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小説第二部 災厄の歌
日時: 2009/08/14 15:32
名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)

ま、楽しんでってください。

目次とかも張らないですがお許しください。

ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。

これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。



>>41 イメージソング


というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。

題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw


この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています

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Re: 小説第二部 調査隊と9の悪魔 ( No.72 )
日時: 2008/05/25 22:49
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: XH4MkDBC)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん、秋桜さん!

三十八話 合流



「全く、てこずらせやがって・・・。」

氷介はそうぼやきながら、もと来た道を引き返そうとする。

まだ、敵かどうかは半信半疑だったので、手加減はした。

そのためだろう。


「まだ・・・コレくらいじゃ終わらないぞ・・・。」

敵は、再び立ち上がってくる。

不安定だが、重心を保って、大地を踏みしめてたっている。その形相は、凄いものだった。

「もう勘弁してくれって・・・。」

本当に参ったようで、氷介はもと来た道を全速力で走り出した。

その姿を見て、左肩を抑えながら先住民の大将が声を張り上げる。

「逃がすな!」


うおぉぉおおおおーー!


時の声は、瞬く間に氷介に迫ってくる。


「まじでか、これ」

氷介は走りながら額を押さえて首をニ、三度振りながら、速度を上げる。


その鬼ごっこの様子は凄いものだった。

密林を大勢のクロマニョン人が、一人の少年を追って走り抜ける。


「コレを逃げ切った暁には、地球で一生話の種にして食っていけるな。」

氷介は笑いながら木々の間を走り抜けた。

そんな時だった。


「氷介さんじゃないですか!」


聞き覚えのある声が聞こえる。

木の上からだった。

「その声・・・高野か!?」

氷介の声に、女・・・高野は降りてくる。

「氷介さん・・・やっぱり来てくださったんですね。それじゃあ他の人たちも。」

「話は後。ヤバイ、クロマニョン人に追われてんだ、俺。」

氷介が汗を流しながら言うと、それと同時に氷介たちの後ろに、何十、何百のクロマニョン人が槍を構えて走ってくる。


「観念しな!」

大将が声を上げた。

「ホラ、意味不明な言葉で話すし、挙句の果てには襲ってくるんだぜ、あいつら。」

氷介の愚痴を聞いて、高野は首をひねって考えた。

と、突然ひらめいたように顔を上げた。

「そうか、氷介さんまだ惑星適応剤を飲んでいらっしゃらないんですね!」

氷介も、その言葉を聴いて、「きっとそれだ」とうなずいた。

惑星適応剤・・・エウロパに到着した時にも飲んだ奴だ。



余談だが、この星が氷介たち人間にとってとてもすむことのできない環境だった場合、氷介たちは即死だった。

本当に、運のいい輩である。


「しかし、あの薬を飲むと、知らない星の言葉も分かるようになるのか?」

「ハイ、一応それも環境になじむ、適応するために必要ってことで。逆にあなたの言葉も通じるようになりますよ。」

「すげぇな、ホンヤクコンニャクじゃん。英語の試験前の受験生は、いくらだしてでも買うと思うよ。」

「くだらないこと言ってないで、飲んでください。」

氷介に、惑星適応剤を手渡す高野。

それを口に含み、氷介はつばと一緒に飲み込むと、もう一度クロマニョン人に話しかけた。

「あの、さっきは攻撃したけど、僕は敵じゃないです。信じてください。」

通じたようだった。先住民は立ち止まる。

しかし、敵は譲らない。

「いきなりちゃんとした言葉を話し出して、いい気になるな。貴様も仮面の奴らの仲間だな!?我が星は渡さん!」

仮面の奴ら・・・9・デファーガか。

今の台詞回しからすると、奴等は9・デファーガに迫害を受ける先住民って所だな。

氷介はそう思って言葉をつないだ。

「違います。逆に僕らも奴らを倒そうとしてるんです。それじゃあ、一緒に協力しませんか?」

この言葉は意外と聞いたようで、向こうにはざわめきが生まれた。

「協力だってさ。」

「イや、歩み寄ったら殺すんじゃねえ?」


ざわめきは、いつまでもおさまらない。

氷介は、だんだんいらいらしてきて、大声で叫んだ。

「今、俺の仲間三人が、9・でファーガと戦ってる!他にも、向こうにとらわれている奴だっている!」

ざわめきは大きくなった。

「9・デファーガって?」

「あの仮面の奴らの名前じゃん?」

「マジかよ、あいつも俺たちと同じか。」

「あれが嘘は流石に無いだろ?」

氷介のいらいらはマックスに達して、思いっきり先住民をにらんだ。

「ひっ」と声が聞こえる。

「うわ、にらんでる。」

「逆らったら殺されそうな雰囲気だ。」

そうして一気にざわめきが無くなる。

と、大将が口火を切った。








「分かった、協力しよう。」

Re: 小説第二部 調査隊と9の悪魔 三十九話更新 ( No.73 )
日時: 2008/05/26 16:47
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: memccPfd)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん、秋桜さん!

