二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時： 2016/01/11 01:36
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: 21getbfq）
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『１日１レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記：形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.545 )
- 日時： 2015/07/25 00:04
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: PUqaVzEI）
スリーＱ、通称『ゾンビの街』
実際にゾンビが沸くわけでもパペットが横行している街でも無いが、
配置的にも街に日が当たり辛く、街の雰囲気は釈然としない。
空港街なのだが、降りてくる客よりは出て行く客の方が多い。
経済的に潤ってはいるが、やはり明るさが足りないのだ。
『ホテルを調べるぞ』
フミキが街を見渡して放った一言に、皆が驚愕する。
「……怪我人に気ィ使ってんならそれはありがた迷惑だぞ。
一刻も早く宝玉を追いかけなきゃ世界の存続に関わって来る」
「何を言ってる、ホテルを『調べる』と言ったんだ俺は。
考えてもみろ？ あいつらの逃走性能を。
わざわざ門を破壊して車まで取り替えたのに、ガソリンを補給してたろ？
あの時リムジンのガソリンが満タンだったらそのままスリーＱに直行。
俺達はあの車を完全に見逃していただろうな」
kskが静かな街で笑い声をあげる。
「ガソリン積んでなかったのはミスだろォー？
まぁあそこで『一般人同士』として会話したのは運命なんだろうな。
ちなみに車はあんまり見れてないぜ、女の声が聞こえたけどな、詳しくは分からん。
んで？ ホテル行くの？」
「ああ、空港に行くのは後で間に合うからな。
カントー行きはまだ１時間程時間がある。潰せる可能性からどんどん潰さなきゃな。
ホテルから街の入り口も見えるし、大丈夫だろ」
フミキが返答を待たずにホテルに直行するので、皆は遅れて着いていった。
ホテルが見える、ホテルから離れた高台のバス停に女が一人。
金髪のロングパーマにサングラス、露出の高い黒い服を着てベンチに腰掛けている。
足を高く組み、グラサンを片手でずらし、フミキ達がホテルに入ったのを確認した。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.546 )
- 日時： 2015/07/25 00:05
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: PUqaVzEI）
「ワタシが倒すべきターゲット、フミキ一行……
曹長隊はもうすでに空港で飛行機を待っている……」
女性はまるで酔っ払いのように過剰にベンチに凭れ、満天下を仰いだ。
「『歌手』から『殺し屋』に……成り上がったのか下がったのか。
歌手から見れば成り下がりだろうし、殺し屋から見れば成り上がりだろうし。
ワタシがまだこの悩みを、元彼からのプレゼントのように捨てられずにいるのは、
まだワタシが殺し屋にはなりきれて居ないからであって……
歌手は歌を歌う仕事で、熱狂的という言葉がある反面、非常に冷めやすい。
殺し屋は殺人の仕事で、またそれは全く以って別物なのかも知れない。
支持する人が居てくれないと、人間は何をやっても駄目なのよね」
「鍵の掛かった部屋まで調べるべきか？」
「第一の回答だが、中に人が居るかどうかぐらいは魂の感知で分かる。
魂の気配がしないのに鍵の掛かった部屋は恐らく無いな。
というか……」
「人が居ないわね、従業員も客も居ない。まるで空き巣でもしてるみたい」
kskとたまとtruthがホテルの二階を探索する傍ら、
残りの人員で入り口を見張ったり一階の食堂辺りを調べたりしている。
「フミキ、もうそろそろ良いんじゃねえのか？」
「そうだな、怪我してるケフィとタートが見張りじゃ可哀想だしな。
どうだ？ 怪我人のために今日はもうーー」
「冗談ですよね……？ 無駄になっちゃいますよ色んな頑張りが」
ホテルには人が一切居ない。営業停止というのなら頷けるが、
そもそもそんな知らせも張り紙も無いし、それがこの街の、このホテルの怪しさを助長した。
「まぁ薄気味悪い街ながらに、住民達の結束は硬そうだからな。
わざわざ定休日だっつってホテル閉めなくても住民は来ないのかもな。
……それを踏まえてもどう考えてもおかしいがな。
ホテルに定休日だとか、空港街なのに定休日だとか、我ながら意味が分からない」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.547 )
- 日時： 2015/07/25 00:05
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: PUqaVzEI）
「なんというか……鬱蒼としてますね、空が」
「確かに、こんな場所に居たら鬱が促進されちゃうね。失礼だけど」
会話を交わしているのはホテルの入り口に居るケフィとタート。
