マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆29話  邪魔者登場?!



「あ、あいつ?」

「そう、あいつに呪いをかけられたんだ。

この村は……

この村はな、マイナス30℃というとても寒いはずの村なんだ。

そして、その気温の中でもたえられるココロもカラダも熱いヤツが、

この村に導かれるんだ!!

それで毎日力試しをする祭りをやる。

つまり、キンニクをきたえる最高の村だったんだ!」

キンニク……アタイたちにはそのよさが全くわからず、

男の子の話をじっと聞いていた。

「でも……ある晴れた日のことだった。

『今日もキンニク日和だー!』

『祭りだー!』

そこに、黒い衣をまとった人が、近づいてきた。

『楽しそうだねえ……』

みたことのない格好に、おいらの仲間も首をかしげた。

『おまえ、新入りか?』

その問いには答えず、その人はぼそりと、いった。

『ボク、楽しいことって大っキライなんだよね。

だから……』

『?なにいってんだよ?』

『だから……

めちゃくちゃにしてあげる!!』

『?!わあっ!!』

その人が手を振りかざすと、たちまち黒い煙が。

……しばらくたって、ようやくおいらたちは気づいた。

『やけに……あつい……』

もともと寒い村だったから、

いきなりのあつさに水も蒸発し、

植物もかれて食べ物もろくにたべれず、

脱水になってたんだよ」

それって……?!そんなことができる人がいるの?

……!もしかして!