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- 小説第二部 災厄の歌
- 日時: 2009/08/14 15:32
- 名前: 鏡 (ID: CSxMVp1E)
ま、楽しんでってください。
目次とかも張らないですがお許しください。
ココに、さまざまな文字入れると、皆さんも序盤から読む気なくしてしまうと思ってやめました。
これは続編です。URLの奴は一部作です。こっちを先に見てもらいたいです。
>>41 イメージソング
というわけで、始めてこの小説を見る方は、上の小説から見ることをお勧めします。
題名ちょくちょく変わるんで、ヨロですw
この小説は、http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=11995で更新を続けています。
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- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.217 )
- 日時: 2009/07/28 17:37
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
八十四話 夢幻
どぅ!
鈍い音が首でなる。
流丸は、ズディラのたった一発の手刀で、倒れこんだ。
ズディラは、無線を取り出し、何者かに連絡を取った。
「オイ、私だ。全く、面倒なものだったよ。これだからガキは嫌いだ。」
ズディラのブスッとした口調に、話し相手は笑った。
「ははは!まあとりあえず運んでこいよ。弟とのご対面をするんだろ。それに、流丸も俺達に必要な・・・」
流丸は、目を覚ますまで、夢を見ていた。
弟が、目の前で何者かに襲われているのだ。
それを何とか止めようとする自分。
だが、その手は、何故か弟には届こうとしないのだ。
そして、気が付けば自分は闇の中に葬り去られている。
夢幻の空間で流丸が見た夢は、これから彼に起こることを、暗示していたのかもしれない。
流丸はこの夢幻の空間の中で、涙を零した。
零した涙も、闇に溶け込んで、消えていく。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.218 )
- 日時: 2009/07/28 17:37
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
八十五話 突撃
『うぉぉぉぉぉ!』
時の声をあげて、原住民達は奔走する。
混沌に住む者が襲い来るが、それを槍で蹴散らした。
そして、木々をなぎ倒し、彼ら・・・9・デファーガのいる戦艦へと突き進む。
「入ったらもう逃げようはない。覚悟はいいな!」
大将が皆に聞く。
「うぉぉぉぉぉぉお!!」
返事は、雄たけびで返ってきた。
大将は微笑んで、再び前を向いて走り出す。
土ぼこりを上げて、遂に軍は戦艦へと入り込んだ。
(オイ、こっち来てみろ)
氷介はひそひそ声でダンに話しかけた。
(何だよ!?)
ダンも思わず声を小さくする。
氷介は、茂みの奥を指さした。
(見ろよ、あれ、戦艦の裏口じゃねぇか!?)
確かにそうだった。
戦艦はすぐ目の前にあった。
だが、先ほどから氷介たちは戦艦の周囲を廻っていた。
出入り口が見当たらない。
さっきからずっと探しているのだが、それらしきものどころか、窓すらない。
だが、ついに中への侵入口を見付けた。
「扉は・・・閉じてるな。」
ダンはガチャガチャドアノブを動かす。
氷介が押してみるが、びくともしない。
そのときだった。
ガチャ、と鍵の開く音がした。
そして、突然中から・・・
天野が出てきた。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.219 )
- 日時: 2009/07/28 17:38
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
八十六話 再会
「ええ!?お前、生きて・・・」
俺とダンは、驚きを隠せなかった。
この星に先に乗り込んでいた天野達。
それを探すためにこの星に来たといっても、間違いではない。
その天野が、今目の前に立っている。
「あ・・・お前達!?よく生きてたな!!」
天野が仰天するが、そこに俺たちは二人で反論した。
「こっちのセリフだ!」
何せ、天野たちはこの星へ一ヶ月も滞在していたのだ。
混沌に住む者もうじゃうじゃいる。
何より、9・デファーガがいる。
正直、生きている可能性は薄かった。
だが、天野はそんな俺たちの表情を見て、笑い飛ばす。
「私達は、そんな甘ったるいもんじゃない・・・とはいえないな。」
天野は、急に顔を曇らせた。
「は・・・どうしたんだよ?」
天野は、俺が訪ねるとはっきりと答えた。
「まず、私達はすでに9・デファーガのとらわれの身さ。」
「ハァァ!?」
予想外の言葉だった。
しかも、その瞬間に、天野の後ろから二つの人影が現れる。
「おっ、氷介にダン、お久ぁーー」
「ずっと待ってましたよ」
南と高野だった。
「えぇぇェェ!?」
俺たちの声が、森中にこだました。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.220 )
- 日時: 2009/07/28 17:39
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
八十七話 裏切り
「なっ・・・マジかよ!」
俺は、一応南に確認をとった。
「アア、天野の話はホントよww」
何の戸惑いも無く、笑顔でそういう南。
ダンは、1歩うしろに下がった。
その瞬間、先ほどまでダンのいた場所に、槍が飛んできて突き刺さる。
「!?」
俺も思わず立ち退いた。
次の瞬間、天野たちの目の前には、多くの混沌に住む者がいた。
「天野、アブナイ!」
俺は天野に注意を呼びかけるが、上の空だ。
それどころか・・・
「さて、お前等総力で、あの二人を消せ!」
天野は、俺たちを殺すように、混沌に住む者へと指図している。
「裏切りやがって・・・」
隣から、ダンが歯軋りする音が聞こえた。
俺だって悔しかった。
あの天野たちが・・・。
そう、呆然としていた。
だが、信じたくはないが、目の前には本気で自分達を殺すように命令している、嘗ての仲間・・・。
悔しくしょうがない。
「ジャ、さようなら!」
南が威勢よく言うと、混沌に住む者がいっせいに俺たちめがけて飛び掛る。
- Re: 小説第二部 災厄の歌 ( No.221 )
- 日時: 2009/07/28 17:39
- 名前: 鏡 ◆onXZCzuPrg (ID: a7WresCQ)
八十九話 二重
その瞬間だった。
突然、かきぃーー・・・んと、鈍い音が響いた。
金属音のしたのは、俺の目の前だった。
状況が読み込めない俺に、更に言葉をかける人物がいた。
「うそでーしたー」
南だった。
気が付くと、俺の目の前で、三人が混沌に住む者の攻撃を退けていた。
「消えちゃいなさい!」
南が手を自らの目の前にかざすと、手から炎がひねり出される。
そして、炎はおおきな球状になって、混沌に住む者を一掃した。
更に、高野が残党に切りかかる。
目にも見えない早業で、気が付けば、残党も全てその剣の餌食となっていた。
「ごめんねーww」
南が手を合わせて謝るが、俺たちは不機嫌極まりない状況だった。
「マジで死ぬかと思ったぞ。」
俺はぶつくさ文句を言い続けている。
高野が、あたふたしながら説明してくれた。
「こうして、敵に付いた不利をしていれば、こちらも自由にうごけるし、何より、皆さんと遭遇した際に行動にうつしやすい。仕方なかったんですよ。」
確かに、こうして再び会う事もでき、今は恐らくおってもない。
よい作戦であることは確かだった。
だが、ダンはまだ怒っている。
「大体マジでお前等勝手に俺を呼びつけてサー。いきなり殺そうとしてさ、マジで。マジむかつくわ、マジで。」
なんだか喋り方変わっちゃったんですけど・・・
「うるさい。本当に殺すぞ。」
天野は、そんなダンに一言呟いた。
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