二次創作小説(紙ほか)

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ポケットモンスター 星と旋風の使徒
日時: 2017/01/28 12:25
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22078

どうも、初めましての人は初めまして、そうでない人はこんにちは。パーセンターです。
えー、また始まってしまいました。四作目ですね。
今作は前作の完全続編となっております。
参照をクリックすれば、前作に飛びます。
レオの新しい冒険が、始まります。

※注意
・例によって例のごとくノープランです。
・パーセンターは大学生でございます。現在数々の課題に追われて更新頻度が非常に低いですがご了承ください。
・登場するポケモンが色々とややこしいです。詳しくは近々やるオリキャラ募集のときに説明しますが、簡単に言うと『プラチナのシンオウ図鑑に載っているポケモン+ベガでのみ登場するポケモン』となります。

これくらいですね。
内容としては、前作と同様、オリジナルの地方でのゲームのような冒険ものとなります。

それでは、よろしくお願いします。

登場人物
味方side >>25
N・E団side(ネタバレ注意)>>153
用語(ネタバレ注意)>>342

プロローグ >>1

シラハタウン&メガキタウン編
>>6 >>20 >>22
ハスバナシティ編
>>27 >>31 >>32 >>34 >>36
デンエイシティ編
>>39 >>40 >>41 >>42 >>45 >>46 >>50 >>53
アカノハシティ編
>>55 >>57 >>58 >>62 >>63 >>64 >>65 >>68 >>70 >>72 >>74 >>75 >>79 >>80
コウホクシティ編
>>81 >>82 >>83 >>84 >>87 >>88 >>89 >>93 >>94 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>106 >>107 >>108 >>111 >>112 >>115 >>116 >>117 >>118
ツクモシティ&スティラタウン編
>>121 >>122 >>123 >>126 >>127 >>128 >>129 >>130 >>133 >>138 >>145 >>152 >>157 >>158 >>159 >>162 >>163 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>171 >>172 >>173 >>175 >>176 >>177
シヌマシティ編
>>178 >>179 >>180 >>185 >>186 >>188 >>189 >>190 >>193 >>194 >>195 >>199 >>200 >>206 >>207 >>210 >>211 >>214 >>215 >>216 >>217 >>218 >>221 >>222 >>223 >>224 >>227 >>229 >>230 >>233
ヨザクラタウン編
>>234 >>235 >>236 >>242 >>243 >>246 >>247 >>248 >>251 >>254 >>255 >>256 >>257 >>258 >>259 >>260 >>261 >>264 >>266 >>267 >>268 >>269 >>270 >>271 >>272 >>273 >>274 >>275 >>276 >>277 >>280 >>281 >>283 >>284 >>285 >>288 >>289 >>290 >>291 >>294 >>295 >>296 >>297 >>298 >>299 >>300 >>301 >>303 >>304 >>305
テンモンシティ編
>>306 >>309 >>310 >>311 >>312 >>313 >>314 >>315 >>316 >>317 >>318 >>319 >>322 >>324 >>325 >>326 >>327 >>328 >>331 >>332 >>333 >>334 >>335 >>336 >>337 >>340 >>341
四天王&チャンピオン編
>>343 >>344 >>345 >>346 >>347 >>348 >>349 >>350 >>351 >>352 >>355 >>356 >>357 >>358 >>359 >>360 >>363 >>364 >>365 >>366 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>373 >>378 >>379 >>380
N・E団編
>>383 >>384 >>385 >>386 >>387 >>388 >>389 >>390

決戦編
零節 都市
>>391 >>392
一節 碧天
>>393 >>400
二節 緋天
>>394 >>401
三節 蒼天
>>395 >>404
四節 破天
>>396
五節 夜天
>>397
六節 輝天
>>398
七節 聖天
>>399


非公式(ベガ)ポケモン図鑑 >>5

Re: 第九十一話 祝福者 ( No.195 )
日時: 2013/12/02 22:19
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: IvdLyRwl)

