二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ちょっとした小話&ネタの詰め込みセット(お知らせあり)
- 日時: 2015/09/04 20:57
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: PyVSA6Ez)
頼斗「ここは俺達の日常やちょっとした小話なんかが見れるぞ!」
レイ「でもキャラや原作崩壊はもちろんの事、好きなキャラが悲惨な目に逢う事もあるから注意してね!」
魔理沙「それと原作ならあり得ないカップリングがあるからな!そこも気を付けてくれ!」
グスルグ「それとリクエスト(○○の昔話が聞きたい!)なんかも受け付けてるが、内容によっては却下される事もあるからな」
フェイト「それでも良い人はどうぞ!」
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- 模擬戦第四バトル(その1) ( No.454 )
- 日時: 2014/12/29 23:24
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: ovGM7bao)
更新が遅れて申し訳なかったですOTL
なので少し多目に更新です
では、シリアスの世界へどうぞ
〜管理室(観戦室)〜
ヤマビコ「あの、グレイディアさん?」
私「ん〜?」
ヤマビコ「フローネンブルクってどんな場所なんですか?」
琴葉姫「あっ、俺も気になってたんですが……どっかで聞いたことがある気がするんですよね……」
私「どんな場所、か……」
……おい、何故そこで黙る;
そんなに喋りたくない場所なのか……?
私「……はっきり言うと、フィールドの難易度がさっきまでと全然違う。その理由は、直接見て知って欲しい」
ツースト「えっ……それって、あいりは大丈夫なのか!?」
私「さあねぇ?でもあの子とKKはそういうのに慣れてるから、結構強いかもね。でも……」
幽香(琴)「……そういうのに慣れてないカノンノと、危機管理が甘いレキには厳しいって訳ね」
私「ご名答。アスナも厳しいかもね……下手したら発狂レベルだし(ボソッ)」
おい、今聞きたくない言葉が聞こえた気がするんだが;
発狂するレベルって、どんだけ危ない場所なんだよ!?
フローネンブルクか……どっかで聞いた場所だな……何処だっけ?
〜バトルフィールド〜
KK「ここは……エントランスか?」
カノンノ(琴)「何か……重い空気が流れてない?;」
がくぽ「少なくとも、真っ当な目的では使われていなかったみたいでござる……気を引き締めて行くべきでござるな」
彼等3人はある屋敷のエントランスに立っていた
立派な造りでかなり地位が高い人達が使っていたのだろう……
だが、この場所に流れる空気の重さが、ここは危険地帯である事を物語っていた
KK「支給されているのは……蘇生薬が4つだけか。随分偏った支給品だな;」
がくぽ「どうして蘇生系統しかないのでござるか;」
???「それを使わざるを得ない状況になるからだろ」
カノンノ(琴)「え?」
???「何があるかは知らんがな……!」
KK「……っち、敵襲だ!構えろ!」
『ヒュン!』
がくぽ「なんのっ!」
KK「甘ぇ!」
カノンノ(琴)「……グレイブ!」
『キキキィン!』
突然大量の針やナイフが、彼等に降り注ぐ!
しかしがくぽは刀で弾き飛ばし、KKは銃で撃ち落とし、カノンノ(琴)は魔法で発生した土を盾にしてやりすごす
がくぽ「……むっ!?『ガッ!』」
KK「がくぽ『パパパァン!!』ぐっ!?」
カノンノ(琴)「皆、一体どうし『獅子戦孔!』きゃっ!?」
やりすごしたと安堵する間もなく、次の攻撃が彼等を襲う!
