二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- とある彼らの日常日和SP
- 日時: 2025/05/25 16:15
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: JC82K/KY)
初めまして、こんにちは。そしてお久しぶりの方はお久しぶりです。元ユリカこと夢見草と申します。改めて小説カキコでクロスオーバー・日常系二次創作小説を書かせて頂くことになりました。何かと至らないところは多いですが、どうぞよろしくお願いします。
<注意>
・このスレッドは「二次創作・クロスオーバー」を中心にしています。
・作品はスマブラ・ぷよぷよ・ダンガンロンパ・ポップンミュージック・オリジナルキャラクター…など様々です。またキャラクターによっては出番数や扱いに差があります、あらかじめご了承ください。
・二次創作ならではの「オリジナル設定」がかなりありますので注意して下さい(一部のキャラクターの不憫設定化、ギャグとカオス大好物組化、「裸族」化など)。また各キャラクターの設定や世界観は随時更新していきます。
・CP要素(男女カップリング/NL)があります。苦手な方は注意して下さい。
・小説の感想などの書き込みは歓迎します。ただし内容とあまり関係ないレスや誹謗中傷、他の人が見て気分を害する書き込みはしないで下さい。
・コラボの依頼やキャラクターの貸し出し・提供などは歓迎します。その時はコメントでお知らせ下さい。ただし、誹謗中傷や他の読者の迷惑となる行為や書き込みなどは絶対にやめて下さい。
・不定期更新です。あらかじめご了承下さい。
最終更新日:5月25日
<目次>
【世界観】
・ご挨拶 >>1
・おおまかな世界観の設定 >>211
・各キャラクターイメージボイス集一覧 >>88
・簡易的なキャラ分類表 >>269
【簡易的なキャラ設定】(随時追加&更新予定)
・矢島、真理子、美園、凛音、奏 >>139-140
・ロッシュ、ミシェル、フレドリカ、ケン >>185
・ニコラス、サイモン、マリー >>186
・ラクーナ、アーサー、ルナ >>187
・宮藤、坂本、バルクホルン、サーニャ >>212
・音也、真斗、那月 >>270
・トキヤ、レン、翔 >>271
・セシル、嶺二、蘭丸 >>272
・藍、カミュ >>273
・苗木、日向、霧切 >>387
・七海、十神、狛枝 >>388
【短編】
・パシフィカ・リベンジ >>122-123
・SP組紹介!(キャラ紹介あり) >>190-202
・春日差す 藤の裏葉の うらとけて >>216-221
・バレンタイン・トロイメライ >>421-423
【長編】
「アイドルロンパ」(ダンガンロンパパロ)
・プロローグ&Chapter1 >>240-247
・Chapter2 >>253-262
・Chapter3 >>277-286
・Chapter4 >>293-303
・Chapter5&エピローグ >>310-315
「ポプって料理対決!」
・ポプって料理対決~どうあがいても、絶望~(準備編) >>7-15
・嫌な予感しかしない試食その1 >>25-31
・嫌な予感しかしない試食その2 >>39-45
・嫌な予感しかしない試食その3 >>55-61
・嫌な予感しかしない試食その4 >>71-78
・嫌な予感しかしない試食その5 >>89-97
・嫌な予感しかしない試食その6 >>107-114
・それなりに平和な結果発表 >>130-136
・修羅場の先は阿鼻叫喚 >>145-153
・オシオキとフィナーレ! >>161-173
「チームで料理対決!!」
・チームで料理対決!!(準備編) >>322-340
・チームで料理対決!!その1(1番~4番) >>347-358
・チームで料理対決!!その2(5番~8番) >>368-378
・チームで料理対決!!その3(9番) >>389-395
・チームで料理対決!!その4(10番~12番) >>404-415
・チームで料理対決!!その5(13番) >>430-439
・チームで料理対決!!その6(14番~16番) >>448-461
・結果発表(前編) >>470-489
・結果発表(後編) >>491-505
・残りのオシオキとフィナーレ >>508-514
「テストネタ おかわりっ!」
・1時間目 >>517-527
・2時間目 >>533-542
・3時間目 >>552-562
「それは愛と純情のセンチエレトリックってことだろSAGA」
・導入編 >>567-573
・準備編 >>574-590(NEW!!)
