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ハイキューBL!
日時: 2015/06/13 22:43
名前: くるる (ID: rd7NbV2E)

初めまして。くるると申します。このスレを見て頂きありがとうございます。
最近、ハイキューにはまってしまい、
「月菅やっほい!」と思ったのがキッカケです。
どうでもいいですね。書けるのが、これです。

・月菅
・影月
・月影
・月山
・木赤
・黒大
・菅大
・及影
・及岩
・黒月
・及月

うん...誰も見ないな。お付き合い頂けたら幸いです。それでは宜しくお願い致します。

Re: ハイキューBL! ( No.416 )
日時: 2015/08/06 00:48
名前: 透 (ID: rRbNISg3)

●くるるさん

覚えていますでしょうか、以前スレにいらっしゃって頂いた、透(とおる)と言う者です。
くるるさんの小説、本日までで、全て読ませて頂きました。
それでレスが遅くなってしまい、とても申し訳ないです。
くるるさんの小説は綺麗に纏まっていて、読みやすく、度々手本にさせて頂きました。
勝手に手本にしてしまい申し訳ない。
くるるさんの決めた事ですし、私が口を出す事ではありませんが、こんな素敵なスレが終わってしまうのはとても悲しいです。
これほど素敵なスレなんです。誰も忘れやしませんよ。

くるるさんの最後のハイキュー小説、楽しみにしています。
そして願わくば、今後いつか、くるるさんの小説を読める日を楽しみにしています。
こんなに素晴らしい小説達を生み出してくれてありがとう、そしてお疲れ様です。

長文失礼しました。

っと、大事な事を忘れてました!

私、くるるさんの小説、大好きです!

Re: ハイキューBL! ( No.417 )
日時: 2015/08/10 20:13
名前: くるる (ID: wIAOO7NO)


おいいわ

及川、さようならだ。


そんな置き手紙を残して、君は雨雲と一緒に消えてった。







うざいくらいの日本晴れ。照りつける太陽を睨み付けながら、焦げるようなアスファルトの上を歩いた。
もう二年だよ。ねぇ岩ちゃん。君が居なくなって、二年だ。付き合って、同棲して、幸せで、平穏で、浮き足立つ様な日々を送りあっていたのに。ただ、それだけだったのに。
その手紙を見た瞬間、冷たい何かが胸を刺して、俺は驚くほどちっぽけに「あぁ飽きたのか」なんて呟いた。思えばそうじゃないか。彼はいつも想いを伝えてこようとはしなかったから、少し不安になっていた。だけど、キスした時に照れる君や眠れないと言って俺に縋って来る君が愛しくて、俺も君と同じ気持ちなんだって、そう、思って、





「皮肉なもんだよねぇ」






君がいない生活はさして変わらなかった。いつも通りの朝を迎えて、大学に行って、バレーをして、家に帰って、寝て。
そうそう、変わったことと言えば食事を一人分作る暇が省けた。それと、おはようもおやすみも行ってきますも行ってらっしゃいも言えなくなって、それとそれと、君の笑顔も寝顔も見れなくなって、一人の部屋は随分と、寒い。
変わらない、なんて嘘だ。君がいないと、俺は生きている感覚さえ無い。同じような日々を過ごして、つまらない。
岩ちゃん、ねぇ、お願い。君に会いたいよ。






そう思い続けて、二年だ。遅いような早いような実につまらない人生だと思った。
もちろん探しにも行った。けれど手がかりなんか無くて、彼の母親にも尋ねてみたが、苦しそうな顔で、首を横に振られるだけだった。



「もう、やめたらどうですか」

「.....飛雄ってば、いつの間にそんな事言うようになったのさ」

「嫌なんすよ。死にそうなアンタ見るの」

「悪いけど、岩ちゃん見つけ出すまでは死なないよ。必ず見つける」



大人びた君は涙をいっぱいに溜めて俺の顔を睨みつけた。こんな所はまだまだ子供だなぁ、なんてそんなこと言ったら怒られるのは分かっているけれど。


「あん、たはっ、な、で...!」

「飛雄、お前はいつまでも、俺の『ムカつく後輩』なんだよ。それ以上にはなれない」

「知ってんだよ...ッ、そんな、ことっ...!

