コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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臆病な人たちの幸福論【第五部完結】
日時: 2016/03/05 21:35
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: AO7OXeJ5)

臆病な幽霊少女は、思い出す。
人を疑いながらも、好きだったわたしを。

泣き虫な文学少年は、後悔する。
せめて、言葉にして伝えたかった。

怠惰な女性司書は、紛らわす。
子供に甘えるなんて、どうなのよ。

憂鬱な平凡少女は、自身を罵る。
どうしようもないなあ、あたし。

——愛。
それは彼らに共通したもの。
カタチは違うけど、彼らを繋ぐ。
繋がりの中で彼らは……何を見つけるのだろうか?





 黒雪様の【あなたの小説の宣伝文、作ります!】に頼み込んで、作ってもらった素敵な紹介文です!! ありがとうございました、黒雪様!!





お知らせ!!>>485
ご報告!!>>198
5000いけました!!!>>390

【皆おいで! オリキャラ投稿だよ!! ついでにアンケートもだよ!】>>165(本気と書いてマジと読む。どうかよろしくお願いします!)



 はい、全然完結させてない八重です。
 …今回は、ちゃんと完結させるつもりでございます。…多分。
 約束守れない人って、情けない…。



 注意
・低クオリティ。何かありきたり。
・幽霊が出てきます。
・最初はとんでもなく暗いです。
・中傷など、常識やルールを守れない方はすぐにお帰りくだされ。
・恋物語です。でも、糖分は低めです。
・瀬戸君の佐賀弁が似非っぽい。
・宮沢賢治のお話がちょろちょろでます。
・批評大好物なので、バッチコイ! あ、でもあまり過激なモノは…(汗
・宣伝は常軌に外さなければおkです。ただ、宣伝だけはおやめください。お友達申請? カモンです!!w
・誤字脱字あったらすぐにコメを!!

 では、よろしくお願いします!!


この小説に欠かせない大切な方々の名前一覧!>>430



目次

登場人物>>54(ネタバレあり。本作読むのが面倒な人はここを読んで置くのがオススメ。大体の話の筋はわかるから)

〜第一部〜
臆病な幽霊少女…>>01(挿絵>>231>>02>>03>>08(挿絵>>431)(長いこと関わらなかった幽霊少女が恋慕を抱く話)
泣き虫な文学少年…>>14>>15>>16(挿絵>>549>>19(一人を望んだ文学少年が『独り』になることに恐怖を抱く話)
怠惰な女性司書…>>30>>31>>32>>33(怠惰に過ごす女性司書が一人の少年を見て我が身を振り返る話)
憂鬱な平凡少女……>>39>>40>>41>>42(日常を憂鬱に過ごしている平凡少女が弱さを知る話)

【自戒予告〜字が違うよ次回予告だよ〜】>>50(ふざけすぎた次回予告です)



〜第二部〜
間章または序章>>55>>56(幽霊少女と、『声』の話)
第一章 春を迎えた文学青年>>60>>61>>62>>63(文学青年と平凡少女が、非日常に巻き込まれる話)
第二章 困惑した文学青年>>64>>67>>68>>69(幽霊少女の真実と奇跡が、垣間見えた話)
第三章 前進する文学青年>>73>>74>>75>>76(幽霊少女の周りの環境が、だんだんと変わっていく話)

間章 >>87(閉じこもってしまった幽霊少女が、やがて狂っていく話)

第四章 平凡少女の行動>>95>>96>>97>>98(諦めかけた文学青年と、行動を起こした平凡少女の話)
第五章 揺らぐ文学青年>>105>>106>>107>>108(平凡少女と、文学青年と、臆病少女は)
第六章 踏み出す文学青年>>118>>119>>120>>121(イレギュラーが入り込む話)

間章 >>128>>129(混乱する臆病少女の前に、文学青年は)

第七章 どうすればいいのか、判らないことだらけだけど>>132>>133>>134>>135>>136(泣き虫な青年の答えに、臆病少女は)
最終章 やっと、春を迎えました>>141>>142>>143>>144(さあさあ、春と修羅が始まります)

