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小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

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Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.197 )
日時: 2009/01/30 21:08
名前: 暁黒龍脚 (ID: FCLyGM6a)

おひさーーーw
甲虫って・・・w
なんかショウグンギザミしか思いつかんww

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.198 )
日時: 2009/02/01 15:01
名前: ピクミン (ID: R3DK0PgD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11545

すごいw

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.199 )
日時: 2009/02/03 23:23
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: 51mnxWm4)

>>197 ショウグンギザミじゃ、カブトムシどころか虫ですらないww

>>198 wwてか僕の次の人200ですねw



七十四話  連撃



「待て!冷静さを欠くな!」

叫びながらひきとめようとするジョンの声も、今のザリには届かない。

右手に槍を握り閉め、丸裸同然で、甲虫へと突っ込んでいく。

地面を蹴るたびに砂が後方へと書き出される。

走るたびに、膝がカクッと曲がり、走り方もおぼつかない。

甲虫は、彼の勢いに答えるように、大きな羽音を響かせ、別の音を立てて空を切るように下降する。

直線を描いて飛ぶ甲虫の後方には、うっすらと残像が見えた。

「一突きにしてやるぅぅ!!」

ザリには、もう当たりが良く見えていないのだろう。

それだけ大将を失った悲しみは大きかったのだ。

歯を食いしばり、空から照りつける太陽によってヒカル鏃を向け、彼は甲虫に刃を突き立てた。

おかしな色の体液が、ザリの頭に、嫌な音を立てて付着した。

甲虫の頭に、やりは突き刺さっていた。槍をねじ込まれた甲虫は、異音を出して再び上昇した。


そこでザリははっとした。

自分も、甲虫と共に浮き上がっている。

辺りの景色は、色とりどりの線のようだった。甲虫が素早く飛んでいる。自分も同じ様に。


それを理解した時、鈍い痛みを両方の脇腹に感じた。

自分の脇腹は、甲虫の角に挟まれて、固定されていた。

鈍く光る角が、身体にガッチリと食い込んでいる。


「甘く見ないでほしいっすねぇ!」


目の前には、ミンチゴドンが刃の着いたヌンチャクを構えて、立っていた。

ザリは、巨大な甲虫との間合いを気にするあまり、彼の存在をすっかり忘れていた。

急いで避けようとするが、何しろ頑丈な角に固定されていて、身動き一つ取れない。

「遅いぞぉ!」

ズババババババババババババババ!!!

「グァァァァアアア!!」

ザリの身体を、ヌンチャクの先の円状の刃が、光速で抉り取った。血飛沫が辺りに派手に待った。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.200 )
日時: 2009/02/04 19:01
名前: ピクミン (ID: R3DK0PgD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11545

うわぁw

昆虫・・・カブトムシw

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.201 )
日時: 2009/02/07 17:20
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: 51mnxWm4)

>>200 キリバンおめでとう!


七十五話  犠牲




「グァァ・・・」

体中を真っ赤に染めたザリは、かろうじて息が合った。

だが、出欠は酷く、皿に目の前ではミンチゴドンが武器を構えて笑っている。

風を切る音と、心音が以上に大きく聞こえる。


「ザリィ!」


風を切る音に混じって聞こえてきたのは、マソの呼びかける声だった。

かすかに目を開けると、甲虫は再び低空飛行をして、仲間を襲わんとしていた。

そしてその中に、槍を手に構えて、今にもこちらに飛び掛らんとしているジョンの姿があった。

コレが最後のチャンスか・・・。

そう考えたザリは、咄嗟にミンチゴドンの両肩を掴んだ。

「なにっ!?」

ミンチゴドンは突然の行動に、手も脚も出ない。

ザリは、最期に後ろを向いて、叫んだ。

「ジョン!俺ごと突き刺せェ!」

叫び声が風に乗ってジョンに届く間にも、甲虫はこちらに迫ってくる。

その上では、瀕死のザリと、ザリに手を押さえられてもがくミンチゴドン。

戸惑いはなかった。

いや、戸惑う暇がなかった。

ジョンは、地面を蹴って跳躍し、甲虫の軌道を予測し、その軌道と重なるように槍を構えた。

予想通りの位置に、甲虫、そしてザリ、ミンチゴドンは飛んできた。


ずどっ!!


槍は、ジョンの突き、そして甲虫の飛行速度もそれを助け、ミンチゴドンを貫いた。

だが、ミンチゴドンと密着していたザリも、勿論その一閃をどてっぱらに食らった。

「ぐぁぁぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!」


ミンチゴドンの断末魔と共に、甲虫は地面へと墜落した。

そして、その巨体は原住民達の間を通り抜け、砂埃を上げて転がった。


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