二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.165 )
日時: 2015/03/19 20:47
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ObLAiJYQ)

私は昨日の皆が朝食を済ませるまで壁に寄り添って待機していた。
それは実際に存在している私を見たら何か反応をしめすだろうかという淡い期待だ。

しばらくして皆が集合部屋から出てきたので、それを注意して見張ったけど、
誰一人として私に気付かないし、皆誰も居ない空間に目を向け、何も無い空間と喋っていた。
恐らくあの空間には昨日の私が居て、昨日みたいに楽しく喋っているのだろう。

ここで私の次なる疑問そして希望が生まれた。
昨日の私と今日の私が重なったら、一体どうなるのだろう……?
私は昨日、一旦自分の部屋に戻ってからkskさんの部屋に向かったはずだ。

とりあえず、自分の部屋の前に立って待機してみる。
これなら、昨日の私は今日の私が邪魔でドアが開けられないのではないか。
とりあえずこの状態で、しばらく待ってみることにした。
仲間達が順番に散らばって自分の部屋に戻る。私の部屋にももうすぐ私が来るはすだ。


だがしかし、扉は何の問題も無く開いた。
それどころか私は、その開くドアに一切逆らうことが出来なかった。
自分なりに力を込めて抵抗したはずだし、扉を開けたのは昨日の私なので力は同じはずだ。
なのに自分は危うく壁と扉に挟まれて、死んでしまいそうだった。


「あ……」

自分の脳裏に過ぎった恐ろしい考えに、思わず声が出てしまう。それにすら誰も反応しない。

私は昨日の一日で起こった動きに、一切逆らえないんじゃないだろうか。
昨日開いたドアを、今日の私が閉めようとすることは出来ない。
昨日起こったことに、今日の私が逆らうことは出来ないんじゃないだろうか。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.166 )
日時: 2015/03/19 22:00
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ObLAiJYQ)

昨日の一日に、私はいっさい逆らうことが出来ない。
その仮説が当たっているなら、この世界は危険だ。

布と布に挟まれただけで、私は死んでしまうかも知れない。
そういえば、床の絨毯が心なしかゴツゴツしている気がする。
絨毯の細い毛の一本一本に、私が逆らえていなのかもしれない。

「まだまだ気になるところがいっぱいある……
この幻を生み出してる……『アラシ』と……た、戦わなきゃ……
外に出るのは危険なのかな……多分、水飛沫にすら私は逆らえない……

私が持ってるのは、『熱の赤』 『水の青』 『雷気の黄色』
他には……『睡魔の緑』 『回復の白』 『鉛の灰色』ぐらいか……
良い……よね? 少しぐらい絨毯濡らしたって……」

私は絨毯に『水の青』を放った。しかし、色は絨毯に染み込まない。
触ってみると確かに青は濡れている。でも絨毯は一切濡れていない。

「今ので青色が無くなっちゃったな……青いもの、探さなきゃ……あ、そうだ」

昨日の昼食に寄った『カフェ・ド・ブルー』
全体的に青色を基調としたカフェだった。
『食欲減退色』と言われている青を何故カフェに使ったのか分からないけど。
私はそこに向かうことにした。外に向かう踏ん切りがついたという事だ。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.167 )
日時: 2015/03/20 20:21
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ObLAiJYQ)

ホテルのドアも、誰かが開けてくれるのを待つしか無い。自動ドアなのが本当に助かった。
もし手動ドアだったら、利用している人を避けてドアをくぐろうとすると潰されかねない。

私はなんとかホテルの外に出た。
外の空気 なんてものは無く、建物の中も外も空気は閉塞感に満ちている。

外も危険はいっぱいだ。人にぶつかって転倒しようものなら、
その人の足取りに逆らえずに潰されてしまう。

ボールも、紙飛行機も、舞い落ちる木の葉ですら私を傷つける可能性がある。
細心の注意を払いながら、やっとカフェに辿り着いた。

私の能力は、色を吸い取るというか『借りる』ものなので、対象が白黒になったりはしない。
ただただ、ポーチの中に保管された色が増えていくだけだ。
私は『カフェ・ド・ブルー』の青い看板に触れてみる。
握ったり触ったりした物は、普通は温かくなるのだが、それが感じられない所か、

「おかしい……もう3分は触り続けてる……」

ポーチの中を確認するが、青色は一切増えていない。

「色は……借りれて無いのかぁ……」

私はこれ以上無駄な動きをすることを嫌って、そこに留まった。
無駄な動きをすれば、観察力の足りない私はきっと不慮の事故に合う。
それこそが敵の狙いで、自分自身それだけは何としてでも避けたかったからだ。


