二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時： 2016/01/11 01:36
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: 21getbfq）
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『１日１レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記：形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.90 )
- 日時： 2015/02/22 00:01
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
何がなんなのか分からず二人がそわそわしている内に話が終わり、
女性が二人の元に戻って来た。
「どうもすいません、待たせてしまって。
ほら、こっちにおいで？」
女性は閉まっているドアにそう呼びかける。
するとドアが開き始める。
重苦しいのか恥ずかしいのか、開き方は非常にゆっくりである。
やがて綺麗な白色の髪がドアの隙間から見えてくる。
その位置から察するに子供だな と二人は思い、
恥ずかしいのだろうな とも思った。
長い時間をかけて出てきたのは二人の予想通り、女の子であった。
これまた予想通り、恥ずかしそうに赤面している。
自分より少し小さめのラプラスのぬいぐるみを抱きかかえている。
ドアの隙間から見えていた白色の髪は正面で見るとより綺麗だが、
それを見られるのもやはり恥ずかしいらしく、
呼ばれて来た手前もう逃げられず、たじろいでいる。
「…紹介しますね。この子は『White』…皆からは白と呼ばれています。
……っと、私の自己紹介もまだでしたね」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.91 )
- 日時： 2015/02/22 01:14
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「私は……」
「私は？」
ケフィがその女性の言いかけた言葉を追求する。
「私、実は名前が決まっていないんです……
白は、私のことを『ねーちん』と言います
よろしければ、『ねーちん』とお呼び下さい」
「名前が決まっていない……!?
そう…か…ま、まぁ呼び名は追々考えるとしてだな……
えぇ…と、白と言ったかい？ 君は何歳かな？」
「……」
白は俯いたりぬいぐるみをいじったりしてその場を凌いでいたが、
名指しで質問され細かに震え始める。
「白、この人たちは悪い人じゃないのよ？
そうでなきゃ私が家に入れるはずないわよ」
「………九才……です」
Whiteもとい白は小さな声で答えた。
「九歳かー…なるほどねー」
「ごめんなさい、白は人見知りなんです
見て分かると思いますが、かなりの……」
「怯えるのも無理はないけどね。
いきなり知らない人が二人も来たんだもの
子供には恐怖だよねー
触れ合い広場のウサギみたいな気分……は違うか」
と言いながらケフィは白の頭を撫でていた。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.92 )
- 日時： 2015/02/22 14:42
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「……まぁ、なるほどな。
して、第三の質問が浮かんだぞ」
「えぇ、答えられることでしたら……」
「第一の質問のとき、お前は『ですが…』と言っていたな？
それには続きがあるんじゃないか？ いや、あるだろう」
「そう…ですね」
『ねーちん』と呼ばれる女性は白に目配せする。
白はしばらく固まっていたが、何か決心したように頷いた。
「というのも実は、白は『精霊使い』なんですよ。精霊は私です」
たまの眉間がピクッと動く。
「………なるほどな…道理で魂が不自然だったわけだ……
すると、お前は人型精霊ということか？」
「ねー…ちんは、ラプラスの……精霊です…」
当の本人が答えるより先に白が答えた。
おそらく彼女なりの勇気なのだろう。
「へぇーラプラスの……
たしかにラプラスの巨体はこの家にも収まらないからね。
人間型っていうのは都合が良いのかも」
「そうか……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.93 )
- 日時： 2015/03/12 21:23
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
たまとケフィは迷っていた。
こんな少女を自分達の旅に誘って良いのか。
最悪の場合、待っているのは『死』
旅に同行する者は皆平等に『死』の危険が伴うのだ。
しかしやがて、
「俺達は……精霊使いを集める旅をしている」
たまの出した答えはそれだった。
ケフィもたまのそれを止める様子は無い。
「精霊使いを……
でも、集めてどうするんですか？」
「第一の回答だが、近頃、悪事を働こうとする
『アラシ』もとい『悪霊使い』が増えている」
「えぇ、知っています。
最近では被害を抑えきれないケースもあるとか……」
ねーちんが答える。
白もそれを知っていると言う風に頷く。
「そう、そこで僕達は精霊使いを集め、『悪霊使い』の討伐、
そしてその大本までもを排除しなければならないんだ」
「アラシを討伐……」
麗人、もといねーちんにはもちろん不安がある。
自分自身への不安というよりかは、Whiteへの不安である。
もし私がついていながら白が危険な目に遭ったら であるとか、
齢九にして家を離れて白はやっていけるだろうか であるとか、
あまりにも険しい表情をしているので、たまは
「無理に来い と言うつもりは無いんだ。
もし良かったら…手伝ってもらえれば戦力があがる。
そしてなにより……
人数が多い方が楽しいだろう？
一人より二人、二人より三人とはよく言ったものだ。
実はまだ俺達は５人からなる小さな集団でしかない。
お前が仲間になってくれれば精霊使いは４人目だ」
「たまの言う通り、仲間というのはとても偉大だと思うよ。
君が居ないと出来ないことがあるし、
君が出来ないことをしてくれる仲間も居る」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.94 )
- 日時： 2015/02/22 20:44
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「ねーちん私ね、ずっと旅をしたかったの。
まだ九歳だけど、色んな人に会ってみたいの！
ね？ いいでしょ？ ねーちん!!
私は子供だけど、このまま行ったら人生つまんないまんまだなって
そんな気がするの……ね？ だから……」
「はぁ……お菓子を強請るのとは訳が違うのよ？」
そう言ってねーちんは白の顔を見る。
しかし、その白の目には確固たる意思が感じられた。
精霊と宿主の関係だからこそ理解出来る『覚悟』だった
「まったく……分かりました、私も行きましょう……」
「本当か！」
「私はあくまで白の精霊です。
白がこんなにも自分の意思を突き出すのは初めてですし……ね」
「後は、お婆ちゃんが何て言うか……」
確かに、旅に出るにはお婆さんの許可が必要だ。
しかし、その本人はすでに部屋に入っていた。
「行きなさい、私は反対しないよ」
「お婆ちゃん!!」
ドアの影からずっと話を聞いていたらしい。
お婆さんは続けた。
「精霊も能力者も突然変異体。
こうなったのは元々、何か世界に異変が起きたからでしょう。
それに……それが自分の選んだ道なら止めはせんさ。
さぁ、白。元気でね……必ず…必ず帰ってくるんだよ
気軽に帰って来なさい、電話もしなさい。
白が元気なら私だって元気だよ」
「お婆ちゃん……おばあちゃあああああん!!」
白は泣きながら胸元に駆け出し、抱き付いた。
「おばっ……お婆ちゃん……わたし絶対、絶対に戻ってくるから！」
二人は人目もくれずに泣いている白に逆に恥ずかしさを覚え、
しばらくは目を逸らして突っ立っていた。
さぁ五人目だ。
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