二次創作小説(紙ほか)

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ポケットモンスター 星と旋風の使徒
日時: 2017/01/28 12:25
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22078

どうも、初めましての人は初めまして、そうでない人はこんにちは。パーセンターです。
えー、また始まってしまいました。四作目ですね。
今作は前作の完全続編となっております。
参照をクリックすれば、前作に飛びます。
レオの新しい冒険が、始まります。

※注意
・例によって例のごとくノープランです。
・パーセンターは大学生でございます。現在数々の課題に追われて更新頻度が非常に低いですがご了承ください。
・登場するポケモンが色々とややこしいです。詳しくは近々やるオリキャラ募集のときに説明しますが、簡単に言うと『プラチナのシンオウ図鑑に載っているポケモン+ベガでのみ登場するポケモン』となります。

これくらいですね。
内容としては、前作と同様、オリジナルの地方でのゲームのような冒険ものとなります。

それでは、よろしくお願いします。

登場人物
味方side >>25
N・E団side(ネタバレ注意)>>153
用語(ネタバレ注意)>>342

プロローグ >>1

シラハタウン&メガキタウン編
>>6 >>20 >>22
ハスバナシティ編
>>27 >>31 >>32 >>34 >>36
デンエイシティ編
>>39 >>40 >>41 >>42 >>45 >>46 >>50 >>53
アカノハシティ編
>>55 >>57 >>58 >>62 >>63 >>64 >>65 >>68 >>70 >>72 >>74 >>75 >>79 >>80
コウホクシティ編
>>81 >>82 >>83 >>84 >>87 >>88 >>89 >>93 >>94 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>106 >>107 >>108 >>111 >>112 >>115 >>116 >>117 >>118
ツクモシティ&スティラタウン編
>>121 >>122 >>123 >>126 >>127 >>128 >>129 >>130 >>133 >>138 >>145 >>152 >>157 >>158 >>159 >>162 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>171 >>172 >>173 >>175 >>176 >>177
シヌマシティ編
>>178 >>179 >>180 >>185 >>186 >>188 >>189 >>190 >>193 >>194 >>195 >>199 >>200 >>206 >>207 >>210 >>211 >>214 >>215 >>216 >>217 >>218 >>221 >>222 >>223 >>224 >>227 >>229 >>230 >>233
ヨザクラタウン編
>>234 >>235 >>236 >>242 >>243 >>246 >>247 >>248 >>251 >>254 >>255 >>256 >>257 >>258 >>259 >>260 >>261 >>264 >>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>273 >>274 >>275 >>276 >>277 >>280 >>281 >>283 >>284 >>285 >>288 >>289 >>290 >>291 >>294 >>295 >>296 >>297 >>298 >>299 >>300 >>301 >>303 >>304 >>305
テンモンシティ編
>>306 >>309 >>310 >>311 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>322 >>324 >>325 >>326 >>327 >>328 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>340 >>341
四天王&チャンピオン編
>>343 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>355 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>373 >>378 >>379 >>380
N・E団編
>>383 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>390

決戦編
零節 都市
>>391 >>392
一節 碧天
>>393 >>400
二節 緋天
>>394 >>401
三節 蒼天
>>395 >>404
四節 破天
>>396
五節 夜天
>>397
六節 輝天
>>398
七節 聖天
>>399


非公式(ベガ)ポケモン図鑑 >>5

Re: 第百六十三話 紫毒龍 ( No.310 )
日時: 2015/05/27 11:55
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: /48JlrDe)

「ギャラドス、ストーンエッジ!」
ギャラドスの周囲に白い光が迸り、無数の岩の刃が宙を舞う。
「ディザソル、サイコカッター!」
ディザソルが念力を鎌に纏わせ、二枚の念の刃を飛ばすが、ギャラドスを覆う岩に阻まれ、直後、残った岩が一斉にディザソルへ襲い掛かる。
「だったらディザソル、神速だ!」
ディザソルが地面を蹴り、目にも留まらぬスピードで飛び出す。
残像すら残るほどのスピードでディザソルは岩と岩の間を掻い潜り、一気にギャラドスとの距離を詰める。
「スプラッシュ!」
「躱して辻斬りだ!」
ギャラドスが水を纏った太い尾を振るうが、ディザソルは神速でそれも躱し、ギャラドスをすれ違いざまに二度切り裂く。
「ストーンエッジ!」
刹那、ギャラドスの周囲に白い光が渦巻く。
二対の刃がギャラドスを捉えるが、その直後に無数の岩の刃が出現。
この至近距離からの攻撃を躱すことは出来ず、岩が次々とディザソルに突き刺さる。
「ギャラドス、弾き飛ばせ。スプラッシュ!」
ディザソルの動きが揺らいだ隙を、リュードウは見逃さない。
水を纏った太い尻尾が水飛沫を散らしながら振るわれ、ディザソルを叩き飛ばした。
「ディザソル! 大丈夫か?」
ディザソルは起き上がり、まだまたやれると言うように頷く。
「よしッ、ディザソル、サイコカッター!」
ディザソルの額の二つの鎌が念力を纏う。
今度は念力の鎌を飛ばすのではなく、そのままギャラドスとの距離を一気に詰めていく。
「なるほど、直接攻撃で来るか。ギャラドス、迎え撃て! スプラッシュ!」
再びギャラドスの尻尾が水を纏う。
水飛沫を撒き散らしながら、太い尾がディザソルを狙うが、
「今だディザソル! サイコカッターを放て!」
ここでディザソルは鎌を振り抜き、二枚の念力の刃を飛ばす。
「辻斬り!」
サイコカッターでスプラッシュを打ち破ることは出来ないが、少なくとも尻尾の動きを止められる。
そしてその隙にディザソルは飛び上がり、ギャラドスの首筋に狙いを定めて二対の鎌を振る。
「ストーンエッジ!」
ようやく念力の刃を破壊したギャラドスが周囲に無数の岩を出現させるが、ディザソルの方が早い。
瞬時に首筋を二度切り裂かれ、初めてギャラドスが痛みを顔に表す。
「ギャラドス、地震だ!」
それでもギャラドスはすぐに体勢を立て直す。
ディザソルが着地する瞬間を狙って床を叩きつけ、地面を揺らして衝撃波を飛ばし、ディザソルを吹き飛ばす。
「スプラッシュ!」
ギャラドスが大蛇のように体を伸ばして瞬時にディザソルを囲い込み、逃げ場を封じて尻尾に水を纏う。
「それを待ってた! ディザソル、辻斬り!」
対して、ディザソルのやることは一つ。
ギャラドスの動きが止まった瞬間を狙い、一瞬の隙を突いて額の鎌を振るい、ギャラドスの首筋を切り裂いた。
「ッ、ギャラドス、ストーンエッジ!」
「決めるぞ! ディザソル、サイコカッター!」
ギャラドスが起き上がるよりも早く、ディザソルは鎌に念力を纏わせ、念力の鎌で直接切り裂き、仕留める。
ギャラドスは吼え、何とか起き上がろうとするがそこで力尽き、戦闘不能となった。
「……やるな。まさか私のギャラドスがあっさりやられてしまうとは。ギャラドス、よく頑張った。休んでいろ」
レオを賞賛し、リュードウはギャラドスをボールに戻す。
「本来ならばギャラドスでもう少し暴れる予定だったが、こうなってしまえば仕方がない。それに、私にはまだ四体のポケモンが残っている。ここから逆転させてもらおうか」
「望むところです。逆転なんて、させませんけどね」
レオの言葉にリュードウはうっすらと笑みを浮かべ、次のボールを取り出す。
「大地に臨め、コモラゴン!」
リュードウの二番手は、アヤメも持っている毒トカゲポケモンのコモラゴン。
毒・ドラゴンタイプで通常サイズと比べて少し小型だが、それでもレオやリュードウより大きい。
「だからどうということでもないが、一つ言っておこう。私の持つポケモンの中で一番小さいのは、このコモラゴンだ」
「なるほど。大物揃いってことですね。それならそれで、なおさら戦い甲斐がありますよ」
「ほう、流石はあの方が——いや、何でもない。始めるぞ、コモラゴン、クロスポイズン!」
コモラゴンが雄叫びを上げ、両手の爪に毒を纏わせる。
その両手を交差させて振り抜き、十字の毒の刃を飛ばす。
「ディザソル、サイコカッター!」
対して、ディザソルは念力の刃を放ち、クロスポイズンを破壊、さらに、
「辻斬り!」
一気にコモラゴンとの距離を詰め、額の鎌を振り抜く。
だが、
「コモラゴン、躱してドラゴンクロー!」
巨体に似合わない俊敏な動きでコモラゴンは鎌を躱し、龍の力を込めた右腕で逆にディザソルを切り裂く。
「っ、速い……! ディザソル、サイコカッター!」
体勢を立て直し、ディザソルは素早く距離を取って念力の刃を放つが、
「コモラゴン、穴を掘る!」
コモラゴンは体勢を屈め、瞬く間に床に潜って姿を隠してしまう。
「ディザソル、気をつけろ。どこから来るか分からないぞ」
フィールド全体に気を配るレオとディザソル。
しかし。