【夢見草版裸族による裸族のための裸族講座】
・裸族講座1 >>226-232
<タグ>
クロスオーバー ギャグ カオス キャラ崩壊要注意・オリジナル設定あり スマブラ ぷよぷよ ダンガンロンパ 世界樹の迷宮 ストライクウィッチーズ ポップンミュージック うたプリ SB69 QMA オリジナルキャラクター NL クロスオーバーカップリング コラボあり
- アイドルロンパ プロローグ&Chapter1 ( No.242 )
- 日時: 2021/05/15 11:21
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)
「第1章」ゼツボウリサイタル
「解説」
シアンと、全国から集められた一流の才能を持つ超アイドル級の芸能人たち。何が何だか分からず混乱するアイドルたちであったが、突然現れた閉ざされた事務所の社長・有栖川メイプルからコロシアイを強要される。絶望の大型芸能事務所「シャイニング」から脱出しようとみんなが調べている時、超アイドル級のブロガーでありネットアイドルであるレトリーがキッチンで何者かによって殺害された。彼女の死因は腹部にざっくりとナイフであるケーキサーバーが刺さり、それが致命傷となった。
「備考」
・レトリーの死因は前述した通り、腹部にケーキサーバーが刺さったことによる失血死。
・レトリーの近くにはおもちゃのカメラが置いてあった(撮影枚数は最大で5枚)。
・それを起動させると2枚の写真が残っていた。1枚目はレトリーの遺体であり、2枚目は彼女の腕が映っていた。
・2枚目の写真に映っていた彼女の右腕に付けている腕時計は壊れており、5時50分でストップしていた。
・上記の点を考えるとレトリーが死亡したのは午後5時50分頃と考えられるが、彼女の腕時計は事件時には無くなっていた。
・またキッチンで包丁を使用していた人物がおり、サユリとアンと凛が犯人候補に浮かび上がっている。
・さらに厨房のロッカーに血痕があり、犯人はそこに死体を一時的にしまっていたと考えられる。
シアン(裁判所とは思えない作りだ…。この事務所って何でもありなんだね…)
殺人事件の犯人を決める「アイドル裁判」の舞台はシャイニング事務所の地下にある裁判所。そこまでエレベーターへ移動をしている間、残ったアイドルたちは誰一人として誰も喋らない。それはまるで死刑を宣告された罪人達が最後を待つようだった…。
シアン(クロウちゃん、真斗ちゃん、アイドル裁判ではクロと呼ばれる犯人を見つけるんだよね?あたし、みんなを疑いたくないにゃん…!)
真斗(分かっている…。だが今俺たちがするのはレトリーを殺した犯人を探す事だ!証拠はある程度はあるし、集まったアイドルみんなの証言を聞いて違う点を探せば、必ず犯人はボロを出す…!ただしここでミスをしたら、俺たちは全員死んでしまう…!)
クロウ(何もしないよりは犯人を暴いて真実を見つけ出すことの方が何倍も良いだろ…!シアン、ここからが正念場だぞ…!)
アイドルみんなの証言やアリバイ、見つけたものを提示しながらシアンたちはアイドル裁判を行う。そこから導くと疑われていたサユリとアンと凛のアリバイは本物であり、彼女たちはクロから外れた。だが、レトリーを殺した肝心の犯人はまだ見つかっていない…!
