー!!!」
ショー子「春香ちゃん、何もないところで転ぶって大丈夫・・・;」
ポエット「お尻を思いっきり打ったけど、大丈夫なの!?」
家庭科室に向かおうとした時、春香が何もない場所でこけた。その際に腕の鈴を盛大に鳴らし、カバンの中身をぶちまけてしまう。この時、三人は気付いていなかったが、ルイージの窮地を救ったのだ。急いでカバンの中身を回収したり、転んだ依頼人の手を取ったりする。
ショー子「階段じゃなくてよかったね・・・;」
春香「うん・・・;って、カバンの中身が!あわわわわ・・・;」
ポエット「回復アイテムと食べ物とCDとポップンカードが入ったポーチ!あ、ポエットのレアやチェンジカードもある!」
春香「みんなとトレードしたりコレクションしてるんだ。こっちはトレード用でこっちは私ので・・・」
ショー子「これで全部かしら?鍵はなくしてないよね?」
一通り荷物を回収すると家庭科室へ。鍵を使って部屋に入るなり、「うっ」と鼻をつまむ。家庭科室は血塗れになっており、机の上には赤黒い何かの肉が乗った皿がたくさんある。それはまるで人肉を調理したような感じだった・・・。
ショー子「私、あまりここにいたくない・・・」
春香「さっさと去った方がいいかもね・・・宝珠は確か魔女の晩餐会で・・・」
ポエット「魔女ってあの絵の事かな?」
家庭科室の壁には料理の魔女と呼ばれた女性の絵が飾られており、そこの部分だけ何かを乗せるようだ。猫の舌って一体なんだ・・・?
春香「猫の舌・・・?まさか、猫の舌をちょん切るなんて・・・」
ポエット「猫さんに酷い事するのは嫌だよー!!」
ショー子「何かの事を言うじゃないかな?ほら、料理名やお菓子名で・・・」
猫の舌と呼ばれるものはないかと調べる。待機組の方も瞬時に調べ、春香達も家庭科準備室にある料理の本で調べる。すぐに猫の舌の正体が明らかになった。
春香「猫の舌はお菓子の事だよ!ラングドシャ(フランス語で猫の舌。細長い独特の形をしたクッキーまたはビスケット)を作ればいいの!」
霊夢「ラングドシャね。それならここで作れるんじゃないかな?」
家庭科室で作る事が可能と判断し、ラングドシャのレシピを聞きながら作る。足りない食材や機材は食堂から調達する。
なんかおかしいのが・・・?
- 依頼5:鈴の謎を解け・その2(その8) ( No.713 )
- 日時: 2014/09/16 03:04
- 名前: りゅーと (ID: jJL3NZcM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
ショー子「春香ちゃん、これでいいかな?」
春香「うん!粉は振るってね!」
ポエット「お砂糖があったよー!何か、楽しいね!」
ショー子「本当ね。何か、みんなとこうやって作ったりしたのが懐かしいわ・・・」
春香「私もだよ!みんなと一緒にお菓子作りをしてて・・・」
お菓子作りに女子は全員楽しく会話しながら作る。お菓子作りが得意な765プロのエースアイドルの指示通りに少女や見習い天使は一生懸命作る。最初に食材や機材を探し出したり、調理がしやすいように掃除が大変だったが今は恐怖から忘れられる。生地をこねて鉄板に絞り出して焼く。オーブンからいい香りが漂う・・・。
ポエット「美味しそうな匂いがするね!食べたいなー・・・」
ショー子「食べたらダメよ」
春香「その間にチョコレートを作ろう!」
焼き上げている間に中に挟むガナッシュを作る。能力で調整しながら作るとちょうどクッキー生地が焼き上がった。最後に挟んで完成!出来上がったお菓子を絵の前に持って行く。出来上がったお菓子は空中に浮き、絵の中に吸い込まれる。そして、皿の上に何かが置かれた。黄色の宝珠だ・・・!三人は大喜びするが、遠くからした物音で現実に引き戻される。
男「宝珠を入手しやがったのは誰だあああああー!!」
ポエット「男が来たよ!ショー子ちゃん、今から戦うからそこに隠れて!ポエット達がいいよと言うまでは我慢して!」
ショー子「うん・・・!」
ショー子を隠すと同時にすぐに部屋が閉じられる。そして、男が窓を突き破って出現した!
