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小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

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Re: 『 n i n e d e v i l s 』 ( No.12 )
日時: 2008/04/06 11:31
名前: 鏡 (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん!

第十ニ話   宇宙



「いったあ・・・」

俺は、あごをさすりながら起き上がる。

思いっきり打ちつけた俺のあごは、少しはれていた。

「大丈夫か?」

流丸が、何とか起き上がった俺を気遣ってくれる。

流丸は、とっさに手を突いたため、ほとんど無傷だった。

「ああ・・・大丈夫・・・」

俺は、あごをさするのを止めていった。

流丸は少し安心したような顔をして、他の皆にも声をかけに行った。


「重力の維持装置が、あまりよく働かないようだな。後で直しておこう・・・」

皆が何とか起き上がったのを確認すると、天野が言う。

天野の言葉を聞く俺の顔は、おそらく不機嫌極まりない顔だったのだろう。

南が、俺の顔と天野の顔をちらちら見比べながら、困惑していた。


少し落ち着いてから、俺たちは辺りを見回す。

宇宙に来たからには、綺麗な宇宙の星空を見られるかと期待していたが、この宇宙船ときたら窓一つ無い。

その事に対して、俺は落ち込んでいたが、それ以上に落ち込んでいる人がいた。

美桜だ。

小さい声で、

「写メでもとろうと思ったのに・・・」

とか、

「外が見えない宇宙船とかありえないわよ」

とか呟いていた。

そんな美桜をよそに、天野はしきりにあちこちのコンピューターをいじくっている。

宇宙船は、こまめにメンテナンスをしないと駄目なようだ。

コンピューターを除くと、ワケのわからないゲージや数式が並んでいた。

「邪魔だ」

天野は俺にそう言い捨てた。

邪魔だって・・・

周りを見渡すと、高野と南もコンピューターを弄繰り回している。

言いようの無い疎開感を感じた俺達は、ただ、三人の邪魔にならないようにしていたのだった。


俺たちが、どうしようもない疎開感に駆られる生活を始めてから、3日が過ぎた。

天野も、南も、高野もコンピューターと向かい合わせ・・・

高野や南は時々話しかけてくれるが、天野にいたっては、俺たちを邪魔者扱いだ。

この前はなしかけた時も、

「暇な奴はいいな」

なんて嫌味を言われた。

そんな生活に嫌気がさしてきた3日目の事・・・。


「お前等!早く着陸の用意をしろ!迅速にだ!」

宇宙船の中では滅多に喋らなかった天野が突然言い出した。

俺達は、暫く互いの顔を見合わせる。

天野の言葉から、大体何が起こったかわかった。

そう・・・

「エウロパにつくんだな!?」

俺の言葉に、高野が静かに頷いた。

「待ってました♪私、地球以外の星って初めて!」

美桜が嬉しそうに言う。「はじめて!」って・・・普通は皆そうだ。

でも、美桜の気持ちもわかる。そりゃ興奮するよな。

キッと俺や美桜だけじゃない、他の皆も興奮気味だろう。

「ほい、これ飲んで。」

そんな事を考えていると、突然南が、俺たちに変な錠剤を差し出した。

「これ・・・何?」

俺の質問に、南ではなく、天野が答える。

「惑星適応剤だ。ソイツを飲めば、どんなに地球と環境がちがい、住みにくい惑星でも、数時間はその星に適応できるようになる。」

へえー・・・

俺は、不信に思いながらも、その薬を飲む込む。


ゲリゲリゲリゲリゲリゲリゲリゲリピー!


飲み込むと同時に、俺の腹が悲鳴を上げた。

「fhgきdcfんひyれんgvykgn!!」

俺は声にならない悲鳴を上げ、トイレに駆け込んだ。


数分後、ふらつきながら出てきた俺を見て、南が頭をかきながら俺に言う。

「ゴメン・・・それ、下剤だった。」

・・・俺はこの瞬間、南を本気で憎いと思った。

Re: 『 n i n e d e v i l s 』 ( No.13 )
日時: 2008/04/06 11:32
名前: 鏡 (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん!