感想まだ
- Re: とある彼らの日常日和SP ( No.243 )
- 日時: 2021/05/15 11:27
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)
そしてアイドル裁判はかなり進み、ついにシアンはコリエンテがレトリーを殺した犯人であることを突き止める!だが、いきなり犯人扱いされたコリエンテはもちろん反論を唱える。その発言に対してシアンたちは彼女の矛盾を見つけ出し、嘘を見破って行き、最後に決定的な矛盾から論破をする。
コリエンテ「レトリーが殺された5時頃、あたしにはアリバイがあったよ!シアンもあたしと一緒にいたでしょ!?他にタローと音也と翔もそばにいたよね!?なのにどうやってあたしがレトリーを殺せたのよ!?」
シアン「確かにあたしたちはコリエンテちゃんと一緒にいたにゃん…。キッチンへ移動するとなると、そこにいたサユリちゃんやアンちゃんや凛ちゃんたちの目にも映るにゃん」
クロウ「だけど、俺たちは騙されていたんだ。確かにキッチンでレトリーは殺された…。だが、あいつが殺されたのは5時じゃねえ!もっと前からレトリーは殺されてたんだよ!」
ロージア「嘘!?どういうことよ!?」
そう言うと、クロウは入所時にメイプルから渡された電子手帳を起動した。そこにあったのはカメラの写真。彼は写真をズームさせ、それをアイドルみんなに見せる。見せたのは2枚目の腕時計が映っている写真…。
コリエンテ「これはレトリーが付けてた時計だよね?これがどうかしたの…?」
真斗「そう、この時計が決定的な証拠になってたんだ。お前たち、何かおかしい事に気づかないか?」
サユリ「え?普通の時計だと思うけど…?」
カミュ「…!なるほど、そういう事か…!」
那月「?みんな、どういう事ですか?」
凛「写真の右上に注目して!写真の中に矛盾している点がそこにあるわ!」
アン「そうですね!私たちはすっかり見落としていました…!」
音也「右上って…ああっ!」
シアン「みんな、気づいたみたいだね?右上にある缶詰めが逆に映ってるの。そう、これは鏡で映し出したのを撮影した写真だったのにゃん!」
そう、レトリーが残した写真は鏡で映し出されたのを撮影したものだった!写真に一緒に映っていた保存食の缶のプリントが逆になっていたのが何よりの証拠だ。ニセモノの写真に騙された事に全員は驚きの声を上げるが、同時にある事が判明した…!
翔「ちょっと待ってくれよ!その写真が鏡と言う事は…!だったら…!」
真斗「ああ、壊れていた腕時計の時刻は5時50分ではなかった!鏡で映っているこの5時50分を正しい殺害時刻にすると…!」
5時50分…。05:50…。02:20…!
藍「本当の殺害時刻は、2時20分…!?」
鏡に隠された真実。本当の事件が起きた時間は2時20分…!つまり発見時刻のずっと前にレトリーはコリエンテに殺されていた…!
クロウ「コリエンテは午後2時20分頃にレトリーを殺害すると、厨房のロッカーにレトリーの遺体を一時的に隠した。そして、人がいないのを見計らってロッカーから遺体を出し、鏡とカメラを使って殺害時刻を偽装し、遺体に細工をした。あたかも犯人に殺されたかのように包丁を刺し、最後の力を振り絞ってカメラで撮影したという感じで…。その際に壊れた腕時計は回収して処分をしたと思う。準備を整えた後、あとは何食わぬ顔でシアンたちに近づいてアリバイを作ったんだよ」
コリエンテ「あたしは犯人じゃないよ!ふざけないでよ!そんな言いがかり…!」
ナカジ「…おい待て。コリエンテの奴、午後2時頃にはアリバイがなかったな?お前、それを証明出来る人間はこの中にいるのか?」
コリエンテ「!?」
タロー「えっと…。2時ごろだよね?俺は見てないよ?」
真斗「先に言っておくが、お前とレトリー以外は誰かと共に動いていたし、仮に単独行動のアイドルがいてもちゃんとしたアリバイがあるぞ」
コリエンテ「あ…!ああ…!」
シアン「他のみんなの証言が正しいとなると、犯行が可能だったのはコリエンテちゃん、あなただけなの!そう!コリエンテちゃん!あなたがレトリーを殺した犯人なの!」
コリエンテ「!」
論破!
