ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60



Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.287 )
日時: 2009/10/13 20:21
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: CSxMVp1E)

百三十八話   迷走




俺は、とにかく突っ走った。


混沌に住む者が、行く先々で湧き出てくる。

俺は、それを次々と刀でなぎ払う。

混沌にすむものは、キラリト光って消える。

俺にとって、それが悔しかった。

そうやって消えていった奴らの後に残るのは、やはり漆黒の闇だけ。

俺は、不意に立ち止まり、剣で闇の地面を切りつける。

無論何も起こらない。

それは俺もわかっていた。


だが、こんな虚しさを、どこかにおいていきたかった。

憤りを、ぶちまけたかった。


俺は、迷走を続け、混沌にすむものを次々と切り刻んでいく。

その場所に、闇だけを残して・・・。


俺は、暫くそうやって走り回った後、ついに足を止めた。

息が荒くなり、汗が額を流れる。

剣を握り続けた右手は、血は出ていないが赤くなっていた。

俺は、膝に手を突いた。

喉がからからする。

膝がガクガク震える。


俺は、天を見上げた。

闇色の天に、何かを願うように、俺はただただ空を見上げていた。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.288 )
日時: 2009/10/15 21:44
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: CSxMVp1E)

百三十九話  発見




(皆・・・どこだよ・・・。)

俺は、心の中で呟く。

心まで、闇に沈んでいくようだった。

淋しい

虚しい

哀しい


負の感情がこみ上げてくるのを、俺は抑えきれなかった。

俺は、ついに闇の地面にひざをつく。

そして、剣を投げ捨てた。

俺の剣、『氷水』は闇色の地面に突き刺さった。

俺は、心の闇の中に、皆の顔を浮かべて、呟いた。


「どこにいるんだよ・・・皆。」


高野は、意識も薄れかけていた。

「う・・・みなみ・・・さん・・・」

高野は、南の名前を微かに呼ぶが、南は既に意識を失っている。

高野は、唇を噛んだ。

カオブディッツは、そんな高野の悔しそうな顔を見ると、卑下する。

「お前なんかが俺に勝てるかよ。ちゃんばらごっこはおことわりだ、ばーかww」

そういわれても、高野は気にしない。

それよりも、気になるのは・・・。


「カオブディッツ・・・貴方、私を殺したら、次は・・・。」

「あたりめーだろ。他のとも遊んでやるさ。」

やはり、と高野は絶望する。

顔色が、青白くなっていく。


「皆・・・どこにいるの・・・」

高野の喉の奥から出たわずかな声は、闇の中を抜けていった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.289 )
日時: 2009/10/16 20:48
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: CSxMVp1E)

百四十話   結合




その瞬間だった。

氷水の刺さった地面が、いきなり光を上げて光りだす。

俺は、はっとして、そちらを向いた。

光は、氷水が突き刺さった地面の隙間から、漏れるように出ている。

「な、何だ・・・。」

俺は、戸惑いながらも近づく。

そして、剣を引き抜いた瞬間に、一気に世界が広がった。



ダンは、地面に突っ伏していた。

一人じゃ、勝ち目がない。

ダメージは与えたが、いくら与えても、平然としている。

こちらが受けるダメージの方が、明らかにでかい。


勝ち目がなかった。


ダンは、それが悔しい。

地面に突っ伏して、誰も居ない闇の世界で、涙をこぼした。

拳を握り閉め、手が白くなる。


「クソ・・・皆・・・俺は・・・負けた・・・。」


涙が止まらない。

そして、その瞬間だった。

「それ」はダンに、既に手を振り下ろす準備をしていた。

ダンも、それを気配から察していた。



「皆・・・アバヨ・・・。」



ダンが諦めて、そう目をこすって呟いた時だった。


世界が、闇色から一気に、金色へと変わった。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.290 )
日時: 2009/11/22 14:25
名前: 大皇帝ユービィ ◆osKhqQzYfs (ID: gmbFTpMK)

どうもお久しぶりですw
高校や生活、まさかのパソコン破損でいろいろないざこざがありましたが、
ようやく復活しました、そして名前も変えました。

またよろしくお願いします。

Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.291 )
日時: 2010/01/08 18:14
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: w/AVokpv)

上げないと心配になるぜ


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60



この掲示板は過去ログ化されています。