マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆23話  ももこの秘密



「わかったわよ……そこまでいうんだったら、話してあげる」

そういうと、ももこちゃんは一息ついて、

話し始めた。

「アタイにはね、キャロラインっていう、お姉ちゃんがいたの――

『お姉ちゃん!』

そのときアタイは12歳。

お姉ちゃんは20歳。

8歳も歳が離れていたけれど、とっても仲のいい姉妹だったわ……

『ねえももこ、わたし、魔法学者になりたいんです!

そうすれば……魔法が使えるようになるかも、とか、思ってるんだけど、

ももこはどう思う?』

『いいねえ!

アタイも魔法使えるようになりたい!』

『うんうん!だよね!わたし、ももこのためにもがんばるよ!』

――そして、それから1年後、お姉ちゃんは魔法学者になった。

でも、そんなとき事件がおきたの――

それは突然、始まった。

村中に爆音が鳴り響き、お姉ちゃんのいる

『魔法・科学研究所』が、爆発したんだ!

『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』

必死で探していると、おばさんが声をかけてきた。

『ももこちゃん?キャロラインちゃんなら、今病院にいったばかりよ。

早くいってあげたほうが……あっももこちゃん!』

おばさんの話を最後まで聞かず、アタイは走り出した。

病院につくと、先生たちがアタイに話してくれた。

『いま、キャロラインさんは機械を使ってかろうじて生きていてね、

危険な状態なんだ。

いつまでこの状態が続くか分からない。

覚悟をしといてね。』

そんな……!

その瞬間、アタイは目の前が真っ暗になり、

その場に崩れ落ちた。