後書き>>149(とりあえず読んで欲しい)

【次回予告〜今度はまじめにやってみた〜】>>157(第三部の次回予告)




〜第三部〜
「モテたいんだ」「「「……はあ?」」」>>161>>162>>163>>164(とある男子高校生の会話)
「えっと、『おぶなが』と『たかだ神殿』が『長しその戦い』で戦って……?」「『織田信長』と『武田信玄』が『長篠の戦い』で戦った、だ」>>175>>176>>177>>178>>179(とあるリア充の話)
「あ、ダメナコ先生じゃなかー!」「ダメナコじゃない。私の名前は光田芽衣子よ」>>187>>188>>191>>192 (とある元引きこもりと不登校少女の話)

間章>>196>>197(とある不登校少女は逃走する)

「何時もより早く登校したら、校門の前にパトカーがあった」「誰に話しているの? 三也沢君」>>214>>215>>216>>217(とある文学青年が、踏み入る)
「——そこに居るのは、誰ですか?」「だあれ、君……?」>>223>>224>>225>>226(不登校少女と、やさしい想い出と苦い想い出と)
「……玲ちゃんの家は、一度離婚してるったい」>>239>>240>>241>>242(第三者が語る、不登校少女の姿)
「どうして、ないてるの?」>>252>>253>>254>>255(無表情少年と不登校少女)

間章>>258>>259(不登校少女と、不登校少女の父)

「何でこんなあつー日に走らんといけんと!?」「全くだ!」>>265>>266>>269>>270(少年少女の試行錯誤)
「い、行かせて平気なんですか!?」「平気よ」>>271>>272>>273>>274(怠惰な司書と平凡少女と臆病少女の他人事と共感と)
『この世界は、嫌なことだらけだ。悲しい事だらけだ。でもだからこそ、お前なら、小さな幸せを見つけることが、出来るはずだろう?』>>281>>282>>283>>286(結局のところは)
「……で、結局どうなったんだ?」>>287>>288>>289>>290(大団円を迎えたよ)
「きっと、何とかなるよ」>>291>>292>>293>>294(第三者だった、文学青年と臆病少女の考察)



小話>>366(第三部の後日談)

後書き>>305(とりあえず読んで欲しい)
【自戒予告〜反省なんて言葉は無いんだよ〜】>>311(シリアスばっかだったから〜…)


〜第四部〜
蛍火の川、銀河に向かって【前編】>>312>>313>>314>>315
蛍火の川、銀河に向かって【中編】>>316>>317>>318>>319
蛍火の川、銀河に向かって【後編】>>323>>324>>325>>326>>327

【あの日を誇れるように ぱーとわん】>>335>>336>>337>>338
【あの日を誇れるように ぱーとつー】>>339>>340>>341>>342
【あの日を誇れるように ぱーとすりー】>>353>>354>>355>>356
【あの日を誇れるように ぱーとふぉー】>>358>>359>>360>>361>>362

「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその一」>>367>>368>>369>>370
「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその二」>>384>>385>>386>>387
「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその三」>>393>>394>>395>>396
「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその四」>>402>>403>>404>>405
「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその五」>>407>>408>>409>>410>>411

『思い出と後悔のこの町は、また今日も』>>415>>416>>417>>418>>419


【低気圧&高気圧注意報】(方言監修:ルゥ様)>>510>>513>>514>>515>>516(Battle of youth)

〜第五部〜

序章>>426(口裂け女と労働青年の邂逅)
第一章 健全なる高校男子の昼食事情>>433>>434>>435>>436(口裂け女の噂と高校生の話)
第二章 労働少年の秘事>>440>>441>>442>>443(労働少年の家と隣の口裂け女)
記憶喪失の口裂け女の話 一>>447>>448>>449
記憶喪失の口裂け女の話 二>>454>>455>>456
第三章 文学少女と文学青年>>460>>461>>466>>469(女子トイレと橘と後輩と)
口裂け女と労働青年の日々 一>>471>>474>>479>>480
第四章 それは全てを変えるような>>483>>484>>486>>493(ぐらつく足元)
口裂け少女のたまに見る夢>>496>>497


