二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.721 )
日時: 2015/09/25 00:44
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

kskは(勿論ジェネシスを収納して)ドアをノックする。
すぐに立ち上がったり歩く音が聞こえて、ドアが開いた。
出てきたのは30歳ぐらいの男性だった。

「……えぇっと、kskさんでしたかな」
「!! テメェは……」

kskが光を拳に集めるが、kskは自分の腕が上手く上がらない事に気付いた。

「……暴力的な事はよしてくれないか。
僕はただ平和に解決したいと思っているだけなんだ」
「民間人を人質に取っておいて良く言うじゃねぇか」
「あれは嘘だよ、すまないと思う」

男性が奥に引っ込み、kskの手が動かせるようになった。

「君と話し合いをしてみたかったんだ……」

男性は静かにそう呟いて、居間の電気をつける。
すると、もう既にテーブルの両サイドに座布団とティーカップが置いてあった。

(……何か敵って感じが一切無いな)
(いいや、騙されるなよトム。あいつは異常だ。
あのティーカップの中身を見ろ、湯気が出ていないだろう。
奴はずっと早くに金曜がやられる事を予想してたって事だ。
あの冷え切った紅茶は奴の心を表していると思うんだな)

ksk達の脳内会話が済んだかと思うと、男性はティーカップの紅茶を捨てた。
そして新しく湯気を放つ紅茶をカップに注いだ。

「ドアを閉めてくれないか、空気が乱れるんだ」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.722 )
日時: 2015/09/16 22:58
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

kskは攻撃するのを一旦やめて、家に入ってドアを閉める。

「念のための確認だが……」
「軍曹のアチェーロ・ミルキーです、以後お見知り置きを。
とりあえず、ここに座ってくれないかな」

アチェーロは既に家の奥のテーブルに座っていた。
向かいの座布団に座るようkskに指示している。

「敵だっていうのならアチェーロ、話し合いというのは信じられないな」
「どうせ何をやっても信じたりはしないだろう。
でも僕は話し合いで解決出来る事は話し合いで解決したいんだ。
一人だけ来いと言ったのもそのためでね……
僕は二人以上と同時に話そうとすると緊張して声が出なくなるんだ。
話し合いというピリピリした事柄なら尚更ね」
「………………」
(ksk、ダウンロードが完了したぜ。
こいつの能力媒体は『空気』ッ!! だが、悪霊が近くに居ないようだ)
(空気……いつでも酸素補給プログラムを起動出来るようにしとけよ)

kskが座布団に座ると、今度はアチェーロが立ち上がった。
冷蔵庫を開けてパック詰めの何かを取り出すと、それをテーブルまで運んで来た。

「ブルーベリーだよ、目に良いとされる果実だ。
キャスファー地方では野菜と果物は高いでしょう、
カントーやジョウトだと野菜類は豊富に取れるからね、他に蜜柑もあるが」
「……いや、要らない」
「そうかそうか……」

アチェーロはテーブルに置いてあったシャーペンを手に取ると、
近くに置いてあった缶ビールを手に取り、ペンを思い切り突き刺した。
そのままグリグリと穴を広げ、ペンを抜くと同時に穴に口を付け、
プルタブを空けて中身を一気に飲み干した。

「宝玉だったね、そういえば」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.723 )
日時: 2015/09/16 23:23
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

アチェーロはテーブルの下から紅く輝く宝玉を取り出した。
あまりにも淡々とした動作だったので、kskは遅れて驚いた。

「…………それをーーー」
「これを手に入れる事がそちらの願いでしょう。
だが勿論、方法は武力行使だけでは無い事を僕は訴えたい」
「ハァ……分かった分かった、乗ってやる」

先ほどビールを飲んだ癖して、アチェーロは紅茶をも飲み干した。

「違うんだな、他の奴等とは」
「そうだね、違う自覚はあると言えばある。
そもそもの組織の目的というのは……まぁ『文明の再構築』なんだけど、
文明の発展を見飽きた連中が、一度人間を減らすって言うのさ。
勿論僕は能力者だけど、非能力者は組織にすら入れない。
組織にも自分の身が大切だったり、家族が大切だったりする者が居て、
そういうものを色々守るために組織に肩入れするんだよね」
「……助かるためには組織に入るしか無いぞってことか?」
「理解が早くてとても助かっている」
「考えるまでも無く却下だな、何故犠牲の道を選ぶんだテメェ等は?」
「犠牲だなんて、そっちも自分の大切な人全員を連れてこっちに来なよ。
多大な力に立ち向かって大切な物を自ら失っていくより、
死んで欲しくない人間だけ選んで助かる道を選ぶのが懸命だろう。
もちろん全人類を選ぶ とかされては困るんだけどな」

