二次創作小説(紙ほか)
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- ポケットモンスター 星と旋風の使徒
- 日時: 2017/01/28 12:25
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22078
どうも、初めましての人は初めまして、そうでない人はこんにちは。パーセンターです。
えー、また始まってしまいました。四作目ですね。
今作は前作の完全続編となっております。
参照をクリックすれば、前作に飛びます。
レオの新しい冒険が、始まります。
※注意
・例によって例のごとくノープランです。
・パーセンターは大学生でございます。現在数々の課題に追われて更新頻度が非常に低いですがご了承ください。
・登場するポケモンが色々とややこしいです。詳しくは近々やるオリキャラ募集のときに説明しますが、簡単に言うと『プラチナのシンオウ図鑑に載っているポケモン+ベガでのみ登場するポケモン』となります。
これくらいですね。
内容としては、前作と同様、オリジナルの地方でのゲームのような冒険ものとなります。
それでは、よろしくお願いします。
登場人物
味方side >>25
N・E団side(ネタバレ注意)>>153
用語(ネタバレ注意)>>342
プロローグ >>1
シラハタウン&メガキタウン編
>>6 >>20 >>22
ハスバナシティ編
>>27 >>31 >>32 >>34 >>36
デンエイシティ編
>>39 >>40 >>41 >>42 >>45 >>46 >>50 >>53
アカノハシティ編
>>55 >>57 >>58 >>62 >>63 >>64 >>65 >>68 >>70 >>72 >>74 >>75 >>79 >>80
コウホクシティ編
>>81 >>82 >>83 >>84 >>87 >>88 >>89 >>93 >>94 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>106 >>107 >>108 >>111 >>112 >>115 >>116 >>117 >>118
ツクモシティ&スティラタウン編
>>121 >>122 >>123 >>126 >>127 >>128 >>129 >>130 >>133 >>138 >>145 >>152 >>157 >>158 >>159 >>162 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>171 >>172 >>173 >>175 >>176 >>177
シヌマシティ編
>>178 >>179 >>180 >>185 >>186 >>188 >>189 >>190 >>193 >>194 >>195 >>199 >>200 >>206 >>207 >>210 >>211 >>214 >>215 >>216 >>217 >>218 >>221 >>222 >>223 >>224 >>227 >>229 >>230 >>233
ヨザクラタウン編
>>234 >>235 >>236 >>242 >>243 >>246 >>247 >>248 >>251 >>254 >>255 >>256 >>257 >>258 >>259 >>260 >>261 >>264 >>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>273 >>274 >>275 >>276 >>277 >>280 >>281 >>283 >>284 >>285 >>288 >>289 >>290 >>291 >>294 >>295 >>296 >>297 >>298 >>299 >>300 >>301 >>303 >>304 >>305
テンモンシティ編
>>306 >>309 >>310 >>311 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>322 >>324 >>325 >>326 >>327 >>328 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>340 >>341
四天王&チャンピオン編
>>343 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>355 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>373 >>378 >>379 >>380
N・E団編
>>383 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>390
決戦編
零節 都市
>>391 >>392
一節 碧天
>>393 >>400
二節 緋天
>>394 >>401
三節 蒼天
>>395 >>404
四節 破天
>>396
五節 夜天
>>397
六節 輝天
>>398
