二次創作小説(新・総合)

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とある彼らの日常日和SP
日時: 2025/05/25 16:15
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: JC82K/KY)

初めまして、こんにちは。そしてお久しぶりの方はお久しぶりです。元ユリカこと夢見草と申します。改めて小説カキコでクロスオーバー・日常系二次創作小説を書かせて頂くことになりました。何かと至らないところは多いですが、どうぞよろしくお願いします。



<注意>
・このスレッドは「二次創作・クロスオーバー」を中心にしています。
・作品はスマブラ・ぷよぷよ・ダンガンロンパ・ポップンミュージック・オリジナルキャラクター…など様々です。またキャラクターによっては出番数や扱いに差があります、あらかじめご了承ください。
・二次創作ならではの「オリジナル設定」がかなりありますので注意して下さい(一部のキャラクターの不憫設定化、ギャグとカオス大好物組化、「裸族」化など)。また各キャラクターの設定や世界観は随時更新していきます。
・CP要素(男女カップリング/NL)があります。苦手な方は注意して下さい。
・小説の感想などの書き込みは歓迎します。ただし内容とあまり関係ないレスや誹謗中傷、他の人が見て気分を害する書き込みはしないで下さい。
・コラボの依頼やキャラクターの貸し出し・提供などは歓迎します。その時はコメントでお知らせ下さい。ただし、誹謗中傷や他の読者の迷惑となる行為や書き込みなどは絶対にやめて下さい。
・不定期更新です。あらかじめご了承下さい。



最終更新日:5月25日



<目次>
【世界観】
・ご挨拶 >>1
・おおまかな世界観の設定 >>211 
・各キャラクターイメージボイス集一覧 >>88
・簡易的なキャラ分類表 >>269 

【簡易的なキャラ設定】(随時追加&更新予定)
・矢島、真理子、美園、凛音、奏 >>139-140
・ロッシュ、ミシェル、フレドリカ、ケン >>185
・ニコラス、サイモン、マリー >>186
・ラクーナ、アーサー、ルナ >>187
・宮藤、坂本、バルクホルン、サーニャ >>212 
・音也、真斗、那月 >>270 
・トキヤ、レン、翔 >>271 
・セシル、嶺二、蘭丸 >>272 
・藍、カミュ >>273
・苗木、日向、霧切 >>387
・七海、十神、狛枝 >>388



【短編】
・パシフィカ・リベンジ >>122-123
・SP組紹介!(キャラ紹介あり) >>190-202
・春日差す 藤の裏葉の うらとけて >>216-221 
・バレンタイン・トロイメライ >>421-423


【長編】
「アイドルロンパ」(ダンガンロンパパロ)
・プロローグ&Chapter1 >>240-247 
・Chapter2 >>253-262 
・Chapter3 >>277-286
・Chapter4 >>293-303 
・Chapter5&エピローグ >>310-315


「ポプって料理対決!」
・ポプって料理対決~どうあがいても、絶望~(準備編) >>7-15
・嫌な予感しかしない試食その1 >>25-31
・嫌な予感しかしない試食その2 >>39-45
・嫌な予感しかしない試食その3 >>55-61
・嫌な予感しかしない試食その4 >>71-78
・嫌な予感しかしない試食その5 >>89-97
・嫌な予感しかしない試食その6 >>107-114
・それなりに平和な結果発表 >>130-136
・修羅場の先は阿鼻叫喚 >>145-153
・オシオキとフィナーレ! >>161-173
 


「チームで料理対決!!」
・チームで料理対決!!(準備編)          >>322-340
・チームで料理対決!!その1(1番~4番)     >>347-358
・チームで料理対決!!その2(5番~8番)    >>368-378
・チームで料理対決!!その3(9番) >>389-395
・チームで料理対決!!その4(10番~12番) >>404-415
・チームで料理対決!!その5(13番)    >>430-439
・チームで料理対決!!その6(14番~16番) >>448-461
・結果発表(前編)     >>470-489
・結果発表(後編)     >>491-505
・残りのオシオキとフィナーレ >>508-514



「テストネタ おかわりっ!」
・1時間目      >>517-527
・2時間目      >>533-542
・3時間目      >>552-562



「それは愛と純情のセンチエレトリックってことだろSAGA」
・導入編 >>567-573
・準備編 >>574-590(NEW!!)