感想まだ
- アイドルロンパ プロローグ&Chapter1 ( No.244 )
- 日時: 2021/05/15 11:35
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)
殺人事件の犯人=クロを見つけたが…
シアンたちの完璧な推理。犯人を何とか見つけるのに成功したが、まるで生きた心地がしない…。猫族の女の子はバクバクとなる心臓を押さえ、なんとかその場を保つ…。
一方のコリエンテは完全に言い逃れが出来ず、目を大きく見開いて過呼吸を起こす。尋常じゃない冷や汗、自分に集中する視線、自分に圧し掛かる重圧、それらのに耐えきれなくなり、彼女はその場にへたり込んだ…。
シアン(正直に言うと全く生きた心地がしないよ…!コリエンテちゃんがボロを出したのとカメラに映っていた缶詰のプリントがあったからよかったけど、もし見つけられなかったら…!ううっ、めまいがするにゃん…)
メイプル「色々と疲れているところ悪いけど、どうやら犯人が出たようですぞ?ボクは裁判が長すぎて待ちくたびれちゃったぞー。さーて、最後にキミたちにクロが誰かと投票をしてもらいますぞ!手元にあるボタンを押して投票をし、多数決で決まった人物がクロだったらクロのみオシオキですぞー?あ、そうそう。無投票をした場合は無投票をしたアイドルもオシオキだからね?キミたちだってこんなので命を失いたくないでしょ?だったら、ちゃんと投票をするのが良いですぞ?」
とうとうクロ…犯人を決める投票タイムとなり、アイドル全員は震える手でボタンを押す。そしてメイプルの横にあったスロットが回転。スロットのドラムにはアイドル達の顔が描かれており、亡くなったレトリーの顔はモノクロカラーになっている。
勢いよく回ったスロットは次第にゆっくりと速度を落としていき、ある人物の顔が揃って止まる。その顔はコリエンテの顔であり、彼女の絵柄になると明るいファンファーレと共に大量のコインが出る。
メイプル「大正解!超アイドル級のブロガーでありネットアイドルであるレトリーちゃんを殺したのは、超アイドル級のスイマーであるコリエンテちゃんでしたー!いやー、キミたちの推理力には参っちゃいましたぞ!」
翔「おい、コリエンテ!お前はどうしてそんな事をしたんだよ!」
那月「本当にコリエンテちゃんが、レトリーちゃんを殺してしまったんですか…?」
コリエンテ「あたしだって殺す気はなかったよ!むしろ、先にあたしを殺そうとしてたのはあいつの方だったんだよ!」
ロージア「あいつってまさか、レトリーの方なの…?」
コリエンテ「うん…。レトリーがあたし…ううん、この場にいるみんなを殺そうとしてたんだ」
事件当時…
コリエンテ「お腹空いたぁ…。何か食べよーっと!」
お腹を空かせたコリエンテはキッチンに何かないかと思い、食べ物が多くある場所へ向かう。すると、キッチンには先客がいた。
レトリー「誰を狙おうか…。ボクだと男は力があるから無理だし、やっぱり女子が狙い目だな…」
コリエンテ「え?レトリー…?」
レトリー「やっぱりあざとJCのロージアかな、ちょうどよく小柄だし。あとはお人好しそうだし、サユリやアンたちも悪くなさそう…。男でも筋肉量の少ない藍くらいだったらいけるはず…!」
コリエンテ「(まさか、あいつ…!)ねえレトリー、何してんの…!?」
レトリー「何だ、あんたか…。ボクは今、用事があるから、邪魔しないでよ」
コリエンテ「そうじゃなくて、どうして包丁を丁寧に包んでるのよ!?」
