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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.565 )
日時: 2015/08/07 01:12
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 7TIhQdvp)

「不幸か、まぁ捕まってるんだから不幸だよな」
「ど〜〜こ行ったって不幸」
「ムショでも酒飲めてんだから……まともに酒も飲めない輩が居るぜ?」
「オラが今不幸な事と、オラ以上に不幸な奴が居ることとが、何の関係があるんぎゃ?」
「……なるほどね〜」
「ムッペ、机の上の酒瓶取〜〜ってくれい」
「んだー」

ムッペと呼ばれた田舎顔の男が机に手を伸ばすが、
酔いも手伝ったのか、机の上の酒瓶を思い切りはじいた。

「あ、やべぇけっこう高いのに(田舎モン的には)!!」

その酒瓶は地面にぶつかって爆発四散かと思いきや、
αの手によって無事に割れずに済んだ……が、

「お〜い新入り、お前今何をした〜?
明らかに、『届くとして指一本』って距離だったと思ったんけどよ〜〜」
「んだ、よく間に合ったぎゃ。
しかも……ここの部屋鍵があきっぱだぎゃ……」
「酒飲んでるのに洞察力あんな、でもそれ酔いだぜ。
……酔いだよ酔い酔い!! あんたらの目がボヤけてるだけだよ全く」

その時だった、部屋の前に一匹の『オタマロ』が通りかかった。
水色のヘッドフォンのような膨らみに顔を圧迫させながら、
顔の先から先まで周囲を馬鹿にしたような表情で、頬の中の空気を転がして遊んでいる。
そして、牢屋の一室の中に居るαをジッと見ると、
「ぴゅるるるるるる!!」と鳴き声を上げ、真正面に向き直る。
そして小さく「ふあっ!!」と言いながら眉を上げ、30cmほどの体でαを見下した。

ドヤ顔。人間には成し得ない程の完璧なドヤ顔。
しばらくして満足したのか、オタマロは元来た通路を戻っていった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.566 )
日時: 2015/08/07 13:37
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 7TIhQdvp)

「あのオタマロ……もしかして『威張った』のか……?
まぁポケモンの挑発なんて相当な事が無い限り人間には効かないが、
流石 というか……少しイラッとしたな……」
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい〜〜……」

田舎風の男とは別の、縦長の顔の男が汗を垂らしておいおい呟く。
そして、田舎風の男もダラダラと汗を掻き、震える指でαを指差す。

「……俺の顔に神話生物でもくっついてるか?」
「今のは……オタマロ……だぎゃ……アンタ一体……」
「一体って……たまたま刑務所に入っていた野性のオタマロじゃないのか?」
「違ええぇぇ〜〜〜!! 100%、いや1000%は違うと胸を張って言える!!
いいか新入り!! お前はここに連行された時に何かしたか!?」
「んだ!! 他人の飯を勝手に食べたり!! レンガに小便かけたり!!
菓子のゴミを通路に放り投げたり!! 他の囚人にちょっかいを出したり!!
そういうことをしたかって聞いているんだぎゃッ!!」
「いや、してねぇ……」
「じゃあなんだぎゃ……何か変なモン持ち込んだか?」
「変な物? 変な物なんて持ち込んじゃいなーーー」

プルルルルル……プルルルルル……

αのズボンのポケットから、携帯の着信音が聞こえる。
それに気付いたαは、ポケットからゆっくりと携帯を取り出した。

「そ、それだ……その携帯が駄目だ……『お仕置き』だ〜〜」
「お仕置きだべ〜〜……すっかり酔いが醒めたべ〜〜……」
「他人が携帯で話してる時は静かにしろって、小学校で習わなかったか?」

二人の酔い醒め男達を黙らせながら、αは携帯を開いた。

「……もしもし」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.567 )
日時: 2015/08/07 22:03
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 7TIhQdvp)

「もしもし……αね……?」
その声にαは聞き覚えがある、truthの声だ。

「αだが? 俺は今忙しいから、植木への水遣りなら他の奴に頼んでくれ」
「そうじゃないわよ、今すぐキャスファーに戻って来て」
「今すぐ……か、水遣りすら面倒なのにバカンス切り上げて戻れって?」
「緊急事態なのよ、『三玉作戦』が始動しそうなのよ」
「あー残念……ゲームオーバーだな。相手に飛車も角も金も銀も取られた状態みたいに。
悪いけど良い裏切り先が見つからなかったんなら仕方無い。
幹部の寝首でも掻いてこれば良いだろ? 俺もそうしてやるからさ」
「裏切り先は見つかったわよ、いつかに話したkskの元がそうよ」
「ほえー……死んだと思ったらやっぱ生きてたのね」
「まぁ、そこは話したら長いけど、緊急事態だから助けて欲しいのよ。
私の裏切りが早々にバレて、軍曹隊に狙われているの。
今私の仲間達は身動きが取れなくて、このまま行けば『紅色の玉』が組織の手に渡るわ。
だからお願い、スリーQ行きの飛行機にフキヨセから乗って!!」
「俺は傍観するだけの存在だ、他人の人生に興味がある!!
俺が物語りの主役になっちゃいけないんだよ、分かるか?
助けない理由が無いから助けるんじゃなく、助ける理由が無いから助けないんだ」
「昔っから屁理屈ばっかね……」
「如何に屁理屈でも、行く気は一切無い!! これは行きたく無い故の屁理屈だ!!
俺はこうして生きていたいんだ、世界の平和はそっちに任せた。
俺は身の回りの平和を守って、自分に成せるだけの正義で生きていくよ」
「……分かった」