【夢見草版裸族による裸族のための裸族講座】
・裸族講座1 >>226-232 



<タグ>
クロスオーバー ギャグ カオス キャラ崩壊要注意・オリジナル設定あり スマブラ ぷよぷよ ダンガンロンパ 世界樹の迷宮 ストライクウィッチーズ ポップンミュージック うたプリ SB69 QMA オリジナルキャラクター NL  クロスオーバーカップリング コラボあり 

コメント返信 ( No.292 )
日時: 2021/06/13 15:16
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)

今更だけど、よりによって多湿で雨の多い梅雨の季節に、湿っぽい話題の続くロンパパロ掲載が被ってしまうとは…;時期の選択ミスだったような気がするな…;



>桜木さん
 ちょっとした一言によるすれ違いは普通の生活でも十分発生することですが、劇中ではこの出来事がコロシアイ生活中だった、ということでより悪い方向へと進んでしまいました…。アレクは一国の第1王子…跡取りの立場と考えて間違いないでしょうし、もし同じような状況に遭わされたら正気を失ってしまってもおかしくはないのでしょう…。劇中のカミュの動機に共感する部分があったようですね…。素直ではないですが人を思いやる心を持つ聡明な姿がカミュの本来の姿なのですが、祖国が滅んだことによる焦りと藍の一言による怒りに加えて自分がメイプルに踊らされたという自覚はあったようですし、彼の苦しみが最後まで続いたことは間違いなかったのでしょう…。メイプルのやり方はまさに悪徳商法と言ってもいいものですね…(つか原作のロンパでもこれと似たようなことをした時がありましたし)

蘭丸「ふざけた物事に巻き込みやがった奴へ飛び蹴りをかましたのはGJだ。だが、コメントでグロイ話題を前面に出すのは避けてやってくれ;後輩の中でも最年少のセシルがお前の話を聞いてさっきから超ビビってんだよ;」
セシル((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
凛音「セシルくん、大丈夫?怖かったら話を聞くのをやめたり部屋から出ても大丈夫だよー;」
カミュ「その学園長という輩はいっそ縛っておけば良いのではないか?」(^ω^#)

>クラスラックさん
 私のロンパパロは特に未熟な部分が非常に多いのですがそのようなコメントをして頂き本当にありがとうございます…。コリエンテのオシオキについてですが、原作のあるキャラのオシオキ案であり、もしこれが採用されていたらSEROが1段階引きあがっていたこと間違いなしのトラウマもののオシオキです…。あと、あの講座についてはコメントしましたよwww

>ゆめひめさん
 劇中の藍にとってはただ正論を述べていただけの感覚だったのですが、本人もまさかそれが他の人物の地雷を踏みぬいていたとは思っていなかったでしょう…。そしてそれによるすれ違いが原因で殺されるとも…。今回は偶然だったようですが、「コロシアイ生活の中で何かの動機を成し遂げるために親しい人物を手に掛けざるを得ない」というのは非常に悲しいことですよね…。あと翔シアwwwなるほど、そういった発想もあるのか!

クロウ(^ω^#)

 しかし、悪夢はもうすぐ終わります…。コロシアイ生活も折り返し地点、この悪夢に対してシアンたちがどう立ち向かうのか、お楽しみに。

>ネルさん
 現実でもあり得そうなすれ違いがコロシアイ生活の果てに最悪の方向になってしまった件が今回の事件ですね…。色々な意味でエグイ。この悪夢が早く収束することを待ちましょう…。

>エイジアさん
 すれ違いが最悪の方向に行ってしまったのが今回の事件ですね…。劇中の藍はただ自分にとっての正論を述べていただけなのですが、まさかそれが誰かの地雷を踏みぬいていたとは…。ああ、イヴァン雷帝は…;



これから更新しますので、コメントはしばらくお待ちください。

アイドルロンパ Chapter4 ( No.293 )
日時: 2021/06/13 15:37
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)