七節 聖天
>>399
非公式(ベガ)ポケモン図鑑 >>5
- Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.30 )
- 日時: 2013/02/08 22:58
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: luklZ16E)
>>白黒さん
はい、コリンクの立ち位置は大体そんな感じです。
僕は雷の牙の威力不足に絶望して十万ボルトを覚えさせてましたね。牙よりよっぽど威力が出た覚えがあります。
カンタロウとの口調は、ぁ行がカタカナになるところですね。見比べてみましたが、そういうところだけでも同じだと確かに似ているように見えますね。
一応見た目は好青年です。テンガロンハットにスーツの長身イケメンです。残念なイケメンといったところでしょうか。
確かにしゃべり方だけだとおっさんに見えなくもないですねw
- Re: 第五話 雨 ( No.31 )
- 日時: 2013/08/15 13:32
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Q1X0ZXes)
「それじゃ行くよォ! アメクジ、水の波動!」
まずはツバキが指示を出す。
アメクジは波動状の水の弾を作り上げ、コリンク目掛けて発射する。
雨が降っているために水技は強化されており、この水の波動も、大きさも勢いも通常のものを上回る。
「コリンク、躱して充電だ!」
コリンクは横に飛び退いて水の波動を避けると、体に電気を溜め込み、次の電気技の威力及び特防を上げる。
「今度はこっちからだ! コリンク、スパーク!」
充電で溜め込んだ電気を開放し、コリンクは強力な電撃をその身に纏い、アメクジ目掛けて走る。
「アメクジ、サイケ光線!」
対してアメクジは念動力で作られた光線を放つ。
しかし、強化されたスパークを止めることは出来ず、威力は弱めたものの、アメクジはスパークの直撃を喰らい、吹っ飛ばされる。
「コリンク、次は電磁波!」
吹っ飛ぶアメクジ目掛けて、コリンクは微量の電磁波を放ち、アメクジの体を麻痺させる。
「ウゥーン、麻痺かァ。少々面倒なことになったけど……まあいい、アメクジ、アクアテール!」
麻痺で動きが鈍っているものの、アメクジは動く。
コリンクの元へと一気に跳び、水を纏った尻尾をコリンク目掛けて叩きつける。
「だったらコリンク、スパーク!」
コリンクも電撃をその身に纏い、アメクジ目掛け、地を蹴って跳ぶ。
アメクジとコリンクが激突するが、上から叩きつけているアメクジと下から突き上げているコリンクでは、やはりアメクジに分がある。
加えて、アクアテールは雨で強化されている。少しの間競り合うが、コリンクは押し負け、地面へと叩き落される。
そこに間髪入れずにアメクジの尻尾が飛んでくる。
「回避は無理か……コリンク、受け止めるぞ! 噛み付く!」
この距離では、回避は不可能。だからレオは迎え撃つ指示を出す。
振り下ろされるアメクジの尻尾に、コリンクは思い切り噛み付き、何とかアメクジの動きを止める。
「それで止めたつもりかァ? アメクジ、アクアテールで投げ飛ばせ!」
(! まずッ……!)
予想していなかった反撃に慌てるレオだが、その必要はなかった。
運よく、麻痺が発動し、アメクジは動けなかった。
「危ねえ……コリンク、スパーク!」
その隙を逃さず、コリンクは牙をアメクジの尻尾から離すと電撃を纏って体当たりし、アメクジを吹っ飛ばす。
効果抜群の技が、まともに命中した。かなりのダメージだろう。
「おォっと、運が悪かったなァ。だけど僕のアメクジはこれくらいじゃやられないよォ。アメクジ、水の波動!」
吹っ飛ばされたアメクジだが、何とか体勢を立て直すと、波動を溜め込んだ水の弾を放って反撃する。
「コリンク、躱して充電!」
再びコリンクは横に避け、体に電気を溜め込んでいくが、
「させないよォ! アメクジ、水の波動!」
充電が終わるよりも早く、アメクジは二発目の水の弾を発射する。
コリンクは何とか充電は間に合ったものの、水の波動の直撃を喰らう。
充電で特防が上がっているのに、そのダメージはなかなか大きい。
「くっ、やっぱり雨はきついな……!」
やはり、雨——バトル環境がツバキに味方をしている。
「そのためのアメクジだからねェ。バトルに出た時点で、僕のアメクジは既に十分な仕事をしてくれてるのさァ」
レオの言葉を聞き、ツバキは得意げに笑う。
「だけどタイプでは有利だ、恐れることは無い。コリンク、スパーク!」
コリンクはその身に、充電によって強化された電撃を纏い、突進する。
しかし、
「ちなみにこんな技も持ってるよォ。アメクジ、泥爆弾!」
アメクジは泥の塊を作り上げ、コリンク目掛けて投げつける。
「地面技……ッ! コリンク、避けろ!」
咄嗟にコリンクはスパークを解除し、後ろへ跳びのき、間一髪で泥爆弾を避ける。
流石に地面技を電気技で相殺することは出来ない。充電で強化されたスパークは当てられなかったが、泥爆弾が当たるよりずっとましだ。
(くっそ、地面技を隠し持ってたか……!)
