二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達
- 日時: 2016/01/11 01:36
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: 21getbfq)
クリックありがとうございます。酩酊です。
今回私は、『ポケットモンスター』の二次小説を執筆させていただきます。
『kskと世界の仲間達』という作品は、2年程前にもこちらのサイトで執筆させて頂きましたが、
執筆メンバーの都合などにより已む無く執筆を中止致しました。
そこで今度は私一人でのリメイクとして投稿させていただきます。
題名は変わらず、『kskと世界の仲間達』です。
未だに、検索すると昔の方のスレッドがヒットしますが、
【ポケモン二次創作】←これがあるかないかで判断してください。
『1日1レス』を目標としてやっていきたいと思います。
あくまで目標なので二転三転するかも知れません。
書き溜める性格なので、余裕が出来ればもっと投稿できるかも。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です。
追記:形だけですが次スレを作りました
www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29916
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.170 )
- 日時: 2015/03/23 17:45
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)
フミキさんの部屋をノックする。寝ていたらその時はしょうがない。
「ん……白か。 どうした? こんな夜遅くに……」
「それが……おかしいことが起こったというか……」
「まぁ立ち話も嫌だろう、部屋に入れ」
フミキさんに手招きされ、部屋に入る。照明が少し眩しい。
基本的には同じホテルの部屋なので自室と変わらないが、
一つだけ違う所を挙げるとすれば、フミキさん自前のパソコンが置いてある。
「まぁ、そこに座れ。 で? どんな現象に遭遇したんだ?」
フミキさんにお礼を言って、ソファに腰掛ける。
事の顛末をフミキさんに伝えようとした瞬間、逆らえない眠気が襲って来た。
「白……? 寝ちまったのか……毛布、余分にあったっけな……」
フミキさんがお茶をコップに注いでこちらに向かってくるのが辛うじて見えた。
次に見ていたのは自分の部屋の窓から見える景色だった。
毛布に手を置くが、毛布は一切動かない。
「夢……また恐ろしい夢に戻って来てきちゃった……」
時計を見ると7時半だ。昨日の私が起きたのは8時半、いや8時だ。
早速、敵の術で頭が混乱してきてしまっている。
自分のベッドの枕元に目をやると、まるでそこに透明人間がいるかのように、
掛け毛布は膨らみ、枕は凹んで、寝相を変えるたびに毛布がモゾモゾと動く。
そこにいるのは自分のはずなのに、とてつもない恐怖を焦りを覚える。
「倒さなきゃ……アラシを倒さなきゃ……」
焦りから出た決断だけど、その決断を蔑ろにするつもりは無かった。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.171 )
- 日時: 2015/03/23 21:18
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)
『待つ』
白がとった行動はそれだった。
自分の精神の安定を犠牲にして、時間と闘い続ける。
それにより白は無意識に疲弊して行ったが、本人はそれにすら気付かなかった。
八時になる。何も無い(と言うより何かがある)布団からねーちんが出現する。
「ねーちん……ねーちんと早く話したいな……」
白が話した言葉はそれっきりだった。でも目の前の相手にそれは伝わらない。
そして何事も無いようにまた、白は『待った』。
八時半過ぎ、ねーちんがドアを開け、昨日の白は少ししてから部屋を出る。
その少しの間に、現在の白も部屋から出て行った。
時と場所変わって、カフェ・ド・ブルーの一席に白は座っていた。
その片手には紙が置かれ、もう片手はペンを握っている。
「あれ、あのお爺さん……さっき現実で会った……」
怪しむ事や憎む事に対して子供ながらに何かしらの抵抗がある白は、
単なる偶然と思い込むことにした。ただ重なっただけだ。
『ム……あやつ紙とペンを持っておるな……
もしかして…? いや、だが……そうか、見える行動をすべてメモしているのか……
だとしたらまずいのう……まだ、あやつの能力には勝てん可能性がある。
もっと弱らせなければならん……慎重にじゃ……
ここで見られてしまった以上、この通りに行動せねば……
わしは1時にホテルを出て、2時にここへ着く。
4時までカフェに留まり、昨日5時に開けたドアに入りこむ。
今は何時じゃ……? 二時半か……慎重に、慎重にじゃ……』
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.172 )