「メガヤンマ、虫のさざめき!」
「レントラー、十万ボルト!」
メガヤンマが翅を高速で振動させ、周囲に音波を飛ばす。
レントラーは強烈な電撃を放ち、音波を相殺する。
「エアスラッシュ!」
しかし、続けざまに放たれた空気の刃がその音波を追い越す勢いで飛び、レントラーを切り裂く。
「メガヤンマ、辻斬り!」
レントラーの後ろに一瞬で周り、メガヤンマが横薙ぎに翅を振ってレントラーを切り裂く。
「怒りの炎!」
体勢を崩しつつもしっかりとメガヤンマを見据え、レントラーは憤怒の如く激しく燃え盛る炎を放つ。
メガヤンマは躱そうとするものの回避が遅れ、灼熱の炎に焼かれる。
「今度はこっちからだ! レントラー、十万ボルト!」
体を燃やすメガヤンマに、さらに強い電撃が襲いかかる。
「ッ、メガヤンマ、虫のさざめき!」
体の一部が燃えているが、それでもメガシンカは強烈な音波を放ち、電撃を防ぐ。
「そろそろ体力がもたないかな……メガヤンマ、そろそろ決めに行くよ! サイコキネシス!」
体の炎を消火し、メガヤンマが強い念力を操る。
レントラーの動きを操作し、その動きを止める。
「まずいっ……レントラー、抜け出すぞ!」
「無理無理! メガヤンマ、虫のさざめき!」
もがくレントラーだが、念力を打ち破れず、メガヤンマの放つ強力な音波を喰らい吹っ飛ばされる。
「これで終わり! メガヤンマ、エアスラッシュ!」
メガヤンマが一際力強く羽ばたき、空気の刃を飛ばす。
周りの木々を薙ぎ倒すかのような勢いで飛ぶ刃は、レントラーを確実に捕らえ、その体を切り裂いた。
レントラーが地面に落ちる。目を回し、戦闘不能となって倒れていた。
「レントラー、よく頑張った。休んでてくれ」
レントラーをボールに戻し、遂に最後の一手となったボールを取り出す。
そのボールを掲げ、レオは観客席のカンタロウを見る。
レオの視線に気付き、カンタロウは笑みを浮かべ、親指を突き立てる。
(よっし!)
ママルに向き直り、レオは最後のポケモンを繰り出す。

「頼んだぜ、トゲキッス!」

レオの最後のポケモンは、卵形に近い体型を持つ、白い天使のようなポケモン。
首は再び短くなり、手と羽が一体化し、腹部にはいくつかの小さな赤・青の三角模様がある。
祝福ポケモンのトゲキッス。トゲチックの進化系で、幸せを分け与えるポケモンと言われている。タイプはノーマル・飛行。
「あのトゲチック、進化したんだ? でも進化には珍しい光の石が必要なはずだよ」
「あそこにいるカンタロウが譲ってくれました。だからこの勝負は絶対に負けられないんです」
レオの言葉を、ママルは頷きながら聞く。
「なるほどね。一週間前よりも遥かに強い闘志を感じると思ったけど、そういう訳か」
だけど、とママルは続け、
「そう簡単には勝たせないよ。私だって勝ちたくってジムリーダーやってるんだからね」
「そうでなけりゃ、バトルなんて楽しくありませんよ」
そう言い、改めてレオは相手のメガヤンマを見据える。
「よーし、トゲキッス、お前の力を見せつけてやるぞ! エアスラッシュ!」
レオの言葉に応えるようにトゲキッスは翼を広げると、その翼を羽ばたいて空気の刃を飛ばす。
メガヤンマのものよりは遅いが、しかしそれでも十分なスピードだ。
「メガヤンマ、エアスラッシュ!」
メガヤンマも空気の刃を放ち、お互いの刃は激突、相殺される。
「メガヤンマ、虫のさざめき!」
「トゲキッス、波動弾!」
メガヤンマの放つ強力な音波を、トゲキッスは波動を一点に凝縮した念弾を撃ち出し相殺、さらに、
「エアスラッシュ!」
再び空気の刃を撃ち出す。
対応が遅れ、メガヤンマの体が切り裂かれる。
「サイコバーンだ!」
体勢を崩すメガヤンマに、トゲキッスは念力を爆発させた衝撃波を放つ。
ようやく体勢を整えたメガヤンマまともに命中し、メガヤンマは吹っ飛ばされ、木の幹に激突し、戦闘不能となる。
「メガヤンマ、よく頑張ったね。二体倒せば上等よ」
ママルはメガヤンマを労い、ボールに戻す。
「さあ、最後はエースのストライクですよね。最終的にストライクに勝つことをイメージして特訓して来ましたから、絶対に負けませんよ」
自信を持ってレオは言う。
しかし、
「私の最後のポケモンは、ストライクじゃないよ」
ママルの言葉に、レオは耳を疑う。
「え? それじゃ、エースは」
「説明するより、見せた方が早いね」
そして、ママルの手にしたボールから、最後の一手が繰り出される。

