二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ポケットモンスター 星と旋風の使徒
- 日時: 2017/01/28 12:25
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22078
どうも、初めましての人は初めまして、そうでない人はこんにちは。パーセンターです。
えー、また始まってしまいました。四作目ですね。
今作は前作の完全続編となっております。
参照をクリックすれば、前作に飛びます。
レオの新しい冒険が、始まります。
※注意
・例によって例のごとくノープランです。
・パーセンターは大学生でございます。現在数々の課題に追われて更新頻度が非常に低いですがご了承ください。
・登場するポケモンが色々とややこしいです。詳しくは近々やるオリキャラ募集のときに説明しますが、簡単に言うと『プラチナのシンオウ図鑑に載っているポケモン+ベガでのみ登場するポケモン』となります。
これくらいですね。
内容としては、前作と同様、オリジナルの地方でのゲームのような冒険ものとなります。
それでは、よろしくお願いします。
登場人物
味方side >>25
N・E団side(ネタバレ注意)>>153
用語(ネタバレ注意)>>342
プロローグ >>1
シラハタウン&メガキタウン編
>>6 >>20 >>22
ハスバナシティ編
>>27 >>31 >>32 >>34 >>36
デンエイシティ編
>>39 >>40 >>41 >>42 >>45 >>46 >>50 >>53
アカノハシティ編
>>55 >>57 >>58 >>62 >>63 >>64 >>65 >>68 >>70 >>72 >>74 >>75 >>79 >>80
コウホクシティ編
>>81 >>82 >>83 >>84 >>87 >>88 >>89 >>93 >>94 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>106 >>107 >>108 >>111 >>112 >>115 >>116 >>117 >>118
ツクモシティ&スティラタウン編
>>121 >>122 >>123 >>126 >>127 >>128 >>129 >>130 >>133 >>138 >>145 >>152 >>157 >>158 >>159 >>162 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>171 >>172 >>173 >>175 >>176 >>177
シヌマシティ編
>>178 >>179 >>180 >>185 >>186 >>188 >>189 >>190 >>193 >>194 >>195 >>199 >>200 >>206 >>207 >>210 >>211 >>214 >>215 >>216 >>217 >>218 >>221 >>222 >>223 >>224 >>227 >>229 >>230 >>233
ヨザクラタウン編
>>234 >>235 >>236 >>242 >>243 >>246 >>247 >>248 >>251 >>254 >>255 >>256 >>257 >>258 >>259 >>260 >>261 >>264 >>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>273 >>274 >>275 >>276 >>277 >>280 >>281 >>283 >>284 >>285 >>288 >>289 >>290 >>291 >>294 >>295 >>296 >>297 >>298 >>299 >>300 >>301 >>303 >>304 >>305
テンモンシティ編
>>306 >>309 >>310 >>311 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>322 >>324 >>325 >>326 >>327 >>328 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>340 >>341