だがゲストの皆は歴戦の勇士、そう簡単に一撃は入れさせてくれない様だ……
クリス「……やるな」
がくぽ「クリス殿は本当に人でござるか?信じられないパワーでござるよ?;」
クリス「言うな;」
KK「へぇ……アンタはそういうのには一番縁遠いと思ってたんだがな」
シャマル「まあ色々と事情がありまして;」
KK「……そうかい」
カノンノ「う〜ん……上手く隙を突いたつもりだったんだけどなぁ;」
カノンノ(琴)「その手段は前にやらなかった?」
カノンノ「あっ……;」
どうやらゲスト3人に奇襲を仕掛けたのはこの3人らしい
ってかシャマル、地味に銃の使いが上手いな;
ウチのカノンノは違いを明確にする為なのか、髪を解いて赤いジャケット(勿論女性用)を着用してるな
何だか新鮮である
クリス「最初にヒントだけ言っとくとだ……周囲には注意しろ」
がくぽ「はい?;」
クリス「そこから先は自分で考えるんだな、グランドダッシャ−!」
がくぽ「ぬぐっ……初っ端から弱点を狙ってきたでござる;」
シャマル「援護します、パワード!」
クリス「助かる、雷孔砲・衝!」
がくぽ「ぐあっ……!」
KK「隙だらけだ……スナイプショット!」
シャマル「(シールドフォルム……!)っ!『ギィン!』」
KK「成程……かわい子ちゃんだと思って油断するな、って訳か」
カノンノ(琴)「やあっ!」
カノンノ「(大剣同士じゃ決着は付けにくい……なら)ダブルスラッシュ!」
カノンノ(琴)「痛っ!?」
おーおー、初っ端から激しいバトルしてるな;
クリスは銃弾を地面に打ち込んで魔法を発動し、避けたがくぽに雷属性の体術を仕掛ける
補助をしたシャマルに対して攻撃を仕掛けるKKだが、シャマルのデバイズが盾に変形して防がれる
そして大剣では決着は付けづらいと考えたカノンノは、武器を大剣から長剣へと変えて攻撃を仕掛ける
突然の行動に琴葉姫サイドの彼女は反応できず、碌に防御ができず直撃する……まあ、大したダメージではないのだが
KK「……っち、ウチのと同じかと思ってたが……全然違うじゃねーか」
カノンノ(琴)「あっちの私も、私と全然違うんだけど;」
がくぽ「そもそも、クリス殿の世界には魔法は存在しない筈……どうして使って来るのでござるか?;」
カノンノ「えっとね……」
クリス「大体ウチの大馬鹿が原因だ」
シャマル「私は違うけどね;」
ってか、お前等全員原作にない技使ってるじゃねーか;
シャマルのそのデバイズは何だよ、そんな形態無かっただろ;
カノンノに関しては……逃走中で手に入れた剣を使ってるのか
〜管理室(観戦室)〜
りゅーと「……えっ?」
スバル「シャマルって、あんなデバイズだっけ?」
私「ああ……アレはラクーン事件の後、デバイズが変化してたんだ。ちなみにフェイトのも変化してるぞ?」
スマイル「つまり……同じだと思ってたら大怪我するって事だね、ヒヒッ!」
ツースト「だが、それだけならまだ大丈夫なんじゃ……」
アルフ(八)「だけならね。多分、アスナ達がヤバいね……」
レオン(八)「ああ……あっちにはあの2人がいる。それに引き替え、こちらは急ごしらえのチーム。圧倒的に不利だな……」
りゅーと「あー、フェイトとグスルグのタッグか;」
キリト「あの2人が組むとふざけてると思える程強いからな……;」
あの2人はグレイディアサイドでも、トップクラスの連携ができるからなぁ……恋の力はすごいな;
ツースト「そういえば、ダークイリュージョンって何だ?」
律子「それは私も気になってたわ。一体何なのかしら?」
スマイル「(ダークイリュージョン……まさか、ネ)」
私「それはもうすぐ見れると思うぞ?多分」
……一体何が見れるのだろうか?