【第五部後半 予告編】>>503(こういうの結構楽しく書ける)


口裂け女の終焉の始まり>>521>>523>>524
口裂け女 ムカシバナシ 1>>525>>526
口裂け女 ムカシバナシ 2>>527>>528>>529

第五章 瀬戸少年の意外な面について>>530>>531>>532>>536(キレる瀬戸君、笑うフウちゃん)


口裂け女のひとつの過ち>>545>>546>>547>>548
口裂け女のひとつの過ち その2>>551>>552>>553>>554


第六章 少しずつ忍び寄る>>559>>560>>561>>562(怪異と妖怪と幽霊と)
第七章 元幽霊少女と現怪異少女>>563>>564>>565>>566(諷子と千代)
口裂け女ノ邯鄲ノ夢>>567>>568>>569
第八章 間違っていること、正しいこと>>570>>571>>572
口裂け女の初めてのデート>>573>>574>>577>>578>>581
第九章 それは何も変わらず>>584>>585>>586>>591
よだかの星になった少女>>592>>593>>594

終章 泣き虫な文学少年と、憂鬱な平凡少女、臆病な元幽霊少女の>>598>>594>>604



番外編・企画・もらい物>>470(これまた多くなったので引っ越し!)


履歴>>332(多すぎてスクロールするのがめんどくなったので引越し!)
その2>>539(その2まで出来ちゃった……本当にありがとうございます!!)

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Re: 臆病な人たちの幸福論【罪と罰】 ( No.594 )
日時: 2015/08/24 17:50
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: FInALmFh)




「これは別離じゃないの。つかの間の睡眠。一緒の寝床に居ても、同じ夢は見られないでしょう? そういうことなの」
「意味不明です!」


 ……この間髪入れずの所が、要によく似ているんだわ。フウコはそのことに気づいているだろうか?
 指摘したらどんな顔をするだろう。その考えが過ったけれど、やめた。今はそんなことをしている暇はないし、そうしてやる必要もない。ワタシの胸にしまっておいても、それはそれで面白い。


「なんで……なんでそんなに平気な顔をするんですか」


 フウコはわけがわからない、というような表情で聞いた。
 迷子になった、小さな子供のように。それが、なんだかとっても可哀想で、なんとかしてやりたくなる。
 思わず、フウコの身体を、千歳を抱き上げるように抱きしめてしまった。
 嗚咽交じりに、フウコは必死に言葉を探す。


「わたしだけが、幸せになって、あなたは、いいんですか。千代ちゃんは、千代ちゃんも幸せになりたいと、なんでわたしだけ幸せになるのかと、責めないのですか」


 ワタシは驚いてしまった。
 フウコがそんな風に考えているなんて、思いもよらなかった。


「そんなことを、気にしてたの?」
「だって、だって……」


 言葉にならず、代わりに涙が零れていった。
 フウコは、怖かったのだ。ワタシがフウコを妬むんじゃないかって。それは取り越し苦労なのに。


「あなたは何も、悪いことしてないじゃない。ワタシは悪いことをした。でもだからって、幸せな時を奪われるわけじゃない。罪を償うことは、何も自分を犠牲にすることじゃないのよ」


 だから妬むわけがない。ワタシはなにも奪われてはいないのだから。
 だから気にしないで。出口へ向かって。


「フウコの気持ちは嬉しいけれど、こんなことはしちゃダメなの。ワタシにとってこれは始まりに過ぎないけれど、フウコにとっては終わりになってしまう」


 どうか、生きてほしい。生きて、幸せになってほしい。
 ワタシの大切な友人。ワタシの為に、なにかをしてあげたいと思ってくれた。その気持ちが、ワタシを救ってくれた。
 要も、フウコも、ワタシに前を向く力をくれた。だからワタシは、後ろからあなたたちの背中を押す役目をするの。


 思いっきり、ワタシはフウコの背中を押す。
 彼女の義足は、彼女の意思関係なく踏み出した。


「千代ちゃん——!」


 絶叫に近いフウコの声。けれどその声が、表情が、どうしても愛おしい。

 ワタシも昔、あんな風に泣いたのだろうか? ハツに裏切られたと思った時、山田さんに裏切られた時、両親に最悪の裏切り方をされた時。ワタシも、あのように悲鳴を上げたのだろうか?

