マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆47話 仲良し5人組!
からんからーん……と、鈴の音が鳴る。
「やったあ、やーっと店すいたー」
「ここの村の人たちは、意外に好奇心旺盛だったんですねー」
メリヤスちゃんも汗をふいた。
いろいろ聞かれたなあ……恋とか……
恋……あこがれる!
「じゃ、そろそろ休憩に入りましょうよ!」
オリビアさんがいうと、みんなもぞろぞろと奥の部屋へ入ろうとした……
そのとき。
カランカラーン……という、入り口の鈴の音。
「すいませーん!
ここ、『マジック☆クローバー』さんですよね?」
あっ、この子達はさっきの……!
「こんちはー!占ってもらいに来たぞー!」
せっかく休憩に入るときだったのにー。
ま、いっか。
「じゃあ、そこに座ってー。
占いたいことを教えてください!」
「じゃ、じゃあ、私たちの『夢』はどうなるか……
よろしくお願いします!」
メープルちゃんは、他の4人と目で確認し、言った。
「わかった。じゃ、いくよっ!
この者たちの未来を示せ!『マジック☆クローバー』!!」
部屋中に光があふれる。
その光がおさまると……
「あ?!
……見て!メリヤスちゃん」
「こ、これは……間違いなく、あの人たちですね」
クローバーのかけらの中には、あの4人……
メープル、オーロラ、ロボ、二コバンが浮かんでいた。
あれ……でも、ピースは?
そんな疑問をもつアタイ。
でも、メリヤスちゃんはそんなアタイをよそに、話を進める。
「すいませんが、メープルさん、オーロラさん、ロボさん、二コバンさん、
あなたたちに、わたしたちの仲間になってほしいんです。
私たちと同じ、『魔法能力使い』に」
「?魔法能力使い……?」
案の定、5人の頭の上にはハテナが飛んでる。
そんな5人に、オリビアさんが説明を始めた。
「魔法能力使いというのはね……」
――そして数十分後――
「――っと、こんな感じかしら?
どう?仲間になってくれない?」
オリビアさんが聞くと、5人は考えるそぶりもなく、
きっぱりと言った。
「面白そうですけど……やめときます」
「わたしも」
「オレも」
「ボクも」
ど、どうしてえ?!

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