けど、俺、も愛して、た、のに、」



ごめん、と酷く小さな声で君に謝り、宥めた。こんなに胸が痛くなって、振ったのは初めてだ。
本当にごめん、飛雄。俺はいつまでも情けなくて、格好悪くて、ムカつく先輩なんだよ。



未だ泣き止まない後輩をどうにか帰らせ、また夜の街へと足を進めた。


「よっ。及川」

「マッキー、松つん...久しぶり...?」

「何その疑問系。松川とたまたまそこで会ったから、それなら及川もいるだろーってなって」

「そっちこそ、無茶だよねぇ...」

「.......岩泉、まだ見つかってないのか」


高校生の頃は制服が似合わない俺らよりずっと大人だった彼は今も変わらない顔で、問いかける。
本当、敵わない。

「ん、まぁね」

「そう、か。俺らも早く見つかってほしいし、無事でいてはほしいけど」

彼は一旦口を閉じで、俺を、見た。叫び出してしまいそうなその笑顔は、何処かの誰かさんみたいで、目が離せなくなった。ああ、この笑顔には、見覚えがあり過ぎて、全く嫌になる。


「及川、もう、諦めたらどうだ」

「っおい、松...何言って」

「マッキー、いいよ。そうだよねぇ、やっぱ」



こんなに探して見つからないなんてもう諦めろと言っている様なものだ。
そんなのとうに知っている。分かっている。だからって、そんな単純に諦めきれない相手なんだよ。


「でもね、無理なんだ。岩ちゃんがいないと俺、ダメみたいで」

「...はぁ。やっぱり、お前は何言っても無駄みたいだな。うん、ごめん。俺らも出来る限りはするから、さっき言った言葉忘れんなよ」

「及川、俺も松も岩泉の事大好きだから。それだけ、忘れないで」




あぁ本当に、彼らには、敵わない。

















ふと、雨が降り出した。
彼らと別れて随分と経つ。そういえば今日は、夜中から急な雨が降ると言っていたような。
とりあえず何処かへ雨宿りでもして、一旦家へ帰ろう。
湿っぽいにおいが、街中を包み込んだ。












雨が降ってから随分と経つ。もう一週間はこんな調子だ。これじゃあ彼を探しに行けない。溜息をついて、大学の講師の話に耳を傾けた。







「ほんと、嫌になっちゃうなぁ。何この雨」





今はもう、返してくれる声の主もいない。






家に戻った俺は、再度溜息をつくと、食べたばかりだと言うのに横になった。






あ、寝そう。







目を覚ますともうすっかり朝だった。慌てて飛び上がるが、まだ時間では無いことに安堵した。そして、何か、おかしい。どうして俺は布団の上で寝ていて、どうして卵焼きのいい匂いがしてくるのだろう。
その答えは容易に想像できた。
立ち上がろうとすると、慌てすぎて転んだ。派手な音と、ぐぇっ、という格好悪い鈍い声が上がる。