四天王&チャンピオン編
>>343 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>355 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>373 >>378 >>379 >>380
N・E団編
>>383 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>390
決戦編
零節 都市
>>391 >>392
一節 碧天
>>393 >>400
二節 緋天
>>394 >>401
三節 蒼天
>>395 >>404
四節 破天
>>396
五節 夜天
>>397
六節 輝天
>>398
七節 聖天
>>399
非公式(ベガ)ポケモン図鑑 >>5
- Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.250 )
- 日時: 2014/05/13 11:23
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: FvI/oER9)
>>白黒さん
私は一日の終わりはともかく、日曜日の夜がとくに怖いです。
ここに来てアブソルもようやくの進化です。これで残るはポッチャマだけとなりましたね。
ミヤビは技の使い所を熟知していますね。搦め手使いには他にラピスのブラッキーがいたり、ママルが蜻蛉返りやフィールドを駆使した戦い方で相手を翻弄したりしていますが、やはりミヤビの戦略には敵いません。
クロバットはミヤビの手持ちの中で一番最初に決まったポケモンです。
本家の四天王キョウのイメージもあって、やはり切り札にするにはクロバットしかいないと考えていました。
確かにレオは上手く捌けていますが、並みのトレーナーではクロバットのスピードに上手く対処することは出来ません。
初見のトレーナーの多くは、黒い霧を使うまでもなくやられてしまいます。
ミヤビが黒い霧を指示するのは、相手を明確に強いと認めた場合だけです。
メジストはバトルを始める時になると本性を表します。
能力のせいで戦う機会が少なくなってしまっていますが、本来の彼は戦闘狂です。
元々が犯罪グループであることもあり、破天隊は全員が顔を隠していますが、被り物はそれぞれが誰かを見分けられるように異なっています。
後の展開で詳しく明かして行く予定ですが、破天隊は少々特殊な隊で、今回の少人数は破天隊総員であり、さらに下っ端という概念もありません。
そして最後はトパズですね。
N・E団一の危険な男と最強の軍神という規格外のコンビですが、レオたちがどう立ち向かって行くのか、乞うご期待です。
- Re: 第百十九話 強硬 ( No.251 )
- 日時: 2014/05/13 16:41
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Z6QTFmvl)
森に飛び込んだミヤビを、メジストが追う。
木々の上を自由自在に飛び回るミヤビに対し、メジストはそれに負けない速度で地上を駆け抜ける。
「お主、なかなかやりおるな」
森の奥深くまで来たミヤビは、動きを止めて木の枝の上に立ち、メジストにそう告げる。
「あぁ?」
「長年修行を積んだこの私の動きに、貴様如きの若造が着いて来れるとは思わなかったぞ」
「こっちもこっちで昔から苦労してんだよ。お前ら忍者とは別の裏社会で生きて来たからな」
メジストの言葉を聞き、なるほど、と頷くミヤビ。
「だが、この密林は言わば忍びの本拠地。着いて来ることは出来ても、ここでのバトルに、果たしてお主は対応出来るかな」
ミヤビの言葉は正論だった。
このような森の奥でこそ、忍びは最高の力を発揮する。
N・E団で最も危険な男と称されるメジストと言えど、能力が通じなければ普通の一人のポケモントレーナーに過ぎない。
だが。
「ああ、それなら心配いらねえ」
何気ない口調で、メジストは言う。
「お前に勝つか負けるかなんざ、こちとらどうでもいいんだよ」
ミヤビの瞳が動き、メジストを睨む。
「正直な話、俺たちにとって今回一番厄介なのはライオの息子でも忍びの軍勢でもねえ。忍びの長ミヤビ、お前だ。だからわざわざ俺様が出向き、俺様とお前が戦うように仕向けたんだよ」
