二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時: 2016/01/11 01:36
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記:形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.410 )
- 日時: 2015/06/12 23:45
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)
「着いたぜ、ここだ」
イエナが立ち止まった場所を見渡すと、
これまた西洋劇から切り取ったような酒場がある。
中に入るとそれなりに人が居て、昼間だというのに酔い潰れている人も少なくない。
床も天井も木製で、若干明度の強いランプが舞い散る埃を照らしている。
テーブルの数は少ないが、一個だけ中央に席があったのでkskがそこに座る。
席が二人分しか無いことを確認したジェネシスはkskの顔の横で停滞した。
反対側にイエナが座ると、店主には酒でなくお冷を注文した。
「さて、一先ずギャンブルについてだが……神経衰弱なんかどうだ?
もちろんイカサマは常套手段だが、見破られたらその手段を禁ずーーー」
「なに勝手に話を進めてるんだ? ギャンブルを承諾したのはコッチだぜ?」
二つのお冷が運ばれ、テーブルの両端に一個ずつ置かれる。
「いやいや、ギャンブルを提案したのはコッ……」
kskの手から放たれた光針がイエナの顔のすぐ横を飛び、後ろの客の髪を散らす。
髪の主は気付いてすら居ないが、イエナにはハッキリと言いたいことが分かった。
「100%は……ダメだ……概ねは決めてくれ……」
kskは指を三本挙げる。
「三本勝負でもしようじゃねぇか、どうだ?」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.411 )
- 日時: 2015/06/12 23:48
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)
イエナはお冷を啜ると、コップを音を立ててテーブルに置く。
「呑めない提案じゃ無いぜ、だが平等性を考慮して欲しい」
「『平等性』だけで良いのか? ハンデを求めてくれても良いんだぜ?
なんてな、平等性ねぇ……」
kskの視線がジェネシスに移り、ジェネシスは「何だ?」と尋ねる。
「お前って、機械じゃん? ルーレットみたいな事は出来るのか?
サイコロみたいなモンだ、まず合計6つの種目を二人で3つずつ決める。
しかしそれは相手には伝えず、自分が挙げた3つだけ把握しておく。
そしてそれをランダムに選んで、三本勝負を成立させる。
何故本物の賽を使わないかは分かるな? 相手に種目を伝えない以上、最初に本命を言えてしまう。
ブラックジャックをやりたかったら『4の目はBJだぜ!!』とホザけるわけだ。
そこでジェネシスのプログラムを使って、当選した番号の種目だけが判明するようにしたいんだ。
どうだ? 『三本勝負』を指定した事以外は至って平等だと思うが?」
イエナは両手で肘を付き、口を手で隠し、kskを舐めずるように見ている。
「ルール自体は平等だが……」
「俺の性能は平等だぜ。そして『心』も、この勝負において平等である事を誓う。
それでも納得が出来ないなら今すぐ肉弾戦に戻っても良いんだぜ。
お前が戦闘よりギャンブルを得意としていることは気付いている、
手と目線を見れば分かるんだ、道化は通じないぜ」
イエナは誓いと脅迫とを同時に仕向けられたようなもので、非常に妙味な心持ちを味わっていたが、
それでも汗を掻いたり眼球の大きさを変えたりすることなく、こう言った。
「三本勝負……良いだろう、三つ決める……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.412 )
- 日時: 2015/06/12 23:52
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)
「終わったぜ……次はそっちが3つ、このホログラムに書け」
ジェネシスの目から出た怪光線が空間に四角く薄っぺらい画面を形成する。
如何にも近未来的でサイエンスフィクションに満ちた画面には入力欄がある。
「俺はこれを内容を確認しないまま内部にデータとして取り込み、
これまた内部でサイコロを転がした後に、やっと内容を確認する。
つまり俺はお前が今から決める3つも、kskが決めた3つも知らないってこった」
ジェネシスは公平を気取ってか、店の天井付近に浮遊するという
最強にして最高のディーリングポジションを取っている。
「ほれ、打てたぜ……にしてもアガんねぇな……
お前の精霊がディーラーなんじゃあ、こっちはイカサマを容認したみてぇじゃねぇか」
「「認められたイカサマ程、面白みに欠ける物は無い」」
テーブルに座って視線をぶつける二人の声が合致する。
合致したことに驚いたのは勿論イエナだ。
「なァーに驚いてんだ? 当たり前のことだろ?