発狂注意報発令
- 模擬戦第四バトル(その2) ( No.455 )
- 日時: 2014/12/29 23:32
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: ovGM7bao)
〜バトルフィールド〜
シャマル「フィアフルストーム!」
がくぽ「なんのっ、斬鉄剣!」
カノンノ「させないっ……バーンストライク!」
KK「俺に背中を見せるとはな……そこだっ!」
カノンノ(琴)「援護するよ、ライトニング!」
クリス「2人共、後ろからだ!」
シャマル「この程度なら……っと『ギィン!』」
カノンノ「わわっ……危なかった;」
エントランスという狭い空間で、6人はギリギリの戦いを繰り広げていた
ほんの少しのミス——数cmでも読み違えたら致命傷を受ける、そんな戦闘が目の前で繰り広げられていた
だが……彼等は大切な事を忘れている
ここはフローネンブルクという場所であるという事を、だ
大した事に思えないが、今回はその大した事がない要素によって運命が左右されるのだ
KK「(格闘じゃ埒が明かねぇ……少し距離を取るか)がくぽ、前衛を任せる」
がくぽ「承知!」
シャマルを格闘で倒すのは得策ではないと考えたKKは、銃が最も効果を発する距離まで下がる
当然シャマルが追撃を仕掛けようとするが、がくぽの魔法により断念せざるを得なくなる
クリスも銃で狙うが、がくぽが発生させた磁力により弾丸がKKに届かなかったらしく、歯ぎしりをしている
さらにカノンノは琴葉姫サイドの彼女と戦っているので、実質KKはノーマークとなった
KK「(よし……今ならチェックメイトでクリスを倒せるな。なら早速)『ガチャン!』なっ、何だ!?」
がくぽ「KK殿……!?」
カノンノ(琴)「足に鎖が……!」
KK「唯の鎖なら……って、体が動かねぇ……だと!?」
後ろに下がり、愛用のミッシングキャットでクリスを狙おうとしたKK
しかし、突然背後から鎖が飛んできて、彼の足に絡みついてしまった
落ち着いて鎖を解こうとするが、指一本すら全く動かせないのだ
KK「このっ……うおっ!?」
カノンノ(琴)「KKさん!!」
KK「畜生……くそぉぉぉぉぉぉ!!!!『バタン』」
がくぽ「し、閉まった……!?」
なんとか逃げようとする彼をあざ笑うかの様に鎖は……いや、この館は彼を大きな時計の中へと引きずり込んだ
急いで彼が飲み込まれた壁をこじ開けようとする味方2人だが、どういう仕掛けなのか開く気配すらない
カノンノ(琴)「どうしよう……このままじゃ『ゴキッ、グチュッ』……?」
がくぽ「なっ、何の音でござるか!?」
クリス「この音……聞き慣れたくないが、聞き慣れた音……」
シャマル「今回ばかりは自分の運を呪わせて下さいOTL」
カノンノ「……うぷっ『バンッ!』」
KKという貴重な戦力が失われた2人の顔が青くなろうとしたその時、壁の向こうから何かが砕ける嫌な音がした
何かが砕ける音以外にも、やわらかい物をすりつぶしている様な音、何かの悲鳴(何かの正体は分かるが、すくなくともゲスト陣は認めたくない)などが聞こえてくる
そして、大きな柱時計のガラスの部分に飛び散る赤い液体……
何が起こっているのかを察したクリスとシャマルの顔は青くなり、カノンノは口を押えながら部屋を出て行く
そして……
『ポッポー、ポッポー』『ずるっ!』『どしゃっ!』
クリス「……VR空間で良かったな;」
シャマル「現実だったらこんなに綺麗じゃないわよ、絶対;」
がくぽ「現実だったらどうなるなんて考えたくもないでござる;」
……柱時計の目の前に、全身を真っ赤に染めたKKが落ちてきた
既に彼の息はなく、これが現実なら即死だろう(今回も即死だが)
もしこれがVR空間ではなく、現実であったのだとしたら……考えたくもない
歴戦の勇士であるクリスとシャマルは半分呆れた表情になり、がくぽは気分が悪そうだが何とか持ちこたえた
カノンノ(琴)「嫌っ……そんな……うぶっ……!」
……相当効いたらしく、顔が真っ青で今にもお手洗いに走り出しそうである
いや、それ以前にそこまで耐えられるのかこれ……?
