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小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

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Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.247 )
日時: 2009/07/28 17:48
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十五話  別地




氷介が倒れこんだ丁度そのとき

全く別の場所で、同じ様に闇の中立ち上がった人がいた。


天野だった。

彼女は、痛みに顔を顰めながらも、立ち上がった。

周囲を見回しても、見えるのはただ暗闇だけ。

彼女は、途方にくれたように、頭をかいた。

「参ったな・・・捕らえられたのか?」

天野は、そう呟きながら、自分の手足を見てみるが、特に捕縛されている形跡はない。

どうやら完全に動きを封じられているわけじゃないようだ。

辺りは、暗くて何も見えない。

だが、自分が動ける限りは、ひたすら辺りを探索しようと、天野は歩き出した。

声を出して人を探したりするわけではない。


彼女なりに、ひたすら歩いて出口、仲間を探す。


だが、そんな彼女にも、忍び寄る影があった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.248 )
日時: 2009/07/28 17:48
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十六話   同士




「オイ、天野!」

自分の名前を呼ばれたので、天野は瞬時に振り返った。

(敵か!何故私の名を・・・!)

そして、剣の切っ先を即座に向けた。

「ひぃ・・・スイマセン。」


それは、ダンだった。

手を上げて、目をひくつかせている。

天野は、ふぅと溜息をつくと、剣を鞘にしまう。

「お前か。まあ仲間に会えたのは不幸中の幸いか。」

ダンは、その言葉に今度は別の意味で眉を動かすが、天野は気にしない。

「さて、私達はこのおかしな空間から脱出しなくてはならない。」

ダンは、その言葉を聞くと、首を傾げる。

「そうなんだよな。ここ一体どこだ?」

「恐らく、奴の言っていた混沌回廊という場所であると考えるのが妥当だ。」

その場所が、何を示すのかは分からない。

だが、ここには流丸の弟の精神が閉じ込められていると言っていた。

ひょっとしたらあいつも・・・


そう天野が考えていた時だった。

「オイ、あれなんだよ!?」

ダンがいきなり声を出し目の前を指差す。

天野も、それを聞いて目を凝らした。

目の前に、鎖につながれた何かの姿が見えた。



「あれは・・・流丸の・・・弟?」

天野は、途切れ途切れに呟いた。

鎖に四肢を繋がれ、俯いてたのは、紛れも泣く、楓堵だった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.249 )
日時: 2009/07/28 17:49
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十七話  診断




「楓堵!」

天野は大声で彼の名を呼びかけよる。

ダンもそれに続いた。

鎖から、楓堵を引き離そうと、天野は鎖を握る。

ぐぃっと引っ張るが、駄目だった。

鎖は硬く、びくともしない。

天野は、舌打ちをして、鞘から刀を抜こうとした。

だが、彼女は気付く。

「アノデロスに・・・壊されたんだったな。」

彼女の刀は鞘だけで、刀身はなかった。

彼女は、溜息をついて刀をしまう。

目の前に楓堵がいるのに助けられない。

正直な話、天野にとって楓堵がどうなろうが関係ない。

だが、目の前似るのに、助けることが出来ないというのは、天野にとっては癪に障った。

天野は、楓堵の前にしゃがみこみ、彼の顔を覗き込んだ。

彼の腕を掴んでみるが、応答はない。

天野は頭をかくと、その手で楓堵の頬を二、三度平手打ちした。

パチパチッと高い音が響くが、楓堵は目を覚まさなかった。

「死んでるんじゃねーだろうな。」

ダンが震えた声で尋ねる。

天野は、手を下ろして、立ち上がった。

「脈はあった。しんじゃいない。」

そういって、彼女は楓堵の顔を見た。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.250 )
日時: 2009/07/28 17:50
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十八話   番人




そのときだった。

突然、楓堵が黒い闇に包まれた。

天野は驚き、身を引く。

楓堵のいた場所は、もう黒い煙に包まれて、何も見えなくなっている。

「どういうことだ、これは!?」

天野が辺りを見回すと、ダンが突然声をあげた。

「オイ、あれ!」

そう言ってダンが指差す先には、無限に続く闇の中に出来る、空間のひずみがあった。


ヴォン!


空気を圧迫する音と共に、混沌に住む者が姿を表す。

一体だけではない。

最初に出てきた一体を筆頭に、そのひずみからたて続けに現れたのだ。

更に、別の所にもひずみが生まれ、そこからも同じ様に混沌に住む者が飛び出す。

その個体数は、十体・・・百体・・・と徐々に増えていく。

「やばいぞ・・・」

ダンが呟くと同時に、空間のひずみは全て閉じた。


目測で、1000体はいるだろう。

それらが、ダンと天野を囲むように、無気力にたっていた。




転載完了です

これからも調査隊をヨロシク!

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.251 )
日時: 2009/07/29 14:07
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: w/AVokpv)

こちらこそよろしくなのですー。^^


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