 だとしたら、どうして自分自身を慈しむことが出来なかったんだろう。

 きっと本人は、それどころじゃないからだろう。自分を支配する感情があまりにも大きすぎて、それはただの絶望だと思わずにはいられないから。



 だけど、どうか気づいて、生きているあなた。それが、大切な宝物だっていうことに。


「どうか、元気で——」


 ワタシはフウコを不安にさせないように、精一杯笑って見せた。
 だけどどうしても、涙が止まらなかった。

 今まで自分を許せなくて、それが悲しくて悔しくて何度も泣いた。
 更に泣く自分も許せなくて、必死に涙を流さないようにした。そうしてまた惨めになった。
 でも要と出会ってから、自分は嬉しくても泣くことを知って、少し自分を許せるようになって、ワタシはワタシを好きになれた。
 それは、一番良かったこと。



 ふっと、『よだかの星』を思い出した。
 醜いよだかは、最後は願い通り星になった。けれどあの時、ワタシにはこの物語の真意が判らなくて。ただの、不幸な話にしか聞こえなかった。
これがよだかの幸せなのかな。判らない。一緒に過ごしたいと願っている弟たちを振り切って、死にに行くなんて。そんなにも、名前を変えることは耐えきれなかったの? それとも、自分の醜い姿に? または、自分の生きてゆく為の『罪』に辟易していたの?

 ワタシには、良く判らない。
 もし、そうなった時。ワタシに、判るだろうか。何時の日か、きっと——。



 判った。今わかった。
 判ったから、こんなにも幸せ。
 生きている上で、一番幸せになれた。


         よだかの星になった少女


(炎は燃えていく。口が裂けた『少女』を燃やし尽くすために)
(それを見ていた元幽霊少女は、力が抜けたように座り込んでいた)


(彼女を支えていた義足は、『少女』と一緒に燃えていった)

Re: 臆病な人たちの幸福論【罪と罰】 ( No.595 )
日時: 2015/08/25 23:49
名前: ウトマイ ◆GRLvtFtyEo (ID: /YdTLzNI)

ありがとうございます(^^)
ではではお願い致します!

〜オリキャラ表〜
名前/フリナガ【篠月 息吹/シノヅキ イブキ】
性別【男】
年齢【17歳】学年【高2】
職業【】
容姿【薄い茶髪に鳶色の瞳で身長は172cmとそこそこ。ふわっとした雰囲気の私服が多い】
好きなもの【命、ご飯、本】
嫌いなもの【昆虫類、選択問題】
性格【かなりの大雑把でお人好し、優柔不断でフレンドリーな性格。頼まれたら断れない。滅多に怒らずいつもニコニコしてる。サラッと毒舌が稀に出るピュアブラック】
キャラクターの特徴【お人好しなせいか割とチョロい。テスト等の選択問題で決め切れずに時間切れになることもしばしば。頭は良いけどそれのせいで点数は良いとは言えない。先祖に除霊師がいた上に親戚にもそっち系の人がいるらしく霊感がやばい。一人称は僕】
趣味【読書、日向ぼっこ】
悩み・過去【人の頼み事を断れずに請け負うせいで命によく怒られること
生きてる人と死んでる人の見分けがうまくつかないこと(人に会うととりあえず「生きてる人ですか?」と聞く)
過去から現在進行形で霊感のせいで対人は生死を問わずトラブルや厄介事が多い←生きてる人からは中二病やら心の病やら、死んでる人からはよくそっち側に連れて行かれそうになる等々
命がよく転ぶこと(実際転んではいない)
命と自分とどっちが兄なのかよくわかんない】