「更新前の小ネタ」

夢見草「今回の『メギド72』の魔宴ガチャ(キャラクター排出率が通常ガチャの2倍になる月末ピックアップガチャ)PUかつ新実装のBウァサゴが100連してやっと来たぞおおおおおー!!!!!つか彼女を手に入れる前にサブPUのウコバクとBベヒモス(魔宴ガチャ限定キャラであるテルミナスメギド、入手が厳しい)も入手してしまったんだが!?特にウコバクは今回で合計4人来たから今回は実質ウコバクPUじゃないですかやだー!あと次回のアジトTVのゲストが不穏過ぎて怖いー!ウァサゴPUでこれだったのにまたガチャガチャしたくないでござるー!!!!!」
クロウ「うるせーよ黙示録!」
夢見草「ぎゃーす!」





 ダンガンロンパパロディのチャプター4です。引き続き原作同様に鬱展開や死ネタが多く、キャラクター同士の殺し合いを見たくない人は即座にブラウザバック&回れ右!そしてポジションのためか相変わらずメイプル社長の性格が最悪です。前回にも掲載すべき一文でしたが、作中に本家、または創作論破作品のオマージュ表現を一部含みます、予めご了承ください。





「前回のあらすじ」
 殺人を犯したクロの願いを叶えるという甘言をアイドルたちに提示して来たメイプル。これとちょっとした言葉の選び方によるすれ違いから藍が殺害され、その事件のクロであったカミュが処刑されてしまった…。「これ以上の犠牲者を出したくない」と残虐な社長・メイプル相手にもがくシアンたち生存アイドルだが…?





幼いシアン「うわぁ、とっても素敵なギターの音!きみも音楽が好きなの?」
???「まぁな!俺様は将来、世界で1番カッコ良くてモテるギターボーカリストになるんだ!ネコの女のお前、お前もギターを演奏するのか?」
幼いシアン「うん!あたしも最近ギターをやり始めたのにゃん!これはあたしのギターのストロベリーハート!イチゴちゃんって呼んでるのにゃん!ねえ、きみの名前は?」
???「そんなに知りたいなら教えてやるぜ!俺の名前は…」



シアン「……」



 絶望が包む閉鎖された事務所に来てから、早くも3週間が経った。最初は16人いた超アイドル級のアイドルたちは10人にまで減り、彼らはコロシアイの果てに殺害されたりメイプルによって処刑されていった…。そんな中、シアンはある夢を見るようになった。それはシアンが幼い頃の出来事であり、ギターを始めたばかりのシアンがある少年を見つけた時の話だった。彼は幼いながらも歌声とギターテクニックは非常に卓越しており、シアンは興奮して拍手したあと、思わず彼に話しかけたのだ。少年はそれに笑顔で応えて名乗ろうとした…ところで記憶は途切れている。もうずいぶん前のことだ、記憶が抜け落ちたり曖昧になっていても仕方がない。現に、そのあとシアンは夢の中の少年に出会うこともなかった。しかし、その記憶は懐かしくも精神的に苦しむシアンの心に安らぎを与える、暖かいものでもあった…。

シアン「…あたし、何でこの夢ばかりを見るんだろう…」





第4章 「妄想メソロギの滑稽な夢」





感想まだ

アイドルロンパ Chapter4 ( No.294 )
日時: 2021/06/13 15:31
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)

「四ノ宮那月の憂鬱」

 前回、カミュが藍を殺したことによる第3の殺人事件が起きたことで、今回も事務所の敷地内が解放された。それは前回まで立ち入れなかった場所を含む3階全域と屋上であり、3階には保健室と様々な薬品や機材がある実験室が、屋上には美しい花が咲き乱れる庭園が広がっていた。ここに自分たちを悪夢の事務所から解法するヒントがあると信じ、生存アイドルたちは解放された保健室、実験室、庭園の探索に乗り出す。そんな中、何か手掛かりがないかと走り回るシアンに遠慮がちに超アイドル級の演奏家が話しかけてきた。

シアン「にゃ?那月ちゃん、どうしたの?」
那月「あっ…。シアンちゃん、時間が空いていたらでいいんです。ちょっとだけ、僕のお話を聞いてくれますか?」
シアン「え?…うん!もちろんだにゃん!皆がいる前だと話しにくいこともあるだろうし、ちょっと離れた場所へ行こう?」
那月「ありがとうございます…」

