かくれんぼ 作者/皐月 ◆KgiN6IO9uU

☆3話 占いの結果は?
アタイは今、メリヤスちゃんと光がともった夜の役所の前にいる。
なぜかって?それはね……
* * *
ハッケミィさんに呼び出されたアタイたち。
占いの結果はなんだったの?
「……あなたたち、こんな伝説をしってる?」
いきなりそういって、ハッケミィさんは語り始めた。
「ある日、心の純粋な15人の者たちが、神様に皆を幸せにする力をもらいました。
ですが、その力を15人だけもらうことを恨んだ心のみにくい者たちが、反乱をおこしました。
それを神は許しませんでした。
神は光の巫女を使いとして地に降り立たせ、
心のみにくい者をほろぼしたのです。
しかしあきらめきれなかった心のみにくい者たちは、自分の姿で自分ではないものと、
それを導く闇の巫女を未来へとばしました。」
「み、巫女?力?なにそれ?」
サッパリわかんない!でも、メリヤスちゃんは答えた。
「!それ、わたしの家に伝わる歴史書に書いてある伝説です!」
それを聞いたハッケミィさんは、こくりとうなずいてまたややこしいことを話し始めた。
「その伝説にでてくる、『皆を幸せにする力』とは、魔法能力というの。
その力は先祖から代々受け継がれているのよ。だから、あなたたちもその力をもっているの。」
「でも、ふつうに暮らしていてもなんにも……」
メリヤスちゃんがハキハキとはなしてる。
なーんか仲間はずれな気分。
「それはまだ能力がめざめてないの。で、いまから能力をめざめさせる儀式をしようと思うの。」
「ぎ、ぎしきい?!」

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