マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆41話 天才ガーデニング研究家?!
「は、は、はいー?!」
あ……思わず奇声が……
「私、花が好きで、趣味としてガーデニングをしているの。
で、よく花の交配をして新種を発見しているのよ。
でも……そんなあたしにも、一種だけ咲かせられないのよ」
「それが……『金のバラ』?」
あたいがゴクリと息を飲む。
「ああーっ!!」
?!いきなり、声が。
「思い出したわ!
オリビアさん、あなた、あの『天才ガーデニング研究家、オリビア』ね!
しかも『伝説のバラ』を素人のアタイたちに咲かせろなんて!」
ももこが声をはりあげ、言った。
で、『伝説のバラ』?『天才ガーデニング研究家』あ?
ももことオリビアさん以外のアタイたちの頭の上には、ハテナマークがとんでる。
「そう、あたしはももこさんの言うとおり、『天才ガーデニング研究家』オリビアよ。
あたしの花好きは、代々受け継がれてるものなの。
ある日、そんな先祖が書いた、ある本を見つけたわ。
その本には、『伝説の金のバラ』の交配の仕方が載っていたの。
一生枯れない、美しく輝く金のバラのことが――
……でも、何度も何度も挑戦したけど、なぜか咲かないのよ。
金のバラが……」
悲しげに、下を向くオリビアさん。
きっと、そんなに花が好きなんだ……
「わかりました!やってみます!
金のバラを、咲かせてみせますよ!」

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