「コモラゴン、アイアンテール!」

刹那、ディザソルの足元が割れると同時に、太く鋭い槍のような鋼鉄のコモラゴンの尻尾が飛び出す。
尻尾はディザソルを突き刺し、そのまま上空へと突き上げる。
「クロスポイズン!」
床下から飛び出したコモラゴンが跳躍し、毒を纏った両腕でディザソルを切り裂いた。
ディザソルは地面に叩きつけられ、戦闘不能となってしまう。
「……マジかよ。ディザソル、お疲れ様。休んでてくれ」
ディザソルをボールに戻し、レオはリュードウの方を向く。
「そのコモラゴン、強いですね。スピードが持ち味かと思ったら、パワーも相当なものだ」
「そうだろう。このコモラゴンは他の個体に比べて小さい分素早く、さらにパワーも劣らない。そしてそうなれば、君はどう対応する?」
「次のポケモンは決まりました。スピードは敵わないけど、パワーで互角以上に渡り合います」
レオがそう言って、次のボールを取り出す。
「次はお前だ。頼んだぞ、ヘラクロス!」
レオの二番手は、怪力の持ち主、ヘラクロス。
ヘラクロスなら、コモラゴンのパワーを相手にしても互角以上に戦える。
「ヘラクロスか。力勝負に持ち込みたいようだが、その力勝負なら負けんぞ。コモラゴン、ドラゴンクロー!」
コモラゴンが龍の力を込めた右腕を振りかざし、一気にヘラクロスとの距離を詰める。
「ヘラクロス、お前の技を見せてやれ! メガホーン!」
ヘラクロスは翅を広げ、少し下がって勢いをつけ、硬い角を突き出して突撃する。
コモラゴンの爪とヘラクロスの角が激突し、激しく競り合うが、やがてヘラクロスの角がコモラゴンに打ち勝ち、吹き飛ばす。
「よっし! ヘラクロス、瓦割り!」
吹っ飛ぶコモラゴンを追ってヘラクロスは飛び、硬い角を大きく振り下ろす。
「コモラゴン、穴を掘る!」
しかしコモラゴンは着地すると瞬く間に床下に潜ってしまう。
ヘラクロスの角の一撃は床に叩きつけられるが、コモラゴンには何の影響もない。
「アイアンテール!」
さらにコモラゴンは返す刀で、ヘラクロスの足元へ太い鋼の槍のような尻尾を突き出し、ヘラクロスを上空へ突き上げる。
「コモラゴン、クロスポイズン!」
「ヘラクロス、岩雪崩!」
床から飛び出したコモラゴンが腕を振り、十字形の毒の刃を飛ばすが、ヘラクロスは虚空から無数の岩を落とし、毒の刃を防ぐ。
「ヘラクロス、メガホーン!」
ヘラクロスが角を突き出し、全力の突貫を仕掛ける。
「コモラゴン、躱してドラゴンクロー!」
対してコモラゴンはヘラクロスの横へと逸れて角の一撃を躱し、龍の力を纏った爪を構えるが、
「ヘラクロス、辻斬りだ!」
メガホーンを躱されたヘラクロスが腕を振り抜き、鋭い爪で瞬時にコモラゴンを切り裂く。
「コモラゴン、立て直せ。アイアンテール!」
すぐに体勢を整え、コモラゴンがヘラクロスを追う。
太い尻尾を鋼の如く硬化させ、その尻尾を振りかざす。
「ヘラクロス、躱して瓦割り!」
「そうはさせん。コモラゴン、連続でアイアンテールだ!」
ヘラクロスが大振りの尻尾を躱し、角を叩きつけようとするが、コモラゴンの動きはそこで終わらない。
続いて二振り、三振り目が連続で放たれ、ヘラクロスに反撃の隙を与えない。
「ヘラクロス、一旦離れろ! そこからメガホーンだ!」
「甘い! コモラゴン、躱してアイアンテール!」
ヘラクロスは大きく離れ、その刹那角を突き出して突撃する。
だがコモラゴンはその動きを読んでいたようにヘラクロスの突進を躱し、太い槍のように硬化した尻尾を放ち、ヘラクロスを突き刺す。
「ヘラクロス! 大丈夫か!?」
吹き飛ばされるヘラクロスだが、何とか空中で体勢を整えて着地し、レオの声に応えるように頷く。
(くっ、流石に強いな……。パワーでは互角だけど、スピードが段違いだ。特にあの反応速度、僕のディザソルより上なんじゃないか……?)
思った以上の強敵、コモラゴンを前に苦戦を強いられるレオ。
「このコモラゴンのパワーとスピード、どう攻略する。さあレオ、私に君のポケモンと君自身の力を見せてくれ」
腕を組み、レオとヘラクロスを見据えるリュードウの口元が、僅かに緩む。