あまりにもあっさりと。
メジストは、自分たちの策を語る。
「お前が森の中に飛び込んでくれたのは好都合だったぜ? どうにかしてお前を宝玉の近くから引き離そうと思ってたからな。礼を言うぜ、ギャヒャヒャ!」
そして、メジストはボールを取り出す。
「さあバトルを楽しもうぜ! 自分から仕掛けた戦い、まさか逃げ出したりしねえよなあ? ギャヒャヒャヒャ!」
対して、ミヤビもボールを取り出す。
「いいだろう。私がおらずとも、我が弟子たちが貴様の隊を打ち破る。相手になってやろう」
その言葉を引き金に、二人はポケモンを繰り出す。
「出でよ、カミギリー!」
「叩きのめせ、グライオン!」
屋敷の中を、レオとアスカは駆けて行く。
罠の避け方はミヤビから聞いているため、トパズ達が罠に引っかかっていれば、その隙に宝玉を別の場所に移したり、輝天隊を倒したりも出来るかもしれない。
そう思っていた二人だからこそ。
宝玉の部屋を開けたその瞬間、レオとアスカは戦慄を覚えることになる。
宝玉の部屋は、天井を貫かれ、ずたずたに破壊されていた。
綺麗な部屋は、見る影も無かった。
ボロボロになった床には、気を失ったミヤビの弟子たちが倒れていた。
そして、部屋の奥には、今まさに宝玉をその手に収めようとする二人の人影。
輝天将トパズと、直属護衛マツリ。
忍びの者たちが誇る無数の罠も、軍神の前では何の障害にもならなかったのだ。
「待て、トパズ!」
レオが叫び、部屋に飛び込む。それにアスカも続く。
「……あーあ、トパズ様、援軍が来ちゃいましたよ?」
「所詮子供二人だ。臆することなど無い」
対するトパズとマツリは、余裕の表情を崩さない。
「どうにか間に合った。トパズ、お前の思い通りにはさせないぞ」
「その宝玉は、絶対に渡さないわ」
ボールを取り出すレオとアスカを前に、トパズは表情を変えずに告げる。
「よかろう。我とマツリに勝つことが出来れば、この宝玉は諦めるとしよう」
その言葉と共に、トパズとマツリもボールを取り出した。
その時。
「レオ、輝天将は私に任せて」
アスカが、小さくレオに言う。
「私は、今までほとんどN・E団と関わってない。だから、私の情報はほとんどこいつらに伝わってないはず。あんたは以前、こいつと戦ってるんでしょ。それなら、手の内を知られていない私が戦った方がいい」
「……だけど」
「大丈夫よ。私だって、あんたに負けないくらいの腕はあるわ。任せときなさい」
「……分かった。じゃあ、頼んだぞ」
そして、二人はそれぞれの敵を見据える。
アスカの相手はトパズ。レオの相手はマツリ。
「マツリ。今回は大事な任務だ。あいつも使え。全力で敵を撃退せよ」
「了解です」
こちらも短く言葉を交し、戦闘態勢に入る。
「まずは小手調べと行こうか。征服せよ、エーフィ!」
「甘く見てると痛い目見るわよ。行って来なさい、マニューラ!」
トパズのエーフィに対し、アスカのポケモンは、黒いネコのようなポケモン。
非常に鋭い鉤爪を持ち、頭には赤い鳥の羽のような突起が扇状に広がっている。
マニューラ、鉤爪ポケモン。悪・氷タイプと、エーフィに対しては相性がいい。
「始めるぞ。エーフィ、ダイヤブラスト!」
エーフィの額の珠が青白く光る。
次の瞬間、エーフィを中心に青白い爆発が起こり、爆風が放たれる。
「マニューラ、躱して氷柱落とし!」
マニューラは持ち前の機動力で爆風を躱すと、エーフィの頭上に冷気を放ち、いくつもの大きな氷柱を落とす。
「エーフィ、サイコキネシス」
だが、エーフィは強い念力によって氷柱を操り、動きを全て止めると、逆に氷柱をマニューラへ一斉に撃ち出す。
「マニューラ、辻斬り!」
マニューラは床を駆け回り、氷柱を全て回避。
さらに一瞬の隙を突いて一気に距離を詰め、すれ違いざまにエーフィを切り裂く。
「逃がすな。エーフィ、ダイヤブラスト!」
体勢を崩しながらも、エーフィは爆発を起こし、煌めく爆風を放つ。
この至近距離からの反撃は躱し切れず、マニューラは吹っ飛ばされる。
「エーフィ、シグナルビーム!」
続けてエーフィは激しく何色にも発光する光線を撃ち出す。
「マニューラ、躱して!」
吹っ飛ぶマニューラだが、床に落ちる瞬間に素早く受け身を取り、大きく跳び上がって光線を躱す。
「エーフィ、逃がすな! もう一度だ!」
今度は軌道を変え、エーフィは執拗にマニューラを狙う。