 よく観察すると彼の眼は少し虚ろであり、目の舌にはクマが出来ていた…。目の前の相手がやや危険な状態に陥っていると判断したシアンはすぐにその申し出を了承し、那月を保健室に連れて行った。独特な薬品の匂いのする保健室はどこか懐かしく、アイドルたちを安らげる。そこの椅子に座り、シアンは那月の話を聞くことに。

シアン「どうしたの、那月ちゃん?いきなり話って?」
那月「…僕、最近とっても怖いんです…。この間の藍ちゃんの殺人事件とミューちゃんさんの処刑のことで、僕の心はとっても不安定になっているみたいなんです…」
シアン「那月ちゃん…」
那月「それだけじゃありません。藍ちゃんたちだけじゃなくて、今まで亡くなっていったコリエンテちゃんたちの最期の様子までもがフラッシュバックするようになってしまっているんです。どうやら現在と僕の作り出した悪い妄想が日を追うごとに混濁していっているようなんです。特に目の前に誰かがいると、この人は僕を殺してくるかもしれない、と物事に対して過敏になったり疑心暗鬼になっているみたいで…!いつか勝手に翔ちゃんたちをいつか殺してしまわないかと、僕、怖いんです…!」

 翔が少し前に危惧していた通り、残虐な社長・メイプルの企みと無情なコロシアイ生活から那月は精神の限界を迎えつつあった…。普段の天然ボケで抜けた言動とは裏腹に、内面は繊細で精神的に脆い部分のある那月にとって、このコロシアイ生活は余りにも苦しいものがあった…。自分がメイプルに躍らされて人殺しをしてしまうかもしれない、もしくは誰かに殺されてしまうかもしれないと怯える那月は、頭を抱え、震えて蹲っていた…。そんな彼にシアンは寄り添い、なるべく穏やかに話しかけるように努める。

シアン「那月ちゃんは変じゃないよ!あの悪趣味でひどいメイプルが引きおこるコロシアイは恐ろしいものだし、それが原因で人を信じられなくなっても何もおかしくないのにゃん。きっと那月ちゃんの頭や体がこの悪夢みたいな出来事の連続にびっくりして拒絶反応を起こしているだけだよ!」
那月「そう、なんですかね…?でも、僕はとても弱いですよ。僕は翔ちゃんや音也くんたちみたいに明るく前向きじゃないし、真斗くんみたいにコロシアイ生活の真実を暴こうと突き進む賢さや強さもありません。僕が生き残っていても、みんなに迷惑をかけてしまうだけですよ…」
シアン「そんなことを言わないで!那月ちゃん、まず自分がいることが迷惑になっているっていう発想がダメにゃん!那月ちゃんは那月ちゃんなりに、自分の出来ることをすればいいの!」
那月「…そう、ですか…?」
シアン「うん!だから自分がいなくなってもいい、なんて思ったらだめだよ!怖かったら消灯時間まで信頼出来る誰かと一緒に行動するのもアリだと思うにゃん!本当に信頼できる人なら、もし那月ちゃんがおかしくなっても止めてくれるだろうし、ね?」
那月「シアンちゃん…。ありがとうございます!僕、少しだけ自分を取り戻せたような気がします。コロシアイ生活は辛くて苦しいけど、早く終わらせないといけませんもんね…!僕は僕にできることしてみることにします!」
シアン「その調子にゃん!元気になって良かったにゃん!」

 那月はシアンとの会話で少し落ち着きを取り戻し、やっと彼らしい穏やかな笑顔を見せた。それにシアンも喜び、2人は連れ立って保健室から退室した。





だが、ネコ族のミューモンの少女と超アイドル級の演奏家は知らなかった。那月とシアンが会話を交わしていた少し前に扉の前に人影があり、そして2人が保健室から退室する前に速やかにその場を去っていたとは知らずに…。



感想まだ

Re: とある彼らの日常日和SP ( No.295 )
日時: 2021/06/13 15:37
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)