「ファイナルバトル・スタート! ハッサム!」

ママルの最後のポケモンは、全身を赤い鋼のコートで覆ったポケモン。
骨格はストライクとほぼ同じだが、体色が明らかに違う。
両手の鎌は無くなり、その代わりに頑強そうな鋏になっていた。
ハッサム、鋏ポケモン。ストライクの進化系であり、虫・鋼タイプだ。
「ママルさんのエースも、進化してたんですか」
「そういうこと。私だってこの一週間、何もしてなかった訳じゃないんだからね?」
それじゃあ、とママルは続け、
「最後のポケモン同士の戦い、始めようか! ハッサム、バレットパンチ!」
鋏を構え、ハッサムは地を蹴り、跳び上がる。
弾丸の如きスピードで一気にトゲキッスまで迫ると、一瞬のうちに数発の連続パンチを繰り出す。
「トゲキッス、波動弾!」
バレットパンチを耐え、トゲキッスは波動を凝縮した念弾を撃ち出す。
ハッサムは素早く後ろへ下がるが、必中技の波動弾は途中で軌道を変え、確実にハッサムを捕らえる。
「そう言えば必中技だったね……ハッサム、シザークロス!」
地面に着地すると、再びハッサムは跳ぶ。
両腕の鋏を斜め十字形に振るい、トゲキッスを切り裂く。
「トゲキッス、エアスラッシュ!」
対してトゲキッスは羽ばたいて後ろへ下がり、空気の刃を飛ばす。
シザークロスはトゲキッスを捕らえられず、刃を破壊するに留まる。
「サイコバーン!」
そこにトゲキッスは念力を爆発させて衝撃波を撃ち出す。
「ハッサム、ウッドハンマー!」
頑丈な木の幹の如く硬化させた鋏を振り下ろし、ハッサムは衝撃波を相殺し、地面に降りる。
「そのハッサム、飛ぶのは苦手みたいですね」
ハッサムの動きを見ていたレオが言う。
「そうだね。進化して攻撃力や防御力は上がったけど、素早さは落ちちゃったの。翅も小さくなったし」
確かに、バレットパンチのスピードこそ速かったものの、他の動きはストライクの時に比べると遅い。
加えて、攻撃を放った後は必ず地面に降りている。
ストライクの時とは違い、長時間の飛行が出来ないのだろう。
「だから何だって訳じゃない。飛べなくなったらなったで新しい長所も生まれるしね! ハッサム、辻斬り!」
直後、ハッサムが一瞬でトゲキッスとの間合いを詰める。
すれ違いざまに鋏を振り抜き、トゲキッスを切り裂く。
「っ、トゲキッス、エアスラッシュ!」
空中で体勢を崩すが、それでもトゲキッスは空気の刃を放って反撃。
「ハッサム、後ろ! バレットパンチ!」
しかしハッサムは連続パンチで空気の刃を破壊し、
「ウッドハンマー!」
鋏を構え、大きく跳び上がる。
トゲキッスの上空から、木の幹のように硬化させた鋏を振り下ろし、叩きつける。
「トゲキッス、躱してサイコバーン!」
トゲキッスは大きく横へ飛び、ギリギリまで狙いを定めてきたハッサムの一撃を何とか躱す。
ハッサムは勢いそのままに水溜りへと激突、水飛沫が派手に舞い散る。
その隙を突き、トゲキッスが念力を爆発させた衝撃波を放つ。
ハッサムは躱そうと跳ぶが間に合わず、衝撃波を喰らって吹っ飛ばされる。
「ハッサム、バレットパンチ!」
だがハッサムもただではやられない。
すぐに鋏を構え直し、弾丸のように跳び、高速の連続パンチで反撃し、トゲキッスを殴り飛ばす。
「いいね、いいねぇ、この激しいぶつかり合い! レオ、あんたもあんたのポケモンも、この程度でくたばんなよ! もっと思いっ切りガンガン来いっての!」
「勿論ですよ。僕たちは、こんな状況を何度も乗り越えてきたんですからね!」
「そうでなくっちゃねえ! ハッサム、ウッドハンマー!」
ハッサムが大きく跳び上がり、大木の幹の如く硬化させた鋏を上から振り下ろす。
「トゲキッス、波動弾!」
トゲキッスはそれを見据え、波動を一点に凝縮した念弾を撃ち出す。
紅の鋏と白の念弾がぶつかり合い、火花を散らす。

Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.196 )
日時: 2013/12/03 15:53
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)

 明日から期末テストの白黒です。

 ママルとの再戦、二番手のワークロですが、地形を最大限に利用して戦っていますね。個人的には木を吹っ飛ばす攻撃がよかったです。
 しかしここでパンプリーがパンプッチに進化し、きっちり倒しましたね。ちなみに白黒も、パンプジンよりもパンプッチの方が断然好きです。というか、パンプジンって厳選が面倒えあまりいい印象がないんですよね。通信進化ですし。

 続くママルの三番手は、初出のメガヤンマですか。ネーミング的にメガニウムと共に絶対にメガシンカしないだろうポケモンですね。
 ママルの手持ちのナンバー2というだけあって、やはり強敵ですね。特性も加速ではなく色眼鏡であるあたり、攻撃的でママルらしい感じがします。
 そう言えばママルの口振りが、まるでメガヤンマは耐久が高いと言っているように聞こえて調べたのですが、メガヤンマって物理耐久はそこそこあるんですね。もっと紙だと思ってました。
 レントラーはやられてしまいましたが、レオの最後のポケモンはやはりトゲキッスでしたか。フェアリーが追加されて相対的にピジョットが救済されたと聞き、任天堂の差別化の仕方に感心しました。

 それはさておき、流石進化しただけあって、きっちりメガヤンマを倒しましたね。しかしママルのエースもハッサムになっていましたか。まさかレオを迎え撃つためだけに進化させたんじゃないですよね……?
 ハッサムはトゲキッスに対して有効打がなさそうですが、まだ技が一つ公開されていませんし、素早さが犠牲になった分攻撃力と耐久力が上がっているので油断は禁物ですか。
 あれ? でもトゲキッスもまだ三つしか技を使っていないような……なんだか、この未公開の技がジム戦を左右しそうですね。
 トゲキッスもハッサムも好きなポケモンなので、この二体が激しくぶつかり合う様子はかなり面白いです。レオはどのようにこのジム戦を攻略していくのか、楽しみにしています。
 長々と失礼しました。それではこれにて。

Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.197 )
日時: 2013/12/04 21:48
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 9nuUP99I)

>>白黒さん
僕はちょうど今日で高校最後の定期テストが終わりました。

ママルの戦い方は特に地形を利用させるようにしています。
友人のユカリも地形を利用していたので、その当たりも意識してみたり。
パンプリーがここに来て進化です。少し飛びますがトゲチックも進化したので、後はアブソルとポッチャマですね。
パンプジンは嫌いではないんですが、やっぱりパンプッチ派ですね。
特大の厳選めんどいですし。

三番手は僕も大好きなメガヤンマです。もしメガシンカしたらムスカってNN付けます。
確かに色眼鏡の方が攻撃的ですが、加速だと描写しづらいってのもあるんですよね。
特に僕は基本ノープランですから、そういう細かい描写は忘れがちなので……
おっと、流石にトゲキッスは読まれてましたか。まあ確かに隠し方が露骨過ぎたかもしれないですね。
ちなみにこの小説ではトゲキッスはまだノーマル飛行です。
ピジョットは素早さ上がってますしね。ですがどうしても先制ブレバ羽休めや鬼火も出来るファイアローに立場を奪われている模様……

メガヤンマを下し、最後は進化したポケモン同士の戦いですね。
設定としてはこの一週間の間に偶然メタルコートを見つけたって感じですがあまり気にしないでください。
ここからの展開については敢えてノーコメントで。内容とかうっかり書いてしまうと面白味がなくなっちゃいますし。
とりあえず、シヌマジム戦の行方は次回のお楽しみです。

Re: ポケットモンスター 星と旋風の使徒 ( No.198 )
日時: 2013/12/04 21:49
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 57S6xAsa)

