二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時： 2016/01/11 01:36
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: 21getbfq）
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『１日１レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記：形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.741 )
- 日時： 2015/09/19 23:18
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ViM8jUbu）
二人は程なくして風呂から上がった。トムは人間の姿に戻っている。
一日５時間程度なら、安静にしていれば人間の姿で居られる。
「確か脱衣場でてすぐに自販機あったよな？ ドクペリ売ってたっけ？」
「あー……理解されにくい味だからな、あるか分からないな」
二人が財布の中の小銭から必要な分だけお金を取り出すと、自販機の前に移動する。
自販機のラインナップを見て、不快溜め息をつく二人。
「まじかこの自販機、センス無さ過ぎだろ……」
「砂漠のオアシスが塩水だった時の気分だ」
『ドクペリだったらこっちの自販機にあるわよ？』
二人が聞き覚えのある声の方を向くとtruthが立っていた。
普段の服装とは違って薄いピンクのジャージである。
髪も結んでおらず、首にタオルを掛けている。
言われた通りに、truthの前にある自販機までkskが移動する。
「おっホントだ!! 振って飲むゼリー形式もあんじゃん。
トムお前ゼリーの方買えよ、俺は普通の買うから」
「俺もお前も堅実だろ、しかもゼリー高いし」
そして三人は急に無言になり、プルタブを開ける音が三重で聞こえる。
次に喉を鳴らす音が聞こえ、やっと「プハァッ」という声が聞こえる。
「この一口のために生きているわねぇ……」
「俺もこの一口のために生き返ったわ……」
「この一口のために人間の姿になれる……」
turthの後頭部から「私めの口には合いませんでした」と聞こえ、三人はハハハと笑った。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.742 )
- 日時： 2015/09/19 23:48
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ViM8jUbu）
「あ、そうだtruth」
「何？」
「お前どうせ組織に居る時も告白とかされたろ、何人？」
「何人って……久しぶりに再会して聞く事？
……………………まぁ、大体3人ぐらいに だけど……」
「ヒューッ!! 悪の組織も見る目あんじゃん!!」
「やめてよね、本人からしたら本気だったのよそれって」
トムは目に涙が浮かぶ程笑いを堪えており、
truthは質問攻めのkskと抱腹のトムを困った顔で見ている。
「どうせ貴方はそんな性格だから相手に恵まれないのよ」
「旧世界の英雄だからな〜釣り合う奴居ないんだよ」
「英雄って……よく言うわね」
truthが笑いながら言い返すと、kskは手を振って、
「じゃあ俺は部屋での作業に戻るわ」と言ってホテルの階段を登っていった。
その後姿が見えなくなるまでtruthはゆっくり手を振っていたが、
ホテルの入り口の方からαが走ってきた。
「……どうしたのこんな早朝に」
「いや、せっかくフミキさんに部屋割り当てて貰ったからさ……
家具でも拵えようかと思ったんだが地図が無くてさ」
αはtruthが手に持ってる缶に気が付いた。
「けっこう品揃え良いんだな、ここのホテル」
「ドクペリの無い自販機なんて……」
truthが一瞬だけゴミ箱と自販機を入れ替えたように見せた。
「いや、わざわざ幻覚で暗喩せんでも……分かるし……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.743 )
- 日時： 2015/09/20 02:44
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ViM8jUbu）
「ねぇ、あなたってレジさんに会った事あるのよね？」
「あるある、バッチリある」
「今レジさんはどういう行動をしているのかしら？」
「最後に会ったのは3年前とかだからなぁ。
でも、会った人皆があの人に感銘を受けるのはすごく分かるぜ」
