マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆6話   ハッケミィさんの事情



「それは―」

ゴクリとアタイたちは息をのむ。

ついにハッケミィさんが口を開いた!

「ただのきまぐれ?」

「おいっ!」

メリヤスちゃんがつっこむ。

意外とメリヤスちゃん、つっこみキャラだったんだー。

「……と、いう冗談はおいといて!

わたしは一人目の魔法能力使いをみつけるまで、

占い師として村中を渡り歩いてたってコト。」

「え?冗談だったんですか!それに、なんで一人目だけ?ほかの13人は?」

メリヤスちゃん、またしてもつっこんだー!

……こりゃ、つっこみに目覚めちゃったね、魔法能力だけじゃなくてさ。

「いやあ、ほかのコたちは……」

そしてアタイたちを指さして、言ったんだ。

「あなたたちにさがしてもらおうと思って」

「さ、さがすう?!どうやって?!」

しまった、本心が言葉にでて、おもいっきりさけんじゃった。

でも、ハッケミィさんはくすりとわらって、にっこりいった。

「あなたたちに店を用意したわ。

わたしのように、村中をわたって仲間を集めてほしいの。」