「私の素顔、見てみたい?」

キキ(女)21歳
容姿:アニメに出てくる美少女戦士のような白いドレスを着て、顔にはその雰囲気を台無しにするような黒い紙袋を被っている。N・E団としての彼女の素顔は破天隊のメンバーしか見たことがない。
性格:掴み所のない自由で気まぐれな性格。今時の若い女性のような一面もあり、与えられた任務は忠実にこなすが何もない時は私服に素顔で買い物に行くような奴。弟で同じ破天将直属護衛のケケと一緒にいることが多い。

手持ちポケモン

ソルロック
特性:浮遊
技:火炎放射 思念の頭突き ストーンエッジ オーバーヒート

アゲハント(♀)
特性:鱗粉
技:??? ??? ??? ???

ブニャット(♀)
特性:マイペース
技:辻斬り 十万ボルト 切り裂く ギガインパクト









「敵の表情が無けりゃ、思考は読めねえだろ」

ケケ(男)20歳
容姿:手品師のような黒い燕尾服を着ており、左側が白、右側が黒に分かれた仮面を被っている。姉と同じく、N・E団としての彼の素顔は破天隊のメンバーしか見たことがない。
性格:姉よりはしっかりしており、命令にも忠実。やや乱暴で好戦的な一面もあるが、状況判断能力は優れており、引き際は弁えている。姉のキキとだいたい一緒にいる。

使用ポケモン

ルナトーン
特性:浮遊
技:守る ダイヤブラスト 冷凍ビーム ???

ドクケイル(♀)
特性:鱗粉
技:ピッカリ玉 ??? ??? ???

スカタンク(♂)
特性:悪臭
技:不意打ち ヘドロ爆弾 火炎放射 ダークリゾルブ

Re: 第九十二話 赤い弾丸 ( No.199 )
日時: 2013/12/06 20:32
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 0sokIT7I)
プロフ: 今回は短め。

ハッサムのウッドハンマーとトゲキッスの波動弾が激しく競り合う。
しかし、遂に均衡が破れ、ハッサムの鋏が念弾を打ち返す。
「バレットパンチ!」
返された波動弾は地面に激突して消滅し、ハッサムは無数の弾丸のように高速の連続パンチを放つ。
「トゲキッス、エアスラッシュ!」
弾丸の拳を浴びたトゲキッスだが、羽ばたいて空気の刃を撃ち出し、反撃する。
「ハッサム、辻斬り!」
ハッサムは水平に鋏を振るい、空気の刃を破壊すると、
「シザークロス!」
鋏を交差させて跳び出し、その鋏を振り抜いてトゲキッスを切り裂く。
「トゲキッス、サイコバーン!」
対してトゲキッスは念力を溜め込み、爆発させて衝撃波を起こす。
再びせめぎ合いになるが、今度はハッサムが押し負け、衝撃波を喰らう。
「エアスラッシュ!」
その隙を突き、さらにトゲキッスは空気の刃を放ち、ハッサムを切り裂く。
「ハッサム、これくらいで倒れないでよ! ウッドハンマー!」
刃を喰らい、一度は片膝をつくハッサム。
それでもすぐに立ち上がり、羽ばたき、跳び上がり、樹木の力を込めた木の幹のように堅い鋏を、トゲキッスへ叩きつける。
「トゲキッス、サイコバーン!」
対してトゲキッスも念力を溜め込み、それを爆発させて衝撃波を起こす。
お互いにせめぎ合うが、威力は互角で、双方の技が相殺される。
「こうなったら……この手はあんまり使いたくないんだけど、しょうがないね」
ママルの口調が変わる。
上空のトゲキッスを、その翼を見据え、

