二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
日時: 2016/01/11 01:36
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)

クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。

そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。

『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。

執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。

ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。

※この作品はフィクションです。
 実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
 どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。


追記:形だけですが次スレを作りました
   www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916

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Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.630 )
日時: 2015/08/22 23:32
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

「すいませぇーん、しょうゆ二つでー
うち一つはお子様サイズでー、もう一個は並でー」
「あいよー」

店員がカウンターの奥に引っ込んだところで、美華が祐の服を引っ張る。

「ラーメンは頼まないんですの?」
「今頼んだんだよ、しょうゆラーメンをね。
あ、美華ちゃん服汚さないように食べないとね」
「任せるんですのー」

しばらくして、祐と美華の元にラーメンが運ばれてくる。
熱々の湯気を天井に篭らせ、メンマや葱が乗っている。

「……麺類ですのね、フォークがありませんことよ」
「箸で食べるんだよー、この割り箸で……」

祐と美華が同時に割り箸をパキッと割る。
祐の割り箸は突飛な割れ方をし、美華の割り箸は綺麗に分かれた。

「あぁー失敗!!」
「まだまだですのね祐は、早速食べますことよ」

美華が箸で麺を掬いあげて口に運び、ものの数秒でリタイアした。

「あっつい!! あついですのこれ!! 無理!!」
「冷まして食べなきゃだめだよ? こう……フーフーって……」
「フーフーとですの……?」

美華がラーメンを救い上げ、今度は息を吹きかけてから食べる。

「あ、おいしいですの……」
「でしょー!? 良かった分かってくれたー!!」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.631 )
日時: 2015/08/22 23:37
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

ドアをノックする音が家の内側に鳴り響く。
ノックされた住民は本棚を整理する足を止め、ドアを見る。
自分の服についた埃を払い、鏡で顔を確認する。
それらの動作を最短で行った後、ドアをゆっくりと開けた。
ドアの外に立っていたのは悠咼だった。

住民は黙って悠咼に向かって会釈と手招きをすると、
家の中に戻り、綺麗に整った椅子に『座れ』と手で指示した。
だが、悠咼はしばらくしても変わらずそこに突っ立っていた。

「……手招きが分かり辛かったか。
今僕は、君に『ここに座ってくれ』と指示したんだ」
「相変わらず、恐ろしい程に整っているな。」
「一つ汚したならば、二つ綺麗にする。
これが、私の生活の掟だからな」

悠咼が指示された椅子に座る。
すると、向かいの椅子に住民である男が座った。

「用件というのは……曹長悠咼……」

悠咼は荷物の中から赤色に光るオーブを取り出した。
それを見た住民はすこし眉を上げて、悠咼を今一度見る。

「これを、軍曹である君に託す。
理由は単純だ、組織のために動きたく無いからね。」
「そういう事だったら、確かに僕の方が適任だが……
でも、今はちょっと立て込んでるんだよ。
Weekersの『月曜』がやられたらしい、『土曜』と『水曜』は裏切り者の始末だ」
「……宝玉は受け取れないのか。」
「いや、勿論受け取るよ……上からの、君からの頼みなら。
気がかりなだけなんだ、僕は早死する人間だからね。
そんな奴に任せても大丈夫なのかという、確認だよ」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.632 )
日時: 2015/08/22 23:39
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

「君の能力なら誰にも負けないだろう。」
「それを言うなら君もだ、曹長でしょう」

住民は不意に立ち上がり、ポットのお湯を沸かし始めた。

「いいよ、わざわざそんな事しなくて。
冷たい水とドクターぺリッパーが一番好きなんだ。」
「……じゃあ、汲むのは私の分だけにしようか」
「というよりそもそも、そんなに長話をしたくない。」

住民はカップを運ぶ手を止め、溜め息をつく。

「こちらから話す事があるかも知れないだろう。
そちらの用件が宝玉の押し付けだけだったとしても」
「あるのか?」
「……カントー空港で事故があったらしいね。
なんでも飛行機が倉庫内で爆発したとか。
とんでもない被害者数だそうじゃないか、係員の死亡を中心に」

