二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時: 2016/01/11 01:36
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記:形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.941 )
- 日時: 2015/12/03 23:45
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: fxhCNxuy)
私が八歳の時、お父様がしばらく家に居なくなりました。
家からあまり出た事の無い私は、家を探し回りました。
それでもお父様は私の前に姿を現しませんでした。
今までも、三日間や四日間ぐらい家に居ない事はあったけれど、
私に言わずに家から消える事は絶対にありませんでした。
お手伝いさんに聞いても分かりませんでした。
というよりも、お爺様の容態もよろしく無くて家全体が忙しかったからです。
私はお爺様と話す事が叶いませんでした。移る病気なのかなと思いました。
自分が苦しい時に、家族と会わせて貰えないのは嫌だなと感じました。
お父様が戻って来ない間、私はいつもより大幅に家を冒険しました。
といっても、お父様の部屋には鍵が掛かっていて、
お爺様の居る場所には近づかせて貰えませんでしたし、
お客さんが普段居るような場所には怖くて近寄れませんでした。
家の中は一番自由であって良いはずなのに、これも心臓のせいでしょうか、それとも…
家には何かにつけて宝石がいっぱいあって、少し眩しかったです。
私の部屋にも宝石があって、私はそんな宝石達が好きでした。
色々な色に輝いていて、色々な形で、触る感触もそれぞれ少し違うんです。
もう一つ、私が見つけた新しいことがありました。
『粘土』というものが作業室にあって、私はそれに興味を惹かれました。
お手伝いさんの監視が付きましたが、粘土は素晴らしいものでした。
自分が手で触れると、その通りに粘土の形が変化して、
私はこれでなんでも作れるんじゃないかというワクワクを持ちました。
お手伝いさんからは褒められました。
お父様が返って来たら褒めてくれますでしょうか と口に出しました。
お手伝いさんはそれに何も言い返してはくれませんでした。
六日後、お父様はちゃんと帰って来ました。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.942 )
- 日時: 2015/12/03 23:48
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: fxhCNxuy)
家に帰って来ても、お父様は大変そうでした。
お爺様が弱々しくなってしまって、お父様は毎日知らないお客さんと話していました。
移動する時もずっと、お手伝いさんと一緒に歩いていて、
私は宝石と粘土を部屋に運んでもらって、ずっと自分の部屋に居ました。
お父様は合間を縫って私に話しかけてくれたけれど、
その六日間でどこか変わってしまったようでした。
前よりも、仕事を楽しそうにやりました。
だけれど、前よりも外を眺める回数が多くなりました。
私は言い様の無い不気味さを感じましたけど、
これはお父様の仕事の事なのだから と口には出しませんでした。
九歳になった時、お爺様が亡くなりました。
お手伝いさんは皆悲しんで居ました。
私はお爺様と最後に話したのが二年前ぐらいで、そのせいか悲しめませんでした。
お父様も普段と表情一つ変えていなかったので、
まるで私とお父様だけが明珠家から切り離されたような気がしました。
身体に明珠の血を宿しているのは私達二人だけだというのに。
お父様はいつもお手伝いさんと仕事をしていましたし、
私も粘土で何かを作る度にお手伝いさんやお父様から高く評価されて、
私の知らないコンクールで、作った覚えすら危うい作品が出場して、
キラキラ光るトロフィーと共に返って来る事がよくありました。
だから、「表面上」は幸せな家庭だったんだと思います。
表面上だけ。水面下は違うのだろうな と思いました。
お手伝いさんは私に家の事を話しません。
私も知りたいとは思わなかったので、お父様にも聞きませんでした。
お父様が私と遊んでくれる時間は、何故か日に日に増えて行きました。
そして、採掘のミスなのか、傷を受けて返って来る時もありました。
でも、お父様の顔は昔よりもずっとずっと笑顔でした。
今なら分かる気がします。
「お父様は石のような人間でした」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.943 )
- 日時: 2015/12/03 23:51
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: fxhCNxuy)
十歳になった時でした。
「お父様、いってらっしゃいませ」