- 日時: 2015/03/24 13:32
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)
「フミキさん……私、どのぐらい寝ていましたか?」
パソコンに向かって作業を続けるフミキに、ソファに座っている白が尋ねる。
「ん……? お前は今の一瞬に寝て、起きたのか……? まだ5分しか経っていないが……」
白は風邪をひいたときの様にグッタリとソファに座っている。
「そうですか……あ、また眠くなって来ました……あ、フミキさん、あの……」
「無理をするな、十分休んでからでも話は聞く。寝ている間は俺が守るさ」
後ろに座っている白ががっくりと意識を失うのを音で察知したフミキは、
白にかかった毛布を整え直して3分ほど寛ぐと、部屋の外に出た。
「白……様子がおかしかったな……何かしてやれることは無いだろうか……」
そんなことを声に出して呟きながら、フミキはトイレへと向かった。
個室のドアノブを捻ると、フミキは驚愕した。
「!! すみません!! ……あの、ご老人?」
個室には既に老人が座っていた。しかしズボンは降ろしていない。
先に個室に入っていた老人にフミキは謝りを入れたが、
直後にその老人が寝ていることにフミキは気付いた。
「便座も上がっていない……何故ここで寝てしまったのか……?」
フミキが首を捻って老人を見つめていると、老人が起きる。
と共に、前に居た大柄のフミキに老人は驚いてビクッと体を揺らす。
「すみません!! 起こしてしまった上に吃驚させてしまって……
鍵が掛かっていなくて…にしてもトイレで寝てしまうなんて、失礼ですが体調が優れませんか?」
「良い!! 良いのじゃ!! 私は好きでここで寝ておるだけじゃ。
別に死ぬわけじゃないし誰かに迷惑をかけるわけでは無い。
好きでここに寝ておるから案ずるな! 鍵をかけておらんのは済まなかったな……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.173 )
- 日時: 2015/03/24 21:49
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)
「ああ……そうですか……お体に障らぬよう……では」
そう言ってフミキは個室のドアを閉じ、トイレを済ませ、顔を洗ってから廊下に出る。
少し遅めに廊下を歩き、ちょくちょく振り返るフミキ、だが老人はトイレから出てこなかった。
「失礼だが、少し変な爺さんだったな……」
フミキが部屋に戻ると、白が起きていた。
「あ、フミキ……さん……」
「どうした? 元気が無いぞ? まだ休んでも良いが、話すか?」
「実は……」
白はフミキに事の顛末を掻い摘んでだが、すべて話した。
逆らえない眠気に襲われ、逆らえない『昨日』を体験させられること。
『昨日』での一日が、現実では5分程しか経っていないこと。
能力者の痕跡を未だに掴めず、このままでは良い結果は待っていないだろうということ。
それが伝え終わるか終わらないかという所で、
「あ……フミキさん……私……私、また眠く……」
「白、『老人』と聞いて何か浮かぶか!?」
「老……人……?」
「白……? くっ、寝てしまったか……
トイレに居たあの老人、怪しいというより俺を見て焦っているようにも見えた。
正直、あれが犯人なんじゃないかとは思うのだが確信は持てなかった……
かえって白の行動を阻害する結果にならなきゃ良いが……」
そうして白は『昨日』に戻って来た。
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達 ( No.174 )
- 日時: 2015/03/25 00:57
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: lgK0/KeO)
一回目の幻の時ほど活気が無いが、白は確かに目的を持って行動していた。
「老人……きっとあの人だ……!!
現実に廊下で会った、この幻ではカフェにいる、あのおじいさんだ……!!」
ホテルの自動ドア、街の交差点を慣れた足取りで進む白。
もうメモを見ずとも、どのタイミングが安全なのかが頭に入りきっている。
「あのおじいさんがアラシなら、まだ私が気付いたことに気付いてないはず……!!」
逆らえない一日に潰されないように二時まで生き延びる。
もちろん白はカフェ・ド・ブルーに来ていた。
「来た…!! あのおじいさんだ…!!」
白が見据える先にはフミキも白も現実で遭遇した、小柄だが迫力のある老人が居た。
その老人はカフェ・ド・レッドに入店して行った。これはさっきの幻と変わらない。
白は恐怖からか、手をぎゅっと握っていた。
「やるぞ……やるんだ……熱の赤をぶつけよう……
もし『昨日』の人間ならダメージは無いから大丈夫だ……」
白はこう言って自分を安心させていたが、真に恐れているのは『アラシだった』場合である。
もしアラシなら戦うのは白しか居ない。
自分の好きなタイミングで外に助けを求めることが出来ないからだ。
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