〜オリキャラ表〜
名前/フリナガ【篠月 命/シノヅキ ミコト】
性別【男】
年齢【17歳】学年【高2】
職業【アルバイトの掛け持ちをよくしているアルバイター(バイトであれば接客もできる)】
容姿【薄い茶髪に鳶色の瞳で身長は172cmの息吹の双子の兄弟。服は割とカジュアル系。】
好きなもの【息吹、本】
嫌いなもの【息吹以外の人】
性格【短気で口が悪く人嫌い。繊細。視認範囲に息吹がいないと情緒不安定になりいつにも増してキレやすくなる程の息吹厨。息吹がいればとりあえず問題はない。とてもブラック】
キャラクターの特徴【天才型で頭は良いが対人関係のトラブルが多い。息吹の大雑把のおかげで炊事洗濯家事なんでもお任せ。人付き合い以外は基本なんでもできる。息吹にはゲロ甘で怒りはするけどなんだかんだ許すし付き合う。息吹がいると口喧嘩で止まるがいないと手足が出るのが早い。すぐ殴るしすぐ蹴る。喧嘩強い】
趣味【バイト、息吹観察】
悩み・過去【息吹がなんでもかんでも請け負うのはアレだけど毎回俺を頼ってくるのも頼み事を受けるべきか断るべきか悩んで結局受けちゃうのも全部可愛いし息吹マジ天使だからとりあえず悩みはない
生者死者の見分けが(ry
息吹の見てないとこだと割と喧嘩沙汰が多いけどその傷を毎回心配してくる息吹可愛いんだけど「転んだ」で毎回騙されるチョロさは如何なものかいや可愛いけど天使だけど!
生者問題は喧嘩解決、死者問題はスルー過多だけど息吹連れて行こうとするやつには容赦しねぇ】

ありがとうございました!


〜調子に乗ってアンケート!〜
Q1貴方が好きな、この作品のキャラクターは誰ですか? ベスト3をお答えください。
1(フウちゃん)2(千代)3(上田くん)
【必須】Q2貴方が嫌いな、この作品のキャラクターは誰ですか? ベスト3をお答えください。
1(ケンちゃんのお母さん)2(山田さん)3(…)
Q3貴方が好きな、この作品のお話は何ですか?(玲ちゃんのお話)
【必須】Q4貴方が嫌いな、この作品のお話は何ですか? ベスト3をお答えください。
1(ノーコメント)2(で)3(お願い致します…)
【必須】Q5貴方が好きな、この作品のコンビは誰と誰ですか? コンビ名を名づけてお答えください。【(フウちゃん)と(ダメナコ先生)】コンビ名(養子母娘…?)
Q6この作品を、どうやって知りましたか(カルク(calc)というチャッ友から紹介されたのですが、本人はコメントを書き込んだことはないそうです。重度の恥ずかしがり屋なもので…;^_^A)
Q7作者をどう思いますか(とても文才のある素敵な方です)
Q8何か一言(これからも頑張ってください!更新を心待ちにしております♪)

ありがとうございました!




因みにですが命の行動優先割合は8割息吹2割自分の利益で、息吹良ければ全て良し思考です(笑)
霊感の設定とかはあったら楽しいかな、と思ってつけたものなので使いづらいようならなくしちゃっても構いませんwwww

Re: 臆病な人たちの幸福論【罪と罰】 ( No.596 )
日時: 2015/08/26 12:01
名前: シーカー ◆iJq8U62TyM (ID: /YdTLzNI)

お久しぶりです、シーカーです
覚えてへんて言われてもなんも返せへんくらいコメント出来てへんかったけど、更新くる度ちゃんと見てましたよ

…時候の挨拶とかはどうも苦手なんですっとばさせてもらいますww

えーえー、またこれしょーこりもなく何様じゃと思うかも知れへんけど、個人的な感想、ちょっと残念なところ、好きなところ、その他もろもろ言ってきますよ〜w

まず、やはりこん作品はとても素晴らしいと思います。それぞれのキャラクターの性格、思い、根がどういうもんなのか、それら全部が詳しい性格説明やら設定やら言われんでも、小説内の描写や台詞で全部伝わってくる
恐らくやけど、このお話読んでる人たちのほぼ皆さんがケンちゃんやフウちゃん、要くん、千代ちゃん、雪ちゃん…皆の性格や人柄に共通の思いや理解をしていると思います
詳しい説明なんぞなくても物語でそれら全部伝えられる。これは本当に素晴らしい才能やと、素直にすごいと思います。
シリアスや少し暗めのお話が多めにある割にはどれもサラッとした読みやすさというか、最後に救われるのがまたええとこやと。
切ないけど心地良い、爽やかな切なさと言いますか…何度読んでも泣けるし救われた気にもなれる。素敵な作品やと心から本当に思います。