Re: 第百六十四話 不死龍 ( No.311 )
日時: 2015/06/11 11:12
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: aHFMMxMM)

「コモラゴン、クロスポイズン!」
両爪に毒を纏わせたコモラゴンが飛び出し、一気にヘラクロスとの距離を詰める。
「ヘラクロス、躱してメガホーン!」
ヘラクロスは飛翔し、コモラゴンの毒爪を躱すと、硬い角を突き出して突撃する。
「回避は間に合わんか。コモラゴン、アイアンテール!」
コモラゴンが尻尾を硬化させてヘラクロスを迎え撃とうとするが、それでもヘラクロスの方が早い。
ヘラクロスが激突し、コモラゴンを吹き飛ばす。
「よっしゃ! ヘラクロス、瓦割りだ!」
吹き飛ぶコモラゴンを追い、ヘラクロスは角を振り上げ、コモラゴンに叩きつける。
「コモラゴン、ドラゴンクロー!」
それでもコモラゴンはすぐに体勢を立て直し、龍の力を込めた爪を振るう。
相殺は出来ずに押し戻されるが、何とかコモラゴンは吹き飛ばされずに踏み止まった。
「岩雪崩!」
「穴を掘る!」
間髪入れずにヘラクロスが虚空から無数の岩を落とすが、コモラゴンは床に潜り、岩雪崩を躱す。
「ヘラクロス、飛べ。空中にいれば奴の攻撃を見てから対処できる」
コモラゴンが床下に消えたのを見て、ヘラクロスは飛翔する。
「それで穴を掘るを封じたとは言わせんぞ。コモラゴン、クロスポイズン!」
刹那、ヘラクロスの真下の床が十字に割れる。
それと同時に、十字形の毒の刃が飛び出し、ヘラクロスに一直線に迫る。
「っ! ヘラクロス、これは躱せ!」
突然の攻撃だったが、どうにかヘラクロスは毒の刃を回避する。
しかし、
「ドラゴンクロー!」
地中から勢いよくコモラゴンが飛び出す。
一瞬のうちにヘラクロスと同じ高さまで飛び上がり、龍の力を込めた爪を振り下ろし、ヘラクロスを切り裂き、床に叩き落とした。
「仕留めろ! コモラゴン、アイアンテール!」
硬化させた尻尾を槍のように突き出し、コモラゴンが急降下する。
ヘラクロスに迎撃させる時間すら許さず、鋼の槍の如きコモラゴンの尾がヘラクロスを突き刺した。
「っ、ヘラクロス!」
砂煙が消えると、ヘラクロスは戦闘不能になっていた。
「マジかよ……ヘラクロス、よく頑張ってくれた。休んでてくれ」
ヘラクロスをボールに戻し、レオは次のボールを取り出す。
「ヘラクロスまで負けるとなると……ここはこいつだな。頼んだぞ、トゲキッス!」
レオの次なるポケモンはトゲキッス。
先ほどのヘラクロスでの戦いを見る限り直接的な対策にはならないものの、穴を掘るを多少は牽制できる。
「なるほど、穴を掘るを警戒してのチョイスか。では、私のコモラゴンを打ち破ってみせろ」
「望むところです! トゲキッス、エアスラッシュ!」
トゲキッスが大きく羽ばたき、空気の刃を飛ばす。
「コモラゴン、クロスポイズン!」
対するコモラゴンは毒を纏った両腕を振り下ろし、十字形の毒の刃を飛ばすと、
「穴を掘る!」
床に潜り、姿を隠してしまう。
「トゲキッス、気をつけろよ。こっちが浮いていても、相手はそこまで跳躍してくるぞ」
レオとトゲキッスは油断なく床全体を見渡す。
「クロスポイズン!」
「来た! サイコバーン!」
床が割れたその瞬間、トゲキッスは溜め込んだ念力を爆発させて周囲に衝撃波を飛ばす。
毒爪を突き出すコモラゴンだが、サイコバーンを打ち破ることができず、逆に吹き飛ばされて床に叩きつけられる。
「今だ! トゲキッス、エアスラッシュ!」
「させん! コモラゴン、アイアンテール!」
トゲキッスが放つ空気の刃を、コモラゴンは体勢を崩しながらも鋼鉄の尻尾を振るって粉砕。
「ドラゴンクロー!」
さらに一気にトゲキッスとの距離を詰め、龍の力を込めた爪を振り下ろし、トゲキッスを切り裂く。
「今度はこちらの番だ。コモラゴン、アイアンテール!」
再び尻尾を硬化させ、コモラゴンはその尻尾を槍のように突き出す。
「トゲキッス、躱して波動弾!」
アイアンテールを何とか躱し、トゲキッスは必中の波動弾を放つ。
「砕け。コモラゴン、アイアンテール!」
「そこだ! トゲキッス、サイコバーン!」
コモラゴンが波動弾に意識を向けた一瞬の隙。
そこを逃さず、トゲキッスは念力を爆発させて衝撃波を起こし、コモラゴンを吹き飛ばす。
「……! しまった、波動弾に気を向けすぎたか……!」
効果抜群の攻撃を受け、遂にコモラゴンは戦闘不能となった。
「コモラゴン、上出来だ。休んでいろ」
コモラゴンをボールに戻し、すぐにリュードウは次のボールを手に取る。
「次はこいつだ。聖炎に臨め、フィニクス!」
リュードウの三番手は、緋天将ガーネットも切り札として使うポケモン、フィニクス。
空を飛んでいるトゲキッスに対し、同じく空を飛べるポケモンで対処しに来たのだろう。
「フィニクスですか。今は実家に置いてきていますけど、僕も持ってますよ」
「ほう、そうか。私はこのポケモンをあらゆる炎ポケモンの中で一番美しいポケモンだと思っている。ここまで美しい炎を放つポケモンなど、フィニクスをおいて他にはいない」
火の粉を散らしながらゆっくりと羽ばたくフィニクスを見上げながら、リュードウは語る。
「では、始めるぞ。フィニクス、大文字!」
「トゲキッス、こっちも大文字だ!」
フィニクスが煌々と燃えさかる大の字型の炎を放ち、トゲキッスも同じく激しく燃える大の字型の炎を放つ。
しかし、やはりというべきか、炎をその身に纏うフィニクスの方が強力で、トゲキッスの大文字は掻き消されてしまう。
「流石に強いな……トゲキッス、躱してエアスラッシュ!」
炎の隙間を掻い潜ってトゲキッスは大文字を躱し、大きな羽ばたきと共に空をも切り裂く空気の刃を撃ち出す。
「フィニクス、ドラゴンビート!」
身を切り裂く刃を難なく耐えて見せ、フィニクスは龍の心臓の鼓動のような音波を放って反撃、トゲキッスを吹き飛ばす。
「トゲキッス、立て直せ! 波動弾!」
空中で体勢を整え、トゲキッスは体内の波動を凝縮した念弾を撃ち出す。
「フィニクス、エナジーボール!」
対して、フィニクスも生命の力を込めた翠の念弾を放ち、波動弾を相殺する。
「サイコバーン!」
爆煙の中を潜り抜けて一気にフィニクスとの距離を詰め、トゲキッスは溜め込んだ念力を爆発させて衝撃波を放つ。
至近距離からの爆発が、フィニクスを吹き飛ばす。
「っし! トゲキッス、波動弾!」
続けてトゲキッスは波動を凝縮した念弾を撃ち出す。
顔を上げたフィニクスの横から波動弾が叩き込まれ、再びフィニクスは体勢を崩す。
「まだまだ! トゲキッス、エアスラッシュ!」
「ほう、やるな。ならばフィニクス、ダイヤブラスト!」
さらにトゲキッスは鋭い空気の刃を飛ばすが、フィニクスは周囲に青白く煌めく爆発とともに爆風を起こし、刃を破壊。
さらに、
「フィニクス、大文字!」
煌々と燃えさかる大の字型の巨大な炎を、トゲキッスへと撃ち出す。
「っ、トゲキッス、躱して接近! サイコバーンだ!」
何とか炎を躱し、トゲキッスはフィニクスとの距離を一気に詰め、溜め込んだ念力を爆発させて衝撃波を放つが、
「フィニクス、ドラゴンビート!」
フィニクスの放つ龍の心臓の鼓動のような音波に掻き消されてしまう。
「ダイヤブラスト!」
間髪入れず、フィニクスの周囲に青白い光が迸る。
「まずいっ! トゲキッス、これは躱せ!」
慌ててトゲキッスが急上昇しようとするが、既に遅い。
刹那、煌めく爆発と共にフィニクスの周囲に爆風が吹き荒れ、トゲキッスを吹き飛ばし、床に叩き落とす。
「チャンス。フィニクス、大文字!」
この隙を逃さず、フィニクスが激しく煌々と燃える大の字型の炎を放つ。
頭上を見上げたトゲキッスの目前に、巨大な炎が迫る。

