二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.440 )
日時: 2015/06/23 01:19
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)

「それは……誰にやられたんだ……? kskは……」

フミキが質問すると、ケフィは本をパタンと閉じて答える。

「こっちにも敵が来なかったワケじゃないからね。
兵長クラスの次だから、伍長隊ってところかな」

「そうそう……そいつにアルティメット辛いラーメン喰わされた……」

「大丈夫ですか? あまり励みにはなりませんけど……」

ねーちんは背負っていた白を降ろすと、起きた白がいち早く状況を飲み込んだ。
そしてそのまま寝起きの千鳥足でkskのベッドまで向かった。

「あ……えっとえっと……味覚へのダメージもこれで……」

白はもがくkskの口に治癒の白を流し込む。
するとkskの汗がだんだんと止まり、少しだけ恍惚とした表情になる。

「あ……何だこの味……まるで口にしつこく残らない牛乳みてぇ……」
「全く……第二の質問だが皆命の重みを知らないのか……」
「まぁ……その話は追々話すとして……」

タートが喋るのをベッドの上から手で制すたま。

「そんな重要な話を追々で話すんじゃ無い、今すぐ何があったのかーー」

たまの台詞が遮られるのは本日で三回目である。

「それでは……」

フミキがどこぞの司会者を気取り、ニヤニヤしながら声をあげる。

「伍長殿の入場で御座いまァ〜〜〜す!!」

病室の扉がガラッと開くと、truthがダッシュでkskに駆け寄り、そのまま『抱きついた』
仕掛け人側でさえこれは予想外だろう。

「ksk……kskなのね……本当に……」

汗だらけのkskの服が、涙で更に濡れる。

「…………お前は……truth……!!」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.441 )
日時: 2015/06/23 01:22
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)

実際には数秒の出来事なのだが、周りの皆、そしてkskとtruthは永遠の時間を感じたことだろう。

「truth……」

「貴方の死がどれだけ世間に広まろうとも、私はそれを信じなかったわ。
だから感動なんてホントはしないはずなの、涙なんて出ないはずなの。
でも……でもね、ごめんなさい……これは『矛盾の涙』よね……
貴方と会うのが当たり前だったのに、なんで私は馬鹿みたいに泣いてるのかしら」

しばらくkskはすべての動作を停止させていたが、
やがて目を閉じて、懐かしい景色を思い出したように喋り始めた。

「矛盾なんかじゃねぇよ、嬉しかったら存分に泣け。
……勝手にいなくなってゴメンな、これからは一緒に旅をしようぜ」

どちらかと言えばシャイに属する五月雨やたま、フミキは目を逸らし、
素直に属する白やタート、ケフィはその様子を見て嬉しそうに頷いていた。

これで六人目……そして、

「まぁ……なんだ、これで全員揃ったから話は始めてくれて良いが、
積もる話があるのならそれまで病室の外に全員を退避させようか?」

フミキなりの考慮であったが、truthは赤く腫らした瞳をすぐに拭い、
めいっぱい深呼吸するとベッドの横に置いてあった丸椅子に座った。

「全部……全部話すわ……私の知っている事をすべて」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.442 )
日時: 2015/06/23 23:51
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)

これから先の事は、私が皆に話すに当たって脳内に浮かんだ事すべてを記す。
半分雑記のような、エッセイのような文字の掃き溜めの中から、
一体どれだけの部分を新しい仲間達に告げたのかは、読者の判断に委ねることにする。


22年という長い歳月を振り返るのは平凡な人生を送るものにとっては難易度が高い。
しかし私はその21年間、いやもっと前から非凡な人生を送っていた。

22年前というと、私は11歳だった。
その頃から水面下で世界征服は着々と進行していたのだろうか、
それが世界に対して公になるのは一年後である。

11歳の時、私は友人等2人に連れていかれ、『枯れた樹海』と呼ばれる廃病院に来ていた。
私と同じ年齢の女の子達は幽霊や妖怪に興味があり、私も少なからず興味があった。
この世界の法律では、10歳からポケモンの所持及び、
ポケモン取り扱い専用PCへのアカウント登録が許可される。
と言っても、大半はポケモントレーナーという危険な道には進まない。
その友人2人の中でも、戦闘に向けてポケモンを育てていたのは片方だけだった。
私も両親があまり協力的で無かったので、ポケモンは12歳ぐらいで手にいれようと決めていた。