ネットアイドルのイヌ族のミューモンの少女はキッチンで何かをしていた。彼女の近くには包丁があり、それを布巾で包んでいる様子だった。しかしこの状況だと完全に包丁をこっそりと持ちだそうとしている様子にしか見えない…。一瞬だけ聞こえた言葉に嫌な予感がよぎったコリエンテはどういう事かと彼女に問い詰める。それに対するレトリーの返事は…。
レトリー「ああ、みんなを殺す準備をしてたんだ」
コリエンテ「何で?どうして…?」
レトリー「理由?こんなところをさっさと抜け出して外に出たいからだよ」
当たり前のように外に出たいと述べると、レトリーは何事も無かったかのように包丁を丁寧に包む作業に戻る。彼女の瞳には光がなく澱んでおり、生気はなかった…。
コリエンテ「あんた、あのバカの言葉を信じるの!?レトリー、バカな真似はしちゃダメだよ!」
レトリー「うるさい!ボクは何をしてでもここから出たいんだ!ネットアイドルとして毎日部屋で過ごしているボクからしたら、全く知らない奴らと閉鎖空間で共同生活なんて信じられないし、吐き気がする…!こんなストレスだらけの場所でいつ脱出出来るか分からないんだったら、誰か1人でも殺して早く外に出たほうがマシだよ!」
彼女の言い分も理解できるものがある。特に人見知りで警戒心が強く、人付き合いが大の苦手なレトリーにとって、シャイニング事務所でのコロシアイ生活は非常に強いストレスが掛かってしまっていた…。元々レトリーがネットアイドルになったのも人付き合いが苦手でネット上なら普通に他人とやりとりが出来るからだった。彼女も最初はコロシアイ生活の始まりを冗談だと思い、他人を殺そうとなどは考えていなかった。そう、あのメイプルの言葉を聞くまでは…!
レトリー「ボクはさっさとここを出るの!邪魔をしないでよ!」
コリエンテ「他の人を殺して脱出なんてよくないよ!もしあんたが本当に脱出出来ても、そのあとは絶対に後悔しか残らないよ…!?」
レトリー「ボクは本気だよ!?どうせ君みたいな陽キャにはボクの気持ちは分からないさ…!知らない人が怖くて、いつもビクビク震えながら過ごしてきたボクの気持ちなんて…!」
コリエンテ「ねえ、ちょっとは冷静になって!あたしの話を聞いてよ!」
包丁を持って襲い掛かってくるレトリーを落ち着かせようと話し合いに持ち込むも、この学園に監禁されるのは誰だって嫌だ。特に先ほど見せられた動機のDVDの効果も合わさって、レトリーの精神状態は非常に危険だ…!
コリエンテは必死に抵抗するが、レトリーが持つ包丁の先端はどんどん、コリエンテの心臓部分へと近くなる…!
コリエンテ「やめてって、言ってるでしょ!」
その一言と共にコリエンテはレトリーを押し返した。人が追いつめられた際に発揮する力は大きく、ただ相手を止めようと押し返しただけの自分が明確な殺意を抱いた相手をより大きく上回った力を出した。だが、これがきっかけで悲劇が起きる…!
レトリー「ボクは絶対外に出るんだ…!」
ザクッ
レトリー「あ…あ…」
コリエンテ「レトリー…?」
レトリー「ねえ、コリエンテ…。ボク、何故かお腹が痛いんだけど…。何か斬りつけられたみたいに凄く痛い…。あと、お腹から生暖かいものが出てる…?」
コリエンテ「え…!?」
レトリーの腹部を見ると、カットしたケーキを取り分けるケーキサーバーがザックリと刺さっていたのだ。そこから生暖かい鮮血が溢れ出し、レトリーの体力をどんどん奪っていく…。そう、先程コリエンテが抵抗した際にレトリーの腹部にケーキサーバーが事故で深く刺さってしまったのだ…!