第十三話 着陸



「ホラ、これが本物。」

南が笑いながら渡すが、俺は南を疑い深く見る。

なんせ、あんなもののまされたんだから・・・

といっても、南はさっき悪気があってやったわけじゃない。

そう思って、俺は薬を飲んだ。

・・・特に異変は無い。

どんな環境にでも対応できる薬なんて、飲んだら多少な身体の抵抗があると思っていたが、それも無い。

本当に大丈夫かな・・・。

「氷介!何ぼやっとしてる!早く何かにつかまれ!」

天野の言葉に、俺はハッとする。

周りを見ると、皆は何故か、床のでっぱりやら、固定されたデスクやらに、つかまっている。

「皆・・・何やってんの?」

俺が不思議に思ってそう聞くと、ダンが言った。

「お前・・・まだ重力維持装置、直ってないんだぞ。」

あ・・・

俺は気付いて、何かにつかまろうと周りをみわたす。

だが、遅かった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

すさまじい音と共に、フラッシュウルフは急降下。

そのスピードのあまり、何にも捕まってない俺はその速度のおかげで、バランスを崩し、地面に叩きつけられる。

そして、その速度のせいで、俺の体はうき、天井にまで吸いつけられる。

他の皆も耐えられなくなったのか、つかまっていたものから手を離す。

周りから、ビタッ、ビタッという音が聞こえてくる。

その次の瞬間、俺たちはどうしようもない浮遊感に駆られる。

「どうなってるのよ!」

美桜が叫ぶが、他のみんなは何が起こったかわかっていた。

フラッシュウルフが・・・回転してるんだ・・・

「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!」

俺たちは絶叫する。

そんな事気にしないかのように、フラッシュウルフはエウロパへと降りていく・・・。



「う・・・」

俺は、何とか立ち上がった。

怪我は、離陸の時よりもなお酷く、体中が痛んでいた。

周りの皆も、うめき声を上げて、立ち上がろうとしている。

皆が立ち上がると、俺は怒鳴った。

「誰だよ!重力維持装置を造ったの!」

俺の声に、一人の女が手を上げた。

「ゴメン、私・・・」

南だった。やはりコイツか・・・。

俺の南への憎しみが、いっそう増した気がした。


「さてと、では私達はこれより、エウロパへと踏み込む。皆用意はいいか!?」

「オウ!」

天野の声に、皆が返事をする。

ガサツに装置を作った南と、その見張り役の高野はフラッシュウルフに残る事になった。

二人を残し、俺たちは外へと足を踏み出した。


ビュオオオオ・・・

「・・・うわっ、さむっ!」

外に出た瞬間に、冷たい風が吹きつける。

だが、多少寒いものの、人体に影響のある寒さには感じられなかった。

これはおそらく、あの薬の効果だろう。

周りの皆も、極度に寒がる様子は無かった。


「しかし、何も無いな。」

数分歩いたところで、ダンが呟く。

確かに、見渡す限り氷の世界で、氷以外のものは何も見当たらない。

「ココ、何もないんじゃない?」

美桜は、もう飽きてきた様子だ。

「エウロパの氷の下には、海が広がっている。」

「!?」

突然誰かが放った言葉に驚き、俺たちは振り向く。

紅夜だった。

「紅夜、いきなり何よ?」

美桜が聞くと、紅夜が答える。

「昔、とある論説文を読んだことがあって・・・その文の議題が、宇宙人の存在だったんです。」

・・・いきなり紅夜はなに言ってるんだ?

紅夜は話を続ける。

「その本の一部にはこうかいてありました。」

そして紅夜は話し出した。



‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

今のところ、宇宙人の存在は定かではない。

だが、地球という惑星があるならば、宇宙の中で、この惑星のように、見ず、太陽、大気に恵まれた惑星があってもおかしくない。


宇宙人が存在するとしたら、これらの星に限られる。

まず火星である。この星は、衛星写真で生物のいた痕跡が見られたりと、今見つかっている星の中では、最も生物存在の可能性が高い。

次にエウロパ。この星は氷に覆われていて、その下には可能性は少ないが、生物のいる可能性がある。

その他にも・・・

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾



「成程な・・・」

紅夜の話を聞き終わって、俺は考え込む。

いるとなると氷のした・・・か・・・

薬がある限り、水の中も自由に動き回れるだろう。

ココは・・・確かめよう!

「うわああ!」

俺がそう思った瞬間だった。

いきなり流丸が悲鳴を上げ、氷の中に吸い込まれたのだ。

「流丸!」

俺たちが助けようとしたときには、もう流丸は氷の下だった。

氷に、穴が開いている。

結構深いが・・・目を凝らすと下のほうには水があった。

そしてそこには、流丸の靴が片方浮いていた。

これで俺たちは、エウロパにひろがる氷の下に、ざったいに向かわなくてはならなくなった。

「いくぞ」

天野の言葉に俺たちは頷く。

そして流丸が吸い込まれた穴の中に、入っていった。

Re: 『 n i n e d e v i l s 』 ( No.14 )
日時: 2008/04/06 11:34
名前: 鏡 (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん!

