二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.230 )
日時: 2015/04/19 19:32
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: J69v0mbP)

「よう、お前か」

フミキが手を振ったのは情報を提供したやまおとこであった。

「『よう、お前か』じゃないだよ!!
おまんら、もう山に出発しているなんて信じらんねえ!
悪いことは言わねぇだ、もっと入念に準備するだ!!」

「俺たちには時間が残されて居ないんでな。
我が会社の調査員達の報告によるとな、あと一週間で山に嵐が来るらしいんだ。
あと一日のんびりしてたらどうなる? 『一週間』が『6日』になるんだよ」

「……わからねぇだ!! その嵐が去るのを待つべきだあよ!! 最悪死ぬことになるだあよ!!
大戦中に病気で死んでいった婆ちゃんは『急ぐ者は死ぬ』と言い残しただ!
おいらの父ちゃんも山が危険なのに『経験が勝る』だの言って、
結局おらのもとに帰ってくることは無かっただよ!!」

それに答え出たのはトムだった。

「嵐が来る前にパパッと用事済ませて帰るからよ。
もし嵐が想定外に早く来てもなんとかするさ。
『急ぐ者は死ぬ』か……確かに俺たちは急いで世界救って急いで死んだよな。
そうしなきゃもっと沢山の奴が死ぬことになったもんな?」

kskは無言で頷いた。

「その精霊使いさんが一週間そこに留まってくれない可能性もありますし、
今行かせて欲しいんです……これは無謀なことでは無いと思ってます」

「…………………!! こんなちっちゃな少女までも無駄死にさせるだべか…!!」

「ッ!! てめぇ!!」

『無駄死に』という言葉に反応したたまが車から身を乗り出しかける。
しかし、図体のデカいやまおとこの方が剣幕で勝っている。

「いいか!! どうしても山に行くならな!!
『菓子類を中心とした食料』!! 『水』!! 『登山靴』!! 『雨具』!!
救急セットにラジオに地図とコンパス!!

……おいらはあんた等に登山を勧めるわけじゃねぇだ!!
………………健闘を祈るだ……」

やまおとこは車から離れ、親指を突きたて走り去っていった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.231 )
日時: 2015/04/20 00:00
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: J69v0mbP)

フミキが店から一通りのグッズを買い揃えて出てくる。

「指摘された用品の中には、我々の盲点になる物も幾つかあったな……
これで、山に関する心配が少し減ったってとこだろうか」

フミキがリムジンの運転席に乗り込むと、また一同は出発した。

一直線に走っていると街というのは案外狭いもので、
3分もしないうちに大都市キャスファーを取り囲む堅牢なコンクリートドーナツから脱出した。

そうして車を走らせているとどことなく刺激に欠ける。
もちろん景色を眺める事を醍醐味とするケフィや白などはそれで良いのかも知れないが、
その押し付けられた安寧に耐えかねたトムもといジェネシスが声を上げた。

「そういや俺の『ダウンロード』なんだけどよー、
『コツ』っていうかフミキにちょっと改良してもらってな。
大分使いやすくなったんだよ、射程と時間が改善されて、抜き取れる情報量を減らしてもらった。
能力者の『能力媒体』と悪霊の『強化用途』が分かるようになったぜ」

全員がkskとトムに視線を寄せる。

「いやいやオメーは視線集めんじゃぁねーッ! 運転しろーッ前みろッ!」
「そう言えばそうだった」
バハムートにシャウトされてフミキはハンドルを握り直す。

「第一の回答だが、面白い。
バハムートなんかに試したら『馬鹿』って出るんじゃないか?」

「てっめぇ……」

たまが五月雨とバハムートから離れた位置に座ったのは、
こうしてバハムートを馬鹿にするためなのだろうか。

「うっし……ジェネシス'sダウンロードのコーナー……
まずは…………ケフィから行くか!!」

ケフィはストローで啜っていたジュースを手放した。

「いいよ、僕は何にもしなくて良いの?」

「そう言ってる間にもうダウンロードは完了してんだぜ……
ケフィの能力媒体は『手』ッ!! 不知火のフェイル用途は『特性強化』ッ!!
……と、こんな具合に分かる。
詳しいことは分からなくなっちまったが、確かに上位互換だな……
おしおし、次は誰にしようか」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.232 )
日時: 2015/04/20 00:06
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: J69v0mbP)