サユリ「レトリーちゃんが、そんな…!」
アン「不慮の事故で殺してしまったのですか…!?」
コリエンテ「あのあと、あたしは急いでレトリーの様子を確認したんだけど、レトリーはもう死んでた…!どうしてなのよ…!もしこんな空間じゃなかったらあたしはレトリーを泳ぎに誘ったり、逆にレトリーからネットやパソコンのことを教えてもらったりして、ちゃんとした友達になれたかも知れなかったのに…!」
被害者:超アイドル級のネットアイドル レトリー
クロ:超アイドル級のスイマー コリエンテ
犯行:お腹が空いたので食糧庫にコリエンテが食べ物を取りに行ったら、厨房で包丁を持ち出して誰かを殺そうとしたレトリーを目撃。事務所から出たいがために人を殺そうとするレトリーを止めようとしたが、話し合いでは解決が出来ずに取っ組み合いになってしまう。だが、不慮の事故でレトリーを突き飛ばした際、近くにあったケーキサーバーがレトリーの腹に刺さって彼女は死亡。普通に見ればこの行為は正当防衛なのだが…。
次のレスからはコリエンテのオシオキ!要注意です
- アイドルロンパ プロローグ&Chapter1 ( No.245 )
- 日時: 2021/05/15 14:06
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)
コリエンテ「メイプル!これは正当防衛でしょ!?だから、お咎めなしにしてよ…!」
メイプル「キミはそれで許されると思ってるの?社会のルールでは殺人を起こしたら罪となり、それ相応の罰を受ける決まりになっていますぞ?あと、あそこまでレトリーちゃんの死体や写真に手の込んだ細工をしたのはどうしてなの?本当はキミも誰かを殺して早く外に出たかったんじゃないの?」
コリエンテ「うっ…!確かに外に出たいとは思ったけど、あたしは人を殺してでも外になんか出たくない!殺されそうになってもあのままじっとしてて黙って殺されていろとでも言うの…!?それにあんたの言うオシオキって、一体何なのよ!?怖いよ…!」
メイプル「言い訳はあの世で言うんですぞ?ほら、超アイドル級のスイマーのコリエンテちゃんにはスペシャルなオシオキを用意しちゃいましたぞ!せーの!」
コリエンテ「うわああああああああああー!!!!!」
メイプルがハンマーを持って手元にあるスイッチを叩く。スイッチの画面にはドットで書かれた空がおり、奥からドットで書かれたメイプルがやって来た。そして、すれ違いざまにコリエンテを連行する場面になる。
GAME OVER
コリエンテさんがクロに決まりました。オシオキを開始します。
コリエンテ「嫌だ…!あたしは死にたくない…!ねえ、誰か助けてよ…!」
絶望に染まったコリエンテは周囲に助けを求めるが、そんな彼女に追い打ちをかけるかのように裁判所の扉の奥から長い鎖がついた首輪が出現し、それが彼女の首に巻き付いた。オシオキ対象を捕えた首輪は引っ張られ、コリエンテを物凄い力で引きずって行く。今から処刑されようとする彼女は裁判所に手を呼ばして助けを求めるが、裁判所の光とみんなの距離はどんどん遠くなっていく…!
コリエンテ「嫌だ!嫌だ!あたしはまだ死にたくない!ウエンディやタートルくんやシャボボンと一緒にセッションしたいし、キンタさんともお話したい!こんな所で死にたくないよ!だから、放してええええええええええー!!!!!」
首を押さえて絶叫する彼女が引き摺られて連れて来られた場所は、オシャレなショーレストラン風の空間だった。その部屋には大型のグランドピアノやハープ、メイプルが飾られた肖像画が何枚もあった。特に目を引くのはライトアップされたステージ上にセットされた並々と水が注がれた巨大な水槽…。しかし部屋のところどころにはショッキングピンク色の液体が飛び散っており、悪趣味さも伺える。突然の光景に戸惑うコリエンテだったが、いつの間にか彼女の横にタキシード風の正装したメイプルが現れる。
メイプル「レディースアンドジェントルメーン!今から超アイドル級のスイマーであり、超アイドル級のネットアイドルを殺害したコリエンテちゃんの水中イリュージョンショーを始めますぞー!観客のみんな、こんなことは滅多にないから是非この水中ショーを楽しんでいって欲しいですぞー!」
コリエンテ「ひっ…!」
「ウォーター・イリュージョン・ショー」
超アイドル級のスイマー コリエンテの処刑執行
メイプル「さあコリエンテちゃん!早速演技を始めて貰いますぞ!まずは飛び込みから!はいっ!」
コリエンテ「!」
メイプルが合図をすると嫌でも条件反射でコリエンテは水槽に飛び込んでしまう。強ばった表情のままだったが、まずは得意の飛び込みと潜水を華麗に決めて、メイプルといつの間にか集まっていた小型のメイプル型ロボットから大勢の拍手を貰う。
メイプル「中々上手ですぞ、さすがは超アイドル級のスイマー!それじゃあ、ここから難易度を上げていきますぞ!」
そう言うとメイプルは水槽の中に数本のフラフープを投げ入れる。コリエンテは水中を泳ぎながらそれを華麗に潜り抜け、さらにフラフープを空中に放り投げてから、それを一気に潜り抜ける連続ジャンプといったコンビネーション技を披露!