第十四話  沈下



俺たちは、エウロパの氷の下に広がる海の中を、どんどん潜っていく。

きっと流丸は、宇宙人に、水の中に引き込まれたんだ。

速く助けないと、あいつの命が危ない!

俺がそんなことを考えていた時だった。

「アイツもどじな面があるもんだな。」

ダンだった。

俺は言葉の意味がわからず、ダンに聞き返す。

「どういうことだ?流丸は宇宙人に水の中に引き込まれて・・・」

ダンは笑いながら言った。

「お前の解釈の仕方可笑しいぞ。あいつは氷の強度が弱いところに足を踏み入れて、落ちただけだろ。」

あ・・・なるほど。

俺は素直に思った。

この事件が起きる少し前まで、紅夜の宇宙人の話を聞いてたから、つい宇宙人の仕業かと・・・

「ダン、お前の解釈の方がおかしいな」

突然、天野が言った。

「なっ・・・どういうことだよ?」

ダンは、予想だにしていなかった言葉に混乱する。

天野は冷静に言った。

「まず、あれほどの厚さのある氷が、割れたと考えるのは不自然だ。それに、私達がこんなに深くもぐってるのに、今だ流丸の姿さえ見えない。つまり・・・」

天野の言葉を、紅夜が続けた。

「流丸は、何かの力で氷の下に吸い込まれたわけですね。」

天野は静かに頷く。

そのときだった。

「な・・・何あれ!?」

美桜が海底を指差して、突然叫ぶ。

俺たちは、美桜の指差す方を、目を凝らして見る。

美桜の指の先に見えたもの、それは・・・

神殿だった。


「すげーーー・・・」

俺たちは、神殿の前に来て言う。

神殿は竜宮城のように聳え立っていた。

だがその扉は鋼鉄でできていて、硬く閉ざされていた。

「いっせーの・・・せ!」

ガアアア・・・アン!

その扉に、俺たちは一斉にぶつかるが、水の中のため、力が入らない。

水の中でなくても、開きそうも無かった。

「畜生・・・駄目か・・・」

俺たちは、ぶつかった時に、うったところをさすりながら言う。

「流丸のバズーカでもあればな・・・」

俺が呟いたのを、紅夜が訂正する。

「彼のバズーカは、水の中じゃ使えませんよ・・・」

困り果てていた俺たちをよそに、天野が突然呟いた。

「仕方ないか・・・斬るしかないな。「紫苑」が折れないといいが・・・」

「ハア?」

俺たちはなんの事だかよくわからず、呆然とする。

「ちょっとはなれていろ」

天野はそういうと、背中につけていた鞘から剣を取り出した。

剣が水の中でギラリと鈍く光る。

よくわからないものの、俺たちは言われたとおりに、泳いで、天野から離れる。

天野は、俺たちが離れたのを確認し、剣を、扉に当てる。


「超撃・閃光斬!!!」


ズガアァー・・・ン!!!!


俺たちは目を見張った。

あの頑丈な鉄の扉に、穴が開いていた。

コイツ・・・扉を・・・・・・斬ったのか!?

唖然とする俺たちを気にもかけずに、天野は背中の鞘に剣を戻す。

そして俺たちに言った。

「早く入るぞ。」

俺たちは、言われるままにその穴から入っていく。

そんな中、美桜が、俺の耳元で呟いた。

「紫って・・・(ワンピースの)ゾロなんじゃない?」

俺は、ただ苦笑した。


これからは天野に逆らえねえな・・・


心のなかで、皆がそう思っていたようだった。

Re: 『 n i n e d e v i l s 』 ( No.15 )
日時: 2008/04/06 11:37
名前: 鏡 (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん!

第十五話   氷水



神殿の中は、鋼鉄の壁で覆われていた。

神殿というよりも、それこそ俺達の宇宙船みたいだ。

さまざまな機械が入り組んでいる・・・


「ねえ・・・」

入ってすぐに、美桜が声を出した。

「奥の方から、なんかクル・・・」

その言葉に、俺達は目を凝らす。

すると、何かがこっちへ向かってくる。

「な・・・なんじゃあいつ等!?」

俺は思わず声をあげた。

そいつ等は・・・銀色の体に紋章が刻まれていた。

紋章は、星を、9という文字が貫いているものだった

そして・・・どいつにも顔がない。

しかも、皆同じ格好をしていた。

俺達は、一斉に声を出す。

「う・・・宇宙人!」

その途端にその変な宇宙人が俺たちに襲い掛かかる。

俺達h、思わず目を瞑った。

ガギイ・・・ン!