春香「何の様なの!悪いけどあなたには殺されないからね!先手必勝!」
男「鈴を鳴らすんじゃねぇよ・・・!いい加減にしろ・・・!」
ポエット「オーバー・ザ・レインボー!エアフロウ!ぽえぽえアロー乱れ撃ちー!!」
春香「デトネチェイサー!ブリザド!ブリザラ!ブリザガ!トリプルブリザガ!」
男「やめろ!やめろ!いでででで!」
先ほど襲われたのと生存者が同行しているので無駄な戦闘は避ける必要がある。最初に弱点の鈴を鳴らすや否や連続で攻撃をこれでもかと叩きこむ。そして・・・
ポエット「ジャッジメントレーザー!」
春香「グレイシャルアーツ!」
最後に光の魔力が圧縮されたレーザーと相手を氷結状態にさせて吹き飛ばす技を同時に出すと、男は壁を貫通して遠くへ飛ばされた。奥の購買部でようやく止まり、相手は気を失っていた・・・。
春香「魔力使いすぎた・・・あ!ショー子ちゃん!えっと・・・(鈴を鳴らす」
ショー子「ううっ・・・怖かった・・・春香ちゃん、大丈夫・・・?」
ポエット「怖い人はいないよ!宝珠を持っててくれてありがとうね!」
生存者を落ち着かせると、男が気を失っている隙に急いで家庭科室を出る・・・。
タロー「永遠の世界というのは合わせ鏡の世界だあああああー!!!」
男「しまった・・・!ぐわあああああー!!!」
生徒会室ではタローが男を倒したところだった。先ほど酷い目に遭わされたDes組のサーファーは七不思議に関係する謎を解こうとするも同じ手を喰わないように対策を練った。先ほど入手した資料室の鍵で何かないかと調べたら古い鏡を見つけた。博麗の巫女から「鏡は魔除け効果があるからね」とヒントを貰い、そこから合わせ鏡で倒すと答えが出た。
生徒会室に鏡があったのでそれを利用とするも、男との戦いで壊されてしまい使えなくなった。だが、彼が持つ水流操作と氷結操作で映すものを作ったため、鏡が出来た。最後に合わせ鏡で男を閉じ込めると、青い宝珠を出せないようにしたゲージは消えた。だが、男を封印した影響で鏡にヒビが入った。
タロー「霊夢ちゃんのおかげで助かった・・・;だけど、宝珠が手に入った!みんな、そっちに行くよー!」
宝珠が集まる中、家庭科室では異質な光景が繰り広げていた。それは男がナカジ達に返り討ちに遭わされた事が原因で苛立ち、室内にあった人肉料理を食べていた。傍らには和樹もいる。
男「ちくしょう!どうして俺が負けるんだ・・・!」
和樹「こっちも逃げられた・・・僕が上手く誘導したのに・・・あのまま、血を流せば僕の味覚が・・・」
男「お前が協力して何人も葬ったのにここまでしぶといのはあいつ以来だ・・・!!このままだとあそこに入られてしまう・・・!こうなったら鈴を持つ奴を直接を葬って・・・!」
和樹「ねぇ、お腹が空いたんだけど・・・血はない?」
男「ああっ!?食べ物に血をつけて食べるよりここにある物を勝手に喰え!こっちはあそこへ向かう!どこにいるんだ・・・!」
男はある考えを出すとどこかへ行く。残された青年はしばし考えた後、人肉料理を口にした。
和樹「先生、こんなにも美味しいものを食べていたんだ・・・。何か、血を舐めていたのが馬鹿馬鹿しくなってきた・・・」
ナカジ「はあっ!?和樹とポエットがいなくなった!?」
宝珠が集まった後、図書室の奥にある資料室を調べようと近くの結界に来るように待ち合わせをした。だが、春香サイドとルイージサイドで何かがあったようだ。
ルイージは貴重な生存者とはぐれてしまった事。春香は・・・
春香「白い涙って白い宝珠なのかな?そう言う場所って怖いから・・・」
ショー子「ここって色々あるみたいだけど、どこから相手が襲ってくるから分からないし・・・」
春香「ポエットちゃんに結界を出してもらって進んだ方が・・・「きゃあああああー!!!」
春香「私達が体育館にある宝珠を入手しようとしたらプールの方から悲鳴が聞こえて、急いで行ったらポエットちゃんがいなくなった・・・!」
ショー子「突然の事で分からなくなって・・・」
実は体育館のプールにある宝珠を取りに行く時にわずかな隙にポエットの身に何かが起き、急いで駆け付けるも室内プールには誰もいなかった。プールの水面には白い羽が数枚浮いており、その羽の持ち主は姿を消した・・・。
サユリ「ポエットちゃんはどこに・・・!一旦、探しに行こうよ・・・!」
霊夢「待ちなさい。あなた達は先に行きなさい。ここで立ち止まっている暇はないのよ。」
タロー「どうしてそんな事言えるんだよ!命の危機があって・・・!」
霊夢「心配しないで。あなた達が付けている陰陽玉は生命反応を察知する効果があるのよ。ポエットの生命反応はあるけど、何か繋がりにくい状態になっているわね・・・私達がポエットを守るから安心して・・・」
はぐれた仲間は保証すると待機組は告げる。万が一の事も考えていたが、万が一が起きると誰だって緊張や混乱はする・・・。「やるべき事をやりなさい」と告げると、霊夢達も急いでポエットを探し出す。
真相に近づくにつれ不味い事に・・・
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