「四人目は五月雨だな……五月雨の能力媒体は『空』ッ!!
バハムートのフェイル用途は『人化』ッ!!
ちなみにバハムートは馬鹿であるッ!! バカムートッ!!」

ジェネシスの冗談にkskが笑って捲くしたてる。

「オイ、白かケフィどっちか席変われ……
kskと……ついでにたまに斧入れてやっからよぉ……
10人中9人がアスファルトと見間違える顔面にしてやる……」

バハムートは悔しさで顔が(アスファルトのように)歪んでいる。
それを尻目に白とケフィがクスクス笑うが、幸いバハムートには見えなかった。

「あ、そういやフミキにはやってなかったなぁ」

ジェネシスがそう言った瞬間、車体が大きく揺れ、
ジュースや白のポーチの絵の具が飛び散る大惨事となった。

「おいフミキィ!! 運転手は乗客の命預かってんだぞ!! ちゃんとし……
あぁ……白の『睡魔の緑』で眠たくなってきた……」
「済まないksk!! ああ、あれだよ、あの店が……
あの店がおいしそうに見えたから見とれてしまってよ……」

口に手を当てて瞼を擦るkskの手が硬直し、目は見開く。
周りの皆も先ほどのような押し付けの静寂では無く、静寂すべくして静寂している。

「レストランなんかに気を……って、フミキお前……」
「第一の質問だが、フミキ、貴様の視力は0.1以下だったりするか?」
「フミキ、お前も冗談を言うタイプの社長だったか……」
「まあまあ、こういう物好きが金持ちなのは良いことだよフミキ」
「私、フミキさんとはあまり食事には行きたくないですね……」
「食いしん坊のアタシもあれはちょっとなぁ……」

「何だ!? お前ら揃いも揃って……」

フミキが車を道脇に寄せ、レストランを見る。

フミキに唯一何も言わなかった五月雨が看板に指を差し、呆れて言った。

「『ベドベトンカレー』とは良い趣味してんなフミキ。
俺のバハムートとどっちが食い意地張ってるかな……」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.233 )
日時: 2015/04/20 20:56
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: J69v0mbP)

ksk一行のリムジンは一時間半ほどでようやく山に到着した。

「りかけいか? 俺だ、フミキだ……山に到着した、気象データはどうだ」
「おはようございますキング様……ええ、データ上、
今日から一週間は吹雪や落雷、嵐の心配はほぼ0と言っていいでしょう。
ではお気をつけて」
ああ、と答えフミキは電話を切る。

「今回の目標は山頂では無く山腹だ。何故なら目撃情報では山腹だからだ。
そこに行くまでのルートも優秀な部下達が既に決めてある。
しっかりと気合を入れて着いて来い」

こうして一同は山頂では無く山腹目指して足を進めた。

斜面続きで歩けなくなった白をねーちんがおんぶしたり、
バハムートが一直線の道で迷子になったりしたが、
なんとか一同は山腹まで到着した。

「ここで昼食としようか」
「そうだね、フミキは何食べる? ベトベトンカレーとかおすすめだけど」

運転ミスを誤魔化したその時から、フミキはずっとそのことをネタにされていた。
フミキが不貞腐れて打ち立てたテントに篭ってしまったので、
他の皆で昼食を作ることにした。

もちろんベトベトンカレーでは無いが。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.234 )
日時: 2015/04/20 21:02
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: J69v0mbP)

「ぎゃははははははははははははは」
「ったく……だから言っただろ。そこら辺にあるものホイホイ食うなって」

こんな会話(会話になっていない)をしているのはバハムートと五月雨である。
どうやらバハムートがワライダケを食べ、笑いが止まらなくなったらしい。

他の者達が料理をしてる中、フミキは1人テントの中にいた。

「はあ、何で飯を作る時くらい静かに出来ないかねぇ」

フミキは自身の銃のメンテナンスをしていた。
ちなみにフミキが行っているのは銃の完全分解整備だ。
銃を分解し、1つ1つの部品を丁寧に丁寧にクリーニングしていく。
至極単調作な作業だが、時間を潰すのにはもってこいだった。

粗方銃のメンテナンスが終わった頃、フミキはテントから出た。
「あんじゃコリャーァァ!」
五月雨の怒鳴り声が聞こえてきた。
どうせバハムートが変な食べ物でも作ったのだろう。
こういう時はそっとしておくのが一番だ とフミキは思った。
もっとも、普段からバハムートが面倒な時はそっと放っておくのだが。

『どうかしたんですか?』

聞こえてきた声にフミキが驚いて振り返ったのは、
その声が自分と一緒にメンバーを旅している誰の声でも無かったからである。
とても華奢な身なりをしている、美形で『主人公顔』という言葉が似合うだろう。
当たり障りの無いシャツに無難なジーパン、それこそが顔の綺麗さを一層引き立てた。

「……お前は?」

「ああ、僕は『タート』って言います。この山に篭って剣の修行をしています」

「俺は『フミキ』だ。
剣の修行を……か、こんな山に篭って……俺はそういうストイックな精神は嫌いじゃないぞ」


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