「第四の殺人」

 那月から相談を受けたその夜、夕食後のレクリエーションルームでシアンはクロウと今後の相談も兼ねた会話をする。しかし以前の翔や那月との会話内容をシアンが隠そうとしたため不機嫌になったクロウが、「今まで亡くなっていったアイドルたちには心の弱さがあった、だからコロシアイ生活の中で亡くなっていったのは必然だった」と発言したため、直前に那月の相談を受けていたこともあり、感情的になったシアンとクロウは口論に発展してしまう…。
 翌朝シアンは自分の兄的存在として慕う真斗にクロウとの口論やケンカについて相談。「2人ともコロシアイ生活内でのストレスによる苛立ちが着実に蓄積した結果、感情的になっていたことが原因だろう。ここは第三者も交えて冷静に話した方がいいかもしれない」と助言を受けたシアン。真斗はクロウを誘って「脱出の手掛かりを探すのはいいが、たまには息抜きをしないか?」とお手製の緑茶とイチゴ大福を持ち寄り、屋上庭園でのお茶会を実行。美味しいお茶やお茶菓子、美しい花々と外の空気、第三者である真斗の監視もありシアンとクロウは平静を取り戻し、無事和解することに成功したのだった。
 その後、お茶会で使用したティーセットを片付け、キッチンに運ぶために事務所内に帰ろうとする3人。だが、何故か近くの薔薇が植えられているテラスに違和感がある…。



真斗「おかしいな…。人が通った痕跡があるのに、物音ひとつしないぞ。シアン、クロウ、俺はあちらの様子を少し見てくる。すぐ戻るぞ」
シアン「分かったにゃん!真斗ちゃん、気を付けてね!」
クロウ「危ないと思ったらすぐに戻って来いよ」
真斗「ああ」

 バラが植えられているテラスの様子を伺いに歩き出した真斗だが、少し歩みを進めたところで突然動きが止まった。彼の目は大きく見開かれ、先ほどまで平然として様子から一転し、体はわなわなと震えている…!

真斗「なっ…!?」
シアン「真斗ちゃん、どうしたの!?」



 目の前の光景に絶句する超アイドル級の書道家の様子がおかしいことからすぐに何かが起きたのかと把握して走るシアンと、それについてきたハリネズミ族の少年。だが、真斗に追いついた2人もすぐに唖然とすることとなる。何故なら…。





 彼らの目の前にはうつ伏せの状態になり血の気の引いた顔色で吐血している超アイドル級の演奏家である四ノ宮那月と、頭から血を流して倒れている超アイドル級のサッカー選手の一十木音也の姿があったからだ…!






感想まだ

アイドルロンパ Chapter4 ( No.296 )
日時: 2021/06/13 15:43
名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)

連続殺人事件が…!



真斗「おい!一十木!四ノ宮!しっかりしろ!」
クロウ「…ダメだ、もう2人とも脈がねえ。手遅れだ…!」
シアン「そんな…!音也ちゃんと那月ちゃんが…!」





ピンポンパンポーン!
「遺体が発見されました。クロを暴くための捜査を開始します」





 真斗、クロウ、シアンの3人が音也と那月の死体を発見したため、死体発見アナウンスと主に2人の殺害の件の捜査が始まった。残された生存アイドルたちはちょうど偶然全員屋上庭園内におり、そのまま音也と那月の2人の遺体が発見された現場である庭園で捜査を行う。

翔「マジかよ…!さっきまで生きてた音也と那月が、死んじまうなんて…!」
サユリ「そんな…!またみんなの間でコロシアイが起きてしまうなんて…!」
凛「こんなの長く続く悪夢に違いないわ…!でも現に、目の前の音也と那月は既に死んでいる…!」
ロージア「また殺人が起こって悔しいけど、いつまでも嘆いてなんていられないわ!アイドル裁判が起こる前に被害者の2人の状態と、2人を死に追いやった凶器について調べないと!」
アン「そうですね…。皆さん、音也くんと那月くんの殺人の件について調べなくては」

 2人の遺体を調べた結果、遺体から分かったことがあった。顔面蒼白かつ吐血している那月の遺体に目立った外傷はなく、何者かによって毒物を体内に混入されたことが原因。一方、頭部に致命傷を負い倒れている音也の死因は言うまでもなく頭部の裂傷と失血だろう。

シアン「那月ちゃんの遺体に目立った外傷はないにゃん。これって、もしかして…?」
真斗「ああ…。恐らくだが四ノ宮は体を傷付けられて命を落としたのではなく、毒によって命を奪われたのだろう。毒物といえば、先日解放された保健室や実験室が怪しいぞ…!」
アン「そうですね。私、毒物や毒になり得る薬品が誰かによって動かされたり取られていないか、見てきますね!」