「しつこい! マニューラ、サイコパンチ!」
マニューラは握り締めた拳に念力を纏わせ、拳型の念力を撃ち出し、シグナルビームを止める。
「見たところ物理技主体のようだな。マニューラというポケモンの能力を考えれば当然だが」
「それがどうしたのよ。マニューラ、辻斬り!」
爪を構えると、一気にエーフィに接近し、鉤爪を振りかざすが、
「こういうことだ。エーフィ、リフレクター!」
その直前、エーフィが自らの周囲に輝く壁のような結界を作り上げる。
マニューラの鉤爪がエーフィを切り裂くが、硬い壁に弾かれたような感覚が残る。
「リフレクター持ちか……これはマニューラじゃ厄介そうね」
そう呟くアスカだが、
(なーんてね。レオとかリョーマさんから、その手は聞いてるのよ)
表情には出さないものの、まだまだ余裕。
「でも攻めて行くしかないわね。マニューラ、氷柱落とし!」
マニューラはエーフィの頭上に冷気を放つ。
冷気は空中で凝固し、いくつもの氷柱となって降り注ぐ。
「無駄だ。エーフィ、サイコキネシス!」
再びエーフィは強い念力を操り、氷柱を全て止めてしまう。
しかし、
「本当にそうかしら?」
その氷柱の上から、マニューラが飛び降りて来る。
マニューラは悪タイプ。このような場面も、サイコキネシスを恐れず切り込んでいける。
自信たっぷりに、アスカは次の指示を出す。
「マニューラ、瓦割り!」
「テレジアから聞いてるぜ。随分面倒くさい戦法を使うそうじゃないか」
「あれ、知ってるんですか? やだなあー、私の作戦は対策しやすいから、手の内が知られてるとなるときついかもしれないですね」
こちらはレオ対マツリ。
「とりあえず始めましょうか? 行きますよ、オオペラー!」
「速攻で片を付けてやる。頼んだぜ、ディザソル!」
マツリのポケモンはオオペラー、レオのポケモンはディザソル。
「エスパータイプのオオペラーに対し、悪タイプのディザソル。確かにタイプ相性では貴方が有利ですけど、それだけでは私のオオペラーには勝てませんよ」
「へえ。じゃあ、見せてみろよ。ディザソル、辻斬り!」
ディザソルは一歩踏み出し、次の瞬間にはオオペラーのすぐ横まで距離を詰める。
そのまますれ違いざまに額の鎌を振るい、オオペラーを切り裂く。
「っ、オオペラー、ハイパーボイス!」
効果抜群の一撃に体勢を崩すオオペラーだが、それでもすぐに立て直し、大きく息を吸い込み、大音量の音波を放つ。
ディザソルは押し戻されるが、吹っ飛ばされずに耐え切る。
「フェザーダンス!」
オオペラーは舞うように羽ばたき、羽毛を飛ばす。
羽毛はディザソルに纏わりつき、ディザソルの攻撃力を下げようとするが、
「甘いぜ。ディザソル、神速!」
目にも留まらぬスピードで、ディザソルは渦巻く羽毛の中から脱出し、そのままオオペラーに突っ込む。
「オオペラー、もう一度ハイパーボイス!」
神速の体当たりを受けたオオペラーだが、大音量の音波を放って反撃し、今度はディザソルを吹っ飛ばす。
「怪しい光!」
オオペラーは怪しく光る光線を放ち、ディザソルの混乱を狙うが、
「ディザソル、神速!」
超速でディザソルはオオペラーの後ろまで回り込むと、
「辻斬り!」
額の鎌を振り下ろし、オオペラーを切り裂く。
「一つだけ言っておくよ」
得意げな表情を浮かべ、レオは告げる。
「その手の下手な小細工は、僕のディザソルには通用しない。その程度のポケモンじゃ、絶対に僕には勝てないぜ」
「言ってくれるじゃないですか。その余裕がどこまで続くのか、見ものですね」
マツリも余裕を崩さず、レオの挑発を受け流す。
- Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.252 )
- 日時: 2014/05/14 14:18
- 名前: プツ男 (ID: D51ibxqf)
どうも、ルビサファリメイクなるものが発売決定して若干浮かれ気味な自分です。
ミヤビとの勝負は何とかレオの勝利に終わりましたね、忍者の戦術ってやっぱり厄介なのばかりですね、黒い霧だったりで自分のホームグラウンドを形成したりするイメージが今回あったなーって思いました。流石ニンジャですね。
N・E団が襲来して宝玉攻防戦が始まったわけですが、メジスト、木の上に隠れるってなんかニンジャっぽいですね、意外とノリノリだったりするんでしょうか?