メイプル「上手上手!じゃあ次はイルカに乗ってのパフォーマンスですぞ!超アイドル級のスイマーなら、これくらい出来るよね?」
コリエンテ「イルカ…!」
フラフープを利用しての連続パフォーマンスを決めたコリエンテ。次にメイプルが指示してきたのは可愛らしいイルカとの共同パフォーマンスだった。普段は水中の生き物が好きなコリエンテだが、状況が状況なだけに楽しむ余裕はまるでない。彼女は必死になってイルカを自分の元に呼び寄せ、共に泳いだのちにイルカの背中に乗りながらのイナバウアーを決めた!このパフォーマンスにはメイプルと小型メイプルも素直に歓声をあげ、コリエンテに拍手喝采を浴びせる。
メイプル「お見事ですぞー!これは素直に高評価ですぞ!よくやったね!」
コリエンテ「うるさい!あんたに褒められたって、何にも嬉しくない…!」
メイプル「んー?何故か演者が冷たいですぞ?でもここからがパフォーマンスのクライマックスですぞ!キミにはとっておきの演技を披露してもらうからね?ズバリ!人喰いザメとの演技ですぞー!」
コリエンテ「!?」
メイプルによって巨大水槽に放たれたのは文字通り、獰猛なイタチザメだった。このサメは有名パニック映画の題材になったり世界最大のサメによる食害事件を起こしたホホジロザメよりも小柄だが、その性質は非常に凶暴かつ好奇心旺盛なことで有名であり、一部の専門家によれば「ホホジロザメ以上に遭遇したら危険」と言われるサメだ。何よりいくら小型とはいえサメの全長は3メートル以上はあり、小柄なコリエンテにとっては十分巨大ととれる大きさだ…!
メイプル「さあコリエンテちゃん、イタチザメとパフォーマンスをするんですぞ!本物の超アイドル級のスイマーならどんな困難な状況でも奇跡も起こせますぞー!」
コリエンテ「嘘でしょ…!?」
獰猛な人喰いザメとの遭遇にコリエンテは慄くが、「もしこのサメと上手くパフォーマンスができれば、自分は許されて脱出出来るかもしれない」という一縷の望みを持つ…。
コリエンテ(こんなの狂ってる…!怖い、怖いよ…!だけどもし、もし上手くいったらあたしはこのイカれた事務所から出してもらえるかもしれない!だってレトリーが死んじゃったのは殺意のなかった正当防衛なんだよ!?それにここでただ突っ立っていたらあたしはあいつに食べられちゃう!よし、やるっきゃない…!)
意を決したコリエンテは人喰いザメの方に泳いで向かう。彼女は先ほどのイルカと同じように口笛を吹きながら手招きして合図をし、サメを誘き寄せようとした。すると人喰いザメは素直にコリエンテの方に向かう。
コリエンテ「やった!上手くいった…!」
シャアアアアアー!!!!!
コリエンテ「えっ…?」
人喰いザメは確かにコリエンテの方に向かっていた。そう、共に演技をする者ではなく、自分の捕食対象として…!コリエンテの希望虚しく、人喰いザメは彼女のことを自分のエサとしか見ていないのだ…!
