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小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

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Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.242 )
日時: 2009/07/28 17:46
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十話  無限




俺は、ふぅっと息を吐く。

手ごたえがない。

そう思って、鞘に刀を戻そうとするが、突如聞こえる音にそのてをとめた。

周囲を見回すと、再び空間が歪む。

そして、突如その中から更に混沌に住む者が出現した。

更に先ほどとは違い、標準タイプのものだけでなくてに鞭や弓矢、ヌンチャク等、9・デファーガのメンバーと同じ武器を持った混沌にすむものもいる。

俺は、咄嗟に刀を再び抜いた。

「畜生・・・まだいやがったのか!」

敵は、俺の声に臆することなく飛び込んできた。

俺は、混沌に住むもののヌンチャクを、何とか刀で逸らす。

だが、その途端に、別の一体が俺に向かって矢を放った。

俺は、間一髪で避ける。服の布地が、矢に打ち抜かれたが、俺の体にはギリギリ当たらなかった。

(あぶねぇ・・・!流石に数では敵が有利か!)

俺は咄嗟に状況判断して態勢を立て直すと刀を構えた。

その途端に、俺めがけて矢がとんでくる。

『雹・激!』

俺が点に刀を向けると、空から雹が当たりにふぶく。

その力で矢は弾き飛ばされ、更に雹に打たれて、混沌に住むものの殆どが消滅していった。


ヴォォ・・・ン


「!?」

だが、また先ほどと同じ様に、混沌に住む者が、更に量を増やして現れるのだった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.243 )
日時: 2009/07/28 17:47
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十一話  疲労



「っァァ!」

俺は声をあげると、混沌にすむものを一刀両断した。

呻き声を上げて、光と化す混沌に住む者。

だが、一体倒せば二体、二体倒せば四体と、果てしなく出てくる。

さすがに氷介にも疲労が溜まってきた。

そして、少し足の力を抜いた瞬間だった。


がくん!


(!?)


氷介は、突然前触れも無しにひざを折った。

自分でも意図してやったことではない。

ただ、無意識に膝が動いた。疲労のせいだろう。


そして、それを見過ごさずに、混沌に住む者は一斉に氷介におそいかかった。

「クソッ!」

氷介ががむしゃらに剣を振ると、大半の混沌に住む者は消え去った。

だが、全てを消し去ったわけではなかった。


ブスッ!


「がっ・・・」


敵の放った矢は、氷介の肩を射た。

氷介は、右肩を抑える。

血が滲み、力が抜ける。

痛みに耐え切れず、刀を落とした氷介に、再度混沌に住むものが襲い掛かった。

目をつむる氷介に、何かが囁いた。


オ マ エ ノ チ カ ラ ハ ソ ン ナ モ ノ カ ?

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.244 )
日時: 2009/07/28 17:47
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十二話  本地




「ぅアアアアアああああアア!!」


俺は心の底からこみ上げてくる何かと共に、無意識に大声を上げた。

俺の体を、周囲の闇が取り巻く。

それと共に、おれ自身からも黒い何かが湧き出てくるのを感じた。

そして、徐々に意識は薄れていくのだった。



氷介は、周囲の闇と一体化し、闇の狼と化していた。

ギョロッとしためで周囲を見回すと、辺りに殺気がばら撒かれる。

それに、混沌にすむものは今までにない恐怖を抱いた。

そして、我に返ると、その恐怖から判断力をなくし、一斉に氷介に襲い掛かる。

だが、氷介はなにも見ずに、右手を振った。


どゴォォォオオオオオオオオオ!!


恐ろしい衝撃波と共に、混沌に住む者は一斉に消滅した。

そして、闇の中から生まれた新たな個体も、即座に氷介が腕を振り、吹き飛ばした。

目にも留まらぬ速さで辺りを駆け回ると、容赦なく敵を吹き飛ばす。


その姿は、本当に狼のようだった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.245 )
日時: 2009/07/28 17:48
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十三話   粉砕



「ぐゃあ!」

「ゴウェ・・・・」

「ぐフッ!!」


呻き声と共に、一瞬で消え行く混沌にすむものには、最早同情する。

周囲の闇と、最早一体化して、目に入るもの全てを蹴散らしていく。

その姿は、本当に獣だった。


「うぉおおおおおオオオオオオオオ!!!」


氷介は、拳を握り閉め、上腕二等筋を震わせながら、叫んだ。

すると、辺りに烈風が巻き起こる。

混沌にすむものは、その凄まじさゆえ、烈風に触れた瞬間に吹き飛び、身体を打ちつけ粉々に砕け散った。


更に強くなった氷介を前に、少しずつだが現れる混沌に住むものの量は減ってきた。

氷介は、それでもお構い無しに、両手から闇の衝撃波を噴出し、360度全てに、衝撃波を浴びせる。

辺りは、その風圧と威力によって、完全に一掃された。


もう、混沌にすむものは全く出てこなくなった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.246 )
日時: 2009/07/28 17:48
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)

百十四話  収拾




「クゥ・・・」

周りに誰もいないのを確認した途端、俺は力が抜けてその場に倒れた。

体から闇が退いていく。




その姿は、氷介。

普通の氷介だった。


「ちくしょ・・・俺は一体どうなって・・・」




そう呟きながら、氷介は目を閉じた。

疲れが溜まっている彼の身体は、敵をあそこまであっさりと倒したというのに、とても汗だくだった。

そして、その首には、おかしな黒い刻印が刻まれていた。

その模様は、まるで狼のようだった。

黒く、吸い込まれそうなその模様は、かれの首から飛び出さんばかりに目を光らせていた。


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