Re: 第百六十五話 美麗龍 ( No.312 )
日時: 2015/06/26 09:39
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: FpNTyiBw)

床へと落ちたトゲキッスへ、灼熱の大文字が迫り来る。
「……そうだ! トゲキッス、波動弾! 炎の中央を狙え!」
レオの指示を受け、咄嗟にトゲキッスは体の奥から力を溜め込んだ波動の弾を撃ち出す。
波動弾が大文字のちょうど真ん中、五本の炎の集合を貫き、フィニクス本体も捉える。
核を破壊された大文字が急に揺らぎ、その勢いが急速に衰え、形が崩れる。
火の粉が降り注ぎ、トゲキッスは大量の火の粉を浴びることになるが、大文字の直撃を受けるよりダメージはずっと少ない。
「なるほど、やるではないか。いい判断だ」
「そう簡単に負けられませんからね。勝負はここからですよ」
どうにか大文字を凌いだトゲキッスが再び浮上する。
「よし、トゲキッス、反撃開始だ! 波動弾!」
再びトゲキッスは波動の念弾を放つ。
「フィニクス、破壊しろ。ダイヤブラスト!」
対してフィニクスは周囲に青白く煌めく爆発を起こし、爆風を放って波動弾を粉砕。
「エアスラッシュ!」
その隙にトゲキッスはフィニクスの上を取る。
空を舞いながら羽ばたき、連続で空気の刃をフィニクス目掛けて落とす。
「まとめて吹き飛ばせ! フィニクス、ドラゴンビート!」
フィニクスが上を見上げ、龍の心臓の鼓動のような音波を放つ。
強烈な音波の前に、刃はまとめて打ち破られる。
「エナジーボール!」
さらにフィニクスは生命の力を込めた自然の念弾を放ち、トゲキッスを狙い撃つが、
「大文字だ!」
トゲキッスが放つ、激しく燃えさかる大文字の炎に焼かれて消え、さらに炎がフィニクスに襲い掛かる。
「炎を司る龍に炎など効かんぞ! フィニクス、大文字!」
自身を襲うものが炎であれば、それは何の障害にもならない。
トゲキッスの大文字など気にもとめず、フィニクスは上空のトゲキッスへと狙いを定めるが、
「遅いですよ! トゲキッス、サイコバーン!」
放った大文字に隠れて、トゲキッスはフィニクスのすぐ横まで接近していた。
そのまま念力の衝撃波を放ち、フィニクスを吹き飛ばす。
「一気に畳み掛けるぞ! トゲキッス、エアスラッシュ!」
吹っ飛ぶフィニクスを追い、トゲキッスは羽ばたきとともに空気の刃を放つ。
「何の、この程度では負けんぞ! フィニクス、ドラゴンビート!」
対するフィニクスもただではやられない。
体勢を崩しながらも、龍の心臓の鼓動のような強力な音波を放ち、まとめて空気の刃を粉砕し、トゲキッス本体も押し戻す。
「フィニクス、大文字だ!」
「トゲキッス、こっちも大文字!」
フィニクスが煌々と燃えさかる巨大な大の字型の炎を放ち、同時にトゲキッスも激しく燃える大の字型の炎を撃ち出す。
やはりフィニクスの方が強く、トゲキッスの放った大文字は打ち破られてしまうが、
「トゲキッス、サイコバーン!」
体に念力を溜め込んだトゲキッスがその念力を爆発させて衝撃波を起こして炎を打ち消し、さらに、
「エアスラッシュ!」
連続で羽ばたき、空気の刃を次々と飛ばす。
「同じことよ! フィニクス、ドラゴンビート!」
しかしフィニクスの放つ音波の前に刃は粉砕され、トゲキッス自身も押し戻される。
「くっ、トゲキッス、波動弾!」
「させん! フィニクス、エナジーボール!」
トゲキッスが体勢を立て直して波動弾を撃ち出そうとするが、それよりも早くフィニクスのエナジーボールがトゲキッスに直撃し、爆発する。
「とどめだ! フィニクス、大文字!」
フィニクスが炎の翼を広げ、灼熱の大の字の炎を放つ。
その刹那。