こうなると、うかつに充電も使えない。
充電の間に泥爆弾が放たれれば、まず避けられないからだ。
「ウゥーン、惜しかったなァ。ここぞという時のために、隠しておいたんだけど」
対して惜しさも感じていないような口調で、ツバキはそう告げる。
「アメクジ、攻めるよォ。泥爆弾!」
アメクジは再び泥の塊を作り上げ、コリンク目掛けて投げつける。
「コリンク、躱してスパーク!」
コリンクは跳び上がって泥爆弾を避けると、その身に電撃を纏って突進する。
「泥爆弾!」
「躱しつつ接近だ!」
アメクジは次々と泥の塊を投げつけるが、コリンクは左右に逸れてそれを躱しつつアメクジへと接近。
「だったらアクアテール!」
「コリンク、ジャンプ!」
真ん前に来たコリンク目掛けて、アメクジは横なぎに水を纏った尻尾を振るう。
しかしコリンクはそれを跳び上がって回避し、そこからアメクジに激突。
効果抜群の一撃が、アメクジへとクリーンヒットする。
「ぐうゥ、アメクジ、アクアテール!」
やや苦しげな表情を浮かべ、アメクジに指示を出すツバキ。
だが。
アメクジの体に、鋭い電流——麻痺が走る。
つまり、アメクジは麻痺により、動けなかった。
「貰ったぜ! コリンク、スパーク!」
その隙を、レオが見逃すはずがない。
コリンクは電撃を身に纏い、アメクジ目掛けて突進する。
麻痺でアメクジは動けない。スパークがアメクジへとまともに命中し、アメクジは吹っ飛ばされ、戦闘不能となる。
「アメクジ、よくやってくれたねェ。ゆっくり休んでてよォ」
対して悔しがる様子もなく、ツバキはアメクジをボールに戻し、次のボールを取り出す。
「さあ行くよォ、僕のエース。ララミンゴ、バトルスタンバァイ!」
ツバキのエースポケモンは、ピンク色のフラミンゴのようなポケモン。
首はバネのように使うことができ、嘴は長く鋭い。
ララミンゴ、水鳥ポケモン。水・飛行タイプ。
(なるほど、こいつだな。アスカの草タイプを倒したのは。でも僕のコリンクには関係ない、いや、むしろより有利だ)
レオは小さく笑い、ララミンゴを見据える。
「行っておくけど、タイプ相性だけでこのララミンゴに勝てると思わないことだよォ。仮にもジムリーダーである僕のエースなんだからねェ!」
ツバキの言葉と共に、ララミンゴも力強く鳴く。
- Re: 第六話 穿つ嘴 ( No.32 )
- 日時: 2013/08/15 13:32
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Q1X0ZXes)
「コリンク、スパーク!」
コリンクはその身に電撃を纏い、ララミンゴ目掛けて突っ込むが、
「甘いんだよねェ! ララミンゴ、ドリルライナー!」
ララミンゴは嘴を突出し、回転しながら突っ込み、コリンクを迎え撃つ。
「ッ……こいつも地面技を!」
コリンクとララミンゴが正面から激突するが、ドリルライナーは地面技。
効果抜群の技に打ち勝つことは出来ず、コリンクは押し負け、吹っ飛ばされて戦闘不能となってしまう。
「コリンク、よくやった。休んでてくれ」
レオはコリンクを戻し、次のボールを取り出す。
「さあ、あとはお前が頼りだ。ポッチャマ!」
レオの次のポケモンは、エースのポッチャマ。
「へェ、水タイプかァ。それなら雨のいい影響を受けられるねェ」
だけど、とツバキは続け、
「それでも、僕のララミンゴには勝てないンだよねェ! ララミンゴ、ドリルライナー!」
ララミンゴは翼を広げると、嘴を突出し、回転しながらポッチャマへと突っ込む。
「ポッチャマ、かわしてバブル光線!」
ポッチャマは横に跳んでララミンゴの突進を避けると、大量の泡の光線を勢い良く放つ。
雨が降っているため、泡の威力は増している。
「ララミンゴ、躱して滑空!」
ララミンゴは泡を躱して上空へ飛び上がると、羽を広げて滑るように急降下し、ポッチャマへと体当たりする。
「それくらいなら何ともないぜ。ポッチャマ、乱れ突きだ!」