さて、やはりどんな素敵なもんにも欠点や少々首をひねる点はあるもんです
前に読んだ時、どうも心理描写や精神描写に偏りがち、それに頼りすぎたとこがあって言い回しが遠く伝えたいとこが伝わりづらくなると言いました。が、まさか一度の指摘だけでこない上手くなるとも思わんかった。すごいですよ本当。
今回気になる欠点はやはり、誤字ですねww
脱字はほとんど無いけど肝心なところで漢字変換を誤っていたりするとこは残念やなぁ
あえて漢字を違うもんにすんのは雰囲気出てええもんやけど、あからさまに違う誤字もちょいちょい入ってますww
まぁこれはどうしようも無いけどなww投稿する前に一度、書き上げた文をしっかり自分で読むとそれだけでも改善できますよ
できれば声に出して音読するとより見つけやすくはなるけど…まぁ音読やなくても一度意識して読み返すだけで変わりますよ
ただ、すっと感じた残念なところ、が文体やのうて誤字だけってのはすごいですよ!

さ、残念はこれくらいにして
好きなところです!
まず何よりさっきも言ったけど切ないのに爽やかなもんをまとった書き方。何度読んでも泣けるし救われるし、感動できる。すごいです。
それからキャラクター
ケンちゃんしかりフウちゃんしかり、要くんも雪ちゃんもダメナコ先生も。まるで話の中の登場人物とは思えへんほどにみんながみんな人間くさいんです。
機械でない、綴った文の中の人でない、まるでこのお話を読んでる自分の隣にふっといるような気になれる。
確かに彼らはみんな物語の中の人で、やはりどこかリアルと違うところがある。でも、そんでもみんなどっかで人間くさいとこがある。どない精巧なコンピューターでもプログラムしきれへん、人らしい行動や思いを持ってる。そりゃ確かにこれを書いてる人が人間やからそうなんやけど、そうでもこのまで文に繁栄できる書き方できる人もようおらへん。
このお話、オクコウは世の人の優秀なとこやない「愛すべき愚かしさ」や「理屈や合理じゃ理解できへんけど心情的に共感できる」を書いていく。文の中の人やけど、どうしても隣にいる気が来て暖かくなれる。そんな素晴らしい作品です





やぁあこっぱずかしいですなww
素直に褒めるんはホンマくすぐったいわぁww自分捻くれもんやし、素直に人を褒めんの苦手なんですわww
でもホンマこれは素晴らしい作品や。八重さんは素敵な才能をお持ちです。
あんま時間もなし、こっぱずかしいし、申し訳ないけど今日のところはこの辺で終わらせてくださいwwww

最後に、本当応援してんで!更新頑張ってな、体にはよう気をつけて、今は九州は台風がすごいけど、怪我も病気もないようにな!ww

Re: 臆病な人たちの幸福論【罪と罰】 ( No.597 )
日時: 2015/08/28 16:52
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: FInALmFh)

ウトマイ様!!

ほおおおおおおお!! 本当に双子キャラ来たあああ!! 男の子キャラだ!!
お人好しな息吹君と息吹くんだけしか考えない命くんですね!? いいですね!! たった今第七部のキーマンキャラに決定!! 第六部でも出せるといいなあ!! 命くんあたり出せそう!

更にアンケートもしてくれるという!! 本当に優しいですなあなた様は!!
地味にダメナコ先生がコンビとして人気ですね。後シングルで上田君も。ビックリ。第三部が好きだという人は結構いてくれるので作者としては嬉しいです^^

な、なんと!! チャッ友様から!? そのチャッ友様にも感激感謝しているので機会がございましたら是非ともお伝えしてくださいませんでしょうか。お願いします!!
この作品を好きだと言ってくださって本当に嬉しいです。これからも頑張ります!!