「ああ、元気でな、美華」
お父様は仕事で外に行く事が多くなっていました。
それが前のような『鉱石』の仕事では無いのが私には分かっていました。
一年前から、下手をすればもっと前から。
お父様に増えた仕事は採掘のことより危険なのだと分かっていました。
お父様は出掛ける度に、見送りに来た私の顔を見ます。
いつもは、何かに挑戦するような目をしていましたが、
その時だけは私をまじまじと見つめ、頭に手を置きました。
これからまた一週間ぐらいお父様が居なくなるのかな と寂しくなりました。
三日後、家に悲しい知らせが届きました。
お父様の死体はブロッカ学園という場所で見つかったそうです。
お手伝いさん達は全員、涙すら見せませんでした。
私はとても悲しいのに、『ズレ』が怖くて怖くてたまらなくて、
ずっと自分の部屋で宝石に埋もれてみたり、粘土で何かを作っていました。
私には分かっていました、お父様が『良い人』じゃ無かった事を。
お父様のお葬式は、お爺様の葬式よりずっと短かった。
それで良かったんです、視線を上げるとお父様の写真と煙と百合の匂いがするから。
美華は自分と父に愛の欠片も示さない使用人達を異常に恐れた。
明珠家から美華が忽然と姿を消しても、碌に捜査はされなかった。
鉱地はキャスファーの『ブロッカ学園』という場所で死を遂げた。
第二の理由とは、過去に抱えるものが大きすぎる事。
子供の精神では、きっとこの戦いをまともな状態で終えられる可能性が無い事だった。
『因縁』を乗り越えるという事は、大人ですら成し遂げにくい。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.944 )
- 日時: 2015/12/04 23:02
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: fxhCNxuy)
たまが刺そうとした祐へのトドメは、唐突に妨害された。
美術館の入り口から聞こえた足音と声によって。
「誰かいるのか!?」
「その声は五月雨かッ!?」
たまは祐へのトドメを諦めて振り返る。
そこには、五月雨とバハムートが息を切らしながら立って居た。
「街が酷い有様だ……そいつが敵か?」
「私達が倒しました、トドメはまだですけど……」
「そうか……」
五月雨はそれだけ聞くと美術館の地面に座り込んだ。
「ハァー……サンキューな、被害を抑えてくれて」
「アタシ走り損かよー、お腹減ったんだけどー」
「第一の告白だがな、五月雨……」
たまも白も普段の目つきをしていない事に五月雨は違和感を感じ、
バハムートも場を茶化す事無く二人の目を受け入れる。
「被害があった……ペットショップも燃えたし美術館もめちゃくちゃだ。
後は仮死状態のこいつにトドメを差すだけ。そしてケフィは、もうこの世には居ない……」
「…………」
五月雨はしばらく固まっていて、白は少し嗚咽を漏らした。
バハムートは地面に置いていた斧を手に取った。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.945 )
- 日時: 2015/12/05 21:33
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: fxhCNxuy)
「おいたま……そいつまだ死んで無いんだよな?」
「第一の質問だが……」
「決まってんだろッ!! アタシがそいつをブッ殺す!!」
祐の首に飛びかかろうとするバハムートをたまは止める。
たまにも白にも、この手で祐を……という願望があった。
だが言葉も力比べも通じずに、バハムートは祐の首に斧を振り上げた。
「落ち着いてくださいバハムートさん!!」
「これが落ち着いてられるかクソッ!!」
「そうだ……今回ばかりは俺もバハムートを引っ込めねぇぞッ!!」
その時、美術館の天井からズズズ……と音が聞こえた。
二階建てなので、上のフロアに何かあるのだろうかと三人が予想するうちに、
天井が綺麗な四角形に切り取られてドスンと落ちてきたのだ。
そこから、まるで柳が垂れるかのように少女が姿を現した。
両手に一本ずつ刀を持ちながら、こちらを見て驚いたような顔をした。
勿論こちら側の三人も天井から這い出て来た少女を見て唖然としている。
「……それ以上は許しませんの、早く祐から離れなさい」
「第一のーーー」
「早く離れなさい、聞こえたでしょう? 早死にしたいんですの?」
「てめぇコイツの仲間か? 今からアタシがこいつをブッ殺してやるぜ」
「このドグサレがッ!! 三度目は無いッ!!」
少女が金切り声で叫んだかと思うと、いきなり祐の真下の地面が削れた。
その穴の底に落ちゆく祐を見て、バハムートが咄嗟に動いた。
物体が落ちるスピードよりも速く、バハムートの斧が祐の首を掻っ切ったのだ。
祐は一瞬だけ生気のある目をしたかと思うと、作品達と一緒に奈落に落ちていった。
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