コリエンテ「嫌だ嫌だ!あたしを食べないで!ここから出してええええええええええーー!!!!!」
パニックになったコリエンテはもはや演技どころではなく、泳いで逃げ回る。だが巨大水槽にはいつの間にかメイプルがしっかり蓋をしており、コリエンテは水槽から脱出することが出来ない!やがて彼女に人喰いザメが思いきり肉薄したその瞬間、ふとステージ上のスポットライトとカーテンが落ちる。
グチャッ、グチャッ、グチャッ…!
その場に響くのは響くのはただ不快な音…!やがて再びステージのスポットライトが照らされ、カーテンも上げられる。観客の小型メイプルや見ていたシアンらアイドルたちが目にしたのは真っ赤に染まった水槽と、水中のところどころに浮かぶ赤黒く染まった「何か」、それと同じように赤黒く染まった布のような何かの切れ端だった…。
- アイドルロンパ プロローグ&Chapter1 ( No.246 )
- 日時: 2021/05/15 11:48
- 名前: 夢見草(元ユリカ) (ID: rGfwxYhx)
コリエンテのオシオキの一連の流れを、外にいる残ったアイドルたちが見ていた…。
ロージア「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!」
音也「コリエンテちゃんが死んだの…?ねえ、これは悪い夢だよね…!?」
翔「嘘だろ…!?本当にやりやがった…!」
凛「こんな悪夢は見たくないわよ…!」
藍「あり得ない…!こんなの狂っている…!」
カミュ「外に出たいと思っただけでこうなるのか…!?」
タロー「ううっ…!」(手を口で抑える)
サユリ「ナカジくん…!」
ナカジ「サユリ、タロー、あんまり見るな…!」
アン「そんな…」
那月「もう嫌です…!誰か助けて…!」
残酷すぎるオシオキにアイドルたちは全員言葉を失う。気を失う者や吐き気を催す者、その場で泣き出す者が多く出現し、特にコリエンテの死を間近で見たシアンは顔面蒼白かつ完全に言葉を失う…。
メイプル「エクストリィィィィィム!やっぱり、好きなもので恐怖に押し潰されながら殺された時の絶望感は最高ですぞー!あんなに可愛い女の子でも、外に出るためなら何だってやるんですね〜!いやはや、人は見かけによらず恐ろしいものですぞ!」
シアン「…ねえ、どうしてコリエンテちゃんを殺したの…?あなたは何をしたか、分かってるの…?」
メイプル「何って?オシオキに決まってますぞ?」
シアン「悪い事をしたら許されないのは分かってるけど、あそこまでする必要はないじゃない!あなたはどうしてあたしたちにこんな事をするの!?こんな事をして何が楽しいのよ!?」
人の命や尊厳を何とも思わないメイプルに猫族のミューモンの少女は激昂し、タマゴ型の生物にビンタをしようと手を上げる。しかし、その手はクロウと真斗によって止められることになる。
シアン「クロウちゃん、真斗ちゃん、放して!」
真斗「抑えろ!シアン、お前が激昂する気持ちは分かる。しかしここでお前があいつを殴ったら、お前は規則違反によって即座に殺されてしまう…!落ち着け!」
クロウ「こういう時こそ冷静になれ。ここであいつに乗せられたんじゃ、あいつの思うツボだ…」
シアン「……」
取り押さえた2人に諭され、シアンは振り上げられた右手を下げる。その様子を見たメイプルは「シアンちゃん、命拾いをしましたぞ」とぼそっと警告をする…。
クロウ「一旦、部屋に戻るぞ…。少しは落ち着くんだ…」
シアン「うん…」
部屋に戻るシアンの目にチラリと映ったのは、赤黒く染まった本来は紺色の布切れの切れ端だった。先ほどまでそれを身につけていた明るい少女のことを思い、目に涙を浮かべながらシアンは裁判場を後にした…。
スク水の切れ端を入手しました!
チャプター1 「ゼツボウリサイタル」
生き残りメンバー 残り14人
to be continue
感想はまだ。おまけがありますがやはり注意
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119