真横から飛来した波動弾が、フィニクスを吹き飛ばした。

「……なにっ!? 今の波動弾、どこから飛んで来た!?」
予想だにしていなかった一撃に、驚きを隠せないリュードウ。
「さっきのエナジーボールを受けた時ですよ。話は単純です。あの時、トゲキッスの動きは止まっていなかっただけです!」
大きく体勢を崩したフィニクスを追い、トゲキッスは一気にフィニクスとの距離を詰める。
「決めるぞ! トゲキッス、エアスラッシュ!」
大きく羽ばたき、トゲキッスは無数の空気の刃を放つ。
フィニクスの体を切り裂き、ついにフィニクスは床に墜落し、戦闘不能となる。
「くっ、見えなかったな……いや、見ていなかったが正しいな。慢心こそが敵とはよく言ったものだ。フィニクス、よく頑張った。戻って休んでいろ」
悔しそうな様子でリュードウはフィニクスを戻すが、すぐに切り替え、次のボールを手に取る。
「では、行くぞ。深海に臨め、ミロカロス!」
リュードウの次のポケモンは水タイプのミロカロス。
一番手のギャラドスと比べると細い体つきだが、長さはそのギャラドスとほぼ同じ、かなり大型のポケモンだ。
「ミロカロスですか。コモラゴンが一番小さいって聞いた時から分かってましたけど、やっぱり大物揃いですね」
「ふっ、大きさだけではない。大きさを生かすためにはそれに見合った強さを兼ね備えなければならないし、私のポケモンは全てその強さを兼ね備えている」
「ここまでの戦いで分かってますよ。でも勝つのは僕です! 行きますよ、トゲキッス、サイコバーン!」
トゲキッスが溜め込んだ念力を爆発させ、衝撃波を飛ばす。
しかし、

「ミロカロス、ミラーコート!」

ミラーコートが光のベールを纏う。
念力の衝撃波がミロカロスを捉えるが、直後、ベールが白く輝く光を放出する。
白い光は容易くトゲキッスを呑み込み、吹き飛ばした。
「しまッ……トゲキッス! くそっ、ミラーコート持ちか!」
ミラーコートは、受けた特殊攻撃のダメージを倍にして返す技。
かなり消耗していたトゲキッスが自ら放った技の二倍返しを受けて耐えられるはずもなく、戦闘不能となってしまう。
「トゲキッス、よくやってくれた。後は後続に任せて、休んでてくれ」
トゲキッスをボールに戻し、レオは次の、いや、先ほどのボールを再び取り出す。
「相手が水タイプのミロカロスでよかったですよ。それなら、こいつも互角以上に戦える」
そう言って、レオはボールを掲げる。
「さあ、もう一度お前の出番だぜ! 頼んだぞ、レントラー!」
レオの次なるポケモンは、最初に出したレントラー。
ダメージは少し溜まっているが、バトルするには全く問題ない。
「やはりレントラーだろうな。だが、タイプ相性如きでは私には勝てんぞ。ミロカロス、ハイドロポンプ!」
ミロカロスが口を開き、大量の水を太い水柱のように噴き出す。
「レントラー、躱してギガスパーク!」
対して、レントラーはハイドロポンプを躱すと、破裂音を立てる巨大な電撃の砲弾を撃ち出す。
「水技では分が悪いか。ミロカロス、アイアンテール!」
長い尻尾を硬化させ、ミロカロスはその尻尾を振り下ろし、電撃の砲弾を一刀両断する。
「だったらレントラー、馬鹿力だ!」
レントラーが床を蹴って、一気に飛び出す。
力のリミッターを外し、渾身の突撃を繰り出す。
「ミロカロス、もう一度アイアンテール!」
再びミロカロスは硬化させた長い尻尾を振り下ろす。
しかしパワーはレントラーが勝り、ミロカロスの尾を弾き飛ばし、さらにミロカロス本体に激突、大きく吹き飛ばす。
「今だ! レントラー、ギガスパーク!」
ミロカロスの隙を逃さず、レントラーは巨大な電撃の砲弾を撃ち出す。
「対処する。ミロカロス、アイアンテール!」
体勢を崩しながらも、ミロカロスは硬化させた長い尻尾を振り抜き、どうにかギガスパークの軌道を逸らす。
(奴のミラーコートはレントラーには意味がない。ここまで見る限り、ギガスパークに対してはアイアンテールしか対処方法がなさそうだし、油断さえしなければ、かなり有利に攻めていけるぞ)
「よっし! レントラー、馬鹿力!」
戦況を有利と考え、一気に攻めていくレオ。
対して、
「ミロカロス、アクアリング!」
ミロカロスが頭上に水を噴き出す。
その水が無数の輪を作り上げ、ミロカロスを守るように、ミロカロスの周囲に展開される。
「アクアリング? 気にするなレントラー、構わず突っ込め!」
アクアリングという技については、レオも知っている。
水のリングを纏って、少しずつ体力を回復する技だ。
しかし所詮はそれだけの技。馬鹿力の方がハイドロポンプより強いことは先ほど分かったため、この技しか出来ないのだろう。
などと考えを巡らすレオだったが、

レントラーの渾身の突撃が、何重もの水の輪の前に止められてしまう。

「……え?」
刹那。
「ミロカロス、ハイドロポンプ!」
ミロカロスが大量の水を噴き出し、動きの止まったレントラーを吹き飛ばす。
「考えが甘かったようだな」
そう言うリュードウの口元が、小さく緩んでいる。
「このミロカロスのアクアリングは、通常のポケモンのものより何倍も頑丈なのだ。相手の攻撃を防ぐ盾として、利用することができる」
「……マジかよ……そんなアクアリング、見たことないぞ」
その時。
水の輪が一つ、ミロカロスに吸い込まれる。
水の力が、ミロカロスの傷を少し癒す。
「おまけに本来の回復効果もそのままか……。これは、なかなか厳しい展開かもな……」
リュードウに聞こえないように、小さく呟くレオ。
水の輪を纏う美龍が、レオの前に立ちはだかる。

Re: 第百六十六話 神界龍 ( No.313 )
日時: 2015/07/16 13:50
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Ewheah.s)

