二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時： 2016/01/11 01:36
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: 21getbfq）
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『１日１レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記：形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.120 )
- 日時： 2015/03/12 21:24
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「クソ!! たまはクソ!! あんの野郎…!!
しかもホテルの奴もよォ、部屋の前に人が倒れてたら
ゴミ入れに放置すんのかよ、おかしいだろうがよォー!!」
またもや魂にされたこと、フロントに居る人達に変な目で見られたことも相まって、
バハムートのたまに対する苛立ちは更に増した。
もちろんたまに対する恐怖のほうが多いのだが。
自分が知っている限りの罵詈雑言を呟きながら五階に戻ると、
ケフィの部屋が一番最初に目に止まった。
ケフィなら何かくれるに違いない。いやくれたら良いな。
などと考えながらドアに手を掛けた。
しかし、その手はドアを開ける直前で止まった。
バハムートの頭にアイデアが浮かんだのだ。
(そうだ！ どうせなら驚かしてからお菓子を貰おう！
あいつなんかいっつも気が座ってるし、驚かせたら楽しそうだぜ)
バハムートはどこからともなく仮面を取り出した。
五月雨との情報収集ついでに買ったのだろう。
かなり趣味が悪く、おぞましいデザインの仮面である。
「ニッシッシ…これなら特性がせいしんりょくの奴等も尻尾巻いて逃げるぜ」
バハムートは仮面を付けて意気込むと、勢い良くドアを開けた。
ケフィは何やら貸しキッチンで作業に没頭していたが、
そんなことはバハムートには関係無い。
「トリートォォォォォ!!!」
バハムートがケフィに叫ぶ。
腰を深く落とし、腕を真っ直ぐに突き出して曲げているので、
その姿はどこか本格的であり、様になっている。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.121 )
- 日時： 2015/03/02 23:15
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「おい!! ケフィ!! こっち見ろよケフィおい!!」
ケフィはバハムートの方向を見ない。
作業に没頭しているのか、それとも作為的なものか、
ケフィは部屋の奥のキッチンスペースに閉じこもっている。
しかし、バハムートはそんなプライベートスペースにズカズカと侵入する。
「そんな夢中になってよー何やってんだよおめー…
………………ケ……ケケ………ケーキ!?」
仮面のせいでよく見えなかったが、ケフィはケーキを作っていた。
バハムートは二部屋目にして目の前にありつけそうなものを見つけたのだ。
「あのーケフィ様ぁ？ これ………私にくれないかなァー？」
媚の売り方も交渉の仕方もド下手としか言いようが無いが、
ケフィは「後ろ」と呟いた。
言われるがままに後ろを向くと、そこにはケーキ用のイチゴが大量にストックしてあった。
「こ……これ良いのか!? 良いのか全部!?」
ケフィの返事を待たずにイチゴを貪り始めるバハムート。
というより、「１つだけ」と言われる前にイチゴに手をつけ始めたのだ。
自己中心もここまで来たらギャグだ。
イチゴに夢中なバハムートの肩にポンと手が置かれる。
バハムートは後ろを向いたまま、
「なんだよケフィー文句は言わさないぜー？
早く駄目って言わないからバクッと行かれるんーーーゲホッ!!」
バハムートがむせ込んだ原因はケフィにある。
ケフィの方を振り向いたバハムートはもちろんケフィの顔を見る。
そして、ケフィの顔に装着された『醜悪な仮面その2』を見てむせ込んだのだ。
イチゴが気管支にでも詰まったか、涙目でむせ込み続けるバハムートを
ケフィは髪の毛を巧みに操り部屋の外へ追い出した。
「イチゴの恨みね」
不知火がケフィから飛び出して一件を纏める。
「粗末にされたのはイチゴじゃなくて僕だけどね。
……というか、あの子部屋に入る時何て言ってたっけ？
すっごく理不尽な台詞を吐かれた気がするんだけど」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.122 )
- 日時： 2015/03/12 21:24
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「……グスッ……あそこまでやらなくてもいいじゃない……」
よほどケフィが怖かったのか未だ涙目のバハムート。
しかしそこでめげないのがバハムートもといバカムートの真骨頂。
「いつまでもビビってる訳にもいかないし……
気を取り直して次はあいつの所でも行ってみっか！」
あいつ というのはフミキのことだ。
バハムートは五月雨のように融通の効く性格ではないので、
純粋に金持ちの社長は憎んでいるが、それでもいつも奢られる立場にあるのだから
今回も頼めば何かくれるだろう と踏んだのだった。
そのヤドカリ精神も流石 といったところなのか。
「トルィィィィクオアトr」
勢いよくドアを開け、お決まりの文句を言い切る前に
スパァン!! という轟音と共に何かがバハムートの頭上を掠めた。
