二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時: 2016/01/11 01:36
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記:形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.996 )
- 日時: 2015/12/25 18:01
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s1MJ3Tu0)
この日記を次に見るのは生きて居られた時だけです。
だから、ここに何を書くべきかはもう分かっています。
お疲れ様、よく生き残れたね。私。
怖かったでしょ? どんな感じかな?
この日記を読みながらベッドで休んでいるのかな?
忙しくなっちゃってこの日記の事も覚えて無いかな?
敵は強かったよね、でも何処かで活躍出来たかな?
こんなに不安がっているのが馬鹿みたいでしょ?
もしタイムスリップ出来たら、過去の自分を叱ってあげて。
今の私は本当におかしいんです。怖くて怖くてたまらない。
他の人達と話すと元気が湧いて何でも楽しめたのに、
いつからか本当にダメなんです、気付いたらネガティブになってる。
今はそういう事言う時間じゃないよね。
未来の勝利を掴んだ自分、笑ってあげてください。
未熟だなぁと懐かしく思ってやってください。
この日記を書いている時よりも数倍大人になってますよね。
だからどうかお願いします、元気で居て下さい。
嫌だ。時間が経つのが怖い。
曹長隊が近づいて来る。私には勇気が無いんです。
怖いです。死にたくない。ずっとこうして居たい。
戦いたくない。死んだら私はどうなるの? 嫌だ、考えたくない。
お願いです。一生のお願いです。誰かこの日記を見つけて下さい。
そして助けてください。甘やかしてください。
近い日に死者が出ます。それが私かも知れない。嫌だ、怖い。
足を引っ張って死ぬとか、頼られないまま死ぬとか、
戦って死ぬのだけは嫌なんです、神様助けてください。
私を殺さないでください。
何日か経てば、すっかり元気になるはずです。
そうすれば、この手紙を見てすごく恥ずかしくなるんだろうな。
執筆の黒は私が時間を掛けないと消せないから、
皆がたくさん遊びに来るようなこの部屋で、日記の置き場に困るだろうな。
ねーちんにもからかわれて、ちょっとした言い合いになるんだろうな。
私一人で頑張ってビリビリに破いて、読めなくして、どこかに捨てるんだろう。
そういえば、皆でご飯を食べてる場所には暖炉があったと思う。
ねーちんや不知火さんは近寄りたがらない、暖かい暖炉があるんだ。
だから私はそこに破いた日記を全部くべて、それで暖まる。
暖まるだけじゃ勿体ないかな、ケフィさんにお菓子を作ってもらおう。
そして皆でお菓子を食べていっぱい楽しい話をするんだ。
バハムートさんが他の人の分も食べちゃって、それで叱られてフミキさんに撃たれて。
ケフィさんは何故だか私の悩みに気付いて、ビックリさせてくれるんだ。
でも言いふらさずに、日記の燃え残りも能力で処理してくれるんだろうな。
ケフィさんだったら、私の恥ずかしい記録を何に変えるだろう?
kskさんがイカサマに失敗してボロボロになったトランプとか、
フミキさんの銃とか、タートさんが欲しがってた武器の図鑑とか。
それを見る度に日記の事を思い出して、皆に不思議な目で見られるんだろうな。
どうせ悲しい事や、想像をいっぱい書いた後なんだから、
もっと正直に書いていいよね? そしたらもっと恥ずかしくなれるかも。
皆が大好きです、仲良くなれて嬉しい。
最初はkskさんや五月雨さんが怖かったし、話題も合わなかった。
でも、皆が優しいからここまで頑張ってこれたんです。
死ぬのは怖い。だからこそ死んでなんかやらない。
役立たずのまま死なない。生きて見せる。
だから頑張って、私。
怖くなんか無いです。
嘘です。怖いです。
でも、怖がりでも頑張れるって証明したい。
日記はしばらく開きません。うんと恥ずかしくなるために。
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純粋な黒で書かれたその日記。
引き出しの奥にある、正直な叫びの日記。
黒色は剥がれるように薄くなり、後には何も残りませんでした。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.997 )
- 日時: 2015/12/25 20:13
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s1MJ3Tu0)
キャスファーへの被害は予想以上に甚大なものとなった。
死者の数は二桁に登り、損害額は計り知れない。
警察や軍隊も、鎮静化を遅らせた責任を問われた。
合計にして三時間程度の、しかも大人数同士でも無い争いだった。
だが街への、そしてksk達への被害は大きすぎた。
祐、美華、悠咼の死体は回収された。
損害額請求のために三人の身元をFUMIキングダムが調査したのだが、
キンセツの祐の家は既に両親が行方不明になっており、
戸籍によると兄が住んでいたそうだが、昨年病死したそうだ。
美華の家元が由緒ある鉱石業の家系だったので調査員は驚いたが、
執事や使用人の派閥争いが続いており、外部からの調査は難航した。
しかし、鉱石業で輝いた明珠の血は今回の騒動ですべて絶えたらしい。
跡取りが決まっていない状態での相続争いなのだから、
これからも明珠家の執事達は醜い争いを続けていくだろう。
悠咼聖忌だが、身元が不明の人間だった。
指紋や血液、家柄やDNAなどの観点から徹底的に特定を行ったが、
最終的には『悠咼』という性もこの世に存在していなかった。
更に不可解なのは、仲間達の死体だった。
truthの死体は無事に発見されたのだが、他の仲間達には問題があった。
ケフィも白もたまも、死体を残さずしてこの世から消えたのだ。
ksk達は自分達の休養すら投げ打って捜索に当たったが、