「ミロカロス、ハイドロポンプ!」
アクアリングを纏ったミロカロスが、大量の水を噴き出す。
「くっ、レントラー、これは躱せ!」
ハイドロポンプを躱し、レントラーはミロカロスとの距離を詰めていく。
「リングの隙間を狙うぞ! レントラー、氷の牙!」
牙に長く鋭い氷を纏わせ、レントラーは水の輪の隙間から氷の牙をねじ込もうとするが、
「させん。ミロカロス、アイアンテール!」
ミロカロスが硬化された尻尾を振るい、レントラーの氷の牙を砕く。
「もう一度、アイアンテールだ」
「だったら、躱してギガスパーク!」
素早く身を引いてミロカロスの尻尾を躱し、レントラーは巨大な電撃の砲弾を放つ。
水のリングを纏ったミロカロスに直撃、強い衝撃を受け、アクアリングは消滅する。
「なるほど。いくら頑丈なアクアリングでも、強烈な一撃を受ければ壊せるんですね」
「その通り、しかしまだ甘い。ミロカロス、アクアリング!」
だが、ミロカロスはすぐにアクアリングを再生させてしまう。
「そもそも、そんな強烈な一撃を連続で放てるポケモンはそういない。相手が次の技を放つまでの間に、ミロカロスはアクアリングを再生出来る」
これで状況は先ほどと同じ。戦況は何も変わっていない。
「だったらこうだ! レントラー、もう一度ギガスパーク!」
再びレントラーは電撃の砲弾を放ち、まずはアクアリングを消滅させる。
「アクアリング!」
「氷の牙!」
ミロカロスがアクアリングを再生させると同時、すかさずレントラーは牙に長く鋭い氷を纏わせ、ミロカロスを狙う。
「遅い。ミロカロス、躱してアイアンテール!」
体をくねらせて氷の牙を躱し、ミロカロスは硬化させた長い尻尾をレントラーに叩きつける。
(くそっ、あのアクアリングが厄介すぎる! こいつは何としてもレントラーで仕留めないといけないのに、突破口が見つからない!)
レオの残りの手持ちはエンペルトかパンプッチ。
つまり、最後の一体まで回してしまうと、今度はミラーコートを警戒しなければならない。
故に、レオは何としてもここでミロカロスを倒しておく必要があるのだ。
「さあ、悩んでいる暇はないぞ。ミロカロス、ハイドロポンプ!」
「っ、レントラー、ギガスパーク!」
ミロカロスの放つ太い水柱を、レントラーは巨大な電撃の砲弾を放って打ち消す。
水のリングが一つ吸収され、ミロカロスの体力を回復させる。
(焦るな、落ち着け、考えろ。アクアリングさえどうにか出来れば、こいつは怖くない。アクアリングを対処する方法が、何かあるはずだ。アクアリングは決して万能じゃない。仮に万能だとしたら、リュードウさんは初めからミロカロスを出してこっちを圧倒してるはずなんだ)
それをしてこない以上、どこかに穴がある。それさえ見つけられれば、ミロカロスは突破出来る。
「くそっ、レントラー、もう一度ギガスパーク!」
「ミロカロス、ハイドロポンプ!」
レントラーが電撃の砲弾を放つが、ミロカロスのアクアリングに止められ、同時にミロカロスは太い水柱を撃ち出して反撃。
「レントラー、躱して氷の牙!」
飛び退いて水柱を躱し、レントラーは牙に長く鋭い氷を纏わせ、ミロカロスに牙を突き立てる。
「ミロカロス、アイアンテール!」
対するミロカロスは尻尾を硬化させて氷の牙を砕き、
「アクアリング!」
すぐさまアクアリングを再生させる。
(……ん……? 待てよ?)
ここで、
(今、何ですぐにアクアリングを作らなかった? 馬鹿力すら耐えるはずの耐久力なら氷の牙くらい耐えられるはずだし、リングの隙間を突いてもそんな大きなダメージでもないだろ……あ)
レオは気付いた。
(そういうことか。なるほど、それなら、これでミロカロスは突破出来る!)
「行くぞレントラー、ギガスパーク!」
レントラーがバチバチと破裂音を立てる巨大な電撃の砲弾を撃ち出す。
「ミロカロス、受け止めてアクアリング!」
「レントラー、馬鹿力!」
電撃の砲弾をアクアリングで相殺し、ミロカロスはすぐにリングを再生させる。
同時に、レントラーが地面を蹴り、渾身の突撃を仕掛ける。
「ミロカロス、ハイドロポンプ!」
「今だ! レントラー、躱して氷の牙!」
ミロカロスが大量の水を放った、その瞬間。
レントラーが大きく跳躍し、一気にミロカロスとの距離を詰め、長く鋭い氷の牙でアクアリングを射抜く。
刹那、アクアリングが凍りつき、みるみるうちに崩れていく。
「……! 見破られたか!」
「もらった! レントラー、ギガスパーク!」
間髪入れずに、レントラーは巨大な電撃の砲弾を放つ。
至近距離から効果抜群の大技の直撃を受け、ミロカロスは吹き飛び、壁に激突し、戦闘不能となった。
「ミロカロス、ご苦労だった。ゆっくり休め」
ミロカロスをボールに戻し、リュードウはレオの方に向き直る。
「しかし、アクアリングの弱点が氷であるとよく気付いたな」
「思えば気になる点はあったんですよ。ギガスパークすら防ぐ強度を持つアクアリングを纏いながら、氷の牙だけはリングで防ごうとしなかった。一旦冷静に考えてみれば、すぐに思いつきました」
レオの言葉を聞いて、リュードウは感心したように笑う。
「流石だな。そう、バトルで大切なことは焦らず冷静に場を見ること。焦りが生じると、見えるはずのものが見えなくなってしまう。このミロカロスを倒すには、自身の焦燥を乗り越える必要がある。見事だった」
レオを称賛した上で、
「しかし、これで終わりではないぞ」
リュードウの表情が、再び真剣なものに戻る。
「分かっている通り、最後の一体、私の切り札が残っている。レオ、よくぞ自身を乗り越えた。これで最後だ。最後は、私を乗り越えてみせよ」
リュードウが最後のボールを手に取る。
最後の切り札が、君臨する。

「天界に臨め、ドラドーン!」

現れたのは、巨大な東洋の龍の姿をしたドラゴンポケモン。
照明を反射して光を放つ橙色の鱗、白い立派な顎鬚を生やし、両手の甲には紅に輝く宝玉がある。
しかし、その最大の特徴は、何と言ってもその巨大さ。
一番手のギャラドスを軽く超え、10メートル近いその巨体は、見上げるだけでその威圧感に圧倒される。
「これが、リュードウさんの切り札ですか」
見るだけでも分かる。
このポケモンは、今までの4体とは明らかに違う。
「そうだ。こいつが私の今の切り札であり、10年以上共にいる相棒でもある。では、その力を見せてやろう」
リュードウの言葉と共に、ドラドーンが咆哮する。
「行くぞ! ドラドーン、ハイドロポンプ!」
ドラドーンが上昇し、天空から大量の水を噴き出す。
だがその量が、先ほどのミロカロスと比べても桁違いだ。
滝のように降り注ぐ大量の水が、瞬く間にレントラーを飲み込まんと迫り来る。
「ッ! レントラー、ギガスパーク!」
躱す余裕はないとレオは判断し、レントラーは巨大な電撃の砲弾を放つ。
しかしレントラーの最大火力を持ってしてもハイドロポンプを打ち破れず、威力は削いだものの、水柱を受けてしまう。
「レントラー、立て直せ。氷の牙だ!」
何とか体勢を整え、レントラーは牙に長く鋭い氷を纏わせる。
地面を蹴って思い切り跳躍し、氷の牙でドラドーンを狙うが、
「ダイヤブラスト!」
ドラドーンの周囲に煌めきが迸り、次の瞬間、青白い爆風と共に爆発を起こす。
青い打ち上げ花火の如きドラドーン全体を覆う爆発は、レントラーの氷の牙を粉砕し、さらにレントラー本体も返り討ちにし、床へと叩き落とす。
撃墜されたレントラーは、戦闘不能となっていた。
「レントラー、お疲れ様。よくミロカロスを止めてくれた」
レントラーを労い、ボールに戻し、レオも最後のボールを取り出す。
「流石はリュードウさんの切り札です。ここまでのポケモンとは一味も二味も違いますね」
だけど、とレオは続け、
「僕の最後のポケモンなら、必ずそのドラドーンを打ち破れる。立ちはだかる最後の壁を、僕は超えてみせます!」
「その言葉を待っていた。さあ、レオ。お前の実力の全てを、私にぶつけてこい!」
「望むところです! 頼むぞ、エンペルト!」
レオの最後のポケモンは、勿論切り札のエンペルト。
このドラドーンに勝てるとしたら、このエンペルトしかない。
「ドラドーン、分かっているな。こちらのやることは一つ、勝つことだけだ。それ以外、何も考える必要はない」
リュードウの言葉に応えるようにドラドーンは低く吼え、対峙する挑戦者を見下ろす。
「エンペルト、このドラドーンを倒せば、ホクリクジム全制覇だ。いつもの通り、本気で行くぞ」
レオの言葉に、分かっている、とでも言うようにエンペルトは頷き、上空の巨大な龍を見据える。