バハムートはあまりの恐怖にその場で固まる。
そう、銃弾である。
「……誰だ…ってお前か。何の用だ？」
部屋の中で椅子に座っていたフミキが、椅子を回転させてバハムートを見る。
どうやら、扉の開く音だけを頼りに後ろを向いたまま威嚇射撃したらしい。
ようやく恐怖が体から抜け口が動くようになったバハムートは、
「ト、トリックオアトリート……」
と震え声で辛うじて絞り出した。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.123 )
- 日時： 2015/03/03 18:26
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「トリックオアトリート？ あぁ、そういえばハロウィンか。
だけどやれるものは無い……帰りな」
とバハムートに一瞥もくれずに険しい表情で言い放つフミキ。
「えぇー？ いいじゃんケチー！
いつもはあんなに身振り？ 手振り？ あれだ…羽振り！ 羽振り良いのによー」
……どうやらこの竜、空気と表情が読めないらしい。
これもバカムート呼ばわりされる所以なのか、
普段と違うフミキの雰囲気に気付かず、いつもの調子でおチャラけるバハムート。
「ほぅ……お前はこの後に及んでまだ何かを貰う気なのか？」
明らかにフミキの声色が変わったが、やはり気づく余地も無く
お菓子をくれお菓子をくれ、と捲くし立てるバハムート。
突然、バハムートに何やら紙のような物が突きつけられた。
少し驚く素振りを見せつつ、バハムートは紙に書かれた事を読んだ。
「りょうしゅうしょ……？」
「そうだ。今までお前が出した出費だ。幾らか数えられるか？」
と言われ
「いち、じゅう、ひゃく、せんまん……」と数えるバハムート。
その結果
「えっと……25万円……え"っ…？」
その数字の重さがわかったのかバハムートは脂汗をかいている。
そして紙から目を上げたバハムートにはなんと銃が向けられていた。
「これがたかが数日の出費なんだからな。
いつか灸を据えてやろうと思っていたが……ちょうどいい機会だ」
といいフミキが引き金に指をかけるのと同時にバハムートは部屋から飛び出した。
その瞬間ホテルの廊下に衝突音が鳴り響いた。
「っぶねぇぇぇぇぇ！ 何であいつ撃って来てるんだよッ！」
バハムートは半分涙目になりながらも廊下を爆走する。
階段をダッシュで降りているとまたも響く銃声とともに目の前の壁に弾がめり込んだ。
防火扉に銃弾を反射させて撃ったらしい。
「ヤバいヤバいヤバい！ これ死ぬ！」と階段を一気に駆け下りるバハムート。
「ここまで来れば大丈夫…だよな……?」
そう自分に言い聞かせ、どっかりと座り込む。
だが突然目の前が暗くなり、見上げてみるとフミキがズンと立っていた。
どうやら銃弾のせいで遠回りの道に誘導されていたらしい。
「ちょっとくらい痛い目にあってもらわなくちゃ、
無駄な金を払う側としては釈然としないからな」
そう言い、バハムートの首根っこを掴み、近くにあった窓から投げ捨てたのであった。
「ま、ここは3階だし、下は柔らかい土だし、死にはしないだろう」
そう言い捨てフミキは請求書の処理をしに自室へ戻っていった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.124 )
- 日時： 2015/03/12 21:25
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: ObLAiJYQ）
「なんなんだよ皆して……なんで誰ものってくれないのよ……」
と、言いながらバハムートは若干涙目になっていた。
「あと行ってないってところって言ったらkskと……白んところか……
……あんまり好きじゃないけど、取りあえず白のところに行ってみるか…ハァ…」
こうしてバハムートは外していた仮面を再び装着し、白のところへと向かって行った。
一方、白たちはバハムートがこの部屋へ向かっていることなど勿論知らず、
部屋でゴロゴロしながら平和なひと時を過ごしていた。
「……暇だねー」
「うーん、暇ねー……」
テレビの番組が終わると、白がつまらなそうに呟く。
ねーちんは白の暇を解消しなければと思ったのか、わざとらしい演技でソファから飛び起きた。
「……あれっ？ 今日って10月31日だっけ？」
「え？ そうだけど？」
「10月31日と言ったら白、ハロウィンよハロウィン！」
「ハ、ハロウィン？ ハロウィンってなんだっけねーち」
「そうと分かったら早速お菓子作ってくるよ！ 待っててね白！」
ねーちんは水色のエプロンを着けキッチンへ向かい、
お菓子を作る準備へと入った。
現状がよく分からない白も、待っているのはつまらないとねーちんの後について行った。
「ねぇ、ハロウィンって何するの？」
「ハロウィンっていうのはね、
子供とかが仮装をして、色々な家を回ってたくさんお菓子をもらう行事なんだよ」
「へー…どんな仮装をするの？」
「えーとね、例えば『魔女』とか『黒猫』とか『幽霊』かなぁ。
……って砂糖が見当たらないな。白、私ちょっと買い物行ってくるね」
「あぁ、うん。いってらっしゃーい」
いってきまーす、とねーちんは返事をし、バタン!!とドアが勢いよく閉まった。
白はねーちんが買い物へ行ってしまったので、一層暇になってしまった。
誰かの部屋に遊びに行こうとでも思ったのか、白は部屋を出て行った。
初期の人見知りはどこへやらといった感じだが、ねーちんもそれを喜んでいることだろう。
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