俺はイカサマが好きだ、チートで調子乗るような行為は愚かだね。
この勝負中、思考のリンクは断ち切るし、ジェネシスが俺に肩入れするなら俺はジェネシスを焼く」
その事について、ジェネシスも何ら否定する素振りを見せない。
イエナはお冷をグッと飲み干し、kskの目をジッと見つめてこう言った。
「『断る』……この店の無関係な奴にディーラーは任せる。
そこの精霊は大人しく賭博を傍観してな。
今俺が入力してる3つの種目だって、適当な人間に好きな数字を言わせりゃ良い。
そこのジェネシスとやらにルーレットを任せるので限界だ、それ以上は『降り』だぜ」
ジェネシスは即座にディーリングポジションから外れ、
kskは賞賛するように
「『正しい』……やはり見せ掛けの『良い台詞』じゃお前は騙せないな。
それでこそだぜ……お前はこの勝負を面白いものにしてくれたぜ。
……ああ、そこのお前ちょっと止まれ、お前で良い」
kskはお冷のコップを回収しにきた店員を呼び止めた。
「1から6の中で好きな数字を言え」
「はぁ…………私は4が好きですが……」
ジェネシスの頭部から何かを読み込む音が微かに聞こえる。
「4番は……『神経衰弱』……ッ!!」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.413 )
- 日時: 2015/06/13 21:15
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)
神経衰弱。誰でもやった事のあるであろうトランプゲームである。
ジョーカーを抜いた52枚のカードをシャッフルし、重ならないように広げる。
プレイヤーは交代制で好きな二枚を表返しにし、二枚が同じ数字なら自分の持ち点となる。
しかも、二枚を当てられた場合は連続で挑戦権が回ってくる。
一見途方も無い確率に挑まされているようだが、
ゲームが進行しカードが出揃うと途端に畳み掛けが重要なゲームとなる。
神経の衰弱とは名ばかりで、子供でも気軽に遊べるゲームなのだが、
ポーカーやブラックジャックのように運要素が絡み続けたり、
一回の行動でカタがついたりしない分、
運だけで無く、記憶力や揺さぶられないメンタルが必要になってくるゲームだ。
そしてもう一つ。
(このゲームはイカサマをする側が確実に優勢の立場に立てる。
他のゲームと違い、イカサマをしても最終的に運が必要という事が無いからだ。
自分が覚えているカードのみを何とかして入れ替えたり、
自分だけがカードを見分けられるようなイカサマが仕組めるとかな〜りオイシイ。
そして、俺が提案したポーカー、BJ、コイントスのどれでも無いということは……)
「さっそく俺の十八番じゃねぇか、やろうぜ」
「他人の十八番を悉く粉砕してきた俺だぜ? やってやろうじゃァん?」
店員がカウンターに戻って取り出したのはセキュリティシール付きのトランプだ。
シールがジジジと千切られ、店員が慣れた手付きでシャッフルを開始する。
「ん……ぎこちなくは無いな、カードを目で追えない」
これまた慣れた手付きでカードをテーブルに敷き詰めていく店員。
kskと、傍観者であるジェネシスが執拗にイカサマを見張るが、それらしき物は見当たらなかった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.414 )
- 日時: 2015/06/13 21:17
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)
ジャンケンの結果、先手はイエナとなった。
「こういうのは最初から最後までが重要……!!
ガチで戦おうと思えばそれこそ神経が衰弱していくゲームだ。
もっとも俺はこの勝負が一番に得意なんだがね……?」
イエナが引いたのはスペードのJとダイヤのQ。
盤面にすべてのカードが出揃っている状態でペアが揃う確立はかなり低い。
もとより、その確率を記憶と運で乗り切っていくカードゲームなのだが。
いかなるトランプゲーム、ボードゲームに置いても切磋琢磨を欠かさないksk。
それに対して、イエナは『神経衰弱』を純粋に得意とする。
というよりも、彼の能力がそうさせているのかも知れない。
「一手ですべてが決まらない勝負の、何と素晴らしいもんかね。
致命的な失敗も無い、取り返しの付かない事も無い。
お前はどう思うよ、ksk……」
「何手で決まるかなんてどうでも良いさ」
ぶっきら棒にkskが引いたカードはハートとスペードの6。
イエナに相反して、kskは低い確率を掬いあげたのだ。
「もう一回引いて良いんだろ? 行くぜ」
「もちろん、歓迎するよ……」
kskが引いたのはクラブの6とJ。
つまりkskは手札を取れず、逆に相手にJの位置を知らせた事になる。
神経衰弱ではこのように、意識の範疇では無いところで相手を助けてしまうのだ。
「さぁ、俺の番だぜkskさんよ」
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