二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時: 2016/01/11 01:36
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記:形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.40 )
- 日時: 2015/02/11 18:58
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: OI3XxW7f)
それからどれ程の時間が流れただろうか。
kskはそれを知らなかった。
目を覚ましたkskは己の無力を嘆き、時計も見ぬままホテルを飛び出した。
道行く人を押しのけ、kskは宛も無くただただ走った。
気付けば白黒のコントラストが虚しく美しいアスファルトの地面は無く、
強く踏み込めば沈んでしまいそうな、柔らかな土の道が足元に広がっていた。
そこは森林であった。
雨でも降ったのであろうか、樹木の香りは飛ばされ、
代わりに湿った土の匂いがした。
kskの足が地面に着く度、しゃっ、という落ち葉の擦れる音がする。
季節のせいか蝉の鳴き声がしないので、その音だけがひたすら森に木霊する。
kskが俯けていた顔を上げると、目の前には湖が広がっていた。
「喉が…渇いたな……」
kskは自分がしばらく何も口にしていなかったことを思い出し、呟いた。
湖まで歩き、両手で水をすくい上げ、飲み干す。
精神が落ち着くと、今度は自分の身体に溜まった疲労に気付く。
kskはそこに座り、休憩することにした。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.41 )
- 日時: 2015/02/11 19:00
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: OI3XxW7f)
しばらく休んでいると、後ろから落ち葉の擦れる音がした。
『振り向くな』
kskが振り向くより先に声が放たれた。
不思議とその声に敵意が感じられなかったので、kskは動作を止めた。
「…お前は誰だ」
「…お前はkskだろう」
相手は質問に答えなかった。
相手がkskを知っている という情報のみが返ってくる。
「…また精霊使いか?」
「大戦の時、お前と同じ軍に居たものだ」
今度は質問に答えた。
しゃっ、という音が鳴る。相手がこちらに一歩踏み出したのだ。
「俺はお前を知らない」
「でも俺はお前を知っている」
男はもう一歩踏み出した。
「何の用だ」
kskは無愛想に聞く。
浮かない顔をしていたから と相手は答える。
「知ってる奴に相談してみたらどうだ」と相手は続ける。
「俺はお前を知らない」
「俺はお前を知っている」
キリが無い とkskは思いつつ、質問を投げる。
「何故俺が浮かない顔をしてるのを知っている」
「湖に顔が反射しているから」
相手の答えにハッとして、kskは湖の反射で相手の姿を探る。
が、季節外れの外套を身にまとっていて、よく分からなかった。
kskは観念して、昨日の事を話すことにした。
怪しいが、不思議と悪いヤツでは無い気がしたから、
それに、自分の事を知っているようだったからだ。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.42 )
- 日時: 2015/02/11 21:23
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: OI3XxW7f)
「…ふーん」
興味が無い というような感じで相手は言った。
「……もう良いだろ、帰ってくれ」
「ここはお前の場所じゃない。そしてそれは『相談』じゃない。
…それで?
お前にもその『能力』とやらがあるんだろ? どんなものだ?」
相手の質問にkskは一拍置いて返す。
「ビームが出せる」
返ってきたのは「ふーん…」という返事だけだった。
ノリの悪さに少なからずショックを受けたが、悟られないように続けた。
「…何も出来なかった、何も守れなかった。……俺が弱いからだ」
「……弱い、か……」
相手は能天気そうでいて、だがどこかしら鋭いようでもあった。
「……『強さ』って、なんなんだろうな」
相手が一体何を言いたいのか、kskは理解出来ずにいた。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.43 )
- 日時: 2015/02/12 18:04
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: OI3XxW7f)
「人の上に立つ事なのか、頭脳明晰な事なのか、腕っ節が自慢な事なのか。
そう聞かれたら十中八九が『No』と答えるだろう。
そして「『強さ』とはもっとメンタル的な物だ」と言うだろう。
…しかし、Noといいつつも内心ではそれを否定出来ていない。
俺も少なからずそう思う部分がある」
「……『少なからず』、って事は、他にもお前の考えがあるんだろ?」
相手はしばらく黙っていたが、再び喋り始めた。
「俺の思う『強さ』とは、『力』を『何か』の為に使う事……
…だと思っている。善悪は置いておいて だ」
kskは何も言わなかった。否、言えなかった。
「…kskお前はさっき、『何も出来なかった』『何も守れなかった』、そう言ったな?
裏を返せば、『何かをしたかった』『何かを守りたかった』……違うか?」
kskは何も言わず、ただ湖を見ていた。
kskが水をすくったために揺れていた水面は、もうすっかり静まっている。
まるで、今のkskの心の様である。
「そう思っているのなら……ksk、君はまだ強くなれる」
相手が背を向けて歩き出したのを音で察知する。
「……礼は言わない。俺はお前を知らないから」
「俺はお前を知っている」
またしばらくの沈黙のあと、相手は
「お前のコードネーム…『ksk』の意味、忘れるなよ」
それを聞いたkskはハッとして振り返った。
が、すでに相手の姿はそこに無かった。
「……俺、お前の事、少し知っていたかも知れない」
kskは森を後にした。
湖は静かに雲を映し続けていた。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.44 )
- 日時: 2015/03/08 22:09
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ObLAiJYQ)
kskは来た道を引き返していた。
現状は変わらない。だがkskの心は行きとは見違えていた。
kskはホテルに到着した。行きは壊された壁から森へとひた走ったが、
壁はものの見事に修復されていた。ケフィの仕業だろうか。
素直に入口から入り自分の部屋に戻ると、見慣れた人影が二つ。
「ksk……」
フミキが気付き、声を掛けようとするが、
言葉が見つからないといった感じだ。
「分かってる分かってる。
一週間で鍛え抜いてアイツぶっ飛ばす。
それだけだろ?」
「自分の答えが見つかったみたいだね」
ケフィは重苦しい何かが取れたように微笑し、続けた。
「一週間、ホテルでのんびりしてちゃいけないね。
一旦この都市から離れて、東に行ったところにある岩場に行ってみないかい?
早い話が『野宿』だよ。
僕の勘でもフミキの勘でも、君の能力はまだ伸び代があるからね」
「「俺も同じことを考えていた」」
kskとフミキの言葉が被る。一致団結に間違いは無いようだった。
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