〜少女リフレッシュ中〜
カノンノ「ううっ……今日の夢は嫌な夢になりそう;」
シャマル「その時はお泊り会すればいいと思うわ。皆で眠れば怖くない、ってね」
クリス「そのお泊り会で酔った馬鹿2人が段ボール戦車で暴れなければ、なお良かったがな」
KK「いや、それ以前に段ボールが戦車になってる事はいいのか?(がくぽに蘇生薬を使ってもらった)」
クリス「スネークが嬉々として持ってきたから、多分アイツの組織……確かMSFだったか?そこで開発されたんだろ。それ以上はどうでもいい」
うん、段ボールをこよなく愛するスネークなら、段ボール戦車という発想の元が狂ってると思われる物でも喜ぶな
最も……その物体はこれで暴走する馬鹿共(主に作者、ウェスカー、スネーク、スカーレット姉妹、エイリアス)が使うので、追われる(撃たれる)側はたまった物ではない
八雲さんへの依頼の時のウェスカーによる2割の被害は、これで暴走したのが原因である(相方はフラン)
……ってか、暴走する馬鹿共の中に作者が入ってるのはツッコむべきなのか?
ちなみに作者が改良してしまった結果、裸族ホイホイ成分入りの弾丸が使える様になったので、さらに性質が悪くなった事も追記しておく
〜管理室(観戦室)〜
スネーク「段ボール戦車……まさしく完璧な設計だ」
スバル「どこが!?どう考えても無駄でしかないよね!?」
私「何を言う、少なくともおふざけにはもってこいなんだぞ?」
レミリア「フランと一緒に入って遊んでも壊れないから、重宝してるわ(`・ω・´)」
幽香(琴)「当主としてそれでいいの……?」
エイリアス「今それで遊んで良い?」
私「うーん、模擬戦が終わった後にな」
頼斗「やるな。大体グレイが開発した新型砲弾のせいで、裸族が寄って来てトラウマ再発した奴がいるのを忘れてないか?」
アリサ「(ビクッ!?)」
天子「大丈夫よ!?ここに裸族はいないわよ!?」
ツースト「もうやだこの集団OTL」
りゅーと「桜さん所のツースト、これは慣れたら面白いわよ?」
少しの話題で多くのカオスが生まれる、ウチではこれが日常茶飯事だからな;
そういえば、もう片方はどんな戦いをしてるんだろ?
気になるから見てみるか
※段ボール戦車の元ネタはメタルギアです
- 模擬戦第四バトル(その3) ( No.456 )
- 日時: 2014/12/29 23:38
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: ovGM7bao)
〜バトルフィールド(地下水路)〜
フローネンブルク城の地下に張り巡らせられた水路を、透き通った水が流れる
かつては、ここを流れる水が城の人々の喉を潤し、沢山の汚れを洗い流してきたのだろう
しかし今はその面影はなく、誰にも使われる事が無くなった資材が無造作に積み上げられている
その光景を憂うかのように、水は虚しく流れて行く……
——ギィン!
——スガァン!
そんな地下水路に、金属質の物がぶつかり合う音や銃声が響き渡り、空薬莢が水に乗って流れる……
この様な音が響いている理由は考えるまでも無い
あいり「薔薇凛姫!」
アリス「ヒート・ラ・アリア!」
レキ「……そこです」
フェイト「させないっ!」
アスナ「無理は禁物だよ……アクアヒール!」
グスルグ「吹き荒れろ……ヴォルテックヒート!」
アスナ「っと……危ないわね」
理由は単純解明、こいつ等が戦っているからだ
とはいっても……お互い膠着状態になっているが
上のやりとりでも分かると思うが、似たタイプが両陣営に揃っている
アリスとあいりが前衛として攻撃をし、レキとフェイトが狙撃で互いを妨害し、そして残りの2人が前衛の補助や攻撃をする……
つまる所、どちらも決定打が欠けているのである
この状況を進展させるだけの決定打が無い故に、この戦いは泥沼化しているのだ
最も、フェイトとグスルグの2人に制限が掛かっているのも、泥沼化させている原因でもあるのだが……
〜管理室(観戦室)〜
私「見事に泥沼化してるなコレ……」
りゅーと「お互いが似たスタイルだから、余計にそうなるのよね……」
スバル「いやいや、さっきKKが引っ掛かったアレは何!?」
私「あれがダークイリュージョンだ。スマイルとかは聞いたことあるんじゃないか?」
スマイル「う〜ん……確か、大掛かりの罠が多数設置されている場所がある、って話は聞いたことがあるヨ」
チルノ「何ここ、すごく楽しそう!アタイも行きたい行きたい!」
私「やめとけやめとけ。そもそもこの国はもう無いぞ?何しろ天地異変によって国は姿を消してしまって、その後どうなったのかは誰にも分からないそうだ」
エステル「その後どうなったのかが、少し気になりますね……」
アルフ(八)「もしかしたら、虚数空間みたいな場所に落ちたのかもしれないね」
私「有り得るな……っと、あいつ等は何かする気だな」
ツースト「あいりがか!?」
あおい「姉さんが!?」
キリト「お前等な……;」
もうこの2人の目にはあいりしか見えてないのか?