ポッチャマはすぐさま体勢を取り戻し、ララミンゴに飛びつき、嘴でひたすらララミンゴを突く。
「振り払え! ララミンゴ、熱湯!」
ララミンゴはポッチャマの連撃に耐えつつ、煮えたぎる熱湯をポッチャマに浴びせかける。
雨で威力が上がった熱湯を浴び、ポッチャマは動きを止めてその場に蹲る。
「そこだよォ! ドリルライナー!」
その隙を逃さず、ララミンゴは嘴を突出し、ドリルのように回転しながら突撃、ポッチャマを弾き飛ばす。
「くっ、ポッチャマ、バブル光線!」
ドリルライナーの威力は高いが、致命傷ではない。ポッチャマは起き上がると、勢いよく泡の光線を発射する。
「ララミンゴ、熱湯で相殺!」
対してララミンゴは煮えたぎる熱湯を放ち、泡をまとめて相殺。
さらに、
「ララミンゴ、アクアジェット!」
「ポッチャマ、こっちもアクアジェット!」
ララミンゴが水を纏って突進すると同時、ポッチャマも水を纏って地を蹴り、ララミンゴを迎え撃つ。
水を纏った、お互いの突進がぶつかり合う。
どちらも雨で強化され、威力は互角。
互いに激しくせめぎ合い、やがてお互いに後ろへと退く。
「やるねェ。ララミンゴ、滑空!」
ララミンゴは再び飛び上がると、滑るように急降下し、ポッチャマへと襲い掛かる。
「ポッチャマ、バブル光線で迎撃だ!」
ポッチャマはララミンゴの正面へと立ち、勢いよく泡の光線を放ち、ララミンゴを迎え撃つ。
滑空の突進では泡を破壊することは出来ず、ララミンゴは泡に押し負ける。
「乱れ突きだ!」
体勢を崩したララミンゴの懐へとポッチャマは跳び、嘴でララミンゴの腹部を連続で突く。
「ララミンゴ、耐えるよォ! 熱湯!」
ララミンゴはポッチャマ目掛けて、煮えたぎる熱湯を浴びせかける。
「同じ手を喰うかよ! ポッチャマ、回避だ!」
素早くポッチャマは後ろへと跳び、熱湯を回避する。
「だったらドリルライナー!」
「こっちはアクアジェット!」
ララミンゴは嘴を突出し、ドリルのように勢いよく回転しながら突っ込む。
対してポッチャマも水を体に纏い、ララミンゴを迎え撃つべく突撃する。
だが。
「かかったねェ! ララミンゴ、連続で熱湯!」
ララミンゴは回転を解き、ポッチャマ目掛けて煮えたぎる熱湯を何発も浴びせる。
ポッチャマは今、水を纏っている。
そのポッチャマ全体を覆う水へと、大量の熱湯を浴びせられたらどうなるか。
「やばいっ、ポッチャマ!」
ポッチャマの周りの水が一気に熱湯へと変貌し、ポッチャマに牙を剥く。
ポッチャマは慌ててアクアジェットを解除し、勢いが止まり、その場に落ちてしまう。
「そこだァ! ララミンゴ、ドリルライナー!」
ツバキがその隙を逃すはずがない。
ララミンゴは嘴を突き出すと、高速回転しながら突っ込み、ポッチャマに正面から激突する。
「ポッチャマ!」
ポッチャマの小さい体が宙を舞う。
「よく頑張ったよォ。だけど惜しかったねェ、まだ僕には勝てないようだねェ」
ツバキは笑いながらそう言い、
「決めるよォ! ララミンゴ、アクアジェット!」
ララミンゴは体に水を纏い、ポッチャマへと突っ込む。
ポッチャマはまだ体勢が整っていない。反撃をしようにも万全な威力では放てず、回避は不可能。
ここで出せる技は、一つしかない。
「これしかねえ。ポッチャマ、やるぞ! 我慢だ!」
ポッチャマは体に力を込め、忍耐の体勢を取る。
「おいおい、ポッチャマの体力を考えてるのかァ? それじゃ自殺行為だよォ。ララミンゴ、決めろォ!」
直後、ララミンゴの水を纏った突撃がポッチャマを捕らえる。
しかし、ポッチャマは何とか踏ん張り、吹っ飛ばされることなくその場に踏みとどまる。
「しぶといねェ! ララミンゴ、熱湯!」
その場から、ララミンゴは煮えたぎる熱湯を連続で浴びせかける。
「これで終わりだよォ! ララミンゴ、ドリルライナー!」
ララミンゴは一旦ポッチャマから離れると、すかさず嘴を突出し、回転しながらポッチャマへと突撃する。
(ここしかない!)