どれだけ探しても死ぬまでの痕跡しか見当たらず、
結局時間は残酷にも流れてしまった。
騒動から三日後、キャスファーの郊外に墓が四つ。
フミキの計らいで、騒動の犠牲者とは別の区域に建てられた。
生存者全員が一昨日の朝ぐらいまで気絶していた。
kskは、目が覚めた一昨日からその墓の前に座って煙草を吹かしていた。
騒動解決からこの日までの二日と半日。
フミキは仲間の死という悲しみと戦いつつも自社に指示を飛ばした。
よって二日間、フミキは墓参りにすら行けていなかったのだ。
kskはフミキととある連絡を取り、墓の前で待っていたのだ。
昨日の間にフミキ以外の全員が来た事を、kskは記憶していた。
タートはずっと泣いていた。人目を気にする泣き方では無かった。
kskは墓を涙で濡らすタートを後ろから長い間見ていた。
ケフィとはよく剣の修行をしたらしく、タートはケフィを尊敬していた。
携帯の履歴などからケフィと祐の関係性が明らかになり、
希薄ではあるが、タートはケフィが負けた理由が少しだけ分かったと言っていた。
おそらく、決別をしつつも何処かに迷いがあったからだ。
騎士道に迷いを感じるタートの前で必死に先駆者を演じながらも、
当の本人は『迷い』のために死んでいった。
タートはkskとそんな話をして、その日は日没までホテルに戻らなかった。
タートの次にαが来た事も、kskの記憶に新しい。
結局kskの前で涙を見せる事は無かったが、墓前に来た時から目は腫れていた。
kskの知らないtruthの一面を、αは懇切丁寧に語った。
よく、αはtruthが死んでしまうのを夢に見るのだ と言った。
急に現実にされると、何がなんだか分からないな とも。
抱えている喪失感は誰よりも大きそうであった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.998 )
- 日時: 2015/12/25 20:20
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s1MJ3Tu0)
五月雨は最後に来た。
バハムートは発現していたが恐ろしい程に喋らず、
kskは、五月雨の表情も相まって、煙草を吸うぐらいしか出来なかった。
「……なんで、死んじゃうのかな」
五月雨が短く呟いて、それから座ってうずくまった。
喋れば泣いてしまいそうだったのを、無理矢理堰を切ったらしい。
バハムートも墓の前でしゃがみ込んで背中を小刻みに揺らすので、
kskは以前にも増してすっかり言葉に詰まってしまった。
そのまま軽く十分ぐらいだろうか、五月雨はずっと座って泣いていた。
更に時間が経った所で、バハムートはまだまだ泣き止みそうに無いが、
五月雨の方は大分落ち着いたようで、話を切り出してきた。
「俺さ、スラム育ちだけど友達が死ぬって事は無かったんだ」
「……俺も、軍人だけどこんな気持ちは初めてだ」
「みんな無敵だと思ってたんだけどな……
想像出来ねぇし、未だにこんなんは違うってずっとさ……」
「辛い事かも知んねぇけど、まだ敵は居るんだ。
寧ろ狙い時だ とかとも思ってるかもな……大丈夫か?」
「ここで死ぬのは、四人の魂を侮蔑するに等しい。
ぜってぇ死んでなんかやらねぇ……じゃあ、もうすぐ夕食だ。
ホテルで待ってるからな、バハムート……行くぞ」
バハムートは終始無言で五月雨の中に入り込んで行った。
五月雨が地平線に消えた後、kskはようやく立ち上がった。
今日の間は、一瞬もkskは泣いていなかった。
kskには目的があったからだ。その前に感情を露わにする事は無かった。
そしてそれから更に一日後の、騒動解決から三日後、
kskは墓前にフミキを呼んだのだった。
繋がった。
仲間達の死から三日経った今、フミキとkskは出会った。
墓の前で座って煙草を吸うkskは、歩いて来るフミキを見つけた。
フミキが自然な流れでkskの隣に座るまで、kskは喋らなかった。
フミキはまず墓に向けて深々と頭を下げ、
その後に花屋で買ったであろう即席チックな花束を手向けた。
「……ごめんな、待たせちまって」
「良いって、忙しいんだろ? 俺は暇だしよ」
「…………惜しい奴等を失ったな」
「質問だフミキ」
kskはフミキの言葉を半分踏み倒すように、叫ぶように言った。
フミキはkskが予想していた程のリアクションを見せはしなかった。
いつの間にか取り出した煙草から煙が登る。
「たった一つの簡単な質問だ、答えてくれるよな?」
「……保証しかねる と言ったら?」
「沈黙せざるを得ないような事を俺が質問するとでも?」
「そうじゃないな」
「答えられない質問がある事には変わりが無いんだろ?」
「……分かったよ、なんでも聞け。
俺とお前の仲なんだ、なんでも正直に答えてやる」
kskは一際大きく、深い呼吸をして煙を追い出した。
フミキもそれを真似して、墓前に煙が立ち込めた。
そして、kskは口を開いた。
「お前、どうやって俺を生き返らせた?」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.1000 )
- 日時: 2016/01/10 06:45
- 名前: 名無 (ID: 59tDAuIV)
酩酊さん
2015年度 冬の小説大会
【二次小説部門】
《銀賞》
おめでとうございます
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.1001 )
- 日時: 2016/01/10 17:30
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
これにて、
〜 Chapter2 Mixture-brave 〜
は終了となります。
しばらく小説の方はお休みになりますが、
出来るだけ早くChapter3を投稿出来るように頑張ります。
新しいスレッドを立て次第こちらでもお知らせしますので。
書いてて楽しかったです。
読者さんも楽しめて貰えてれば幸いです。
それでは!
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