その日、学校帰りのままの適当で軽率な準備のまま廃病院に向かったのは
その友達が飼っていた、『モモンの実を抱きしめているマグマラシ』で勝てるような
せいぜいロトムだとかゴースだとか、そんなポケモンしか出ないだろうと踏んでいた。

子供だけで廃病院に行くというのに、足取りは何故か軽かった。
恐怖心より好奇心の方が勝っていたからだろうか。
前述の通り、完全に油断していた というのが一番正しい表現だった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.443 )
日時: 2015/06/25 00:03
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)

改めて病院を一望してみるとこじんまりとしていて、
潰れるべくして潰れてしまったのだろうなぁと、子供の私は感じた。

「どうする?入る?」という友達の提案に、私はコクリと頷いた記憶がある。
先頭はポケモンを持った友達、そして次に別の友達、最後に私が歩いた。
まるで私が一番怖がりのようだったが、野生ポケモンに備えて後ろを頻繁にチェックするという、
最後尾に立つものとしての役割を十分に果たしているつもりだった。
だってまさか、あんな場所から来るなんて思わなかったから。


病室を一個一個空けていっては探索をする、私を合わせた3人。
廃病院とはいっても後始末はしっかりしているようで、目ぼしいものは何も無かった。
強いていえばまだ消費期限の切れていない傷薬や毒・麻痺治しを何本かポケットに忍ばせておいた。

そして最上階の廊下の部屋をすべて見回った時。
真ん中の子が「結局なにも無かったね」と呟き、
先頭の子が「そうね、マグマラシ、帰るよ」と返事をして、
私もそれに賛成するような返事を意識そっちのけで返したとき、
天井から何か液体のような物がボトリと落ちて、真ん中の友達の首筋に直撃した。

その子の名前も特徴も今となっては記憶から追いやられてしまったのだけど、
私はその時確かに名前を呼んで、「首筋に何かついたよ」と言ったはずだった。
その子が返事をせず、振り向きもせずグラリと床に倒れ込んだ風景は今でも覚えている。

私と先頭の友達が天井を見る。

『爛れる』という表現は大人になってから知ったけれど、
もしその時存じていたら迷わず使っていただろう。

天井に巨大な蛞蝓もとい、マルノームが張り付いていた。
そしてその真下に居た友達は、地面でビクビクと苦しんでいる。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.444 )
日時: 2015/06/26 00:19
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: QCG7hJgu)

ポケモンと戦う事も出来ず、目の前で倒れた友達をどうすることも出来ず、
天井に張り付くマルノームに対して私は足が動かなかった。

「れいちゃん! 火炎車!!」

マグマラシの名前はれいちゃんというのだった。思い出した。
先頭の女の子は流石の場慣れというべきか、すぐにそのマルノームに攻撃した。
毒タイプのモンスターに対して、モモンの実を持っているなら多少強く出れるのだ。
火炎車はマルノームにヒットし、天井から剥がれて落下した。
でも、それは倒れている友達の上に乗っかる形で。
そのあまりの気味の悪さに喉の奥からゴムの臭いがするようだった。
挟み撃ちは成立しているのだが、私はポケモンを持っていない。

絶句の連続で私はすっかり腰を抜かしていたが、先頭の友達は違った。
火の粉や火炎車、電光石火などを駆使してマルノームに連続して攻撃を仕掛けるマグマラシ。
マルノームは真ん中の友達からどかされ、毒を散らしながら後退していく。
飛散した毒に命中すると危険なのは重々承知なので、私はその場からかなり後ずさった。
そうして怯えつつも冷静に戦局を見つめていると、ある事に気がついた。

マルノームはこちらに敵意を向けていない。
どころかマグマラシが放つ行動をすべて、傷付きつつも受け入れている。

「まだまだ行くよ!! れいちゃん、火炎車の後に電光石火!!」

これがトドメかな と思った時、不意にその声が聞こえた。

『私は大丈夫で御座いますが、火炎車の後に電光石火を行うと飛散した毒に触れてしまいます。
私の毒は空気に触れるとすぐに浄化されますが、その分強力なのです。
今すぐ契りを交わしましょう、貴方なら私の宿主になれます』

やけに難しい言葉使いで、当時の私には7割言っていることが分からなかった。
でもその言葉が発せられたのがマルノームからだという事と、自分のやるべき事は分かった。


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