屋敷の方はエクストリームお邪魔しますされて天井が貫通&部屋ズタボロ、被害総額が凄いことになりそうですねw
そして今回覚醒するだろうと思われるトパズ、その切り札も気になる所ですね・・・ベガポケのトパズっぽいポケモンを見ながらいろいろ予想して待機です。
さて・・・去年の自分は頭のねじがどこかへ転がっていたのか、ついさっき、とんでもないミスに気付いてしまいました・・・・
マツリについてですが、その手持ちポケの内の一匹であるスターミ、シンオウ図鑑に無い事に気付きました・・・・去年の自分は何を思ってスターミを入れたのか不思議でなりません。幸いなのかタイミングが悪いのか、まだスターミは出ていない筈でしたので、代替ポケを一匹キャラシーに書いておきました。大変申し訳ありません。
- Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.253 )
- 日時: 2014/05/15 12:16
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: oc2mnTQ1)
>>プツ男さん
自分もその情報を聞いてからテンション上がりっぱなしです。
特にルビーは私の一番最初のゲームなので、楽しみです。
ゲンガーとクロバットは特にフィールドを味方につけて戦っていますね。
しかもフィールドの使い方は大きく違いますし、他の二体の戦術も異なりますが、共通点はいかに相手を撹乱するかですね。
メジストは基本的に戦闘狂ですからね。加えてミヤビには能力が効かないことをメジストは知っていますから、確かに今回のメジストはノリノリだったりします。
……まあ破壊されたのはその部屋とその部屋の天井だけですから、修理代はどうにかなりそうです。
是非、予想してみてください。ヒントは……いえ、やっぱりノーヒントで行きましょう。
え? スターミーてシンオウにいませんでしたっけ?
……あ、いないですね。私も全く気付いていませんでした、申し訳ございません。
修正ありがとうございます。今度こそ問題ありません。
お手数をお掛けしました。
- Re: 第百二十話 本領発揮 ( No.254 )
- 日時: 2014/06/06 20:06
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 6.Nua64i)
屋敷の外、コタロウとケケのバトル。
「手っ取り早く終わらせるぞ、バトルは二対二だ。スモーガス、火炎放射!」
スモーガスが大きな口を開き、灼熱の炎を放つ。
「上等! ドクケイル、ヘドロ爆弾!」
対するドクケイルは無数のヘドロの塊を撃ち出す。
火中でヘドロが爆散し、火炎放射を相殺する。
「ならばスモーガス、毒煙幕!」
スモーガスは有毒な黒煙を放つ。
双方が煙に包まれ、視界が遮られる。
「スモーガス、火炎放射!」
スモーガスの周囲に浮かぶ二つの赤い玉が動く。
ドクケイルの位置を把握し、灼熱の炎を撃ち出そうとするが、
「そんな手は効かねえよ。ドクケイル、ピッカリ玉!」
ドクケイルの放った白い玉が、閃光を放つ。
眩しい閃光によって、スモーガスの動きが一瞬止まる。
「そこだな! ドクケイル、サイコキネシス!」
その隙を逃さず、光によってスモーガスの位置を突き止めたドクケイルが強い念力の波を撃ち出す。
念力の直撃を受け、スモーガスが押し戻される。
「ヘドロ爆弾!」
さらにドクケイルが爆発するヘドロの塊を放つ。
「スモーガス、火炎放射!」
スモーガスは灼熱の炎を噴き出し、ヘドロ爆弾を防ぐ。
「忍びか何だか知らねえがよ、対したことねえな。あんた一応ジムリーダーなんだろ? もう少し楽しませてくれよ」
仮面の奥でケケが嘲笑う。
対して、コタロウは怒りを浮かべるでもなく、ケケを見据えて言い返す。