対して、レオは迷わなかった。
「今だポッチャマ! 我慢を解き放て!」
ポッチャマの体が、赤く光り出す。
回転しながら向かってくるララミンゴ目掛けて、全身全霊の力で体当たりし、思い切りララミンゴを吹っ飛ばした。
「おォ!? ララミンゴ!」
「とどめだ! ポッチャマ、アクアジェット!」
最後の力を振り絞り、ポッチャマは水を纏い、吹っ飛ぶララミンゴへと突撃する。
ただし、その水の量は通常よりもはるかに多い。
ポッチャマは、体力が残りわずかの時、特性『激流』が発動し、水技の威力を跳ね上げることができる。
ララミンゴに激突し、ララミンゴは再び吹っ飛ばされる。
「……やるじゃんかァ」
ツバキがそう言い放った直後、ララミンゴは地面に落ちる。
目を回しており、完全に戦闘不能だった。
「ウゥーン、負けちゃったなァ。流石はポケモンリーグ三位入賞者だ、ポケモンへの指示も上手いねェ」
「最後はほとんど賭けでしたよ。一つ間違えれば負けてました」
「そこを見極められたのも、君の実力だよォ」
そして、ツバキは箱のようなものを取出し、フタを開ける。
中に置かれていたのは、蓮の葉のような形をした、水色のバッジだ。
「ハスバナジムを突破した証、ミザールバッジだよォ。受け取ってくれたまえ」
「ありがとうございます!」
レオのバッジケースに、最初のバッジがはめ込まれた。
- Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.33 )
- 日時: 2016/08/06 13:18
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: JZXB6IQ1)
- プロフ: 登場人物紹介にサンボイを入れてみます
「僕が超えてみせる!」
レオ(男)15歳
容姿:濃い紫の髪を、一年前とは違い、ツンツンに立たせている。瞳はオレンジで、獅子の描かれた紺色の服を着ている。獅子座生まれだったことが名前の由来。
性格:一年前に比べて、やや落ち着いた感じになったが、持ち前の元気や明るさは健在。正義感が強いが、その正義感によって、危険な場に自ら突っ込んでいってしまうことも。一度決めたことは絶対に諦めない性格。ウチセトポケモンリーグに初登場で三位になるほどの腕があり、新しいポケモンからも強さを上手く引き出せるなど、ポケモントレーナーとして優秀であるようだ。
手持ちポケモン
ポッチャマ→(ポッタイシ)→エンペルト(♂)
特性:激流
技:ハイドロカノン ハイドロポンプ ドリル嘴 ジオインパクト
ホクリクにおいては、レオの初めてのポケモン。
自信家で勇敢な性格をしており、レオの期待や賞賛には胸を張って応える。
近距離戦、遠距離戦をこなすことができ、進化していなくてもレオの手持ちでは一番強い。
聖天将との戦いにおいて、ポッタイシを飛び越し、一気にエンペルトへと進化。
ポッチャマの長所をそのままに、能力はさらに飛躍的に上昇し、攻防共に隙のない強力なエースとなった。
コリンク→ルクシオ→レントラー(♂)
特性:威嚇
技:怒りの炎 馬鹿力 氷の牙 ギガスパーク
ホクリクで、初めてモンスターボールを投げてゲットしたポケモン。
プライドが高く、非常に気が強い。どんな敵がこようと怯まない。
高い攻撃力や充電を生かした近距離戦が得意だが、電磁波による補助も行える。
ユカリとのジム戦終盤で進化。体つきがよりしっかりし、決定力も上がる。
帯電で攻撃を高めた後、強力な技で攻め込む。
ガーネットとの戦いで最終進化。攻撃力にさらに磨きがかかり、強力な電気を操り、攻撃力を高めずとも高威力の物理技を使うことが出来る。
瞳が金色に輝く時、透視能力が発動し、物陰に隠れている敵を見つけることが出来る。
トゲピー→トゲチック→トゲキッス(♀)
特性:天の恵み
技:大文字 波動弾 サイコバーン エアスラッシュ
ソライトから貰った卵から孵ったポケモン。
生まれたばかりにしては相当な実力があり、近距離戦も遠距離戦も行えるが、どちらかというと遠距離戦が得意。
運がよければ指を振るで一発逆転を狙うことが出来る。
カンタロウとの戦いで進化。空を飛べるようになり、強烈な飛行タイプの技が使えるようになった。
頭突きは消えたため、特殊技を主体とした遠距離戦がより得意になった。