シーカー様ぁぁぁぁぁぁぁん!!!
お久しぶりでございます!! 台風が通り過ぎましたがワタシは無事です!!
勿論覚えています!! 忘れませんとも!!
しかもチキンハートなワタシの為に「良いところ、首を傾げるところ、また良いところ」と良いところでサンドしてくれるような、良いところで始まって良いところで終わるような気づかいまで……本当にありがとうございます!! 見た瞬間喜びの舞でも踊ってました!

本当に……本当にありがとうございます。
シーカー様の前回の御指摘があって、まず情景描写を増やすこと、出来るだけ語彙を使うことに挑戦してみました。
それが実を結んでいるのだろうか、中々コメントしてくれる人もいないしなあ、自分じゃ良く判らん……と思いつつ細々と更新していたところに、シーカー様のおkサイン!!

本当に、本当に嬉しかったのです!!
しかも今回の御指摘は「誤字」のみ!! うわあああああ!!


……誤字してどーすんだよ、って感じですね。はい。
いやもうホント、気を付けているつもりでもスポンとね、やっちまうんですね、アハハハ……。
が、頑張ります! 音読しようかな! 恥ずかしいけど!!


本当に、シーカー様のコメントを読んで、「ああ、本当に読んでくださっているんだ」と実感します。私が伝えたいことを、何時もあなた様はくみ取ってくれる。本当に嬉しいです。
そして、この話を読んで心温まってくださったのなら、それが私の望みです。
これからも精進します!! シーカー様もお体にお気をつけて!!

Re: 臆病な人たちの幸福論【罪と罰】 ( No.598 )
日時: 2016/01/02 19:00
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: lOah4y4E)

終章 泣き虫な文学少年と、憂鬱な平凡少女、臆病な元幽霊少女の


 終わりは始まりにすぎない。誰がそう、いっていた。
 それは本当のことで、小学校が終われば中学校生活が、それが終われば高校が、更に進むと大学が、果てには社会生活が始まる。


 だが、必ずしも、終われば始まるとは限らないものがある。
 例えば、恋。一つの恋が終わったとしても、また別の恋が始まるなんて保証はない。それでも、大抵の人は失恋したのち、すぐに他の恋人を作っている。保証などなくても、かなりの確率で当たる出来事がこの世にはあるのだろう。そういう事実があるから、論理的に考えることをせず、行き当たりばったりで進む人間がいる。——それはまあ、とりあえず置いておく。今はその話ではない。


 では、命の終わり……「死」の先には、何があるのだろう。
天国へ行くのだろうか。地獄へ行くのだろうか。はたまたは、また別の命に生まれ変わるのだろうか。
 残念ながら、俺は死んだことがないので、その先のことなどわからない。

 ただ、「死」を迎えた人間のことは、良く知っている。


 そいつは、命を大切にしてないわけじゃなくて。
 人のことをどうでもいいとか思う人間じゃ、絶対になくて。
 だけどそいつには、俺が理解できない部分があった。

 俺は自分の命、またはそいつの命が危うい時。どんなことをしても、その命を守る。
 その原因を作っているのがナイフを持った犯罪者なら、俺は手元にある銃の引金を躊躇いなく引くし、
 その原因を作ったのが津波だとしたら、俺は他の誰かがしがみついている浮輪を真っ先に奪うだろう。
 俺には、自分の命とそいつの命以外、大切なものがないのだ。




 だけど、そいつは違う。
 例え犯罪者に、こめかみのところを銃で突きつけられたとしても、津波が来て顔がやっと水中から出るぐらいの状態になっても、そいつは犯罪者を殺すことなんて出来ないし、誰かから浮輪を奪うことも出来ない。
 誰かを殺すぐらいなら死ぬ方がましだ、と考えるような奴なのだ。死ぬことを怖がるような奴じゃないのだ。
 だから、誰かの命の引き換えに、自分の命を捧げてもおかしくない。