「ハッサム、辻斬り!」

刹那、ハッサムは一瞬でトゲキッスへ近づき、右の翼を切り裂いた。
「……! まずい、トゲキッス!」
片方の翼をやられ、空を飛ぶためのバランスが崩れる。
右翼の機能を崩され、トゲキッスは何とか空中に留まろうとするのだが、
「もう一度!」
ハッサムの一瞬の斬撃が、左の翼を捕らえる。
バランスを崩した今のトゲキッスが躱せるはずもなく、トゲキッスは平衡感覚を完全に失い、地面に落ちてしまう。
「翼のある飛行ポケモンは、翼をやられれば飛べないよね。あそこのカンタロウが使ってたプテリクスみたいに脚力が強ければ、飛べなくても戦えるけど、トゲキッスに自由に歩き回れるだけの脚力があるとは思えないし」
しかしこれも立派な作戦だ。
相手の動きを封じるという、非常に分かりやすい作戦。
「惜しかったね。だけどこれで私の勝ち。悪いけど、次で決めさせてもらうよ」
ママルの言葉と共に、ハッサムがゆっくりと近寄る。
その歩みはカウントダウン。
ハッサムとトゲキッスとの距離がゼロになった時、そこで勝敗が決まる。
「ハッサム、ウッドハンマー!」
そしてハッサムが地を蹴って跳ぶ。
大木の幹の如き頑強さを得たその鋏が、トゲキッスに狙いを定める。
しかし。
このカウントダウンは、ハッサムの勝利を決めるためのものとは限らない。

「このチャンスを待ってたんだ! トゲキッス、大文字!」

最後の力を振り絞り、トゲキッスは煌々と熱く燃え盛る灼熱の大の字型の巨大な炎を撃ち出す。
「……ッ! まさか、そんな!?」
ママルの驚愕の声が響く。
鋏が振り下ろされる寸前、トゲキッスの放った業火がハッサムを捕らえ、その鋼の体を焼いていく。
ハッサムの唯一にして最大の弱点。それが、炎であった。
「へへっ、こんな事もあろうかと、最後の最後まで隠しておいたんですよ」
勝ち誇った笑みを浮かべるレオ。
炎が消えると、既にハッサムは体を真っ黒に焦がし、戦闘不能となって倒れていた。



「流石だね、レオ。正直、私が思ってた以上に成長してたよ」
ハッサムを戻し、そのボールを持ったまま、ママルはレオへ歩み寄る。
「トゲキッスを追い込んだと思っていたけど、追い込まれていたのは私の方だったみたいだね。それも、知らないうちにさ」
レオを讃えてはいるが、その口調はどこか悔しげだ。
「やったでねェかレオ。正直、大文字さいつ使うかとか、また負けるでねェかとか、冷や冷やしてただ」
いつの間にかレオの後ろにいるカンタロウ。
ママルはカンタロウにも声をかける。
「あーあ、あんたが光の石なんか持ってなかったら、私が勝ってたのに」
「ハハッ、そりゃ悪いことしただな」
ニヤリと笑みを浮かべるカンタロウ。
ママルは視線をレオに戻し、小さい箱からバッジを取り出す。
薄緑を基調とし、透き通った虫の翅を模したような、綺麗なバッジだ。
「シヌマジム突破の証、ナオスバッジだよ。大切にしてよ?」
「はい、ありがとうございます!」
レオのバッジケースに、ホクリク地方六個目のバッジが嵌め込まれた。



「それにスても、よォあの場面まで隠そうと思っただな」
「一度見せると絶対対策してくるだろ? 確実に決めたかったからさ。トゲキッスには申し訳ないけど」
「翼のケアさちゃんとしとけよ。飛行ポケモン、特に鳥ポケモンの翼は命だべさ」
シヌマジムを出て、レオはポケモンセンターでポケモン達を回復させる。
「カンタロウはこの後どこ行くんだ?」
「ヨザクラタウンか、テンモンシティだべ。さッさとバッジさ八個手に入れるだ」
と、その時。
突然、レオのライブキャスターに通信が入る。
「ん、誰だ? はい、もしもし」
『おう、レオか。俺だ、リョーマだ』
通話を掛けてきたのはリョーマだった。
「リョーマさん! 確かN・E団のアジトを調べていたんじゃ……?」
『ああ、そのことは後で話す』
「え? 後で話す?」
レオの疑問をよそに、リョーマは言葉を続ける。
『レオ、お前、今シヌマにいるよな』
「はい、いますけど」
『っし。じゃあ、すぐにシヌマ支部に来な。出来れば誰か強いトレーナーを連れてきて欲しい。誰か呼べるか?』
「それだったら、今ちょうど横にカンタロウがいますけど」
『そうか。じゃあカンタロウも連れてすぐに来い。切るぜ』
一方的に通話が切られた。
「どォした?」
横にいるカンタロウが聞いてくる。
「リョーマさんから、すぐにシヌマ支部に来いってさ。何かあったみたいだな」
そして、二人はポケモンセンターを出、シヌマ支部へと向かう。


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