シヌマジム再戦前にカンタロウから光の石を貰い、最終進化する。能力が底上げされ、さらに強力な技を使用出来るようになった。
また、体格の変化により、飛行能力もより向上。
体はそれほど大きくはないが、平均的な体重の人なら一人くらいは支えて飛ぶことも出来る。
ヘラクロス(♂)
特性:根性
技:マグナムパンチ メガホーン シャドークロー ストーンエッジ
アカノハシティ近くでゲットしたポケモン。
非常に好戦的で乱暴な性格で、レオの手持ちの中では一番の攻撃力を持つ。
バトルにおいても、その圧倒的なパワーを武器に相手をねじ伏せる戦い方を好む。自慢の硬い角で自分より体格の大きい相手であっても天高く投げ飛ばしてしまうほどの怪力の持ち主。
好物はアカノハ名物の金のハチミツ。
パンプリー→パンプッチ(♀)
特性:シンクロ
技:シャドーボール エナジーボール ハイドロポンプ 放電
ツクモシティ付近で自分から仲間になったポケモン。
まだ進化していないが、その実力はなかなかのもの。
悪巧みで特攻を上げ、特殊技を駆使した戦い方が得意。
レオに怪我を治してもらったことがあるため、よく懐いている。
ママルとのジム戦中盤で進化。特防や特攻が大きく上昇し、浮遊能力を得たため機動力も上がった。技の出が早く、小回りの利く戦い方が得意。
片手には植物の杖を持ち、これを使って攻撃するとより強力な攻撃が出来る。
アブソル→ディザソル(♀)
特性:プレッシャー
技:ぶち壊す サイコカッター 火炎放射 神速
パンプリーと共に自分から仲間になったポケモン。
どんな戦術を使う相手とでも互角以上に戦うことができ、レオの現在の手持ちの中ではナンバー2。
物理、特殊を使い分けられ、さらに攻撃だけでなく身代わりで相手のリズムを狂わせる。
パンプリーとは師弟関係に似たような仲。
ミヤビとのジム戦終盤で進化。身代わりは使えなくなったものの、それを補うほどの攻撃力と素早さを手に入れた。レオの手持ちで一番のスピードを誇り、神速を使えば他の追随を許さないほどの圧倒的なスピードを出せる。
- Re: 第七話 N・E団 ( No.34 )
- 日時: 2013/08/15 13:33
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: Q1X0ZXes)
ツバキに勝利し、ジムを出たレオ。
「次の町に行ってもいいけど、少々遠いな……」
次のジムがある町、デンエイシティは、地図を見た感じ、距離が結構ある。
今から出ても、夜までに着くことは出来ないだろう。
「今日は一日、ハスバナで過ごすか」
とりあえずポケモンセンターに戻り、ポケモンを回復させる。
他に行くところはないかと、レオはハスバナシティのパンフレットを取る。
「お?」
丁度いいところがあった。町のはずれにあるハスバナの大池。
池がたくさんあるこの町の中でも、一際大きな池らしく、ツバキがわざわざその周辺を広場にしたところだ。
その時、アスカがポケモンセンターへと入ってきた。
レオがちょうど顔を上げ、アスカに気付いたと同時に、アスカもレオに気付いたようだ。
「あら、レオ。ジムには挑んだ?」
「勿論。しっかり勝って来たぜ」
レオは自慢げにバッジケースを取り出し、ミザールバッジを見せる。
「うっそー、レオに先を越されちゃったわけ? こうしちゃいられないわ、私ももうちょっとララベリーと特訓して、あの技を……」
どうやら、アスカの草タイプのポケモンというのは、ララベリーというポケモンのようだ。
ララベリーはウチセトにいたポケモンなので、レオはララベリーを知っている。丸っこく、イチゴのようなポケモンで、頭のヘタからは美味しい実がなっているのだ。
「へえ、ララベリーをゲットしたんだ」
「ええ。もうちょっとでこの子、日本晴れをマスター出来るんだけど、なかなか上手くいかなくてね」
日本晴れとは、天気を日差しの強い晴天に変える技。雨に頼った戦法のツバキにはいい対策だろう。
「僕も手伝おうか? バトルなら出来るけど」
「ううん、大丈夫。攻撃技ならともかく、日本晴れをバトルで練習したって仕方がないでしょ?」
アスカの言い分ももっともである。
とりあえず、アスカと一旦別れ、大池に行こうとしたその時だ。
ポケモンセンターに、女の子が駆けこんで来た。見た感じ泣いているらしい。
(何だ?)
