二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.640 )
日時: 2015/08/24 21:00
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

フキヨセシティの屋台の景品に、ひっそりと佇む『それ』。
微動だにせず、ただただ何かを待ち続けている。
白い魚のぬいぐるみだが、背中にグロテスクな切り込みが入っている。
モコモコしていそうな質感で、生きているようには思えない。

屋台はどうやら射的屋らしい。
道行く子供達が100円を店主に渡してアイテムを狙っている。
興味が湧かないのか、面積が小さいのか、それは子供達には狙われない。
死んだような目をしたそのぬいぐるみが、ギロッと空港を見た。

ぬいぐるみの名はヘルボー。
このぬいぐるみは生産ミスで背中に切り込みが入った不良品。
世界に一体しか居ないそのぬいぐるみの名は『ストレイヘルボー』
射的の棚からずり落ちても、店主も客も気付かない。
不意に、金魚掬い屋の方から悲鳴が上がった。
これには射的屋の店主や子供達も視線を奪われる。
金魚屋から水分が一切合切消えていたのだ。
金魚達も従来のスペースから飛び出したように、路上でビチビチとうねる。

ストレイヘルボーは滑走路に居た。
まるで本物の魚であるかのように泳ぐ。水も無いのに。
いや、正確には水があるのだが、滑走路が濡れている程度のちょっとの湿りなのだ。
そこをストレイヘルボーは生き生きと泳いでいる。

飛行機は離陸寸前で、もう加速を始めている。
ストレイヘルボーは一際高くジャンプすると、水を撒き散らした。
その水が飛行機に掛かったのを確認すると、
その水を生き生きと伝っていき、秘密裏に飛行機へと侵入した。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.641 )
日時: 2015/08/24 23:21
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

飛行機の離陸から約7時間が経過した。
流れ作業の如く早くに眠ってしまったαは、目を覚ました。

「お、もう陸の真上を飛んでるのか……じゃあもうすぐ着くな。
トイレ行っとくか……飛行機のトイレってあんま使いたくないけど」

αがトイレを済ませ、自分の席に戻ろうとする。
戻る途中に、他の乗客と足がぶつかった。
ぶつかったのだが、αは全く躓いたりしなかった。
寝ている人間は基本無抵抗だが、それ以上の無力さを感じた。

そして、αは見てしまった。
ボロボロに干からびた乗客の死体を。

「ッッ!!!????」

αは余りのショックに腰が抜けかける。
何度見ようと、何度目を擦ろうと、そこにあるのは死体だ。

(追っ手が居た……既に追っ手が居たのだ……
席を間違えていたからこそ、俺が助かって無関係な人間が死んだ……
この勝負から降りる事は、この人の魂を貶す事を指す……!!)

その時αは、荷物置きが開きかかっているのを発見した。
そして、その荷物置きの隙間から何やらヒレが見える。

「まさか……ストレイヘルボー……?」

αが恐る恐る荷物置きを開けると、念願であるストレイへルボーがαの手に転がり込んだ。

「今それどころじゃないってのに……」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.642 )
日時: 2015/08/24 23:27
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

αはストレイヘルボーをとりあえず座席に置き、周囲を確認する。

「周りの乗客は全員寝てしまっている……俺だけが早めに寝て早めに起きたからな……
飛行機って非常時はどこに避難するんだ?
とにかく今は非常時に間違い無い、早く客を起こさなーーー」
「ひっ!!」

女性の叫び声と、食べ物の落ちる音がした。
近付いてきたキャビンアテンダントが死体に驚いたのだ。

「落ち着いてくれよ? 俺じゃあないからな?」
「おかしい!! この飛行機は呪われてるのよ!!
備えてあった飲み物も全部空になってるし、この死体は……!! 死体だなんて!!
もう嫌よ私!! いつか皆この死体みたいにイイイィィ!!」

