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- 小説第二部 災厄の歌
- 日時: 2009/08/14 15:32
- 名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)
ま、楽しんでってください。
目次とかも張らないですがお許しください。
ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。
これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。
>>41 イメージソング
というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。
題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw
この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています。
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- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.237 )
- 日時: 2009/07/28 17:45
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
百五話 冷静
「あらラララー・・・」
カオブディッツは笑いながら頭をかいた。
ズディラは、何も言わずに襲い来る彼らを見つめている。
カオブディッツは、のん気にズディラの顔を見た。
「ねえ、あれねじ伏せて良いの?」
ズディラは、黙って頷く。この混乱に、眉一つ動かさない。
「あ、そうか。わざとああやってけしかけたのか。冷静そうな顔して、そういうサディスティックな趣味あるからね、ズディラは。」
がっ!
「うぐぅ・・・」
槍を突き立てようとしてきた、原住民の一人の首根っこを掴んで、ズディラは呟いた。
「冷静じゃなきゃあ、こういう類の仕事はは務まらないからな。」
そして、ズディラは思い切り振りかぶると、彼を思い切り振り回す。
「ぐァァァァァァ!!」
襲い掛かってきた原住民は、一斉に吹き飛んだ。
そして、振り回された原住民は、なんと首がもげて、血がたれている。
「こいつらだってそうさ。冷静さを欠いて、この俺には向かえるはずがない。」
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.238 )
- 日時: 2009/07/28 17:45
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
百六話 渦巻
気がつけば、さっき問は全く違う場所にいた。
ズディラに何らかの技を仕掛けられて、気がつけば俺の周りは闇で覆われていた。
うごめきながら、薄闇の中を流動していく漆黒の煙。
その煙が、自らの身体を取りまいてくようで、恐怖を感じずにはいられなかった。
周りには、さっきいた仲間は皆、いなくなっていた。
不安に狩られて、辺りを何度も見渡すが、彼らの姿どころか、黒く渦巻く闇以外に、目に留まるものはなかった。
「オーーーイ!いないのかぁァ!」
たまらなくなって大声を出すが、その声は闇に吸い込まれていくだけだった。
そして、その闇からは、まがまがしい空気以外に、何も出てはこなかった。
俺は、溜まらず走り出した。
見つかるわけはないとうすうす感じながらも、ただ走った。
自分を襲う恐怖感から逃れるため。
自分を取り込もうとしている暗闇から逃れるため。
ただただ走るおれのすがたは、知らず知らずのうちに、更に闇の奥へと吸い込まれていった。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.239 )
- 日時: 2009/07/28 17:45
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
百七話 孤独
どこまで走ろうと、誰も居ない。
心が、空虚な、虚ろな気持ちで満たされる。
「ダァーーン!」
大声でダンを呼ぶが、あの時傍らにいたダンは、もう遠いどこかへ行ってしまったようだった。
闇がうねって、ごうごう音を立てている。
その、ゆっくりとした、けれど独特な、おかしな動きに惑わされるように、俺の五感がくるって行く気がした。
走っているのかも・・・
誰かの名前を叫んでいるのかも・・・
何もわからず、闇と共に自分が世界の片隅で闇に縛られて飲み込まれているようだ。
右も左もわからない。
その抜け出すことの出来ない世界に、自分は居るのだ。
思考力も、どんどん奪われていく。
頭の仲間でも、どんどん空虚に・・・真っ黒になっていった。
唯一つだけ、解っている事があった。
今 、 俺 は 孤 独 だ っ た 。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.240 )
- 日時: 2009/07/28 17:46
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
百八話 対面
闇の流れは勢いを増し、まるで俺を追い立てようとしているみたいだ。
俺は、ただただ怖かった。
「・・・!」
俺は、不意に足を止めた。
誰かの声が聞こえたような気がしたからだ。
仲間かもしれない。
そう思って、おれは大きな声を出す。
「オーーイ!」
・・・
何も、誰も来なかった。
俺は少しがっかりして、そのまま走り出そうとした。
そのときだった。
ごごごご・・・・
「!?」
突如、俺の周りを、銀色の光が駆け巡った。
そして、次の瞬間には、混沌にすむものが、俺を囲んでいたのである。
「・・・なんで・・・!」
俺は、解るわけでもないのに、自分にといかけてみる。
そして、理由がわかった。
「そうか!さっきの気配はこいつ等か!」
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.241 )
- 日時: 2009/07/28 17:46
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
百九話 猛者
俺は、刀を鞘から抜いた。
うねうねと独創的なうごきをする。
周りの闇の流れと一体になっている。
ビュン!
突然、一体がフェイントをかけて襲い掛かってくるが、俺は身をかわす。
そして、音も無く、冷静に切っ先を下ろした。
混沌に住む者の身体は、白く光って粉になって消滅していく。
真っ暗なこの世界を、少しだけ照らした。
そして、その様子を見てたじろぐ他の混沌に住む者に、俺は刃の切っ先を向けた。
「お前等・・・」
俺の声を聞き、更に警戒を強める敵。
だが、俺はそれをあざ笑うように、口元を緩めた。
「遅いよ。」
そう呟いた瞬間に、俺は高速でかれらの懐に駆け寄った。
彼等は、突然視界から消えた俺に、戸惑いを隠せていない。
彼等の一人が俺に気付いた頃には、俺はもう攻撃態勢を整えていた。
『氷塊・隕石(アイスロック・メテオ)』
闇の空間から、突如ゴルフボール代の氷が降り注ぎ、彼等を直撃した。
どんどん光の胞子となって消えていく彼等。
その姿を、俺は瞬時に移動し、見つめていた。
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