まあ仕方ないのだろうけど……他の奴も見てやれよ;
それにしても、誰がどうやってあの状況を変える気なんだ……?
〜バトルフィールド(地下水道)〜
フェイト「ああもうっ……このままじゃジリ貧じゃないの……」
アリス「そんな事言ってないで、何か打開策を考えなさいよ……私だって長くは戦えないわ」
ライフルのマガジンを交換しながら文句を言うフェイトを、後退したアリスが叱る
現在はグスルグがあいりを相手しているが、アスナに加勢されたのに加えて、グスルグは拳銃2丁と魔法だけという制限がある
それによって、かなり劣勢を強いられている
ちなみにグスルグは上記の制限が、フェイトはデバイズと魔法の使用禁止という制限が掛かっている
これは、自分の所特有の強さを見せようと思った2人が独断で行った事だった
最も、作者はそれに気が付いていた様だが……面白そうだから黙っていたのだろうか?
フェイト「とにかく、何とかしないと……あっ」
アリス「何?ぎっくり腰?」
フェイト「私はまだそんな年じゃないんだけど;」
アリス「じゃあ何よ?」
フェイト「打開策思いついた」
アリス「へぇ……えっ!?」
ライフルからハンドガンに装備変更をしようとしたフェイトだったが、その時に思いついたらしい
というか、ぎっくり腰はないだろ……ぎっくり腰は;
それにしても、一体何をするつもりなのだろうか……?
フェイト「……って訳なんだけど」
アリス「良いんじゃない?でも……はどうするのよ?」
フェイト「大丈夫、既にそれも思いついたから……だからお願い」
アリス「……スイーツ一品ね」
フェイト「お手柔らかにね;」
アリスに自身のライフルを渡したフェイトは、状況を打開する為に走り出す
その姿を横目に見ていたグスルグは、一体彼女は何をするつもりなのかを考えた
——彼女は自分が愛する人だ。故に彼女が何をするのかは何となく分かった
——となると、自分がするべき事はこの2人の足止め……
そこまで一瞬で考えたグスルグは、2人に向けてマガジンにある弾丸を全て撃ち尽くす
警戒していた2人は難なく回避したが、注意をこちらに向けるのが目的なので当たるかどうかはどうでも良かった
レキ「私は一発の弾丸。銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない……」
しかし、走り出したフェイトの頭部に、レキのドラグノフが狙いを定める
彼女の命中率はほぼ100%——つまり、撃たれたら必ず狙った場所に被弾する
狙っている場所は頭故に、当たったら一撃で即死だ
レキ「私は一発の『バキィ!!』!?」
アリス「お生憎様、狙撃だけならここでは上手い方なのよ?ついでにこれも喰らいなさい!」
『ヒュッ……パァン!!』
レキ「!?『スガァン!』っ!!」
あいり「この光は!?」
グスルグ「余所見厳禁だ。はぁっ!」
あいり「ひゃっ!?『バシャッ!』」
アスナ「あいりっ!!」
グスルグ「もう一丁!」
レキが引き金を引こうとした瞬間、フェイトのPSG-Fから飛び出した7.62mm弾がドラグノフのスコープを破壊する!
意識していなかった方向からの攻撃に戸惑ったレキに向けて、アリスは筒状の何かを投げつけて目を庇う
それは地面にぶつかった数瞬後、強烈な閃光と音を発してレキの動きを封じ込み、さらに彼女の右手を弾丸が貫く!
