二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.355 )
日時: 2015/05/26 23:06
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Nf/7T0hn)

ー 第21話 『せめて真実らしく』 ー

森は歩く度に枯葉が砕ける小気味良い音を発する。
フミキ一同はギギギ駅の側面を占領する木々を掻き分けて森を進んでいる。

「確かにこっちら辺に人影が見えたと思ったと思ったんだけどな……
もう少し探索して何も無いなら帰るか……」

一同が疲れているからか、さっきから木の葉の擦れる音が目立つ。

「……常緑樹ってのはさ、一年どころか一生葉っぱ落とさないもんだと思ってたけど、
案外こうやって森ン中歩いたりすると落ち葉って目立つんだな。
それともここは常緑樹と落葉樹が入り乱れて茂ってたりすんのかな」

五月雨の質問に博識というか薀蓄マニアに近いフミキが答える。

「どっちも葉は落とすぞ? 砕いて言うなら常に緑なのが『常緑樹』だ。
古い葉を順次落としていって緑を保ってるだけだ。
森や山の地面は葉で覆われてるべきだと思ってるな、俺は。
葉の裏に日光の嫌いな微生物やら虫やらが生息しているからな」

そう言ってフミキが葉っぱを拾い上げると

「痛ぇッ!!」

フミキが驚いて木の葉から手を離す。
フミキの手から垂れる血を見て他のメンバーも驚く。

「この葉っぱは……」

「何か特別な葉っぱですか? 柊とかの……」

「いや、違うな……ごく普通の葉っぱだ……」

フミキはその葉っぱをいかにも高級そうな靴で足蹴にする。
が、葉っぱは曲がったりせず、どころかさっきから風に靡きもしない。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.356 )
日時: 2015/05/26 23:09
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Nf/7T0hn)

「おーい五月雨ー、こっちにナイフあるぜナイフ」

少し進んだ地点から、バハムートの元気そうな声がする。
その声の主にに呼ばれた五月雨が声の方へ行くと、

「確かにナイフだな……こんな森の中に新品の……」

五月雨がナイフを拾い上げようとすると、なんと五月雨の指がグリップにめり込んだ。
どちらにも破壊は起こらず、まるでグリップが霧であるかのようにめり込んだ。

「なんだこのナイフ!?」

五月雨が驚いて指をナイフから離す。
その声に誘われて皆が五月雨の元に集まってくる。

「五月雨、ナイフというのは?」

フミキにナイフの在り処を聞かれた五月雨が自分の足元を指差すが、

「ナイフならここ……あッ!?」

ナイフは既に存在しなかった。

「落とした時に地中に突き刺さった!? なワケねぇよな?
……いや、確かにここにナイフはあったんだけど、
グリップ握ろうとしたら手がめり込んでさ、気持ち悪くなって放したんだよ。
そして一瞬目を離したらもうナイフは無かったっていうか……」

全員の間に、短い沈黙が流れる。

「そこにナイフはあったけど、手と目を離したら消えたってことですか?」

タートが掻い摘んで質問し、五月雨が頷く。
またもや少しの間の沈黙。

「ナイフは消えるし、フミキさんは指を切るし……この森はおかしいですね……」

「それなんだがな、白……」

手の止血を済ませたフミキが後ろを向く。

「あれが『ナイフ』みたいだ……」

フミキが手を切った葉っぱは、皆が目を離した隙にナイフに変わっていた。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.357 )
日時: 2015/05/27 23:26
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Nf/7T0hn)

全員が全員、今度はかなり長い間沈黙する。
見ない間だけ見える敵、『鬼』を押し付けあって刻み込む敵。開閉を操る敵。
この列車の旅だけでも多様で奇特な敵と戦闘してきたが、今回は更に謎なのだ。
だが、フミキが考え事に蹴りをつけたかのように話し始めた。

「とりあえず、敵に襲われてるというのなら、この状況はまずいな。
まずフィールドが森というだけで五月雨とタートの大体の長所は奪われてしまった。
五月雨の『雨』は木が邪魔で操作し辛いし、タートに至っては森に火が燃え移ってしまう。
白の『色』も俺の射撃も森が舞台なんじゃあなぁ……あまり活かせないだろう。
kskなら燃え移ることなく木々を貫通出来るし、たまなんか有利に戦えるな。
ケフィも擬態が出来るし……ん、擬態? 擬態か……」

『擬態』 そのワードに五月雨が目を大きくする。

「ナイフが葉っぱに擬態してたってことか?」

『擬態では御座いませぬ、もっと高次元の物でして……』

全員、聞こえた声に驚き、声の方へ振り向く。

「なんだアリャ? 洞窟?」

「馬鹿かおめぇ、井戸だよ井戸」

皆が見る先には井戸があった。
これはナイフのように新品では無く、長いこと放置されているようだ。

「井戸……ですか……あの中から声が聞こえましたね……」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.358 )
日時: 2015/05/27 23:34
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Nf/7T0hn)

「覗いてみるしか無さそうですが、どうしますか?」

タートが皆に確認を取る。
声の主が井戸の奥底なら、罠を張って待っている可能性が高い。
だが突如、井戸の底に雨が降り注いだ。

「ほらよ、これでちょっとは安全のはずだぜ。
そこの井戸だけ周囲に木の枝が無いから雨を降らせられた。
なんで水が重要な井戸だけ陽が当たりやすいんだって話だがな」

「ありがとうございます五月雨さん」

タートが先導して井戸に近付き、周りがそれに付いていく。
そしてタート率いる一同が井戸を覗き込もうとしたその時。

『ここですよ、皆さん、井戸の中には何も居りませぬ』

次は後ろから声がした、さっき聞こえた声と同じ声が。
振り向くとそこには、『紫の物体』がどんを構えていた。
立派な髭を生やしており、ボディには黒い幾何学模様がある。

「『マルノーム』が敵の悪霊か?」

後ろに立っていたマルノームにフミキが一瞥くれる。

「その通りで御座います、今貴方が戦っている敵のパートナーで御座います。
そしてその者は伍長で御座います、恐らくあなた達には勝てないでしょう」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.359 )
日時: 2015/05/27 23:41
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Nf/7T0hn)

知能があるということは、純正のフェイルの持ち主か? マルノームよ」

フミキはポケットに手を突っ込みながらマルノームに質問する。

「それ以上の質問は野暮で御座いましょう、『敵』ですよ。
それに、私には『ノーム伯爵』という立派な名前がありまして」

「そーかい、じゃあオサラバだな」

「『硝子弾』ッ!!」
「アブソーブカラーズ『灰色』!!」
「ダブルチョップウウゥゥッッ!!!!」

硝子の弾を皮切り、様々な攻撃がマルノームにヒットする。

「うぐぇッ!!」

硝子弾で切り刻まれ、鉛で体に穴が開き、ダブルチョップで

「叩き潰せ…………てないッ!? チョップがすっぱ抜けた!?」

バハムートがギョっとして距離を取る。
確かにマルノームは硝子弾でも灰色でも傷付いたが、打撃攻撃は通じなかった。
そしてそれどころか、

「こいつ傷が直っているぞ……再生技を覚えているのか?
にしてもちゃんと致命傷まで与えたはずだが……」


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