Re: 第百六十七話 踏破 ( No.314 )
日時: 2015/07/17 15:22
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 9PsmRrQE)

「ドラドーン、ハイドロポンプ!」
「エンペルト、ハイドロポンプ!」
動いたのは両者同時だった。
ドラドーンが上空から、エンペルトが地上から、激流の如き大量の水を噴き出す。
双方の力はほぼ互角。両者一歩も引かず、やがて相殺される。
「ドラドーン、ダイヤブラスト!」
ドラドーンの周囲に青白い光が迸り、爆発を起こす。
「エンペルト、ドリル嘴!」
対して、エンペルトが嘴を伸ばし、ドリルのように高速回転する。
そのまま地面を蹴って飛び出し、青白く煌めく爆風の中を突っ切り、ミサイルのようにドラドーンへ突貫する。
「そのまま冷凍ビーム!」
ドリル嘴を命中させると、素早くエンペルトは距離を取って床に着地し、凍える冷気の光線を放つ。
「ドラドーン、躱して電磁砲!」
巨体に似合わぬ素早い動きでドラドーンは冷気の光線を躱すと、両手の宝玉から電気を発生、凝縮させ、巨大な雷球のような弾を作り出し、エンペルト目掛けて落とす。
「あれは食らうとやばそうだな……エンペルト、躱してもう一度冷凍ビーム!」
雷球を躱し、再び冷凍ビームを放とうとするエンペルト。
しかし。

電磁砲が着弾した直後、フィールド全体へ電撃の衝撃波が迸る。

「なに……ッ! まずいっ、エンペルト!」
慌てて回避を指示しようとするレオだが、既に遅い。
電撃の衝撃波が、既にエンペルトを捉えている。電磁砲の直撃を受けたわけではないので麻痺状態にはなっていないが、それでも効果は抜群、ダメージは相当なものだろう。
「ドラドーン、ハイドロポンプ!」
間髪入れずに、上空からドラドーンが滝のような大量の水を噴射する。
電撃を食らったエンペルトは痺れで動けず、水柱の直撃を受けてしまう。
「くそっ、あの電磁砲は想定外だったな……。攻撃範囲、広すぎるだろ……」
しかし、それくらいでやられるエンペルトではない。体勢を立て直し、再び上空のドラドーンを見上げる。
「……そうだよな、これくらいじゃ負けない! エンペルト、ドリル嘴!」
嘴を伸ばして高速回転し、エンペルトがミサイルのように飛び出す。
「撃墜しろ。ドラドーン、ハイドロポンプ!」
ドラドーンが滝の如き水柱を鞭のように振るう。
それでも、その巨大な水の鞭の猛攻を潜り抜け、ドリル嘴がドラドーンに命中する。
「ダイヤブラスト!」
「躱して冷凍ビーム!」
ドラドーンが青白く煌めく爆発を起こし、纏めて周囲を薙ぎ払うが、エンペルトは既に床に着地しており、爆風は届かず、さらにエンペルトは凍える冷気の光線を撃ち出す。
「ドラドーン、電磁砲!」
ドラドーンの両手が再び電気を帯び、巨大な雷球を放つ。
雷球は冷凍ビームを打ち消し、エンペルトへと迫り来るが、
「弾き返せ! エンペルト、ジオインパクト!」
光り輝く銀色のオーラを翼に纏い、その翼を思い切り振るい、エンペルトは雷球を打ち返す。
技を放ったはずのドラドーンに雷球が直撃し、体全体に電撃が迸り、ドラドーンを麻痺させる。
「電磁砲は直撃すれば必ず麻痺状態にさせる技……なるほど、その性質を逆手に取ったか」
「ええ。麻痺させてしまえば、動きが鈍くなる。冷凍ビームも少しは当てやすくなりますよ」
「甘いな。たかが麻痺くらいでは、私のドラドーンは止められんぞ。ドラドーン、もう一度電磁砲! 二発同時だ!」
ドラドーンの手の宝玉に再び電気が凝縮されていく。
今度は片手ずつ一発、二発の雷球が撃ち落とされ、片方がエンペルトへと迫る。
「こっちを弾けばもう片方の衝撃波の餌食か……エンペルト、ドリル嘴!」
エンペルトは嘴を伸ばし、ドリルのように高速回転しながら飛び出す。
雷球を躱しつつ、一気にドラドーンとの距離を詰めるが、
「そう来ると思っていたぞ。ドラドーン、ダイヤブラスト!」
ドラドーンの周囲に煌めきが迸る。
直後、青白い爆発が起こり、爆発を受けたエンペルトを吹き飛ばす。
「爆風なら突破出来たとして、流石に爆発の直撃までは突破出来まい! ドラドーン、電磁砲!」
ドラドーンの両手の宝玉が光を放つ。
「まっ……ずい! エンペルト、ジオインパクト!」
どうにか上手く着地したエンペルトだが、青白い火花を散らす雷球が迫り来る。
エンペルトは両翼に銀色の光を纏わせ、地面に叩きつけて衝撃波を撃ち出し、何とか雷球を破壊する。
「ドラドーン、ハイドロポンプ!」
しかし休む暇を与えずドラドーンの追撃が来る。
エンペルトの真上からから滝のような水流が襲いかかり、エンペルトを押し戻す。
「ダイヤブラスト!」
攻撃の手を緩めないドラドーンがさらに追撃を掛けようとするが、先ほどの電磁砲の麻痺によって体に痺れが走り、ダイヤブラストは発動せず、その間にエンペルトは体勢を立て直す。
「よっし、どうにか立て直した。ここから仕切り直しだ。エンペルト、冷凍ビーム!」
ドラドーンを見上げ、エンペルトが凍える冷気の光線を撃ち出す。
「打ち消せ。ドラドーン、ダイヤブラスト!」
対するドラドーンは周囲に青白い爆発を起こし、爆風を放って冷気の光線を打ち消すが、
「ドリル嘴!」
その爆風に向かって、高速回転しながらミサイルのようにエンペルトが突入していく。
「ドラドーン、もう一度ダイヤブラストだ!」
エンペルトを薙ぎはらうべく、再びドラドーンの周囲に青白い光が迸るが、
「甘いですよ! エンペルト、冷凍ビーム!」
エンペルトは爆風を一気に突き抜け、ドラドーンの上を取っていた。
爆発が起こるよりも早く冷気の光線を撃ち出し、遂にドラドーンに直撃させ、輝く鱗を凍りつかせる。
氷技はドラドーンにとって最大の弱点。効果は抜群、ダメージは相当大きい。
「ぐっ、やはり麻痺で動きが鈍ったのは痛いか。状態異常如きで動じる私のポケモンではないが、やはり君のような実力者が相手ではな」
だが、最大の弱点であるはずの冷凍ビームを食らっても、まだドラドーンは倒れない。
身を震わせて体を覆う氷を砕き、低く唸る。
「そろそろ、隠していた最後の技を使う時か」
リュードウがそう呟くと同時。
ドラドーンの両手の宝玉が、眩い輝きを放つ。
「エンペルト、気をつけろ。何か、大技が来るぞ」
レオの言葉に頷き、翼を構えるエンペルト。
リュードウが、大きく息を吸う。