キャビンアテンダントは運んでいた物を放置して、座席にぶつかりながら逃げていく。
それでも、周りの客は眠りを妨げられた様子は無い。

「おい!! 非常ベルかなんかを鳴らせよ!? 俺じゃ起こせないから……な……あれ?」

キャビンアテンダントに対する叫び声は、途中で消え入った。
座席に置いてあったストレイヘルボーが居ないのだ。
その代わりに、何か水の痕跡のようなラインを発見した。

「乾燥した死体に、この水のライン……
さっき飲み物類が尽きたとか言ってたな、刺客は水に関する能力か……」

αが水のラインを目で追っていくと、飛行機のずっと後方に伸びていた。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.643 )
日時: 2015/08/24 23:30
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

「ずっとずっと奥まで伸びている……
相手はこの飛行機から脱出しないはずだ、例えしてても仕留める。
土曜のサドン兄弟……あいつらは俺の顔を把握していた。
ストレイヘルボーをどうやって移動させたか分からないが、あのぬいぐるみは吸水性が良い。
俺がまだ死んでない事はもうバレたらしい。
ストレイヘルボーの吸水性を利用した攻撃を仕掛けに来るに違い無い」

αが水のラインに触れぬように追いかけていく。
だが、αと追いかけっこをするように、水のラインはスルスルと引っ込んでしまった。

「水が動いた……まぁ想定の範囲内だが……」

水のラインを失ってもαはラインを記憶していた。
水の伸びていた先は化粧室。
つまり手洗い場、十分な水分がある。

「水を確保されるのはマズイかもな……」

αが化粧室の扉を開けるが、怪しい人影は見当たらない。
だが、暴れた痕跡とまでは行かないような水飛沫の後がある。
化粧室には窓が取り付けられていて、外は明るい。

「やっぱりだ……水分を操っているのか?
ということはWeekersの水曜が俺を殺しに来たのか……
水に触れてはだめだ……水に触れては……」

αは床に飛散した水の一部を見逃していた。
その見逃していた水は壁に垂れていた水だ。
だが何かおかしい、普通の水では無い。
床のラインは壁へと伸び、なんと天井にまで伸びている。
天井に水のラインがあるのに、一滴も水が垂れる事も無い。
そして!! αの視界の外に!! 化粧室の天井に!!
ストレイヘルボーが泳いでいる……!!

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.644 )
日時: 2015/08/26 23:06
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

またもやスルスルと壁のラインが引っ込み、
遂にαがラインを発見出来る要素は一つも無くなった。

「世界最大の生物、菌類を生物に含むとするならば、
テンガン山に生えるキノコは山全体に根っこを伸ばす巨大菌類であり、
ホエールよりも大きいとされ、それが世界最大の生物」

ストレイヘルボーがαの首目掛けて思い切り落下した!!
αはそれに気付くよしも無い!! αの首にストレイヘルボーが噛み付いた!!

「ん? 首になんか湿ったもんが落ちたな……」

αが首に噛み付いているストレイヘルボーを片手で取り、
自分の目の前にぶら下げて見せた。

「天井から降って来たのか? 俺の首に触れたっぽいな。
そんな事より能力者だ、能力者はどこにいるんだ?」

αはストレイヘルボーを手洗い鏡の前に置くと、
奥のトイレを探索するべく、手を入念に拭いてから奥に向かった。

飛行機なのでトイレは一つしか無く、警戒してそこを開けるが人影は無い。
振り返ってみると、αの目に息を飲むようなものが飛び込んだ。

「ッッ!!」

αは咄嗟にトイレの個室に隠れた。
トリトドンが化粧室から出て行くのが見えたのだ。
十分に時間が経ってから再度トイレの入り口を見る。

「なんだよあれは……」

手洗い場の蛇口がフルオープンしている。
そこまでは良いのだが、蛇口から出た水はどこにも接触することは無く、
まるでチューブのように、糸電話のように飛行機の通路の方に伸びている。


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