マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆33話  影の正体



「コピー……能力?」

「そう。この間いった。伝説には続きがあるのよ。

私の家にしか伝わっていない、秘密の続きが……最初から話すわね。

『ある日、心の純粋な15人の者たちが、神様に皆を幸せにする力をもらいました。

ですが、その力を15人だけもらうことを恨んだ心のみにくい者たちが、反乱をおこしました。

それを神は許しませんでした。

神は光の巫女を使いとして地に降り立たせ、

心のみにくい者をほろぼしたのです。

しかしあきらめきれなかった心のみにくい者たちは、魔法能力をコピーした『コピー能力』と、それを持った自分の姿で自分ではないもの、

それを導く闇の巫女を未来へとばしました。

その闇のものたちは、100年という年月をこえ、再びこの地に降り立つ……

そして人々の『恨み』の心にとりつき、そのすべてを食い尽くすが、

再び魔法能力により抑えられるはずである』

……わかったかしら?

つまり、『コピー能力』は、魔法能力をコピーして、それに恨みがこめられた能力よ。

だから恨みをみつけると、その人のすべてを恨みだけの心にし、食い尽くす。

それを源にしている……恐ろしい、使ってはいけないはずの能力なのよ」

「つまり、魔法能力のパクリってこと?!」

ももこちゃんが叫ぶ。

ほんとに、なんて怖い能力……