『ホッホッホ………この向かいの店『カフェ・ド・レッド』からお前が良く見えるぞ……
わしは自分の能力で精神が疲弊していく人間を見るのが大好きでな……
自分も同じく『昨日』に入らねばならん故、お前の疲弊する姿がモチベーションなのじゃ。
なるべく怪しまれない動きをしたい…お前の精神が壊れるまでは慎重に行動させて頂こうかの。
ホッホッホッホ……………』

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.168 )
日時: 2015/03/21 21:20
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ObLAiJYQ)

『キティだとおおおおォォ!!??』

私は、kskさんの絶叫をカフェの外でボーッとしながら聞いていた。
通行人に熱の赤をぶつけたり、道に落ちた木の枝に思い切り攻撃したり、
思いつく限り『昨日』に逆らう方法を私は探していた。
何故か睡眠欲も食事欲も全く湧いてこないが、疲れだけは蓄積されていった。
というか一般人に熱の赤をぶつけるなんて普通の精神状態じゃ絶対にやらないことだ。

昼食を済ませカフェを出て行く昨日の仲間達を、半ば無視する形で見送る。
やることはすべてやったつもりだし、そのせいで実感したくない結論に行き着いてしまった。
この幻を作り上げているアラシを見つけだして倒さなければならない。
そうでなければ、この危険な世界では生き残ることすら難しい。

「そうだ……この一日をメモして記憶しておこう……確かポケットに……あった……!」

私は当然のように紙をペンと取り出したが、少し間をおいて驚く。
紙とペンがポケットに入っていたのだ。

「急に眠くなったあの時、私はポケットに紙とペンを入れていた……
考えてみれば、服もそうだ……この幻には物を持ち込めるんだ……」

それが分かったところで、といった感じだ。
ポーチの中もポケットの中も、状況を打開できそうな物は無かった。

「今日はここで良いかな……」

私は夜になるにつれて増えていく人ごみを恐れ、
カフェの中に入り込み、閉店を待った。外は暗くなるのに通りは騒がしくなる。

「これなのかな……アラシが狙っているのは……
圧倒的に暇な時間が増えるのに、すべての物に気をつけなきゃ死んじゃう……
だからだんだん集中力が切れてきて、弱っていくんだ……」

気を付けなければならない。それを自分の課題にした。
カフェが閉店して密室に放置されてなお、一切油断はしないように過ごした。
時計はなるべく見ないようにした。それだけで酷く億劫に思えて疲労してしまうからだ。

そして『昨日』の時計の時針、分針、秒針が同時に真上を指した。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.169 )
日時: 2015/03/23 00:19
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)

「はっ……!?」

私はホテルの自室の窓際で目覚めた。
カフェに居たはずだし、カフェで寝たつもりも無かった。
深夜を回った途端、自分の部屋の窓際に戻ってきてしまった。

「こ、これって……?!」
ベッドに手を付くと、なんと毛布が正常に凹んだのだ。
それはここが幻では無く現実世界であることを暗示していた。

「戻って来た……!? ねーちん、ねーちん……!?」
ねーちんを呼ぶが、やはり寝ているようだ。
自律型というのはすなわち人型精霊なのだが、今はそれが憎らしくてたまらない。

ドアノブに手をかけて、ゆっくりと開く……ドアは開いた。

「やった……戻って来た…今の時間は……」

部屋から出て行くついでに時計を見ると、深夜の0時5分を指している。

「あんなに長い一日だったのに5分しか経って無いの……!?
あれは夢だったのかな……いや、あれは夢だけど……絶対にアラシによる攻撃……絶対に……」

うわ言を繰り返しながら、足はフミキさんの部屋へと向かっていた。
とりあえず不可解な現象に出くわした時には、フミキさんに報告するべきだからだ。

部屋に向かって歩いていると、後ろからドアの開く音がした。
驚いて振り返ると……ただの御老人だった。

「あ……こんばんは……」
「ん? あ、ああ。 こんばんは」

老人に軽く会釈すると、返事を待たず足早にフミキさんの部屋に急いだ。
こんな夜中に私みたいな子供が歩いていることについて質問されなくて良かった。


『ホー………危ない危ない。わしの正体がバレるところじゃった。
これはわしもあの夢の世界でのスケジュールを用意して行動せねばな……
大丈夫じゃ、成功する。わしの人生経験がそう言っておる。
ホホ……ホッホッホ…………』


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