「随分と余裕だな。まあ確かに、今のうちに余裕を見せておいた方がよいだろう。すぐにその余裕もなくなるだろうからな」
「……へえ」
仮面に隠れて表情は見えないが、ケケの口調は明確に変わる。
「だったら見せてくれや、忍者さんの本気をよお。ドクケイル、サイコキネシス!」
ドクケイルの目が光り、強い念力が放たれる。
対して、
「スモーガス、ダークリゾルブ!」
スモーガスの体を黒い闇が包む。
念力は闇の力に掻き消され、直後、闇のオーラがドクケイルに撃ち出される。
瞬く間にドクケイルは闇のオーラに呑まれ、体力を蝕まれていく。
「……ッ! ドクケイル、立て直せ! 月の光だ!」
ダークリゾルブを何とか耐え切り、ドクケイルは青白い神秘の光を放ち、傷を癒していく。
しかし。
それはコタロウにとっては最高のチャンス。
「戴きだ。スモーガス、催眠術!」
スモーガスの左右の赤い玉が動く。
ドクケイルに向けて術を放つと、やがてドクケイルはふらつき、地面に落ちてしまう。
「言ったであろうが。すぐに余裕ではいられなくなると」
無表情で、しかし強くコタロウは言い放つ。
「……ちっ、ドクケイル、起きろ! サイコキネシスだ!」
だが、ドクケイルは起き上がらない。
よほど強力な催眠術だったようで、ドクケイルはまるで死んだように眠ったまま動かない。
「まずは一体。スモーガス、火炎放射!」
スモーガスが大きく口を開き、灼熱の業火を放つ。
アヤメのゴルバットに対し、キキはアゲハントを繰り出す。
ゴルバットの右足には、不思議な光を放つ小さな宝石が結び付けられている。
「その石、進化の輝石ね」
キキがその石に気付く。進化の輝石は、進化前のポケモンの耐久力を高める道具だ。
「そうよ。これのおかげで、私のゴルバットは父上のクロバットに劣らない耐久力を持ってる。ゴルバット、行くよ! まずはエアスラッシュ!」
先攻を取ったのはゴルバット。大きく羽ばたき、空気の刃を放つ。
「アゲハント、躱して蝶の舞!」
アゲハントはふわりと舞い上がり、空気の刃を躱すと、美しい舞によって特殊能力と素早さを上げる。
「アゲハント、サイコキネシス!」
アゲハントは強い念力を操作し、念力の波を撃ち出す。
「ゴルバット、エアスラッシュ!」
ゴルバットは再び空気の刃を放つが、蝶の舞によって特攻の上がっているアゲハントには火力で劣る。
刃が打ち破られ、ゴルバットは念力の波を受ける。
「それなら、ゴルバット、毒々!」
ゴルバットはすぐに体勢を立て直し、猛毒の液体をアゲハントに浴びせかける。
「躱しても無駄だよ。毒タイプが放つ毒々は、必ず命中する」
アヤメが言った通り、アゲハントは毒々を躱し切れず、猛毒を浴びてしまう。
「毒々……また面倒な戦法ね。アゲハント、ギガドレイン!」
アゲハントの針のような長い口が光を帯びて伸び、ゴルバットを突き刺す。
「ゴルバット、守る!」
しかしゴルバットの周囲に守りの結界が出現し、ギガドレインは弾かれてしまう。
「くぅーっ、面倒くさいわね! アゲハント、サイコキネシス!」
ギガドレインを弾かれたアゲハントだが、すぐに強い念力の波を撃ち出す。
「ゴルバット、躱して!」
軌道の見えない念力だが、ゴルバットは研ぎ澄まされた第六感によって念力を見切り、念力の波を躱す。
「ベノムショック!」
さらにゴルバットは特殊な毒液を放つ。
「アゲハント、サイコキネシス!」
再びアゲハントは念力を操作し、降りかかる毒液を止め、受け流すが、
「もう一度ベノムショック!」
既に間合いを詰めていたゴルバットが、もう一発毒液を放つ。
アゲハントに毒液が浴びせられると、猛毒によって出来た傷に毒液が染み込み、一気に毒がアゲハントの体力を蝕む。
アゲハントの表情が苦痛に歪み、キキに焦りが生じる。
薄ら笑いを浮かべたアヤメが、その様子を見据える。
ミヤビのカミギリーに対し、メジストのポケモンはグライオン。