さらに、突然明るくなった事に驚いたあいりを、グスルグは背負い投げの要領で水路に叩きつけ、さらにアスナも水路に叩きつけた
フェイト「これをこうして……後はこうすれば……」
2人が稼いでくれた時間を使い、フェイトは状況を覆す一手を仕掛けていた
そして準備ができたのか、ホルスターからテスタロッサ・ピストルを取り出して握る……
反撃開始……?
- 模擬戦第四バトル(その4) ( No.457 )
- 日時: 2014/12/29 23:44
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: ovGM7bao)
アスナ「げほっ、ごほっ!!」
あいり「油断しましたわ……ですが、次はやられませんわ!」
グスルグ「さて、不意を突いたのはいいんだが……どうする『グスルグ、下がって!』ああ、了解だ!」
アスナ「逃がさな『ビスビスッ!』痛っ……!!」
あいり「アスナさん『ドムッ!!』がっ……はぁ……!!」
立ち上がったゲスト2人を見ながら次の一手を考えていたグスルグに、フェイトが後ろに下がる様に叫んだ
声の主を見て何をするのかを正確に理解したグスルグは、追撃をかけようとするあいりの胸に44口径弾を数発撃ち込み、アスナの足に9mm弾を浴びせてその場に留まらせる
足を撃たれたアスナは思わず足を押さえ、あいりは悲鳴ともつかない声を漏らしながら水の中に倒れ込んだ
味方があるポイントから離れたのを確認したフェイトは、魔力を込めたテスタロッサ・ピストルに着けたナイフを水に入れた
その瞬間——
『バリバリバリィ!!!』
水の中を高圧電流が流れ、そこにいたアスナとあいりが悲鳴なのか絶叫なのか分からない声で叫んだ
そう、フェイトが思いついた策とはこれの事だったのだ
水に電気を流して攻撃する、これなら大ダメージが見込めるだろう
だが本来の水は通電性が悪く、ここの水は本来の水にかなり近かった
これでは電気を流したとしても大したダメージにはならない
そこで考え付いたのが、近くにある資材を使って通電性の高い水にする事だった
幸いここは倉庫としても使われていたらしく、大量の塩と水銀(これは何に使うつもりだったのだろうか?)を見つける事ができた
早速これを水の中に入れ、グスルグを水の外に退避させてから拳銃に付けた電磁ナイフを使って高圧電流を流したのだ
アスナ「ぁ……ぅ……」
あいり「うぐぐっ……やってくれましたわ……」
耐性があったあいりは何とか立ち上がったが、雷属性に弱いアスナは一撃で戦闘不能になってしまったようだ
何とか立ち上がったあいりも相当ダメージを受けたらしく、その足取りはおぼつかない
おまけにレキはスタングレネードによるダメージから回復しておらず、ゲスト陣はかなり不利になってしまった
あいり「(このままだとマズいですわ……何か、何か打開策は!?)」
何か打開する為に使えそうな物を目で探すが、残念ながら使えそうな物はフェイトが破壊してしまった様だ
それでも何かないかと、あいりは攻撃を避けながら必死に探した
——そんなあいりの視線が、ある一点で止まった
それはフェイトですら使えないと思った物だったが、あいりからしてみればこれ程使える物は無かった
あいり「(もう、これ以上は戦えないですが、2人位なら……!)」
グスルグ「もう逃げ場はないぞ」
フェイト「良く頑張ったけど、負ける訳にはいかないの」
そしてとうとう壁際に追い詰められたあいりだったが、ちゃんとある物は回収し、仕掛けの準備も終わった
後は相手が攻撃してくるのを待つだけだった……
そして……その時が来た
フェイト達が放つ銃弾を無視して接近したあいりは、そのまま2人を突き飛ばした
ダメージを蓄積しすぎた体が崩れ落ちる様に倒れようとするが、最後の力を振り絞って刺さっていたレイピアを引き抜き、そのまま力尽きた
フェイト「……何だったんだろ?」
グスルグ「さあな……だが、これで残りはあの子だけだ」
アリス「それじゃ、さっさと倒してあっちの『ザシュッ!』……え?」
フェイトから借りたライフルを構えようとしたアリスの耳に、何かが串刺しになる音が届いた
思わずそちらを振り向くと……
なんと、さっきまで喋っていた仲間2人が回転する針山に刺さっていた
始めは何かの冗談かと思ったが、自身の胸に広がる痛みが現実に引き戻した