その子はジョーイさんのところまで一直線に走っていき、こんなことを言った。
「……わ、私のポケモンが、変な服を着たおじさんたちに取られちゃった……!」
「!?」
思わずそちらを振り返るレオ。
アスカもそれを聞いていたらしく、女の子へと近づいていた。
レオも話に加わるべく、そこへ近づく。
「ねえ、そのポケモンはどこで取られたの?」
ジョーイさんが聞くと、女の子は泣きながらも言葉を絞り出す。
「……お、おっきな池の近くで……」
「……ハスバナの大池ね。分かったわ、ちょっと待っててね。ツバキさんに連絡を——」
電話を取出し、ジムへと連絡を取ろうとするジョーイさん。
その一方で。
「レオ、聞いたわね」
「ああ。はっきりとな」
話の一部始終を聞き、動き出す少年と少女。
「だったら、あんたは今どうしようとしてる?」
「決まってんだろ。ハスバナの大池に向かい、ポケモンを取り返す」
「そうこなくっちゃね」
レオとアスカはポケモンセンターを出ると、走り出す。
ハスバナの大池。
広場のように作られており、中央には一際大きな池がある。
さらにその中央には、普通よりも大きな蓮の花が浮かんでいる。
パンフレット曰く、その花は人工的な技術が加えられ、通常より大きく育てられたようだ。
その池の端っこの方に、見るからにその雰囲気を壊している人影が二つ。
黒ずくめの服を着、口を黒いマスクで多い、フードを被った(目は見えている)二人組の男だ。
傍らには手で持てる程度の大きさの小さな檻があり、中にはモンスターボールが三つほど。
そう。
こいつらは、N・E団の下っ端。
「というか、何でボスは下っ端のポケモンは支給してくれないんですかねえ?」
「しょうがねえだろう。N・E団のボスは、部下への戦力の支給なんていっさいしねえ。『天将』の方々も、自分でゲットしてポケモンを使ってるんだ。新人のお前はよく分からんかもしれんが、ここの組織の最大のルールは『自己責任』ってことだ。その自己責任と引き換えに、俺達はある程度の自由行動が認められているんだぞ」
他の組織と違い、N・E団は下っ端にもある程度の自由行動が認められている。
しかし、そこでの負担は全て自己責任。自由行動でへまをすれば、その罰は大きい。
「だからとりあえず、そろそろここを出るぞ。人影も減ってきた、逃げるなら今のうちだ」
「はい」
檻を持って立ち上がり、この場から逃げようとする二人の下っ端。
しかし、
「見つけたぞ、悪党!」
「その檻の中にあるボールを、返してもらおうかしら」
下っ端にとって、最悪の事態が訪れる。
先ほども言った通り、自由行動でのへまは厳しい罰が下るのだ。
しかも、この下っ端の目の前にいる二人——レオとアスカは、既にボールを取り出している。
「一応言っておくけど、逃げられないぞ。こっちには空を飛べるポケモンだっているんだ」
レオが強い口調で言う。
勿論、実際はレオは空を飛べるポケモンなど持っていない。
しかし、この切羽詰まった状況でそういう事を聞くと、元々焦っている下っ端は、それがハッタリかどうか考える余裕を失ってしまう。
「くそったれが、何でこのタイミングで来るんだよ」
「うう、もう少し早く逃げておけば……」
新人の弱気な発言に、
「怖気づいてんじゃねえ! まだ俺達には助かる道が残されているだろうが。こいつらを倒し、さっさとずらかるぞ!」
「は、はい!」
もう一人の下っ端が叱咤し、新人はアスカを、もう一人はレオを見据え、ボールを取り出す。
「はあ……往生際が悪い奴らだ。悪いけど」
「戦うならそれなりの覚悟を持ってきなさいよ」
レオとアスカもボールを取出し、戦闘態勢に入る。負ける気はしない。
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