いや、そうじゃない。もしかしたら、いや、きっと、彼が、




「おっ、及川。おはよ」

「へ、松つん、マッキー...?」


彼じゃ、なかった。
...いや本当、どこまで期待させてどこまで俺を落とす気だ、神様ってのは。



「そんなガッカリすんなよ」

「してないよ...」

「してるだろ。とりあえず朝食作ってやったから来い」

「はいはい。ってか今日って何かあった?」



まぁね、とニヒルな笑みを浮かべた彼らに首を傾げ、リビングに向かった。




そこに、いたのは、







「おい、かわっ」

「....、いわ、ちゃ」






抱き締められて、キスされて、涙をいっぱいに溜めた彼に、目を離すことができずに。
なんで、なんで、どうして、彼が。


「なん、で?」

「病気、だったんだ、俺。それで、もう、治る見込み無いと思ってたから、わ、別れようと思って、だけど、外国の病院、で治るって...」

「岩泉は、お前に知られたく無かったんだと。だから母親にも隠してて欲しいって頼んだそうだ。まぁ、俺らが見つけたのは偶然だけど」

「っ馬鹿!!」



痩せた肩を掴み、何かを言おうとして、何を言うべきかわからなくて。けれど涙は止めどなく溢れてきて。


「ほんと、大馬鹿!なんで別れる必要があんのさ!ゴリラ!スタミナ馬鹿!」

「お、おい。及川?」

「馬鹿だよ、ほんと...馬鹿っ...」


会えなくて、辛くて、辛くて、毎日叫びたくなる日々を送り続けて二年。
やっと会えた彼にかける言葉は自分でも呆れる。もっと言うことあっただろうに。どうして自分はこんなことしか言えないのか。


「ごめ、おいかわ、ごめ、ん」



対する彼は幾度となく謝りまた俺を抱き締めた。
そして、キス。








雨雲は君を連れてきた。





真夏日、君にもう一度恋した日。







end







透様

ありがとうございます。全て読んで頂いたなんて、本当、ありがとうございます。
何言ったらいいのか分からなくて、こんな言葉しか出てこないけれど。
忘れられないでしょうか。こんな未熟で、どこにでもありそうなスレ、忘れられないでしょうか。
手本にしてくれたなんて、なんて嬉しい言葉でしょうか。いやもう持ってけ((
透様、私のような小説を読んでくださり、そしてレスをくれてありがとうございます。
素敵なお客様です。またいつかお会いしましょう。貴方様の小説、いつも楽しみにしております。



最後のハイキュー小説、こんなものでごめんなさい。ありがとうございました。





Re: ハイキューBL! ( No.418 )
日時: 2015/08/13 23:43
名前: 鑑識 (ID: iNxht3Nk)

くるるさん…
しばらく見ないあいだに、ここをやめてしまったのですね。私がここでやっていけたのはくるるさんのおかげだとつねづね思ってます。ここに来る度、コメントいただく度思ってます。
チンケな言葉しか出てこないのが悔しいです。でも、私の小説を読んで、黒大を好きだと言ってくれたこと、ぼくあかも牛大も、ひとつひとつにコメントをくださったこと、忘れません。きっと私はこれからもちょこちょこちょこっと活動しますので、もしまだ顔を出しているなら、コメントが無くても見守っていただけたら嬉しいです。

これまで本当にありがとうございました。またどこかでお会い出来る日を楽しみにしています。

Re: ハイキューBL! ( No.419 )
日時: 2015/08/14 00:12
名前: くるる (ID: L0JcGsyJ)


鑑識様

あぁ、ありがとうございます。ありがとうございます。本当に。
貴方よりも遅く来て書き始めたくせに貴方よりも早くここをしまってしまう私なんです。臆病で、馬鹿で、愚かで、ごめんなさい。
鑑識様のおかげで色んなCPが好きになれました!本当にありがとうございます!

おりきゃらBLというのを始めさせて頂きました。
いやなかなかに書けないものです。

どうか鑑識様にはこれからも続けてほしいです。正直見る度コメントするのは迷惑ではと思いましたが、良かったです。ありがとうございます。これからも鑑識様の小説を見ていきたいです。
本当にありがとうございました。幸せです。

Re: ハイキューBL! ( No.420 )
日時: 2015/08/28 00:57
名前: ミーナ♪ (ID: faEjOLLx)

くるるさんへ。

ずっと来れなくって、見たかったのに見れなくて、今日見に来たらもう終わってたんだね。
このスレがカキコで初めて見たスレでした。
コメント返してくれて、リクもすぐ書いてくれて、凄く楽しかったです!お疲れ様でした。

僕のTwitterアカウント載せときます。もし良ければ!なんて図々しいかなぁ?ww
またどこかで!

【@yuuhitoyamiyo】


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