レキ「………」
アリス「レキ……」
自分の胸を撃った人物の名前を呼びながら水の中に落ちるアリス
そこまで見たレキは、右手の傷に応急処置を施してからその場を去った
〜管理室(観戦室)〜
私「これは……意外な終わり方だったな」
ツースト「あいりぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
あおい「ねえさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
私「……誰かこの馬鹿2人を黙らせろ(###^ω^)」
頼斗「落ち着け;」
うん、キレたくなるのも分かるわ
レイブン「まさかレキちゃんが決めちゃうとはねぇ……おっさん感激だわ」
ガイ「だが、何故あの2人はあんな所に?」
私「多分、あいりが2人を突き飛ばした際にワイヤーを括り付けたんだ。片方は水路の上にある回転する針山に絡ませてな」
律子「そしてそのまま2人は針山に引きずり込まれて……?」
私「そういう事。でも捨て身だから減点対象なんだよなぁ……ウチは基本、捨て身攻撃は禁止だし」
ツースト「確かに、あんな事はして欲しくないな……誰であれ、だ」
ジル「そういえば……ウチのクリスは何してるのかしら?」
レヴィ「ゴリラの人?」
アルフ(八)「レヴィ、それは本人の目の前では言っちゃ駄目だよ?」
私「ははっ……そんじゃ、もう片方を見てみるか(今のは……まあいいか)」
この馬鹿作者は一体何に気が付いたんだ?
まあ気にしてない所を見る限り、大した事ではなさそうだが……?
トラウマ成分は薄目ですぜ?
- 模擬戦第四バトル(その5) ( No.458 )
- 日時: 2014/12/29 23:49
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: ovGM7bao)
〜バトルフィールド(エントランス)〜
レキが不意を突いてアリスの胸を撃ったその頃、こちらは……
クリス「シャマル、リロードがしたいから盾を頼む!」
シャマル「またですか……やります、やりますとも」
カノンノ「何だか投げやりなんだけど……大丈夫なの;」
クリス「文句は向こうに言ってくれ……よし、行くぞ!」
KK「ああクソッタレが!!」
がくぽ「イライラしすぎでござるよ……」
カノンノ(琴)「動かないで……ヒール!」
KK「悪いな。にしてもだ……このままだとジリ貧だな……」
現在、グレイディアサイドとゲストサイドによる激しい銃撃戦(一部魔法)が繰り広げられている
始めはゲストチームの方が機動力が高かったので有利だったが、鉄壁レベルの防御力を持つシャマルが守りに入ってからは、ゲストチームの消耗は大きくなった
その結果、ゲストチーム3人は防戦一方にならざるを得ず、回復が使えるカノンノの魔力も底を尽きかけていた
KK「……カノンノ、後どの位の魔力が残ってる?」
カノンノ(琴)「う〜ん……最上級水魔法1回分しか残って無い、かな。それを使ったら魔法は使えなくなるけど、剣は使えると思う」
KK「そうか。がくぽはどうだ?」
がくぽ「拙者はザンテツケンを一度だけ放てるでござる。何か策が?」
KK「……そんだけできれば上出来だ。それで、一か八かの策が1つだけあるが……乗るか?」
がくぽ「……聞かせて貰えぬか?」
KKは手早く策について説明すると、2人は驚きと怪訝が混じった表情になった
カノンノ(琴)「確かに、うまく行けば倒せると思うけど……」
がくぽ「それだとKK殿の負担が大きすぎますぞ……!?」
KK「俺だってタダでやられる気はねぇ。でもな、お前達とならうまく行く気がする……それだけだ」
がくぽ「……承知した」
カノンノ(琴)「なら、私は魔法の詠唱に入るから……合図をお願いします」
KK「ああ……行くぜ!!」
なんというか……成功率が低いのに乗るなんて、相当なお人好しだな
でもまあ、無境館なんてお人好しのバーゲンセールみたいな場所だからなぁ……別に珍しくもないな
KK「うおぉぉぉぉ!!」
がくぽ「拙者も続くでござるよ!」
クリス「あいつ等突撃してきたぞ!?」
カノンノ「どうするの!?」
シャマル「私ががくぽさんを狙います。クリスさんはKKさんを!」
クリス「言われなくてもやるさ」
肝心の作戦って……まさか、これの事なのか?