truthはガックリと項垂れて携帯の電源を切った。

「もしかして……失敗しちゃった感じ……?
俺達はこの青膜の中で一生過ごして死んでく感じ?」
「いいえ、彼は来るわよ。きっと今日の飛行機に乗ってくれるはずだわ。
そういう人だもの、腐っても正義とは言うけれど、正義は腐らないわ。
といっても、一泊この無人ホテルに泊まるだけの拘束時間はありそうね。
どう? 見張りを立てて休息でも取ったら? 傷がひどいわよ」
「そうだな、フミキからの命令だ。各自必要な分だけ休息を取れ。
すべては体の健全から始まっていく。健全じゃなけりゃ悪行も善行も行えない」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.568 )
日時: 2015/08/07 22:06
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 7TIhQdvp)

「さて、面倒な上司のせいで今日中に飛行機に乗る事が決定したこのα様だ。
もう刑務所に用は無いし、俺は脱獄するぜー」
「いやいやいやいやいやいや!!! お前はも〜刑務所から出られないぜ!!」
「んだ!! あのオタマロに見つかった事がどれ程重大な事なのか分かっちゃいないだぎゃ!!
看守が『お仕置き』をするぎゃ……ナタリー刑務所長のお仕置きが……」
「はてさて、そのお仕置きはどれほど時間がかかる?」
「……一日じゃ〜〜済まないだろうね……」
「じゃあ断る。」

αは自分で破壊した牢屋の鍵を足で蹴り、扉を開けた。
その時、αの足元に何かが付着した。

「これは……泥か……?」

見ると、αの死角だった部屋の天井からマッドショットが撃たれていた。
もちろん、撃ったのはあの愛らしく憎たらしいオタマロによるものだ。

「何の差し金だよお前……」

αが泥から足を引き抜こうとすると、また別の泥が別の方向からαの足に被った。
マッドショットの飛んできた方向にはなんと、

「オ、オタマロが五匹だとオオオオォォ!!!??? 群れバトルかなんかかよ!!」

オタマロが五匹、通路に並んでいる。
真ん中のオタマロは水色貴重では無く黄色貴重。つまり『色違い』だ。
真ん中の一体がドヤ顔と共に左右の二体に指示を飛ばすと、一斉にマッドショットが放たれた。

「前に五体もいやがった!! そして俺の後ろに一匹!! 計六匹のオタマロが!!
俺の動きをマッドショットで封じやがっている!!」

αは足を泥に埋め立てられ、身動きが取れなくなる。
「こうなったら牢屋の策を掴んでーーーしまっ……!!」
αは正面からマッドショットを連発され、仰向けに倒れこんでしまった。
元から部屋に居た二人は部屋の隅でガタガタ震えており、
倒れたαにぶつかった机が大きく揺らいで、乗っていた酒瓶やつまみを宙に放った。

「やばい……これ……は……」

αが手を伸ばすが、空を切った。
αが完全に泥に埋まったことを確認したオタマロ達は、
色違いのオタマロを先頭にして所長室へと戻っていった。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.569 )
日時: 2015/08/08 21:24
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 7TIhQdvp)

刑務所は入り口が一箇所しか無く、裏口などと言った融通の利く物も無い閉鎖性能の高い建物だ。
その刑務所の心無しか堅苦しい扉を開けると、マンションのように部屋がいくつも見える。
その中で一つ、他とさして何も変わらない扉の中に所長が居る。
林檎のように赤く少しザラザラしたソファが中央にあり、
部屋の隅にはトレーニング器具が点在していて、仄かに汗を浴びている。
主に他の部屋のキーなどを管理する部屋なのだが、機械的な物が存在しない。
イッシュ地方は比較的犯罪の少ない地方であるため、刑務所の必要性はあまり無い。
刑務所が多いと犯罪者が余り、その逆なら勿論その逆のジレンマが発生するのだが、
イッシュ地方の刑務所はここ『マローン刑務所』一つだけ。
そのマローン刑務所を一人で管理するのが、『ナタリー・アドミニー』である。
所長室に、色違いを先頭にしたオタマロ集団が入り込んできた。

「ぴゅるるるるるる!!」
「ご苦労様……さぁ、お仕置きを与えてやりましょうか」

ナタリーはソファから飛び上がると、首を腕をポキポキと鳴らした。
オタマロの眉のような、セミコロンに似たような刺青が頬にある。
男勝りの凛々しい顔で、丈夫そうな靴の紐を結び直した。
そして、オタマロ達を引き連れて所長室を出て行った。

(まずい……地面に耳を付けているから分かるが、恐らく所長が部屋から出た!!
足音も聞こえる!! もう少しでこの部屋に到達する!! かくなる上は……)

「ゴーレム……仕事だ」
「起こしよって……わざわざ呼びかけんでも我の体は主の物だ」
「悪い悪い……『憑依』ッ!!」

泥に完全に埋もれているαの体からドサイドンの腕がビジョンとして飛び出し、
部屋にあったものを乱雑に殴りつけ、机をニ分割に粉砕した。


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