鈍い音がする。

俺達が目を開けると、天野が、さっきとは別の剣でやつ等を斬っていた。

天野は俺達の檄を飛ばす。

「馬鹿やろう!目え閉じてる暇があるなら、戦え!」

その言葉に、俺達は一瞬顔を見合わせ、頷きあう。

そして、それぞれの武器を抜く。

紅夜は長い剣、「夜光」

美桜は片手剣、「紅桜」

ダンは、得意のナイフ。

天野は二本の剣。

そして、俺は、ダンにもらったはずの短剣を取り出す。


・・・さびてる。

俺の短剣がさびてる。

そういえば、手入れも何も全くしてなかった。

皆は、それぞれの武器で戦ってる。

たとえ剣がさびてたって・・・俺だって戦える!

士気を皆にあおられ、俺も宇宙人に立ち向かう。

「テヤアアアアアア!!」

ボキッ・・・

嫌な予感・・・

俺はそう思って、短剣を見る。

案の定、短剣は刃の真ん中辺りから、折れていた。

そして、俺の前には、宇宙人が立っている。

よく見ると、宇宙人は右手で俺を殴ろうとしている。

ドゴッ!

俺は、突然の展開に、避けるまもなく殴られ、鋼鉄の壁に叩きつけられる。

俺は、吐血した。

水中のため、俺の口の周りの水が赤く染まる。

そんな俺を見て、天野は、

「とんだ間抜けだな。コレを使え!」

といい、使ってた剣のウチの、一本を差し出した。

「氷水〈ひょうすい〉だ。礼ならいらん。私にはこの紫苑がある。」

そういって、天野は背にある剣を抜くと、再びやつ等に切りかかっていった。

「いてて・・・」

俺はそういいながらも何とか立ち上がる。

水中のため、普通走るのは地上に比べ多少遅くなる。

だがそれでも、俺は地上とほぼ変わらないスピードで、宇宙人に切りかかった。

俺が、剣を振りかざすと、宇宙人が真っ二つになって倒れる。

それだけじゃない。切った宇宙人の後方が、一気に凍てつく。

「ソイツは、剣を振りかざす事で前方に『冷音波』を射出。水中の水分を凝縮し、冷やして前方を凍らせる事ができる。」

天野は戦いながらいった。

ふーん・・・


そして、数分もすれば、襲い掛かってきた敵は全て、斬られたり、氷になったりして一体も残っていなかった。


久しぶりに裏話です♪

〔第二部のテーマについて〕


まず考えたのは、ホラーは×ってことです。

前回の終わりの歌は一応ホラーでしたが、最終的に格闘物になるという、異例の作品でした。

そういうことは防ぎたいと思って・・・

そんな時、ほんとに、パッと頭に浮かんだのがこのアイデアでした。

「宇宙!」

それから先をつくるのに、あまり時間はかかりませんでした。

作るといっても、大まかな流れを頭の中で決まるだけなのも時間がかからなかった理由の一つです。

それに、宇宙の詳細が詳しくわからない今、宇宙という場所を人間が想像できる範囲はかなり定まっています。

後者が、一番の要因でしょう。

僕は、その想像力の視野を広げるほどの才能、経験は持っていませン。

だから、今までさまざまな人間が創造してきた宇宙の概念を組み合わせて、この話の宇宙を決めました。

それから、新キャラですが、コレは終わりの歌の時点で皆さんに投票してもらったものが多いです。(高野をのぞく)

9・デファーガも、キングダムハーツのイメージや、友達のキャラを借りて出来たものですので。

宇宙船ですが、せめてコレだけは自分の想像力の狭さを隠そうと、あえて論理的なものにしました。

コレくらいごつい宇宙船じゃないと、広い宇宙じゃ旅は出来ないという論理的想像のもとできました。

又、太陽系の中では、旅できる惑星が狭くなり、世界観が狭くなるため、(宇宙が出てくるだけで十分広い)その外に足を伸ばしました。

しかし、天野達はNASAでも知り得ないこんなたくさんの情報を、どこから知ったか。

これにはある理由があるので、楽しみにしてください。

その理由が非現実的でも、宇宙を旅できる彼等の技術力が出てくる時点で、ご了承ください。(その技術へ対して皆さんは疑問を持ってるんでしょうが・・・)

Re: 『 n i n e d e v i l s 』 ( No.16 )
日時: 2008/04/06 11:41
名前: 鏡 (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん!