住民は紅茶を持ちながら自分の椅子にどっしりと座った。
そして悠咼の方には冷たい水をスーッと差し出した。

「何故、そんな事をする?」
「何故、君は今紅茶を飲もうとしている?」
「……人を殺すのとは訳が違うじゃないか」
「そういう組織でしょ?」
「そういう組織だ、君は褒められるような事をした。
でも君を見ていると思うよ、君が悪なんだとね」
「人を殺すのと、水風船を割るのと。
そこに何も違いなんか無いじゃないか。」
「そうか、早く君のようになりたいね」
「そうか、僕のようにはなるなよ。」

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.633 )
日時: 2015/08/22 23:45
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

「じゃあ宝玉だけど受け取ってくれるかな。」
「喜んで、死守してやろうじゃないか」
「僕は死守までは望んでないなぁ。
僕の仲間や、組織の上層部は望んでるんだろうけど。
趣味程度に守ってくれたらそれで良いんだよ、持ってるだけで良い。」
「僕はいつ死んでもおかしく無い人間だ。
僕に纏わり付く様々な要因がそうさせるんだ」

悠咼は宝玉を二人を隔てる机の上にトンと置いた。
机の隅には綺麗に整頓したファイルやペン置きがある。

「悪事を働く場合にのみ、正当な理由が求められる。
正義にもより厳しくあるべきだよ、皆。
なんで正義を働くんだ? ってね、正義に甘すぎるんだ皆。」
「僕は正義に厳しいつもりさ、そして悪にも甘いつもりだ。
正義と悪の両方を同時に狂信することなんて出来やしないしさ。
……もっと話す事は無いかい、次に僕に会う機会なんて無いかもしれないぞ」

突然、住民の飲んでいた紅茶のカップが粉々に砕け散った。
住民は即座に紅茶から頭を離した。
割れた破片は散らばることなく、次第にゆっくりになって完全に停止した。
そこから漏れた液体ですらも、空中に完全に停止している。

住民は溜息をつくと、机に置いてあった布巾を手に取り、
空中紅茶を包み込むように『拭き』始めた。

「これは高くつくな……悠咼君、君はなんてことをーーー」

床に敷いてあった絨毯の毛が飛び散っていくのを判断した住民は、
椅子の上に立って少しだけジャンプし、空中に留まった。
その数秒後に、住民の座っていた椅子が破損した。

Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.634 )
日時: 2015/08/23 22:00
名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ViM8jUbu)

間髪居れずに、住民の真後ろにあった食器棚がどんどん粉砕されていく。

「被害総額が万じゃ済まなくなって来てるぞ……」
「関係あるか、死んでしまえ。」

粉々に粉砕された食器群は宙に浮いた住民を切り刻むかに思われたが、
食器棚の真ん中辺りから飛んできた破片だけは固定され、
住民に当たらない軌道だった破片達はむしろ加速した。

部屋の壁や窓や絵画や本棚に高速になったティーカップ破片が衝突し、
一瞬で部屋が殺人現場のように荒々しくなる。
もちろん悠咼にも破片が飛んできたので、悠咼はそれを飛んで避ける。
が、悠咼の動きは空中で鈍くなり、完全に静止した。

「高く付くなこれは。絵画や本棚は私の責任だが」

悠咼の手がジリジリと動き、自分の横腹を少し抓った。
悠咼の服が少しうねったかと思うと、悠咼は次第にゆっくりと地面に降りて来た。

「こうなったらウルガモスで……」

悠咼が呟いて視線を向けた先、家の外にウルガモスが待機している。
その呟きが思考リンクで伝わったのか、ウルガモスは家の外で炎を纏い始めた。

バァンッ!!

銃撃よりも激しい音が部屋の中に鳴り響いた。
家の天井と床に一瞬で小さい穴が空いた。
だが、誰にもその過程を見る事が出来なかった。

「やめとくよ、降参だ。」

悠咼は服に付着した細かい破片や埃を払い取った。

「……強いじゃないか、全く。
そんな能力を持ってながら『早死する』とか、笑わせないでくれ。」

悠咼は部屋のドアを出る際に乱暴に閉じた。
住民が家の中から出てくることは無かった。

「信頼しているよ、Weekersの『日和の日曜』アチェーロ・ミルキー。」


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