すぐにホテルから出られるように準備しつつ、空港と街の入り口を見張っている。
「ケフィさん……気付いてますか？ あの丘の上の……女性を……」
「うん、相手もこっちを見ているね。試しに僕だけ少し近付いてみるよ」
「大丈夫ですか？」
「怪我は君の方が酷いでしょ？ kskは精神力が尽きかけてるから休まないとだし」
そう言ってケフィがホテルから出ようとしたその瞬間。
急に半透明の青い膜が、ホテルの入り口や窓や裏口をすべて覆った。
そしてケフィはそこに軽くぶつかる。
「これは……」
ケフィが指でつんつんとそこを突くが、とんでも無く硬いようだ。
「これは……」
「やられた……既に能力の範囲内に居た……」
「どいて下さい。アマテラス、シャドーボール!!」
「しょうがないわねぇ」
アマテラスが入り口に張られた半透明の膜に向かってシャドーボールを放つが、
「やはりこの膜は単純に突破出来る物じゃ無いみたーーー」
そこまで言いかけてタートは口を閉じる。
タートが、アマテラスが全身にシャドーボールを喰らっているのだ。
「タート!!」
「くっ、わたしの技が跳ね返された……？」
「駄目だ……普通じゃない……この閉じ込められ方は……!!」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.548 )
- 日時： 2015/08/01 23:30
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: PUqaVzEI）
どこからとも無く不知火がケフィの元に戻ってくる。
「どこもかしも青い膜で封鎖されてるよーどうするこれ？
攻略法があるような物質じゃないね、あんまり詳しく見てないけどぉー」
「ありがと不知火、でもちょっと待って……」
ケフィがタートに触れ、取り合えずの外傷治癒を施す。
騒ぎを聞きつけて残りのメンバーが駆けつけてきた。
「なんだこれは……」
「閉じ込められやがったか!! オメガッ!!」
「あ、フミキさんそれはッ!!」
タートが制止するのも聞かず、オメガのパンチが青膜に炸裂する……!!
と思われたが、
「ぐあッ!!」
パンチは青膜に当たる前に何かによって阻止された。
オメガの振り下ろされた腕がパンチを喰らったようにして阻止されたのだ!!
腕から少量の血を垂らしながら事態を飲み込めていないフミキと皆。
「恐らくだけど、閉じ込められるよりマズイ状況だよ。
この青い膜に攻撃しようとすると逆らえないカウンターを喰らうみたい」
「それって……成す術あるんですか？」
「殴っちゃいけねぇってどういうこったよ!!」
ねーちんとバハムートが抗議し、遅れてジェネシスも発言する。
「この状況下で絶対会いたく無い悪霊使いに遭遇したな……」
「恐らく、敵はあの丘のベンチに座っている女です……とても攻撃は届きません」
皆の視線がホテルの外から見える少々高めの丘のベンチに移る。
ベンチには女性が座っていて、サングラスを片手でブラブラさせて、
まるでksk一向を誘っているかのように笑っている。敵である事は明白だった。
とても攻撃は届かない……タートの呟きを否定出来る者は誰もいなかった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.549 )
- 日時： 2015/08/05 22:31
- 名前： 酩酊 ◆D2kEwyIYmo （ID: PUqaVzEI）
「やはり、この『鎮火の火曜』であるワタシに敵う人間なんて居ない。
この能力はワタシの人生の杖だ……いつでもワタシに成功を与えてくれる。
女優をやめて良かったと思えるぐらい……」
そこまで言って、女性は銜えかけた煙草を草むらに捨てた。
「やめた？ 違うね、忘れられただけよねぇ、残念ながら。
『どうやって人生を歩むか』……そこから人は始まって行って終わる。
こうして新しい職を得れているのも神がワタシを見放さないから。
思いを馳せるのは朝食の後の珈琲を飲んだ後だけにしている。
……早く軍曹様のような思考の持ち主になれると良いのだけれど」
「空港出るまで後30分も無いぞ……!! どこかから出れないか？」
「……宿主か悪霊のどっちかを叩かないと無理だな……
第一の質問だが、アマテラスのすり抜けでどうにか出来るか？」
「無理ですね……この膜をすり抜けても弓すら届かない距離に女がーーー」
タートは外を見て、驚いて言葉を止める。
ベンチに座った女性から悪霊が発現したのを目撃したのだ。
暗い街の中で赤と黄色のストライプと、赤い触手のようなものが目立つ。
「あれは……あの燃えている触手は……クイタラン？」
クイタランはこちらのホテルをまじまじと見つめると、霧になって消えた。
「間違いない……襲いに来ますよ。『敵意』を感じます。
あのクイタランは霧というか、煙になって消えた。だから煙に注意しなければなりません」
「煙に注意……それはスロットで一生安定して暮らすぐらい難しいぞ……
いや、もしかしたら安定どころか遊んで暮らす事ぐらいムズイ……」
kskがそういうのには勿論理由があった。圧倒的な理由が。
ホテルは既に霧のように薄い煙が蔓延っている。
この街の陰気さを持ち上げるように、街中が煙に満ちている。
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