「死」を一度迎えたから、怖くないのだろうか?
 ……それとも、これは俺が男で、そいつが女だからだろうか。


                    ■


 今日は新月。朔の日。だから星が良く見える。
 降るような星空。あまりにも美しくて、これは絵に描かなければならないと、自分の芸術魂に火が付いた。
 ランプ型の伝統を照らし、色鉛筆とスケッチブックのみを持ってきて、アスファルトの上に座る。今日は父の帰りも遅い。文句をいう人がいない為、晩ご飯は後にすることにした。
 冷えた外の空気。でも、上着を着るのはやめておいた。少しだけ、と自分に言い聞かせて、早速スケッチする。

 秋の四辺形、アンドロメダ座、うお座、三角座、牡羊座。
 隕石でも落っこちてきそう。
 太古の恐竜たちが滅びたように、今すぐ世界が終わりそうだった。
 
 何時かこの命も終わる。だけどその前に、世界が終わったらどうしよう。
 明日、世界が滅びたらどうしよう。
 そんなとんでもないことを、小さい頃はよく考えた。その度に不安になって、押し入れの中で泣いた。
 それも昔の話だ——……そう思っていたのに。


「なんか最近、センチメンタルになってんなあ」


 あたしはまだ流れる涙を拭って、一人呟いた。
 少し前までは、泣くことも笑うことも、滅多にしなかったのに。

 頭の中は、とにかく父の晩御飯と、無事に卒業すること、その後の就職のことしかなかった。
 早く大人にならなきゃ。その為には、とにかく先のことを考えて、しなくちゃいけないことをしていかなきゃ。

 未来に不安しか抱かないから、足はよく竦んでいた。その足を切りつけて脅し、馬にするように鞭を打った。傷だらけの足は一歩ずつ前に進んでいた。
 今あたしが不幸なのは、過去のあたしが無思慮だったせいだ。——悪いことがあると、そう思わずにはいられなかった。あの時、ああしていればよかったのに。張りつめた神経は、あたしの心を追い詰めた。

 今頑張らなきゃ、就職見つけられなくなる。そうなったら、人生真っ暗。本気でそう考えていた。
 ずっと、絵を描く職業に就きたいと願っていたのに、それを心の奥に閉じ込めていたのは、絵描きという職業に未来はないと思ったからだ。少なくとも、あたしは絵を描くのが好きなだけで、仕事としての才能はないと思っていた。夢を持つのはいいことだけど、現実が伴わないなら意味がない。それよりも、普通にOLになって堅実に働くべきだと考えた。

 普通。皆が同じことをする。それなら、食いはぐれる危険性も低いだろう。
 残業もあって、上司からも叱られて、今以上に色んな事を考えなくちゃいけなくなるだろうけれど。皆がやっていることだもの、あたしに出来なかったら、あたしは立派な社会人にはなれない。


 色鉛筆を置いて、ずっと星を見上げていた顔をおろした。
 ため息をつく。我ながら、この追い詰め思考はなんなんだ、と思う。
 今なら、なるようになるっていうことを知っているから、尚更だ。

 今年の春。色んな事があった。ありすぎて説明を省くけれど、結局あたしは、絵を捨てきれていなかったことを知った。

 だから、冷え切っていた関係であった父に頼んだ。


 ——あたしを、美大に行かせてください。
 卒業したら、まず普通の仕事中心に生きてみる。大学にかかったお金はそれでちゃんと返す。でも、絵描きになることは諦めない。必ず両立してみせるから、お金をください。社会人になる前に、もう少し猶予をください。もう少しだけ、夢見る子供でいさせて、と。


 父はその日は答えなかった。だけど、その一週間後、自分が通っていた美大のオープンキャンパスに連れて行ってくれた。

 受験に関する講座を聞いていた時。あたしは、今まで大学受験をすることすらも考えていなかったことを思い抱いた。

 なのに、今から勉強して、間に合うだろうか?

 まるで心を読んだかのように、父はあたしにいった。——浪人する選択肢も、考えていいよ。
 その時父は、かなり長い猶予期間を、あたしにくれたのだ。


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