「ええ、感謝してもしきれないわよ」
「能力もすごいしな」
「……能力までは知らないわね、どういう能力なの？」
「いや、原理を説明しろって言われると俺にも分からない。
デス・カラーを無力化したのはこの目で見た。
組織の中にもあの能力と張り合える人は存在しないんじゃないか？」
truthはαの話の途中にドクペリを全部飲み干し、
ゴミ箱の方に放り投げたが、空中でガンと音を立てて跳ね返った。
「あ、幻覚……」
「うるさいわね、それぐらい精密な幻覚ってことよ」
truthは首に掛けてあったタオルで髪をわしゃわしゃにする。
「街の地図だったら入り口近くのホットペーパーのどっかに乗ってるわよ。
てか、家具とかインテリアなら結構歩く距離よ？」
「随分と街に詳しいんだな？」
「あら、来るの初めてじゃないわよ？
組織に居る時も街にショッピングに来たりしてたし……」
「そうか、俺も来るには来るけど街の外れだったからな」
αが一際大きな欠伸を放ち、truthもそれにつられて口にタオルを当てる。
「早起きは相変わらずなのね、どういう家具を買うの？」
「別に……癒し系の小物を買うだけだ」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.744 )
- 日時： 2015/09/21 21:34
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ViM8jUbu）
時計が8時半を差し、街に活気が出始める。
白の部屋の目覚ましがゆったりと演奏を始める。
歯医者にでも流れてそうな、眠くなるＢＧＭだが、
白はどうやら毎日このメロディでしっかり起きるようだ。
「…………そっか、ホテルに戻ってこれたんだ」
「おはよう白、疲れは無い？」
ねーちんが白に声を掛ける。
化粧台の前で髪を整えており、鏡越しに白に気付いたらしい。
髪は既に整っており、白より少し早く起きた事が伺える。
「おはようねーちん、大丈夫だよ。でも、朝ごはんの支度をしなきゃ」
「大丈夫よ、今日は昼ご飯からだから」
「え、朝ごはんは？」
「フミキさんから朝ごはんの支度しなくていいってさ。
どうせホテルも三食付くんだし、今日は各自らしいよ」
白はそれを聞くと再び布団に潜りかけたが、
ねーちんがクスクス笑いを向けるので布団から出た。
まとまりの無い髪の毛達を統率するために化粧台に目を向けたが、
ねーちんが占拠しているので仕方なく外の共用洗面台に向かう。
だが、白は自分のバッグの中身を見て気付いた。
「ねーちん、櫛は？ 櫛が無いんだけど……」
「あ、私の使ってる一個しか無いのかな？
使い終わったら渡しに行くから、先に歯でも磨いてて？」
「うん、分かった」
そう言って白が自分の部屋を出ると、洗面所から音が聞こえてくる。
水のバシャバシャ流れる音と、人の声だ。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.745 )
- 日時： 2015/09/21 21:56
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ViM8jUbu）
洗面台で会話をしていたのはケフィとフミキだった。
ケフィは歯を磨いており、フミキは顔を洗っている。
互いに髪の毛は整っているもののずぶ濡れだ。
「あ、スマン……歯磨き粉も忘れたわ」
「歯磨き粉とか錠剤とかは作れないよ……
部屋は一番近いんだから取りに戻ったら？」
「戻るために髪を拭きたいが、それも忘れた俺だ」
「便利屋じゃないんだけどなぁー……」
ケフィは髪の毛からタオルを作り出してフミキに渡す。
フミキは指で"スマン"のジェスチャーをすると髪をわしゃわしゃにし始めた。
そしてそのタイミングで、白が歯ブラシを持って洗面台にやってきた。
「おはようございます」
「おはよう」
「よう」
「歯磨き粉だったら私のがありますよ」
そう言って白は手に持っている歯磨き粉を見せた。
フミキは無言で歯磨き粉を手に取るが、笑って元に戻した。
「ごめんな、オレンジ味はちょっとな……
ミント以外は甘ったるくて磨けんのだ、気にしなくて良いぞ」
「僕は逆にミント苦手だなー、オレンジ味とは良いセンスしてるね」
「そうですか……じゃあこれは……」
白はそう言ってポーチから白色を取り出し、そこに少しだけ水色を混ぜた。
それをフミキに見せると、フミキはそこに歯ブラシを突っ込む。
薄い水色の液体がついた歯ブラシを口に入れるフミキ。
数秒後には驚きの表情に変わっていた。
「すげぇなコレ!! 清涼感満載だぜ白!!」
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