第十六話  混沌に住む者(カオシーター)



「ひえええ・・・宇宙人って本当にいたんだな」

俺は、腰を抜かしたように言う。

みなも、驚いているようだ。

だが、天野は言った。

「アレは宇宙人じゃない」

その言葉に、皆驚く。

何でそんなことがわかるんだ?

天野は続ける。

「あいつ等は混沌に住む者(カオシーター)だ。」

は?

俺達には、天野が何を言っているかよくわからなかった。

天野は俺達の表情を見て、説明する。

「混沌にすむ者は、9・デファーガによって作られた、人工兵器だ。」

「9・デファーガに!?」

俺達は、また驚く。天野は説明を続ける。

「そう。最近わかった事だ。奴等が混沌の宝石を集めて、どうしているか。私達は知らなかった。」

「ウン、この前見せてもらったメモにもそう書いてあった。」

「だがわかったんだ。最近、混沌に住む者が頻繁に現れるようになったため、私達は疑問に思った。」

天野はそういうと、かがみこんで、何かを拾う。

それは、変な物質だった。見たことがある気がするが・・・。

「そんなある日、やつ等が消滅すると、このように、妙な物質を落とす事がわかった。」

紅夜は、天野にその物質を渡されて驚く。

「こ・・・これは!」

「そうさ。」

天野はにやりと笑った。

「混沌の宝石の破片だ。奴等は、混沌の宝石からエネルギーを取り出して、合成し、生物を生み出す技術を持っていたんだ。」

「で・・・でも!その物質の仕組みがよくわかっていない限り、そのような事は困難では・・・!?」

紅夜が反論する。

天野は、薄笑いを浮かべながら言った。

「そうさ、ウチの天才、高野だって、このことを発見するのに、半年を要した。だが、向こうにはいたんだ。」

天野は、急に表情を厳しくしていった。

「ほんの一瞬電子顕微鏡でのぞいただけで混沌の宝石の構造、特徴、化学反応を理解してしまう奴がな。」

「な!」

驚いたのは俺と紅夜とダンだけであった。

美桜は、話の内容もよく理解していない。

「よく驚かないでいられるな。美桜。」

天野に言われて、美桜は、驚きながら慌てて言った。

「驚いてるよー♪混沌の宝石は化学反応を起こして、タイヘンなんだよねー♪こうぞう・・・だったっけ?凄い面白いよねー♪」

何の話がしたいんだ、コイツは?

天野は、美桜を無視して話を続ける。

「そう、奴等は、大量の兵力を手に入れるために、混沌の宝石を利用しているんだ。」

「そういえば、アイツ楓堵のこと「混沌に選ばれし者」とか言ってたな。」

「アア。よくわからないが、おそらく、そのガキには、混沌に住む者を作るためのエネルギーが、大量に含まれているんだろう。」

「人間にも含まれているのか!?」

俺が問うと、天野は言う。

「ああ・・・だがごく微量だ、一辺が1cmの混沌の宝石の約数百万分の一というな。」

「それが、なぜか楓堵にはたくさんあるのか・・・」

すると、ダンがふとひらめくようにいった。

「なら、俺達も混沌の宝石を集めて、カオシーターを合成しちまわないか!?」

だが、天野が否定した。

「混沌の宝石の構造を知るだけで半年かかるんだぞ?混沌に住む者を大量合成できるようになるまで、何十年かかるか・・・」

天野に続いて、紅夜も言う。

「それに、そんなことしたら、それこそあちこちで紛争が起こります。おそらく地球でも。」

なるほど・・・俺もいいアイデアだと思ったけど・・・駄目か。

「だが奴等の技術力は異常なんだ。今では、混沌に住む者を、数万匹は製造しているらしい。」

す・・・数万!?

「で・・・でも、何でそんなことがわかったんだ?」

俺は疑問に思った。

敵の混沌に住むものが数万匹も生産されてる。それに、奴等は混沌の宝石の構造を一日で理解した。

それらは、やつ等が自白したりしない限りわからないはずだ。

天野は、仕方ないという風に、あるものを取り出した。


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