kskは紅茶を飲み干すと、アチェーロに中指を突きたてた。

「お前は知らないだろうけど、俺は組織のトップ連中等と知り合いだぜ。
どころか、チョ〜燃える戦いの果てに死んでんだよ、俺は。
大戦終了時の、半径6kmを更地にした巨大な爆発。
俺の死体が残ったのも、生き返ったのも他人の親切からなんだぜ。
人間は、他の支えが無いと本当に呆気無く死ぬ。
まぁ、俺は正義の味方じゃないから助かる道を選ぶぜ。
ただし助けるのはどうでも良い奴等を含めてだ、アチェーロ」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.724 )
日時: 2015/09/16 23:50
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

交渉は決裂した。
二人はそれを察知し、同時にゆっくりと立ち上がった。

「良いのか? もうお前の大切なWeekersはボロ雑巾のようになってるぜ。
生存しているのはもうお前だけのようだがァ?」
「……一人減ると、一人増えるんだ。この意味が分かるか?」
「さぁな、分かったら宝玉くれるのか?」
「例えば大人数で仕事をしている風景が分かりやすい。
一人が風邪かなんかで仕事を出来なくなる。これが『減る』
だが、その人がこなすべきだった仕事が宙に浮く。
その仕事を残りの人数でこなさなければならないから、
全員がしていた努力が抜けた一人分だけ『増える』
つまり……今の僕はただの一人の人間では無いと思ってくれ」
「月の綺麗な良い街だな、テメェはもう月を見れないがな」

kskの光が拳に溜まった瞬間、アチェーロは足でテーブルから何かを引きづりだした。
薄い板のような何かだ。それを足でテーブルに置いた。

「……将棋……板……だと?」
「何でビームを放とうとしている? 話し合いでダメなら将棋じゃないか?」

kskのビームが容赦無く将棋板を吹き飛ばし、駒がアチェーロの方向に吹き飛ぶ。
だが、駒は空中でピタリと動きを止めた。

「手から光線を出す能力……分かりやすいな。
その分かりやすさに免じて、こっちも自分の能力を話そう。
と言っても、僕の方も単純明快な能力なんだけどね」
「なんだよ、こっちはビームが出せるだけだぜ、勿体ぶるんなら最初から話すな」

「君は空気抵抗を知っているかい?」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.725 )
日時: 2015/09/17 00:15
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

「この世の物はすべて動く時に『空気抵抗』を受けるんだ。
舞い散る木の葉も、落下するロードローラーも、すべて等しく。
当然だけど、上に落ちる車も水流も磁力で引っ張られる鉄もね。
僕はその空気抵抗を好きに設定してしまえる能力を持っている。
ただ一つ、本物の空気抵抗と違うのは『意思の力は尊重される』という事。
これがWeekers『日和の日曜』であるアチェーロ・ミルキーのスキルなんだ」

kskは一瞬何を言われたのか分からなかった。
それはkskの中に居るジェネシスにも同じ事だった。

(空気抵抗を操る……それって一体どういう事なんだよオイ……?
こいつは移動する物体全てのスピードを操るも同然じゃないか……
今まで会ったどんな敵よりもクレイジー!! ビバ・クレイジーッ!!
しかも、こいつはちゃんとした覚悟を持って戦いに臨んでいる。
俺も相当な覚悟詰めて戦わないと勝てる戦いじゃない……)

アチェーロは空中で止まった将棋の駒を眺めている。
kskは机を蹴り上げようとしたのだが、蹴り上げた机も止まり、乗っている物も止まる。
そしてkskはそれだけの動作だけでバランスを崩し、後ろに倒れ掛かる。
だが、その倒れ掛かる姿勢も固定された。

「だ……クソ……ッ!!」
(今……足は動いたぞ、意思の力が尊重されたと言う事か?
それが正しいなら、手足は動かせるのかも知れない……)

「これじゃあ無い、これじゃなくて……あった、これだこれだ」

アチェーロが固定された駒から一つ選び出したのは香車だった。
それを指でつまんで、先端をkskの方に向けた。

「やっぱり、真っ直ぐ飛ばすならこの駒だからね。
他の駒を飛ばすなんて、御洒落じゃ無い事は出来ない」

アチェーロは香車を指でツンと突いた。
すると、銃弾以上のスピードになった将棋の駒がkskの腹を貫いた。


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