マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆30話  もしかして?本当に?



……!もしかして!

「その人、『魔法能力』使ってますね」

ぼそっとつぶやくユキちゃん。

そのとおり!アタイも同じことかんがえてたんだ。

「その子が、6人目の『魔法能力使い』だー!!」

その窓の外で――

「フフフッ。

本当に……そうなのかな?」

黒い影が、ついにヒャクパーたちにしのびよっていたのだ。

「……ん?」

「どうしたんです?ヒャクパーさん!」

横からメリヤスちゃんがのぞく。

「ん……なんでもない……」

だれかそこにいたような気がしたんだけどなあ。

「ちょっといいかい?もりあがってるところ失礼。

あのさー、『魔法能力』とか『6人目の魔法能力使い』とかって、いったい何なんだ?

それが、この村に関係してるのか?!」

男の子がのりだして聞いてくる。

アタイはこれまでのこと、魔法能力のことを詳しく話した。

それが終わったころには、もう外は真っ暗。

「フーン。なんかおもしれー!!」

「じゃあさ、アンタ……あ、そういえば名前聞いてなかった!

アタイはヒャクパー。クローバ村出身!

アンタは?」

「おいらは、ブルバード村出身、セバスチャン!

よろしくな!!」