 超アイドル級のパティシエが怪しい部屋を調べる間に音也の遺体の詳しい分析に移る。彼の頭部は何やら鋭いトゲのようなもので傷付けられており、超アイドル級の格闘家が現場から少し離れた庭園内の死角でちょうどそれに当てはまるものを見つけた。

翔「おい、聖川!これを見てみろよ!何か赤い液体が付いてるぜ…!」
真斗「これは…ガーデニングの作業に使用する熊手か?だが、確かに熊手のトゲの部分が一十木の傷跡と一致しそうだな」
シアン「傷跡との合致はメイプルに投げちゃおう…!あいつはすごく嫌な奴だけど、コロシアイのことだけは真面目にやるから…!」
クロウ「ついでに那月の命を奪った毒物についても解析させねえか?専門家じゃないにしろ、大まかにどんな毒かくらいは分かるだろ」
シアン「そうだね!一口に毒物っていっても色々種類があるっていうにゃん」

 熊手と音也の致命傷、那月の毒の件についてはメイプルに一任させることで意見が一致した。現場についてだが、これに関しては凛がある意見を述べた。

凛「亡くなった那月の座っていた庭園のテーブルに、ティーカップとお皿とフォークが1セットあったの。彼は死ぬ前に何かを食べたり飲んだりしていたみたいね」
シアン「本当に!?だったらその食器も合わせてメイプルに鑑定させるにゃん!那月ちゃんが使っていた可能性が高いと思うし…!」

 それ以外もシアンとクロウと真斗と凛で現場の庭園については調べたのだが、毒があったりそれ以外の何かの花が採られていたり熊手以外の道具が意図的に動かされていたりといった不自然な点は見当たらなかった…。いつの間にか数時間が経っており、鑑定を終えたメイプルと保健室や理科室を隈なく調べていた超アイドル級のパティシエか、は信じられない言葉が…!

メイプル「熊手の跡と音也くんの致命傷は一致しましたぞ。音也くんはあれで殴られて殺されたみたいですね?あと那月くんについてだけど、彼はシアン化合物系の毒物を誰かに盛られて殺されたっぽいですぞ」
シアン「あたしと同じ名前にゃん…」
真斗「シアン化合物!?あれは少量でも体調不良を引き起こし、最悪の場合は死亡に至る恐ろしい毒物だぞ!?」
クロウ「そんな物騒なものを手に入れて使いやがった奴がいたのか…」
メイプル「凛ちゃんが見つけた食器一式からは那月くんの指紋が確認されたし、彼が死亡前に使用したと考えて間違いないですぞ。あとみんなに悲しいお知らせだけど、食器からは毒物の反応は何も発見されなかったですぞ」
シアン「そんな…!」
アン「はあ、はあ…。皆さん、大変なことが…!」
真斗「大丈夫だ、落ち着け。ゆっくりでいいからお前の確認したことを話してくれ」
アン「はい…!保健室や理科室で薬品や毒物になりそうなものを片っ端から調べたんですが、それらには触れたり動かしたりした跡が見つからなかったんです…!」
クロウ「マジかよ!つまり、それらからは毒物は使用されてないってことか!?」



「備考」
・那月の死因は何らかの毒が身体中に回ったことによる毒殺、音也の死因は頭を何物かで殴られたことによる強い裂傷とショックだと判明。またメイプルの遺体の鑑定によると、2人のうち先に亡くなっていたのは那月であることが発覚。
・2人から少し離れた場所に置いてあった熊手に血液が付着しており、音也はこれで殴られたと判明
・那月の遺体のあった場所にはテーブルと椅子があり、ティーカップとお皿とフォークがあった。つまり彼は亡くなる前に何かを食べたり飲んだりしていた?
・だが、那月の使用したティーカップやお皿やフォークからは毒物の反応は検出されなかった…。
・毒殺ということで解放された保健室や理科室、その他の部屋の毒物や毒物になり得るものを探したが、それらは一切触れられたり動かされていないことが発覚…。この情報から那月を死に追いやった毒物の在処については不明…。



感想まだ


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