三十九話 見切り



アノデロスの攻撃に、まだ二人は苦しめられていた。

アノデロスは、前回のように、突然消えて、全く別の方向に現れては矢を放ってくる。

矢のスピードも半端ではなく、対応がとても困難だった。

かすかな、空を切るような移動音を頼りにして、攻撃をかわすが、どうしても避けきれない矢もある。

その為、二人の体には、何本も矢が突き刺さっていた。


「あんた、体力大丈夫?」

紅夜に美桜が問うと、紅夜は予想以上に深手を負っているようだった。

特に、一番最初攻撃を受けた肩の傷が酷いようで、方を抑えたままだ。

血がにじみ出ている。

「残念ながら、結構きついですね。」

「フーん・・・私、ちょっと作戦があるんだけど?」

美桜の予想外の言葉に、紅夜は首を美桜にむけた。

「何ですかそれは?」

と、美桜は突然背中を、紅夜の背中と合わせた。

「な、何するんですか!?」

驚きの行動に、紅夜はパニック状態だ。

口をパクパクさせているおかしな様子の紅夜を、美桜はなだめる。

「こうすりゃ背中とられることはないでしょ。恥ずかしいのは私もなんだから我慢しなさい。」

そんな様子を見たアノデロスは、「ヒュー」と口を鳴らすと、さっきのように消えてしまう。

「馬鹿にするんじゃないわよ!」

美桜は怒鳴って、紅桜を構えて辺りを見回す。

と、一瞬美桜の耳元で、空を切る音がした。

この勝負では、ほんの一瞬が勝負を分ける。

その音を、美桜は逃さなかった。

後ろの紅夜に当たらないように注意して、思いっきり剣を振り下ろす。


「ぐアアア!!」


叫び声がする。

紅夜と美桜の立っているあたりに血が舞った。


「やりましたか。」

紅夜の言葉に、美桜が振り返ってうなずく。

そして・・・腹に斬撃を食らい、苦しそうに傷口を押さえている、アノデロスに二人は剣を向けた。

「なめられたものだ。」

アノデロスは、傷は追ったものの、二人の傷よりも軽い。

それに、戦意も喪失しておらず、まだ彼が優勢なのに変わりはなかった。

「アイス・スライド」

その証拠に、再びアノデロスは紅夜たちへと攻撃を仕掛けた。

その瞬間だった。


アノデロスは突然目つきを変えて、二人に矢を向ける。

弓矢は、今度は白い輝きを放ちだした。

「なんだか、やばい予感・・・。」

美桜がそういうと同時に、アノデロスは矢を放った。

Re: 小説第二部 調査隊と9の悪魔 三十九話更新 ( No.74 )
日時: 2008/05/26 21:23
名前: 愛夏羽 (ID: ohiIgZdM)
参照: http://oideyo.cc/bbs_talk/show.php?kiji_id=190523

続き気になります^^
ガンバッ><

Re: 小説第二部 調査隊と9の悪魔 三十九話更新 ( No.75 )
日時: 2008/05/28 23:29
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: UUbzo1gV)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん、秋桜さん!

愛夏羽さん、どうも!

しかし、彼女以外に最近誰もコメントしてくれない・・・。


四十話 追尾



「危ない!」

そのアノデロスのようにうろたえたために、逃げ遅れ度桜を、紅夜は咄嗟に押し倒した。


バサッ・・・!

枯れ葉が舞う。

舞い散る枯葉の上を、矢が恐ろしいスピードで通り過ぎていった。

二人は、胸をなでおろす。


「ククク・・・私の矢は、そんなに単純ではないさ。」


アノデロスが笑いをこらえながら突然言い放った。

そんな不気味なアノデロスの様子は、尋常じゃない恐怖を与えた。


彼の額から眼にかけて巻かれた黒い布のしたでは、目はなにを見ていたのだろう。

それが分かれば、二人は攻撃を避けられていたかもしれない。



「紅夜!大丈夫!?」

美桜が呼びかける。

が、紅夜は何も言わずに、アノデロスのほうを向いた。


枯葉に血が垂れた。


「ひゃははハッハはハハハハは!!やっぱ気付いてなかったのか!!」

アノデロスが、腹をこらえて笑う。そんなアノデロスを、紅夜はただただ鋭いまなざしでにらんでいた。


紅夜が攻撃を受けたのは、わき腹だった。


しかし、あと少しのところで交わしたため、傷は浅い。かすり傷といってもいい程度だ。

しかし、紅夜は恐怖していた。

なぜなら・・・


「『アイス・スライド』はな。いわゆる追尾弾なんだよ!もし回避されたって、反り返って、標的を貫くまで何をも打ち砕いて執拗に付けねらうのさ!」

紅夜は、その追尾弾の餌食になるところだったのだった。


目の前では、さっき自分をかすっていった矢が、また弧を描いて向きを変え、紅夜達に襲い掛かってくる。


「とにかく逃げるしかないですね・・・。」

紅夜は、150キロはあるかというその矢を、すんでのところでまたかわした。


「ホラホラ!まだ来るぜ!」

アノデロスは、必死になって二人が逃げるサマを、映画でも見るように楽しんでいた。

Re: 小説第二部 調査隊と9の悪魔 四十話更新 ( No.76 )
日時: 2008/05/30 21:31
名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: .YzEMtko)
参照: 調査隊宇宙同好会!メンバーは、珠依莉さん、一京さん、杉悠さん、ジャンプさん、イベント三人組さん、秋桜さん!

あげるっす。


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