なんというか……すごく原始的だなオイ;
だがこの状況でのコレは有効だったらしく、相手のペースを崩して、カノンノ(琴)から注意を逸らす事はできた様だ
しかしクリス達も馬鹿ではない
まずは突撃してくる2人を確実に倒してから、カノンノ(琴)を倒す算段らしく、がくぽとKKの額に狙いを定めて、引き金を引いた
クリス「……当てる!」
シャマル「そこですっ!」
がくぽ「(見える……弾丸が見えるでござる。これなら……!)」
KK「(今朝の訓練の時にグレイディアさんがやったあの技……俺にできない筈がねぇ!)」
『キィン!』『ズガァン!』『バキャッ!』
クリス「今の技は!?」
カノンノ「弾……斬っちゃった……?!」
シャマル「今の技は『銃弾斬り』と『銃弾撃ち』……!?」
クリス「ご丁寧に俺のライフルに弾を返してきたな……そのせいで、このライフルは役に立たん」
弾が当たると思った瞬間、がくぽは銃弾をを真っ二つにし、KKは自分が放った銃弾で相手の銃弾を撃ち返した
撃ち返された銃弾はそのままクリスの方へと飛んで行き、彼のレイジングストームを破壊した
がくぽがやったのは『銃弾斬り』で、KKがやったのは『銃弾撃ち』と呼ばれる技だ
どちらもキンジ(金三)が使う技であり、難易度は割と高めだ
……最も、ウチに所属する一部の連中は使えるけど
銃口がラッパの様になったレイジングストームを捨てながら、クリスはサムライエッジを取り出して再び狙いを定め、シャマルもそれに倣った
……が、その選択が致命的なミスである事をすぐに思い知った
KK「今だ、撃て!」
カノンノ(琴)「インブレイス……エンド!」
クリス「!?」
シャマル「しまっ……!!」
カノンノ「あっ……」
不意を突く形で決まったものの、琴葉姫サイドのカノンノによる水属性魔法がクリスとシャマルの背後で炸裂する
どうやらこちらのカノンノに直撃したらしく、悲鳴すら聞こえない
さらに氷の棺が落ちてきた衝撃で、クリス達も体制を崩してしまう
シャマル「体制が……『喰らうでござる!真・ザンテツケン!!』ごめん……なさい……」
クリス「シャマル、くそっ『よそ見してる余裕があるのか?チェックメイト』ぐっ……!」
衝撃で体制を崩した2人に、突撃した2人が強烈な一撃を決める!
がくぽに斬られたシャマルの周囲を桜吹雪が舞い、一撃で即死させた事が分かる
そちらに気を取られたクリスには、KKによる急所攻撃が決まり、膝をつく
がくぽ「後は……頼んだでござる……がはっ……!」
KK「ああ、後は任せて『ぬあぁぁぁっ!!』がっ……!?」
限界以上の力を使ったからか、がくぽはその場に崩れ落ちる様に倒れる
がくぽの言葉を聞いたKKはクリスにトドメを刺そうとするが、クリスが最後の力を振り絞って出した一撃で宙を舞った
さらに運が悪い事に、落下地点には燭台があり……それはKKの体を容赦なく貫いた
KK「ぐあっ!?」
カノンノ(琴)「KKさん……!」
KKから燭台を引き抜いたカノンノは、まだ戦闘不能になっていない事に安堵した
蘇生薬は先の消耗戦で使い切った為に、これ以上倒されたら残りの3人の相手ができなくなるからだ
……最も、そちらも決着はついているのだが
次で決着なのです
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