「ドラドーン、龍星群!」

刹那。
ドラドーンの宝玉の輝きが頂点に達し、上空にエネルギー弾が打ち上げられる。
龍の力を凝縮したエネルギーは上空で花火のように炸裂し、大輪の華のような形を作った無数の波動弾が、そのまま流星となって降り注ぐ。
「龍星群か……! これは躱せる技じゃない、エンペルト、ハイドロポンプ!」
無数の流星の輝きを見据え、エンペルトも荒れ狂う激流のような水流を放つ。
しかし無数の流星は激流を貫き、打ち破り、容赦なく地上のエンペルトを捉えた。
「くうっ、エンペルト!」
砂煙が晴れると、どうにかエンペルトはまだ立っていた。
大ダメージには変わらないが、それでもその瞳に宿る闘志は衰えていない。
だが。
「よくぞ耐え切った。それでは第二波を受けてみよ! ドラドーン、龍星群!」
リュードウの言葉が、今度こそレオとエンペルトに終焉を告げる。
あれだけの高威力の龍星群を、ドラドーンは反動もなく再び打ち上げる。
「エンペルト、覚悟を決めるぞ! こっちだって全力だ! ハイドロポンプ!」
逃げも隠れもせず、エンペルトは上を見上げる。
龍の力を込めた、無数の流星が再び降り注ぐ。

刹那。
エンペルトが放ったのは、轟音を上げて突き進む、激流の砲弾だった。

巨大な水の砲弾が、流星を次々と打ち破り、ドラドーンに命中、水蒸気爆発のように爆発を起こした。
「な……にぃ!?」
最大の大技を破られ、驚きを隠せないリュードウ。
「これは……!」
レオは図鑑を取り出し、今の技を調べる。
「ハイドロカノン……エンペルト、ハイドロカノンを覚えたのか!」
選ばれた水ポケモンのみが覚えられる水タイプ最強の技、ハイドロカノン。
それを、エンペルトはこの最高のタイミングで覚えたのだ。
「……驚いたぞ。40年以上人生を歩んで来たが、人とポケモンの絆にこれほど驚かされたはそう多くない。今の一撃、君とエンペルトとの固い絆があってこそ成せた技。見事だ」
レオを讃えた上で、しかし、とリュードウは続ける。
「まだ終わってはいない。私のドラドーンは、まだ沈んではいないぞ。最後は、最高の一撃で決着を付けようではないか」
「勿論です。こっちだって、元からそのつもりです」
レオの言葉を聞き、そうでなくてはな、とリュードウは頷く。
そして。
「ドラドーン、龍星群!」
「エンペルト、ハイドロカノン!」
ドラドーンの両手の宝玉が、爆発的な輝きを放つ。
龍の力を凝縮した光り輝くエネルギー弾が上空に打ち上げられ、炸裂すると共に、数多の流星が全てを焼き尽くさんと地上へ降り注ぐ。
対するエンペルトの口元が一瞬光り、開いた嘴を砲台に見立てて巨大な水の砲弾を作り上げる。
轟音と共に、荒れ狂う激流の砲弾が撃ち出され、巨大な龍を撃ち抜かんと突き進む。
だが、今のエンペルトはドラドーンにはないものを持っている。
特性、激流。自分の体力が残り少ない時、水タイプの技の威力を底上げする特性だ。
水の砲弾に次々に激突する龍の流星。しかしそれでも、砲弾を止めることは出来ない。
激流の砲弾がドラドーンに着弾し、大爆発を起こした。
「……お見事」
リュードウが小さく、満足気に呟く。
ドラドーンの巨体が床に墜落し、地響きを立てる。
巨大な神龍は、その力の全てを使い果たし、遂に戦闘不能となった。



「実にすばらしい戦いだった。私の五体の龍を乗り越え、自身を乗り越え、そして私を乗り越えた。何度でも言わせてもらおう。見事だったぞ」
「ありがとうございます。でもそれは僕だけの力じゃありません。エンペルトたちがいたからこそ、僕はここまで来れたんです」
「それが分かっているのならば充分だ。レオ、君は将来きっと大物になれる」
満足そうな笑みを浮かべ、リュードウは小さい綺麗な箱を取り出す。
中身は、8個目のジムバッジ。龍の横顔にYの文字を重ねたようなかたちをした、黄金のバッジだ。
「テンモンジムを突破した証、レグルスバッジだ。これで君はホクリク地方ポケモンリーグに出場する権利を獲得した」
「ありがとうございます!」
レオのバッジケースに、最後のバッジが填め込まれた。



レオがジムを出て行った後、リュードウはライブキャスターを起動させる。
「お久しぶりです。たった今、この間貴方が話していたトレーナーとジム戦をしました」
『そうか。どうだった? 9年前と同じものを感じなかったか?』
通話の相手は、ある男だ。声はリュードウよりずっと若い。
「ええ。こっちの感覚だけではない。彼の目の光や信念は、9年前の彼らとよく似ていた。懐かしいような、ほろ苦いよな、よく分からない感覚を覚えました」
『そうだろう。よもや俺たちがこういう立場に立つことになるなど、当時は考えもしなかったがな。特にお前の場合はな。そうだろう? ヤルタ。——いや、お前の今の名前は、リュードウだな』
その名前を聞き、リュードウは小さく笑う。
「懐かしい名前です。貴方が最後に残してくれた言葉のおかげで、私はこうして今こちらの立場に立てているのです、ザント様」
『いい加減その様付けをやめろ。俺はもうお前の上司じゃない』
「いいえ。私の中では、貴方は私にとって永遠に私のリーダーです」
『ふっ、お前がそれならそれでもいいか。まぁ勝手にしろ』
通話の向こうの男は、そう言ってほくそ笑む。
「では、そろそろ失礼します。こちらの一件が終わったら、久々に貴方に会いに行きますよ、他の面子も連れて」
『それは楽しみだ。じゃ、またその時に会おう。じゃあな』
「ええ。それでは、さようなら」
そして、通話は切れた。


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