「断言する」
突然、ミヤビがそう言い放つ。
「あぁ?」
「このバトル、お主のグライオンは私のカミギリーにダメージを与える事は出来ん。お主のグライオンのその鋏は、私のカミギリーには届かぬ」
それを聞いたメジストの口元が歪む。
「ギャヒャヒャヒャヒャ! 随分と面白い事を言うじゃねえか。でもよ、俺は今まで何度も見て来たぜ?」
狂ったような高笑いを上げ、メジストは続ける。
「そうやって自信満々に自分を語って来たクズ共が、俺様の目の前に倒れ伏すのをなあ! グライオン、ハサミギロチン!」
翼を広げ、グライオンが飛ぶ。
鋏を大きな刃のように伸ばし、カミギリーを一撃で仕留めんと迫る。
「カミギリー、影分身!」
対して、カミギリーの姿が消えた。
グライオンの鋏は太い木の枝を容易く断ち切ったが、既にそこにはカミギリーはいない。
だが、それだけではない。
影分身で無数に分身を作り出したはずのカミギリーが、一匹たりとも見当たらないのだ。
「あぁ!? どういう事だ、出て来い!」
「お望みならば出て来てやろう。カミギリー、辻斬り!」
突如、グライオンの頭上の木の上からカミギリーが現れ、四本の腕を振るう。
「それで不意打ちのつもりか? グライオン、炎の牙!」
対するグライオンの反応は早かった。
牙に炎を纏わせ、頭上から襲い来るカミギリーに噛み付き、爆炎を起こす。
しかし、
「隙だらけだ。カミギリー、辻斬り!」
炎の牙を喰らったカミギリー、正確にはカミギリーの影分身の一体は、一瞬で消滅する。
そしてその刹那、グライオンの背後から本物のカミギリーが飛び出し、四本の腕を振るい、グライオンの背中を切り裂いた。
さらにそれだけではない。
グライオンが再び顔を上げると、そこにいるのは素早く動き回る無数のカミギリー。
今までどこに隠れていたのか、夥しい数のカミギリーが森の中を自由自在に飛び回る。
「いい気になんじゃねえぞ! それで勝ったつもりか? グライオン、砂風!」
グライオンが大きく羽を広げ、砂塵を含んだ風を起こす。
風はグライオンを中心に竜巻のように渦巻き、周囲に砂塵と突風を巻き起こす。
例え木の後ろに隠れていようとも、逃れる隙は無い。
しかし、
「ふっ、無駄なことよ」
先ほどまで大量にいたカミギリーは既にそこにはいない。
「それで私のカミギリーを捉えたつもりなら、N・E団2位も随分と甘いな」
「ハッ、何言ってやがる。今の砂風を躱す術はねえ。お前の宣告は潰れたんだよ」
「そういうところが、甘いと言っているのだよ。カミギリー、毒突き!」
刹那。
地面に無数の穴が空き、一斉にカミギリーの群れが飛び出した。
同時に、メジストの口元が歪む。
「ギャヒャヒャ! 釣られやがったな、それくらいは読めてんだよぉ! グライオン、砂風!」
グライオンが翼を広げる。
周囲に風を集め、砂塵を巻き上げる。
「だから言っているであろう」
対して、ミヤビの表情は全く揺るがなかった。
「そういうところが、甘いと言っているのだよ」
グライオンの真下から、本物のカミギリーが飛び出し、毒を帯びた四本の腕を突き刺した。
「ッ、そう来やがったか! だが残念だったな、こいつは毒に対する耐性は強い! グライオン、とどめを刺せ! ハサミギロチン!」
毒突きを喰らったグライオンは怯まなかった。
鋏を断頭台の刃のように大きく伸ばし、カミギリーを両断する。
流石のカミギリーも、この瞬間に必殺の刃から逃れる術はない。
だが。
「カミギリー、辻斬り!」
カミギリーの腕が、グライオンの腕を弾いた。
勢いよく放たれた必殺の刃が、軌道を逸らされ、さらにその勢いを止められず、執行者自身に牙を剥く。
自らの刃に身を切り裂かれたグライオンが、そのまま地面に落ちた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81