マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆16話  3人目の魔法能力者



「ヒャクパーさん!いまです!」

メリヤスちゃんが合図をする。

それと同時に、つくえの下からアタイが飛び出す!!

「霊閉じ込め能力!!」

ピカッとまぶしい光がおさまると……

「やったあ!また成功!!」

アタイは、『ユキちゃん』をとりあえず逃げられないように、

霊が逃げられない……霊のちからが封じ込められるおりの中にとじこめたんだよー!!

「ヒャ、ヒャクパーさん、これは……一体……」

キャビアちゃんがおどろいて、目を丸くしてる。

それはそうだよねー。

目の前で魔法能力使っちゃったんだもん。

でも、これにはわけがある。

「キャビアちゃん、あなたには魔法能力っていう、

魔法の力をもってるの。

実は、アタイたちもそうなんだ。

で、アタイたちといっしょに、

魔法能力者をさがす旅にでてもらえないかな?」

そう。キャビアちゃんも3人目の魔法能力者なの!!

なぜわかるか?それは、キャビアちゃんに来てもらう2時間前――



「ヒャクパーさん、見て下さい!

『クローバーのかけら』が反応してます!」

「ええ?」

『クローバーのかけら』には、まだ儀式を行っていない魔法能力者がいると、

光って反応するんだ。

で、スクリーンみたいにその人の顔が映る。

「じゃあ、この村に魔法能力者がいるってこと?!

『クローバーのかけら』に映ってるのはだれ?」

「そ、それが……」

メリヤスちゃんが口ごもる。

「ちょっとみせて!」

アタイはメリヤスちゃんから『クローバーのかけら』をうばいとって、

みてみると……

「え、えええ?!キャ、キャビアちゃん?!」



て、ゆーわけ。

「キャビアちゃん、どう?」

「べつにいいんですけど……でも……」

キャビアちゃんはおりにとじこめられている『ユキちゃん』をみた。

きっと、よっぽど心配なんだなあ。

アタイはうなづいて言った。

「わかった、この話は依頼が終わったあとでね!!」